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PCエンジンの「邪聖剣ネクロマンサー」でクトゥルフ神話に引きずりこまれた私

こんにちは! 猿田信司です。

昔からゲーム好きだった私は、ファミコン以降、
いろんなゲーム機を買っていました。

スーパーファミコンが出た後、いろんなメーカーから、
複数のゲーム機が発売されました。


その中でも、スーパーファミコン以外で出たゲーム機で
人気だったのがNECの「PCエンジン」でしょう。

スーパーファミコンよりグラフィックスがキレイで、
PCエンジンで出たソフトでは「R-TYPE」が有名ですね。

PCエンジンは、後に、CD-ROMを読み込める
世界初のゲーム機になります。


ですが、私の記憶に強く残っているのは、CDではない
たまたま買った「邪聖剣ネクロマンサー」というゲームでした。

邪聖剣ネクロマンサー

邪聖剣ネクロマンサーは、
ドラゴンクエスト2のような、コマンドを選ぶタイプで
3人パーティー制のRPG(ロールプレイングゲーム)です。

こう書くと、当時よくあったRPGのようですが、
このゲームはホラーRPGでした。

なんというか、効果音が恐ろし気だったり、
敵に攻撃すると血がドバドバ出る演出があったりと、
ちょっと過激でした。

さらに、敵がかわいいドラクエと違って、
敵がおどろおどろしくて、
気持ち悪いんです。

クリアはしたのですが、クリアした後も
敵が復活するかのような終わり方で、
なんとなく釈然としない終わり方でした。


いろいろ調べてみると、この「邪聖剣ネクロマンサー」は
「クトゥルフ神話」をモチーフにしていて、
出てくる敵も「クトゥルフ神話」に出てくる怪物でした。

「クトゥルフ神話」は、アメリカの「H・P・ラブクラフト」
という人が書き始め、その弟子たちも書き続けて広がった、
ホラー小説群です。


知ってから「邪聖剣ネクロマンサー」をセーブデータからやり直すと、
「インスマスの影」という小説からとったであろう
「インスマウス」といった半魚人みたいな雑魚キャラがいたり、
「アザトース」といった小説では神レベルの敵も
ボスキャラで出ていたことに気づきました。

なんというか、尋常じゃない形をした敵が多いなと思ったら
「クトゥルフ神話」をモチーフにしていたからだったのです。

これを知った私は、「クトゥルフ神話」にも興味が出てきました。

クトゥルフ神話

「クトゥルフ神話」を知った私は、まずは読んでみようと、
H・P・ラブクラフト全集を、文庫本で買って読み始めました。

私は、基本的にホラーが苦手で、ホラー映画も全く見ません。

特に、血が出るタイプ、スプラッター映画は絶対に見たくないです。


ですが、「クトゥルフ神話」は、「コズミックホラー」
というジャンルなので私にも読むことができました。

ですが、出てくるバケモノが気持ち悪い。

なんというか、敵が神、邪神なので、
人間にはどうしようもない話が多く、
救いようがない話ばかりです。


そして、怖さの質も、普通の殺人鬼とかのホラーと違って、
殺される恐怖というより、
人間の根源的な恐怖をあおるという感覚です。

さらに、敵の造形も、形がなかったり、三角錐だったりと、
尋常じゃない形をしているものが多く、
こんなのよく思いつくなと思いました。

一神教ではない日本人にはピンとこない部分もあるのですが、
「冒涜的」といった表現が多いのも特徴ですね。

また、原作での邪神の名前は、人間には発音できない綴りで
書かれているので、日本語訳も「クトゥルフ」だったり、
「クトゥルー」だったり、「ク・リトル・リトル」だったりします。


私が今でも覚えている、「戸口にあらわれたもの」というお話は、
ラストシーンの人間だったものがグズグズになり、
ゴポゴポ喋るところは、恐ろしさのあまり、
初めて読んだ日の夜、夢に見ました(笑)

「うわぁ!」と言って起きたのを覚えています(笑)


その後、しばらくの間は「クトゥルフ神話」にハマって、
よく読んでいましたが、H・P・ラブクラフト以外の
弟子が書いた小説は「なんか違うな~」と感じました。

這いよれニャル子さん

そして、私のハマりの時期も終わり、
「クトゥルフ神話」から離れていたのですが、
恐ろしいことが起こりました。

「クトゥルフ神話」が萌えアニメになったのです(笑)


「這いよれニャル子さん」というアニメは
「クトゥルフ神話」に出てくる、「ニャルラトホテプ」
またの名を「ナイアーラトテップ」という邪神が女の子で、
主人公の日本人の男の子に惚れて付きまとう、というお話しです。

さらに「クトゥルフ神話」に出てくる邪神群が、
みんな女の子だったり、オトコの娘だったり、
熟女だったりで、みんな主人公に惚れるという
よくあるハーレムアニメです。


実は、みんな宇宙人で、H・P・ラブクラフトが
その宇宙人たちから発想したのが
「クトゥルフ神話」という設定なのです(笑)

主題歌も「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!」
という顔文字ができるくらい、そのインパクトで人気になり、
その後2期も作られました(笑)


あの恐ろしい「クトゥルフ神話」を
萌えアニメにする日本人というのは、
別の意味で恐ろしいです(笑)


最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

私のつたない人生・文章でも、面白いと思っていただけたらサポートしてくださるとうれしいです(^^)