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6相6線式送電線路を考える(6) 「6相6線式」

6相6線式を考える

6相6線式を定義してみます。

相電圧の絶対値をE[v]、相回転順をA→B→C→D→E→F、
位相は$${\dfrac{1}{3}\pi}$$(60°)ずつずれているものとすると、次のような正六角形のようになります。

6相の相電圧と線間電圧


6相の隣り合う線間電圧は相電圧と絶対値が同じになります。
1つ飛ばしの線間電圧は3相と同じ$${\sqrt{3}}$$倍になり、2つ飛ばしは最大線間電圧となり、単相と同じになります。


6相の送電容量


3相のときと同じように、1相だけにして計算した送電容量$${K}$$は、
$${K=6×EI_L}$$
1線当たりの送電容量$${K_6}$$は、

$$
\begin{aligned}
K_6&=\dfrac{1}{6}×6EI_L\\\\
&=EI_L
\end{aligned}
$$

最大線間電圧$${V_L}$$は相電圧$${E}$$の2倍なので、

$$
\begin{aligned}
2E&=V_L \\\\
E&=\dfrac{1}{2}V_L \\\\
K_6&=\dfrac{1}{2}V_LI_L\\\\
\end{aligned}
$$

結局単相と同じになりました。

このシリーズはこれで終わります。
長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。


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