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NBA 2023-24 チーム分析 (ウエスト編)

こんにちは、ガロニです。
この記事では、10月下旬に開幕を迎える23-24シーズンのチーム分析、同時に順位予想をしていきます。今回はウエスト編となっております。

イースト編をまだご覧になっていない方は、是非ご一読ください。

イースト編でも申し上げた通り、筆者はピストンズファンの大学生です。

筆者のX(旧Twitter)アカウント ➡️ https://twitter.com/w_cade_4ever
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注意事項
・文字数の都合上、一部選手の移籍情報は省略しております。
・圧倒的主観による予想です。素人の意見であることをご了承ください。
・戦力の変化が少ないチームはどうしても字数が少なくなっています。
・順番は、昨シーズンの高順位チームからになっています。

ウエスタン・カンファレンス

Denver Nuggets 

補強
Justin Holiday (FA), Jay Huff (FA), etc…
移籍
Bruce Brown (→IND), Jeff Green (→HOU), Thomas Bryant (→MIA), Ish Smith (FA), etc…

昨年の覇者であるナゲッツ。
やはり、B・ブラウンとJ・グリーンの移籍は無視できない。彼ら2人は昨シーズンの優勝に大きく貢献し、彼ら無しではリングは手に入らなかっただろう。
とはいえ層の厚さはNBAでも随一のものを誇り、今年も安定して勝利を重ねることが予想できる。

予想順位:1位(55-27)

Memphis Grizzlies

補強
Marcus Smart (Trade), Derrick Rose (FA), etc…
移籍
Dillon Brooks (→HOU), Tyus Jones (Trade), etc…

グリズリーズといえば「若さ」が特徴である。
J・モラントの25試合出場停止はチーム成績に大きく響くことが予想されるが、M・スマートの補強やメンターとしてD・ローズを獲得するなど、堅実な補強を行なった。モラントとローズという、似たタイプの選手の先輩・後輩関係は個人的にめちゃくちゃアツい。ヤングコアの勢いならNBAでトップクラスであるグリズリーズに目が離せない。

予想順位:7位(44-38)

Sacramento Kings

補強
Chris Duarte (Trade), JaVale McGee (FA), Sasha Vezenkov (FA), etc…
移籍
Richaun Holmes (→DAL), Chimezie Metu (→PHX), Terence Davis (→???), Mathew Dellavedova (→豪リーグ)

昨シーズン、大躍進を遂げたキングス。
筆者はプレイイン進出くらいを予想していました←
D・フォックスが頼れるエースに成長し、クラッチタイムではNBAトップクラスのスコアリング能力を見せた。戦力もそれほど変わっていないが、果たして昨シーズンほど勝てるのだろうか。今シーズンしっかりと勝てれば、その実力は本物と言えるだろう。

予想順位:5位(46-36)

Phoenix Suns

補強
Bradley Beal (Trade), Jordan Goodwin (Trade), Justus Nurkic (Trade), Drew Eubanks (FA), Keita Bates-Drop (FA), Grayson Allen (Trade), Bol Bol (FA), Yuta Watanabe (FA), etc…
移籍
DeAndre Ayton (→POR), Laundry Shamet (→WAS), Torrey Craig (→CHI), Cameron Payne (→MIL), TJ Warren (→???), Terrence Ross (→???), etc…

K・デュラント、D・ブッカー、B・ビール。恐怖さえ感じるBIG3を形成したサンズだが、個人契約の重さゆえにミニマム契約で選手の補強を図った。
そのため2ndラインナップに不安が残るが、そこは新HCであるF・ヴォーゲルの手腕が試されるところである。ロスター全体を見た時のパワーはトップクラスとは言えないが、スターターだけをみた時のビッグネームさは恐ろしいものである。

予想順位:4位(47-35)

Los Angles Clippers

補強
James Harden (Trade), P.J. Tucker (Trade), Kenyon Martin Jr. (FA), Kobe Brown (Draft pick), Joshua Primo (2way), etc…
移籍
Eric Gordon (→PHX), Jason Preston (→???), Nikolas Batum (→PHI), Robert Covington (→PHI), Marcus Morris Sr. (→PHI), Kenyon Martin Jr, (→PHI), etc…

今年こそは優勝できるのか。
P・ジョージ、K・レナードのデュオを結成してから早3年が経つが、彼らの契約年数的に今年がラストチャンスだと思われる(来季PO)。
昨季もシーズン途中に素晴らしい補強を行い、優勝を狙えるロスターであることは誰の目から見ても間違いないはず。というか、これで無理なら知らん。
デュオの健康体、そしてそれを支える優秀なロールプレーヤーを擁するLAC。
円満な形で今季を終えられるのか。
追記:T・マンの放出が痛いため、ハーデン獲得は無さそう。

追記:10月31日、ハーデン獲得。
しかもT・マンを放出することなく、76ersの弱みに漬け込む形でトレードを成功させました。ついでにPJ・タッカーもついてきちゃった。恐ろしや。
これによりレナードがPFとしてプレーする必要がなくなり、負担を減らすことにもつながる。そしてR・ウエストブルックの存在も忘れてはいけない。
選手層の厚さ故、相手に合わせて様々なラインナップを試すことができるのも
特筆すべき点である。

予想順位:2位(50-32)

Golden State Warriors

補強
Chris Paul (Trade), Corey Joseph (FA), Brandon Podziemski (Draft pick), Terrence Jackson Davis (Draft pick), Dario Saric (FA), Usman Garuba (FA), etc…
移籍
Jordan Poole (→WAS), Patrick Baldwin Jr, (→WAS), Donte DiVincenzo (→NYK), Andre Iguodala (retired), etc…

まず特筆すべきはC・ポールの獲得。個人的な意見だが、現代のNBAで勝ち切るためには「2点を選べる能力」が大切である。3Pに対するチェックも厳しくなるため、特にプレイオフではミドルレンジに長けた選手が輝く。CP3が健康体を保つことができれば、高順位も狙えるチームである。また、J・クミンガの成長も目覚ましいものがある。最近波の激しさが目立つK・トンプソンの不調時に思い切った采配ができるか、HC S・カーの手腕も試されるところだ。

予想順位:3位(48-34)

Los Angles Lakers

補強
Gabe Vincent (FA), Cam Reddish (FA), Christian Wood (FA), Jaxson Hayes (FA), Taurean Prince (FA), Jalen Hood- Schifino (Draft pick), etc…
移籍
Dennis Schroeder (→TOR), Lonnie Walker Ⅳ (→BKN), Malik Beasley (→MIL), Mo Bamba (→PHI), etc… 

FA戦線の勝者とも言えるレイカーズ。
バックコートの選手が少ないように見えるのは私だけでしょうか。
しかしそれを解決するためには、米代表にも抜擢されたA・リーブスの成長は欠かせないだろう。ウィングプレーヤーの層は申し分なく厚く、レブロンの負担を大きく減らせることができるのではないだろうか。
A・デイビスの出場試合数にも注目すべきだが、去年の成績(WCF進出)を越えられるのか。

予想順位:6位(45-37)

Minnesota Timberwolves

補強
Shake Milton (FA), Troy Brown Jr. (FA), Leonard Miller (Draft pick), etc…
移籍
Taurean Prince (→LAL), Jaylen Nowell (→???), Austin Rivers (→???), etc…

昨季、R・ゴベアとK アンソニー・タウンズというツインタワーを結成したウルブズ。やはり注目したいのはA・エドワーズの成長である。米代表でもエースの象徴である背番号10番を背負い活躍。オールスターに選出される可能性もあると筆者は踏んでいる。彼の活躍次第ではPOにも余裕を持って進出できるだろう。
群雄割拠のウエストでどれだけ勝ち切ることができるのか。

予想順位:11位(40-42)

New Orleans Pelicans

補強
Jordan Hawkins (Draft pick), Cody Zeller (FA), Matt Ryan (2way)
移籍
Jaxson Hayes (→LAL), Josh Richardson (→MIA), Garrett Temple (→TOR), etc…

ペリカンズもまた、POにストレートで進出できるかできないかの境目にいるチームだと考える。
CJ・マッカラム、H・ジョーンズ、B・イングラム、J・バランチュナス。そしてザイオン。なぜこのスターターでそれほど高い評価を受けないのだろうか。
理由は「ザイオンに対する不安視」、そして「2ndラインナップの薄さ」だと思う。スターターはそろそろ全盛期に差し掛かる頃なので、早めにPO進出して経験を積みたい。
予想順位:10位(41-41)

Oklahoma City Thunder

補強
Cason Wallace (Draft pick), Davis Bertans (Trade), etc…
移籍
Jeremiah Robinson-Earl (→???), Dario Saric (→GSW), etc…

指名権集めに狂ったチームでお馴染み、OKC。
一言で言うと「再建チームのお手本」である。既に実力をつけている若手(J・ギディー、J・ウィリアムズなど)、All-NBA 1stチームに選出されたSG∏Aというエースの存在、そして今年はついにC・ホルムグレンが帰ってくる。
昨年だけでも十分な大躍進を遂げたOKCだが、どれだけ早く西上位のチームに食い込めるか。
ちなみに、OKCは2024~2030年で約40本もの指名権を所持しています。
40本です。もう一度言います、40本です。おかしいだろ。おかしいに決まってる。なんなの?プレスティ、なんでそんなことするの?ねぇ、なんで?

予想順位:9位(42-40)

Dallas Marvelics

補強
Grant Williams (Trade), Dereck Lively Ⅱ(Draft pick), Richaun Holmes (Trade), Olivier-Maxence Prosper (Draft pick), Dante Exum (FA), etc…
移籍
Reggie Bullock (→HOU), Christian Wood (→LAL), Davis Bertans (→OKC), JaVale McGee (→SAC), Frank Ntilikina (→CHA)

昨季は大型トレードでK・アービングを獲得したもののPI圏外に終わったが、シーズンオフには非常に優秀なムーブを見せた。中でも2023年ドラフトで指名したD・ライブリーは即戦力クラスのセンターで、オフェンスでもディフェンスでも大きな存在感を見せることだろう。
ルカとカイリーのボールシェアが課題と思われていたが、そこはそれほど問題無いだろう。昨シーズン 1Qの得点 リーグ1位のルカと4Qの得点 リーグ1位のカイリー。NBAファンなら誰しもが恐れるはずだが、ここまで思うように成績を残せていない。最善を尽くしたオフシーズンを無駄にはできない。
あと、ルカ痩せた?

予想順位:8位(43-39)

Utah Jazz

補強
John Collins (Trade), Taylor Hendricks (Draft pick), Keynote George (Draft pick), Josh Christopher (2way), etc…
移籍
Juan Toscano-Anderson (→???), Rudy Gay (→???), Damian Jones (→CLE), etc…

J・コリンズ獲得に疑問を覚えたのは私だけでしょうか。
SF L・マルケネン、PF J・コリンズのバランスに不安を感じている。
もちろんW・ケスラーの成長にも注目したいが、彼らをコントロールするPGがまだ定まっていないのも不安材料の1つだと思う。
K・ジョージ、T・ヘンドリックスなどの若手が成長するためにも、まず優先すべきはPGの獲得/固定がマストなのではないか。

予想順位:12位(38-44)

Portland Trail Brazers

補強
Scoot Henderson (Draft pick), DeAndre Ayton (Trade), Malcom Brogdon (Trade), Robert Williams Ⅲ (Trade), Kris Murray (Draft pick), etc…
移籍
Damian Lillard (→MIL), Jusuf Nurkic (→PHX), Trenton Watford (→BKN), Nassir Little (→PHX), Cam Reddish (→LAL), etc…

D・リラードとどう向き合っていくのか。それによってブレイザーズの将来は180°変わるだろう。S・シャープやS・ヘンダーソンなど期待される若手を抱えながらもPO進出を狙うのか。それとも、シーズン開幕前かTDL直前に大型トレードを行うのか。目が離せない。

選ばれたのは後者でした。
D・リラードに加え、J・ヌルキッチを放出。比較的契約の軽い選手を獲得したことにより、チームとしては「再建」に舵を切った。
その判断に数年かかってしまったPOR目線では大きな躍進であり、これで安心して若手の育成に集中することができる。D・エイトンも25歳と若いため、早ければ数年でまたプレイオフチームに返り咲ける可能性も十分にある。いいなぁ。
予想順位:13位(34-48)

Houston Rockets

補強
Fred VanVleet (FA), Dillon Brooks (FA), Amen Thompson (Draft pick), Cam Whitmore (Draft pick), Jef Green (FA), etc… 
移籍
Kevin Porter Jr. (→???), Kenyon Martin Jr. (→PHI), Usman Garuba (→GSW), etc…

オフシーズンで思わぬ動きを見せたチームであるロケッツ。
J・グリーン、A・トンプソン、C・ウィットモア、J・スミス Jr、A・シェングンなどバランス良く若手が揃っているのにも関わらず、F・ヴァンヴリートとD・ブルックスを獲得。2人の契約前は空いていた約60Mのサラリーキャップを一瞬で埋めてしまった。
もし本当に再建、ひいては育成に力を注ぎたいのならこのようなムーブは取るべきではなかったものだと感じる。筆者自身が若手に注目していることもあり、TDL前に軌道修正するような動きを見たい。
予想順位:14位(29-53)

San Antonio Spurs

補強
Victor Wembanyama (Draft pick), Cedi Osman (Trade), Sidy Cissoko (Draft pick), etc…
移籍
Keita Bates-Drop (→PHX), Khem Birch (→???), Romeo Langford (→???)

V・ウェンバンヤマを手に入れてしまったチーム。ドラフトの勝者。
224cmの身長を誇りながらもガード並みのハンドリングスキル、シュートレンジ、そしてリムプロテクト能力を持つウェンバンヤマ。ドラフト前からレブロンやジョーダンを超えるプロスペクトとも称されており、数年後にはNBAを代表する選手になることが予想されている選手である。もうね、羨ましい。
加えて、メキメキと成長を見せているD・ヴァッセルや、PGからPFまで幅広いポジションでプレーできるJ・ソーハンなども在籍しており、楽しみな要素が多い。
予想順位:15位(31-51)

おわりに

まず、シーズン開幕までに執筆が間に合わず申し訳ございません。
D・リラードやJ・ハーデンなどスーパースタークラスの選手の移籍もあり、公開が遅れた分修正もできましたが、移籍前の予想も残しておくことで自分の考えの変化を残しておくこともできました。
今シーズンはインシーズン・トーナメントもあり、より一層面白いシーズンになることが予想されます。試合は観れば観るほど知見が深くなり、自分の応援するチームについても真摯に向き合えるようになります。
それでは、良いNBAライフを。

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