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NBA 2023-24 チーム分析 (イースト編)


はじめに


こんにちは、ガロニです。
ふと空き時間に思い立ち、久しぶりにnoteを書いてみようと思いました。
このnoteでは、各チームの戦力分析(特徴・長所や短所)をしていきます。

筆者は、ピストンズファンのしがない大学生です。

筆者のX(旧Twitter)アカウント:https://twitter.com/w_cade_4ever

注意事項
・文字数の都合上、一部選手の移籍情報は省略しております。
・圧倒的主観による予想です。素人の意見であることをご了承ください。
・戦力の変化が少ないチームはどうしても字数が少なくなっています。
・順番は、昨シーズンの高順位チームからになっています。

イースタン・カンファレンス

Milwaukee Bucks

補強
Damian Lillard (Trade), Malik Beazley (FA), Thanasis Antetokounmpo (re-signed), etc…

移籍
Jrue Holiday(→BOS), Grayson Allen (→PHX), Jevon Carter (→CHI), Joe Ingles (→ORL), Wesley Mathews (→ATL), Goran Dragic (→MIA), etc…

MILの特徴といえば、圧倒的な層の厚さ。今ではお馴染みのビッグ3(G・ヤニス、C・ミドルトン、D・ホリデー)に加え、NBA屈指のビッグマンである Bロペスなどを抱え、今年も優勝候補の一角だと思われる。昨年は”あの男”に破壊されてしまい、その雪辱を晴らしたいところである。

と予想していたが、まさかのリラード獲得。D・ホリデーを獲得した初年度で優勝を成し遂げたはずのチームが勝負に出る。ディフェンシブチームがオフェンス寄りのチームに変貌。ヤニス、ロペスという固すぎるスクリーンを生かしてリラードが大暴れする様に、NBAファン全員が恐れ慄くことだろう。

予想順位:2位 (56-26)

Boston Celtics

補強
Jrue Holiday (Trade), Jordan Walsh (Draft pick), Kristaps Porzingis (S&T), Lamar Stevens (FA), Wenyen Gabriel (FA), etc…

移籍
Malcom Brogdon (→POR), Robert Williams (→POR), Grant Williams (→DAL), Marcus Smart (→MEM), Blake Griffin (→???), Danilo Gallinari (→WAS), etc…

MILに負けられないくらい、BOSもかなりの層の厚さを誇るチームである。
個人的には、J・ブラウンの再契約は今オフの最優先事項であり、それに加えてKPを獲得し、更にはドラフトでJ・ウォルシュを指名するなど、ウィングは申し分ない面々が揃っている。しかしMスマートが移籍し、ペリメーターDFが課題になりそうだと考える。

と思っていた時期が僕にもあった。
電撃トレードによりD・ホリデーを獲得し、バックコートの層の厚さなら近年稀に見るレベルに進化、オフェンス、ディフェンスどちらにおいても優秀な選手が揃っている。
R・ウィリアムズを放出したことでフロントコートが心配…だったが、W・ガブリエルを獲得したことで隙なく補強を行えた。個人的に優勝候補チーム No.1である。

予想順位:1位 (60-22)

Philadelphia 76ers

補強
Kelly Oubre Jr. (FA), Mo Bamba (FA), Patrick Beverly (FA), Robert Covington (Trade), Nikolas Batum (Trade), KJ Martin (Trade), etc…

移籍
James Harden (→PHI), Georges Niang (→CLE), Jalen McDaniels (→TOR), Dewayne Dedmon (→???), etc…

毎年期待できるロスターを揃えてはいるがなかなかプレイオフではいい成績を残せていない76ers。ここからJ・ハーデンの去就によって戦力は大きく変化するだろう。個人的に評価できるのはFAでの動き。ミニマム契約ながらポジションごとにバランスよく補強ができており、経験と若さを兼ね備えたチーム作りができていると感じる。どうなるハーデン。
ちなみに筆者は、昨シーズンのハーデンの働きはまだ過小評価されていると考えている。

11月2日 追記
LACにハーデンを放出。76ersがハーデンを出すためのトレードのため、足元を見られるような形でトレードが成立した。2028年の1巡目指名権(プロテクトなし)は非常に使えそうなので、これからの方向がどうなるか。

予想順位:4位(49-33)

Cleveland Cavaliers

補強
Georges Niang (FA), Chris LeVert (re-signed), Max Strus (Trade), Emoni Bates (draft pick, 2way), Tristan Thompson (FA), etc…

移籍
Cedi Osman(→SAS), Lamar Stevens (→BOS), Danny Green (→PHI), etc…

ほとんど戦力ダウンすることなく、盤石の補強を行うことができたのがCLE。強いて言うなら、Fan-favouriteかつ安定した活躍を見せていたC・オスマンの移籍が響く可能性も。しかし特筆すべきは「主力の若さ」である。中でも、将来のDPOY候補であるE・モーブリーには注目したい。個人的に、CLEは今季のダークホースの一角だと考える。

予想順位:3位(52-30)

New York Knicks

補強
Donte DiVincenzo (FA), Ryan Arcidiacono (FA), etc…

移籍
Obi Toppin (→IND), Derrick Rose (→MEM), etc…

戦力自体は概ねキープしており、今年もある程度の順位は固いだろう。
J・ブランソンの獲得以降、オフェンスの幅が広がったのは非常に評価できる点である。また、コアなファンはお気づきの通りビラノバ大のメンバーが勢揃いしているため、話題性にも長けたチームである。そろそろプレイオフで大暴れするランドルを見たい。そういう意味じゃなくて。

予想順位:5位(48-34)

Brooklyn Nets

補強
Lonnie Walker Ⅳ (FA), Trendon Watford (FA), Dariq Whitehead (Draft pick), Noah Clowney (Draft pick), etc…

移籍
Joe Harris (→DET), Seth Curry (→DAL), Yuta Watanabe (→PHX), etc… 

昨シーズンはBIG3(デュラント、カイリー、ハーデン)の解体に見舞われ、フランチャイズとして新たな一歩を辿ることになったネッツ。しかしM・ブリッジズがエースとして覚醒し、更にN・クラクストンがリムプロテクターとして大躍進を遂げたことで、プレイオフ進出を果たした。大きな補強は行なっていないが、ある程度の成績を残しながらも有望な若手(T・ワトフォード、D・ホワイトヘッドなど)の成長も楽しめるシーズンになりそうである。

予想順位:6位(47-35)

Atlanta Hawks

補強
Wesley Mathews (FA), Kobe Bufkin (Draft pick), etc…

移籍
 John Collins (→UTA), Aaron Holiday (→DAL), etc…

一言で言うと「ジョン・コリンズ」である。数年間囁かれていた彼の移籍だがついに実現。少し戦力がダウンしてしまったように見えるのは私だけでは無いだろう。
T・ヤングとD・マレーのバックコートデュオはどれだけ成績を残せるのか。
キーマンはやはりD・ハンターだと考える。優秀なウィングがいないと優勝できないと言われている現代、彼が活躍できればチームも良い成績を残せるのではなかろうか。
 
予想順位:7位(43-39)

Miami Heat

補強
Jaime Jaquez (Draft pick), Josh Richardson (FA), Thomas Bryant (FA), R. J. Hampton (FA), etc…
 
移籍
Gave Vincent(→LAL), Max Strus (→CLE), Victor Oladipo (→HOU), Udonis Haslem (Retired), etc…

予想順位:9位(40-42)

Toronto Raptors

補強
Gradey Dick (Draft pick), Jalen McDaniels (FA), Denis Schroder (FA)

移籍
Fred Vanvleet (→HOU), Will Barton (→???), etc…

毎年「なんやかんやで勝ってる」ラプターズ。
優秀なウィングプレイヤーが多くが所属するため、他チームが欲しがるような選手も多く、F・ヴァンブリートを放出したことで更なる若返りを見せた。
2023年ドラフトで獲得したG・ディックは非常に優秀なシューターとして活躍することが期待されているなど、今まで以上に育成面にも力が入りそうだ。

予想順位:12位(37-45)

Chicago Bulls

補強
Torrey Craig (FA), Javon Carter (FA), etc…

移籍
Derrick Jones Jr. (→DAL), Patrick Beverly (→PHI), etc…

ブルズは今年もZ・ラヴィーンとD・デローザンの二枚看板でシーズンに挑む。
それを支えるはN・ブーチェビッチとT・クレイグなどサポートキャストは十分。
中でもP・ウィリアムズに関して、昨シーズンは非常に効率的(10.2pts, FG 46.6%, 3P 41.5%, FT 85.7%)なスタッツを残しており、ブルズのXファクターのような存在になることだろう。
L・ボールの怪我の影響もありRSで安定して勝ち進むことは決して簡単では無いが、ロールプレーヤー次第ではPO進出も狙えるチームだと考える。

予想順位:10位(40-42)

Indiana Pacers

補強
Bruce Brown (FA), Obi Toppin (Trade), Jarace Walker (Draft pick), etc…

移籍
Chris Duarte (→SAC), George Hill (→???), Oshae Brissett (→BOS), etc…

筆者が非常に注目しているチーム、ペイサーズ。
今やT・ハリバートンはNBAを代表するPGに成長し、ドラフトでも期待できる選手(B・マスリン、J・ウォーカーなど)を多く獲得してきた。そしてやはりB・ブラウンには目が離せない。昨季 DENの優勝に貢献した立役者とも呼べる彼や、噂がついに実現したO・トッピンの獲得は、ペイサーズを大きくステップアップさせるだろう。エリートな選手が多く集うチームに進化できたオフシーズンを過ごした、そんなフランチャイズである。

予想順位:8位(41-41)

Washington Wizards

補強
Jordan Poole (Trade), Patrick Baldwin Jr. (Trade), Tyus Jones (Trade), Bilal Coulibaly (Draft pick), etc…

移籍
Bradley Beal (→PHX), Kristaps Porzingis (→BOS), Monte Morris (→DET), Kendrick Nunn (→???), etc…

B・ビール、K・ポルジンギスを放出して再建に踏み切ったウィザーズ。
J・プール、K・クズマ、D・ギャフォードなどまだまだ成長に期待できるヤングコアが揃っており、更には2023年ドラフトではB・クリバリを獲得。メトロポリタンズ92でプレーしていた彼はドラフトが近づくにつれて一気に評価を上げ、結果的に7位でINDに指名された(当日トレードでWASに移籍)。攻守ともにチームの勝利に貢献できる選手であり、まさに「ダイヤの原石」と呼べる存在である。
数年後、カリーの姿をしたJ・プールが目に浮かぶ。これはガチ。

予想順位:13位(36-46)

Orlando Magic

補強
Anthony Black (Draft pick), Jett Howard (Draft pick), Joe Ingles (FA), etc…

移籍
Boo Bol (→PHX), Michael Carter-Williams (→???), etc…

INDに並んで、筆者が注目しているチームである。
W杯でその実力を示すなど既に完成度が高い若手(P・バンケロ、F・ワグナーなど)を携えながら、2023年ドラフトで1巡目上位から2人を指名。
今や主力として定着しているM・フルツやW・カーター・ウィリアムズなどもまだまだ伸びしろがあるため、長い目で成長を見守りたい。
PI進出くらいなら全然ありそう。ピストンズを置いてくなよ。

予想順位:11位(39-43)

Charlotte Hornets

補強
Brandon Miller (Draft pick), Nick Smith Jr. (Draft pick), Frank Ntilikina (FA), etc…

移籍
Kelly Oubre Jr. (→PHI), Dennis Smith Jr. (→BKN), etc…

ホーネッツといえばやはりB・ミラーの加入。PG13を彷彿とさせるボディフレームとシュート力を兼ね備えたスコアラーと、L・ボールとの相性はどうなるだろうか。そして昨季途中離脱をしていたM・ブリッジズの加入などもあり、確実に一歩ずつパワーアップしている。PO進出までどれだけ時間がかかるかは不透明だが、ヤングコアのポジションバランスは非常に良く、数年後に期待だ。

あとカイ・ジョーンズ()

予想順位:15位(29-53)

Detroit Pistons

補強
Ausar Thompson (Draft pick), Marcus Sasser (Draft pick), Joe Harris (Trade), Monte Morris (Trade), etc…

移籍
Hamidou Diallo (→???), Cory Joesph (→GSW), Rodney McGruder (→GSW), R. J. Hampton (→MIA), etc…

お待たせしました、ピストンズの戦力分析です。
昨季は謎のトレードでS・ベイを放出し、シーズン中盤にC・カニングハムが怪我で離脱。強いわけがないJ・ワイズマンとJ・デューレンのツインタワーで17勝を記録した。現代のスタイルに背中を向けるような勢いでウィングがスカスカなピストンズだが、ガードをガチガチに補強。恐らくシーズン中にシューター陣(B ・ボグダノビッチ、J・ハリス)の整理を行いながら今季に挑むと思われる。
PF化したI・スチュワートと完全復活体のC・カニングハムに震えて眠れ。

予想順位:14位(33-49)

おわりに

今シーズンは上位が予想されるチームがさらなる補強を行い、予想を上回って盛り上がったオフシーズンになりました。そのため、例年よりも順位予想が難しかったと感じます。しかし今年も面白いシーズンになること間違いナシ。
もしよければ、筆者の推しチームであるデトロイト・ピストンズにも注目してみてください。それではまた、ウエスト編でお会いしましょう。


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