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世界に誇る酒造り大国・日本国の「國酒」とは何か?(中編)ー先生のための『和の国・日本国』講座㊽ー

こんにちは。りたろです。

自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を軸に発信しています。


今回も引き続き、

「先生のための『和の国・日本国』講座」という主題のもと

「國酒(日本酒)」に焦点を当て、

「日本酒」とは何か?

「日本酒」の種類の違いとは?

「日本酒」はどのように造るのか?

などの視点から、

『和の国・日本』とは何か?を考えていきたいと思います。



【今日の内容】
世界に誇る酒造り大国・日本国の「國酒」とは何か?(中編)~先生のための『和の国・日本国』講座㊽〜 

1)先の大戦までは『純米酒』だけだった?!
2)「日本酒」造りの鍵は、『〇〇』にあり!!
3)日本人の精神が込められた美味しいお酒が飲める「日本酒」!!



前回の記事では、

「日本酒」は国内だけではなく、

年々、輸出量も増え、世界各国で好んで飲まれていることや、

「日本酒」の種類はどのように分けられているのか?

「日本酒」はどのように造るのか?

についてお話してきました。


今回の記事では、

「日本酒」の歴史や、

「日本酒」の造り方の鍵とは何か?について

お話しさせていただきたいと思います。


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今日も、「日本酒」を片手にぜひご一読ください!




1)先の大戦までは『純米酒』だけだった?!



前回の記事で、


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「日本酒」には、


米と麹だけで造られた『純米酒』



米と麹、そして添加アルコールを混ぜて造られた『醸造酒』


があるというお話をしてきました。


「お酒」の代表と言えば、


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『ビール』ですよね!


「とりあえず、ビール!」と言われるように

多くの方が飲まれていると思います。


「生ビール」は店によって差が出てしまうのですが、

「瓶ビール」はどこのお店でもさほど味は変わりません。


しかし、


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「日本酒」というものは、

お酒にこだわっているお店とそうではないチェーン店とでは

全く味が変わってしまうんです!!



「日本酒」は、


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【出典】 好きなお酒の種類ランキング 1位はビール、2位は日本酒
 https://news.nifty.com/article/item/neta/12225-160331006975/


男性が中心に飲まれていて、

女性が飲むのには何か少し飲みにくいもの

「悪酔いをするもの」というイメージがあるかもしれませんが、

本来、「日本酒」はそのようなものではありません。


今は、


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どこのお店に行っても、

たくさんの「日本酒」が並べられています。

数も種類もハンパなく多いですよね!


でも、このほとんどが『醸造酒』です。

ふつうに造っていたらこんなにたくさんの「日本酒」を

造ることはできないんです!


どういうことかと言うと、


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かつて、

「日本酒」は『純米酒』しかありませんでした。


しかし、

先の大戦の中で、

戦時下に入る前にはたくさんの食料が必要だったんですね。

お米は大変貴重なものだったんです。

食べるお米だけでも足りないと言われていた状況だったのに

それをお酒に変えるなんてもってのほかだったんです。


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このような旗が掲げられていたくらいですからね。

そうすると、お酒の市場が小さくなっていきます。


こうなると、困るのが、「大蔵省(財務省)」です。

莫大な「酒税」をとることができなくなってしまいます。

戦争をするために、かなりの税金が必要だった時代です。


そのため、

「大蔵省」は、

水に工業用アルコールを入れて混ぜることを認めました。


そして、

もともと『純米酒』しか「日本酒」と呼べなかったものを

添加アルコールも入った『醸造酒』も

「日本酒」と明記しても良いことになります。


そして、なんとか戦費を確保したんです。


酒を販売する側も、

お酒に必要なお米を作れない中で、

水に添加アルコールを混ぜたものを「日本酒」と

呼んで販売していいことはありがたいことだったんです。


お互いの利害が一致し、戦時体制の中では、

このようになっていました。


そして、

そのうまい話は、戦後になってもなくなることはありませんでした。

そのため、

現在も、『純米酒』以外の

水と添加アルコールを混ぜて造られた『醸造酒』が

大量に安く販売されているのです。


『醸造酒』も美味しいですけどね!




2)「日本酒」造りの鍵は、『〇〇』にあり!!



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「日本酒」は、このような工程で造っていきます。


よく


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テレビなどでこのように

醸すような映像をご覧になったことはないでしょうか?


「日本酒」の造り方の中でも、

とりわけ大切だと言われている工程があります。


それは、


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『洗米』


だそうです!!


「研ぎ方」でお酒の味が決まるそうなんです!!

美味しいお酒を造っている酒蔵さんは、

どこもこの『洗米』にこだわっているそうなんですね。


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この秘密を発見したのが、


『十四代』を造っている高木酒造の高木顕統(あきつな)さん


です。


高木さんは、「日本酒」界の神様と言っていいほどのお方で、

高木さんが行う『洗米』はすべて秒刻み!!


この圧力で

この温度の時に

水をかけたら

何秒で切って

何秒で干して…

と全部「秒刻み」で行うそうです!


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まさに、戦場といっても過言ではありません。

洗浄じゃないですよ!

あ、洗浄でもあるか…


こんなに厳密で

こんなに秒刻みで正確に造れるのは日本人にしかなせない技ですよ。。。


お米を洗うだけでもこんなにこだわって造っているんです。


このように

「日本酒」を造る工程がお酒造りの中でも

とりわけ難しいとされています。


だからこそ!!

「ビール」も「ウイスキー」も「ワイン」も

日本人の手にかかれば、

こだわりにこだわり抜いて、

世界に誇る美味しいお酒ができるのです!!




3)日本人の精神が込められた美味しいお酒が飲める「日本酒」!!



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例えば、


フランス『ロマネコンティ』


というと何百万円もするお酒があります。


「ワイン」や「ビール」の値段は

高いものだとそこそこの値段がしますよね?


学生だとしたらかなり手が届かないものがほとんど。


しかし!


「日本酒」は違います。


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「日本酒」の中でも、

もちろん高価なものはありますが、

意外と美味しい高いお酒でも

少し頑張れば届くものがたくさん!!


こんなに造り方が複雑で奥深いのに

お手ごろな値段で美味しくいただける。



しかも!!

凄いのが、


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酒蔵さんは、

一日の仕込みが終わると、

そのあと2時間もかけて丁寧に丁寧に

一度しか使っていないものまで洗っていくそうです。


そして、

乾かして、翌日の早朝。

再び、2時間もかけて丁寧に丁寧に洗って

その日の仕込みに入るそうです。



そこまでこだわり抜いて造ったお酒。

美味しくならないわけがないですよね!!


このように造った

世界に誇る「日本酒」。

苦手だった方もぜひ、お飲みになっていただければと思います。



次回の記事では、

日本国の酒造りのすごいお話

日本で造られている「日本酒」以外の

「ビール」「ウイスキー」「ワイン」について

お話もさせていただければと思います。




これまで、
「日本はいい国だ!」というと
軍国主義者と言われたり、
危険思想だと思われたりしていました。


しかし、

2011年3月11日

東日本大震災を契機に外国から注目されてから、潮目が変わりました。


じつは、わたしたちが住んでいる『日本国』はすごい国なんです!!

まだまだ、
歴史の闇に埋もれてしまった「真実」が
たくさんあります。


「日本を知ることは、
       『自分のルーツ』を知ること」


わたしたちの生まれた国をもっと学びませんか?

そして、子どもたちに伝えませんか?

自分の生まれた国を誇りに感じることは、

きっと自己肯定感とか自己効力感につながるはず。


一緒に、『和の国・日本』を楽しく学びましょう!



最後まで、お読みいただきありがとうございました。



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