見出し画像

東スポ杯2歳S回顧~走行試験クリア~

いや~久々レース見て鳥肌が立ちましたね。
え?何の話かって?イクイノックスですよ。

コラムでも取り上げましたが、前走不振の新潟組でも「モノが違う」勝ちっぷりで、重賞でもやれると判断しましたが、坂上の伸びは私の想像を遥かに超えるものでした。

昨年と今年のラップを比較すると、
2020 
13.1 - 11.2 - 11.5 - 12.2 - 12.5 - 12.7 - 11.9 - 11.0 - 11.4 タイム1.47.5 3F34.3
2021 
12.8 - 11.4 - 12.0 - 12.4 - 11.7 - 11.6 - 11.0 - 11.9 - 11.4 タイム1.46.2 3F34.3

と上がり3Fは昨年と同じですが、時計は昨年よりも1.3秒速いものでした。
ただ、同日に行われた2歳未勝利芝2000mはペースの関係もありますが、昨年よりも1.7秒速く、恐らく今年の方が1秒ほど速い状況だったと想像できます。

しかしながら今年の方がレース的にはキツいペースと考えます。それは後半5F。

2020年は後半3Fのみ11秒台ラップの59.5秒に対し、2021年は後半5Fが全て11秒台ラップの57.6秒と今年の方が1.9秒速かったんです。

後半5F11秒台の速いラップを追いかけて、4コーナー8番手から推定上がり32.9秒の脚で差し切った末脚はかなり優秀と考えます。

スピードを長く維持する力。いわゆる「スピード持久力」が2歳馬の中ではかなり抜きんでたものでしょう。

また、鞍上のルメールさんが2・3歳戦で良くやる、後方の馬群でレースを進め直線外出して差し切る形もこのレースで楽に成功しました。
「走行試験はクリア」したといっても良いと思います。

パドックを見てもまだトモ流れ気味で甘さも目立つ馬体。まだ伸びしろを感じる体型で、今後体幹が上がって腰回りも確りしてきたらどんな競馬するのか楽しみでなりません。
現状でも重賞の1つや2つは取れる器。出世レースとして恥じない馬に今後なってくれると思います。

2着はアサヒ。
前走は2度詰まりながら完勝で伸びしろもあったという事でしょうか。今回暫定値でTP5pt伸ばしてきました。脚長で速い上がりは使える馬体。
上には強い馬はいますが、この馬も体幹[3]でまだ伸びしろも感じます。更に体幹がUPすれば重賞を勝つ可能性は十分でしょう。

3着のテンダンスは体幹[4]→[5]にUPし歩行スピードも今回の方が良かったです。
ただ、上位2頭に比べ速い上がりが使えないのが弱点。1・2着はキレの差が出た格好になりました。
「細マッチョ」という表現がしっくりくる体型で33秒を求められない状況に出走になれば見直しは可能。

4着以下で気になったのは5着のレッドベルアーム。
体幹は前走とは変わらず、デキは上昇していた感じ。まだ伸びしろは感じます。
前日コラムの通り、体幹上がってこないので、まだキレや高速上がりが使えないのが現状の弱点。スピード感や動きは良く体幹上がって来た時が「覚醒」のタイミングと見ています。
このことは今後に覚えて損はないと思います。

余談ですが、先週までの2歳1600m以上の重賞は牝馬限定のアルテミスSを除いて5鞍ありましたが、ルメールの成績が[3・2・0・0]と連外しなく、コマンドラインやジオグリフ、イクイノックス
とどれもGⅠでも勝ち負け出来るラインナップ。
ルメール先生が今後どの馬でクラシックに乗ってくるのかも今後の楽しみとして見ておきたいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?