【No.1140】解決策は遠くにある

娘の咳が止まらないので、鍼(はり)に行ってきました。肩こり腰痛などに効くと有名な(?)ツボを刺激して治療する東洋医学のやつです。


弟が生まれて家にやってきて、可愛いし嬉しい反面、お母さんをとられて寂しいなど感情が不安定です。環境の変化でストレスが溜まっているのかなと思って。


ここ1週間ほど、ぜんそくのように咳が一度出ると止まらず、ときに吐き戻すことも。そんな咳で夜は眠れず、疲れもとれないし、お母さんが相手してくれなくて寂しいのとで、悪循環が続いています。


咳に効くかは分からなかったので、事前に鍼の先生に問い合わせると、「来てみてください」とのこと。


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今回は主な症状が咳ですが、ついでに便秘を相談しました。娘は5歳前で、すでに常に便秘気味です。鍼はそういう状態にも有効らしいので併せて相談しました。


触診で気になると先生が言ったのは、お腹の張りと足の冷えでした。


便秘の相談もしているので、お腹の張りはともかく、足??肺は??


そして、足に何らかのテープをペタペタ貼っていきます。気になって質問したところ、2種類のテープについて「こちらは漢方のタネが貼ってあります。こちらはただのテープです」と、白いマスキングテープのようなものを小さく切って貼りながら説明してくれました。


その後、すぐに先生が「お腹の張りは取れましたね」と言いました。


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ん?? また頭にハテナがつきます。お腹と足が気になると言われて、足に施術してくれたと思ったら、お腹に効いた?しかも、そんなすぐに?


先生は「ははは。最初のお腹の張りを触ってもらえばよかったですね」なんて言って、さっきのテープを背中に貼ったり、お灸をしたり続けてくれます。



最後に、娘の足の冷たさに言及されます。冷たいとかじゃなくて「異常」ということで、靴下など生活改善をアドバイスいただきました。


アドバイスに従ってみると、その夜の娘は、咳もほぼ出ず快眠できた様子でした。トイレも、朝でました。


鍼すごい。


もちろん1回で劇的に変わることはないし、娘の今回の症状と相性が良かっただけかもしれませんが、咳で苦しんでいたことを思えば、安眠している娘を見て、鍼に感謝です。


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以下、このことについて妻と話した憶測です。


足の冷えが原因で、血流が悪く、慢性的にお腹の調子が悪いのだろう。

それに加えて、今回風邪をひいて運動不足に。血が巡りづらく、さらに冷えが進んだのだろう。

その冷えが、気管支にも影響して、咳に繋がったのではないか。


あくまで憶測ですが、こんなことを思い、まずは冷え症対策で経過を見ていこうと思います。


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そして、ここから学んだのは【解決策は遠くにある】ことがあるということです。


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お腹の改善のために足を治療するって、不思議ですね。直感的には、お腹の張りを取るためには、お腹を触るだろうと思います。


いやいや、藤倉はそんなことも知らんかったのかと思う人もいるかもですが、


確かに、足つぼは身体全体に繋がっていると聞いたことがあります。でも、その「聞いたことある」が行動に繋がるかは別問題といいますか(笑)


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実際、咳や便秘など、目先の事象だけを見て、その対策をしたくなっていました。咳止めや気管支を広げる薬を飲んだり、便秘に効く薬を飲んだり。


でも、そもそもの生活習慣が原因かもしれません。今回なら足の冷えによる血の循環不全が原因だったように見えます。


あくまで今日時点での仮説ですが、こんなこと、素人の僕には分からないですよ!


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陳腐な言い方をすれば、部分最適と全体最適の話。


咳止めや便秘薬は、部分最適により改善するかもですが、全体としての生活習慣が変わったわけではないので、根本的な解決にはなりませんよね。


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とはいえ、全体最適を目指したところで、知識がないなかで全体を見渡すことなんてできません。


とりあえず僕たちにできることは、そのとき最適と思われる改善を繰り返すことだけ。それが部分最適なのか、全体最適なのかはわからずとも、情報収集と改善を繰り返すだけです。



改善を続けていくなかで、知識がつき、全体を広く見ることができ、全体最適の案も見つけられるようになる。会社においても、新入社員や一般社員と、ベテラン経営層の視座は異なりますよね。


ということで、「優柔不断は誤った決定よりなお悪い」という言葉を胸に、今日も1日なにか1つでも改善していきましょう!

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