【No.1212】肩肘張らずに行こうぜ
中学受験の佳境を迎え、試験本番まであと1週間です。
保護者さんから様々な連絡が入っています。ただ、当の受験生本人たちは、意外とのほほんとしています。
マンガ『二月の勝者』の「母親の狂気」という表現が示すように、エキサイティングしているのは保護者さんたちかもしれません。
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勉強仲間がFacebookで投稿した、橘玲さんの著書からの引用が印象的です。
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世間では、子育てを経験したひとも含め、親の育て方が子どもの人生を決めると強く信じられている。そしてこれが、子育て中の親(とりわけ母親)にとって強い心理的負担となっている。子どもが社会や学校に適応できなければ、それはすべて親の責任なのだ。
だが現実には、どれほど頑張ってもなんの成果もないことも多い。なぜなら子どもは、友だち関係を優先して親のいうことをきかないように「進化論的にプログラムされている」のだから。
『言ってはいけない』(新潮新書)
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子どもがどのように育つかは、親の影響ではなく友達の影響だというのです。
親が「私が、この子のために何とかしなければ」と思う気持ちは、僕自身も子育てしていて痛いほどよく分かりますが、
少し肩の力を抜いてもいいかもしれません。
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我々は「○○しなければならない」という言葉に毒されていますよね。
子どもは、おそらく親がどうこうしなくてもたくましく成長します。
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ただ一方で難しいところなのは、
じゃあ、親ができることは何なのかということです。
個人的には、
・言葉の定義を与えることと
・環境を用意すること
だと思います。
1つ目の言葉の定義については今回は触れませんが、環境を用意するという面で、
中学受験で私立に入れることで、「いい友達」ができる可能性の高い環境に身を置かせてあげることは、親ができることの一つでしょう。
「いい」の定義にもよりますが、ここではあえて抽象的な言葉のままで失礼しますが、
でも、中学受験を「しなければならない」もしくは「させなければならない」かどうかは、難しいところです。
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とにかく、肩肘張らずに気楽に行きましょう。
「○○しなければならない」なんて
きっと自分の思い込みなんですよね。
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僕も人のことは言えないですが、先生って話が長い印象ありますよね。あれはきっと優しさなんだと思います。
ちゃんと丁寧に教えないといけない。伝わらない!
でも、日々子どもたちを教えていると思うのは、思った以上に聞いてるし、理解してるんですよね。より正しく言おうとすると、こちらが気づかないうちに相手が成長していて、理解できるようになっている、ということがよくあります。
逆に、どれだけ言葉を尽くして伝えようと思っても、聞いていないものは聞いてないし。
つまり、ほどほどがいい。
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また別の例で、
コツコツやらないといけない!も難しいところです。
何か挑戦しようと思って勉強すると、裏技はない。コツコツやらなければならない!と教わります。
コツコツは大切ですが、それも行き過ぎると、「ここまでできるようになったらチャレンジしよう!」と思って、永遠にチャレンジできないとかね。
どこかで、えいやとジャンプしないと。「コツコツしなければならない」と言い訳にしてはいけません。
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なにごともバランスですね。
ということで(?)今日も1日「優柔不断は誤った決定よりなお悪い」「あらかじめ○○していたら、あとで楽になる」という言葉を胸に、結果の有無に関わらず、気楽に頑張っていきますー。
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