【No.1072】反省。
受験勉強には試験日という締め切りが存在します。試験日に対して、日々の勉強をどう逆算していくかが重要です。
塾の先生の仕事として、勉強を教え理解させることも大切です。同時に、受験勉強の観点から見れば、その締め切りに向けてどんなスケジュールで進めると合格しやすくなるかを指導するのも大きな役目です。
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時間術の本に「ラストスパート志向」という言葉が書かれていました。あなたの仕事が終わらないのはラストスパート思考のせいだ、と指摘されています。
締め切り効果の悪用とでも言いますか、つまり、締め切り直前の火事場の馬鹿力を信じて作業すると、いろいろな問題が生じ、仕事が終わらない事態が起こりやすい。終わったとしても、ハリボテ仕事になってしまったり。
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新卒が学ぶべき仕事術の本でも、報告は早めにするというアドバイスが書かれています。時間に余裕があるときは、ミスしても、さまざまな打ち手を考えられますが、締め切り直前に報告されても、上司としての選択肢は非常に限られてきます。
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そのため、与えられた締め切りがあっても、自分自身で前倒しの締め切りを設定して、早めに仕事を終わらせるというのが理想的です。例えば、夏休みの宿題を7月中に終わらせるというような考え方です。
ただ「言うは易し」実行は難しいのが現実です。
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冒頭の話に戻ると、塾の先生としては、お子さんをできる限り長く指導させてもらいたいと思います。勉強は、どうしても一朝一夕で成果が出るものではなく、長期的なサポートが重要です。長く指導することで受験までの時間の配分なども適切に行えるため、長期間の指導が望ましいです。
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現在担当している小学校6年生の中学受験生は、5年生からの長い間、指導させていただいていますが、期待通りの成績向上が見られない状態です。
正確には、成績は上がってきていますが、保護者さんの希望する志望校レベルには到達する見込みが薄い状態です。まだ5ヶ月の時間がありますので、改善の余地はあります。ただ、追い込み勉強のための授業料が増加することを保護者さまに了承を得ないといけません。
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これを振り返ると、受験の全体像を掴むプロとして、もっと早くからの計画提案をしておくべきだったと感じます。
もちろん、いろんな事情があります。言い訳したいことも、相手のせいにしたいこともありますが、もう少し前倒しの計画を提案できていたと思うんですよね。
人間が複数人が関わるプロジェクトにおいて、全ての責任をどちらか一方に求めることはできませんが、少なくとも、こちらに落ち度はありそうだと思ってしまうような仕事ぶりというのはプロとは言えないですね。
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受験勉強に限らず、部下やプロジェクトマネジメントも一緒で、全体像を把握している側から、あの手この手で、前倒しを提案しないといけないと思います。
2、3回伝えてもやらないなら相手の責任だ、ではなくて、何回も繰り返し伝えていかないと。
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僕自身がラストスパート志向であるため、そのような考え方を他者にも許容してしまうのかもしれません。
しかし、何事も「前倒し、前のめり、つんのめり」という姿勢を常に持つことが重要です。敬愛する先輩が「株式会社 前のめり」という社名を考えていたとも聞きます。残念ながら実現はしなかったようですが、そういう姿勢は見習うべきものです。
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もちろん、やるべきこともやってきたし、達成してきたこともあります。自分自身を美点凝視して、達成したことを自分自身で褒めることが重要なのはもちろんなのですが、
自分にも落ち度はありそうだと認めてしまうような仕事はしないように振り返りと改善を行っていきます。
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