【No.1088】とりあえず数字を掲げよう

数字目標などと言うと、ネガティブな印象を持つ人が多いかもしれませんね。かくいう僕もその1人です。

数字で結果が示されると言い訳できないですから、痛いし、怖いんですよね。

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でも、不思議な気づきがありました。

僕は勤めている学習塾で講師をしていますが、もっと大きな役割としては、新規顧客開拓の営業があります。

着任してから少しずつ改善を重ねてきているのですが、うちではもともと、新規の方の入塾率が30%を切っていました。そもそも、入塾率を計算していませんでしたし、それ以外の数字も社内で共有されていませんでした。

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入塾率を出してから少しして、上司から数値目標がありました。50%にしろと。

これまでの社内の数値への考え方もあるかもしれませんが、端的に言って、とても反発を覚えました。

なぜ50%なのかっていう説明がないからです。根拠を聞いても、それぐらいあればいいかなと思って、という反応です。今期の売り上げ目標があって、そのためには、こういう計算でもって50%が必要なんだという理由もなく、適当に数字が掲げられたと思ったのです。

だから、この50%という数字は意識していませんでした。むしろ見ないようにすらしていたのですが、

最近気づいたところ、入塾率が40%を越えてたんですね。

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少しずつ50%に近づいてきとるやんと思いました。

よく考えれば、入塾率という数字は意識せずとも、入塾者数などは追っていたので、入塾率という数字も改善されてくるのでしょうが、

最初みたとき、個人的にはキツネにつままれた気分でした。意識していなかったはずなのにと。

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このことから思ったのは、

数字目標については、その数字が何を意味しているのかや、なぜその数字目標なのかという根拠が必要だ

というのもそうなのでしょうが、それ以上に

とりあえず数字を掲げてみるのもありだろうということです。

数字目標を掲げてみると、意識していなくても、無意識下で自動追尾が稼働するのでしょう。

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いや、分かりません。

これを読んでくださっている方ご自身や、勤めている会社の数字への考え方次第なのでしょうけれど、数字目標は、適当でも掲げたら改善に向かっていくんじゃないかと思ったのです。

少なくとも、数字目標がないよりはマシ。

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もちろん今回の数字を僕がもっと意識していけば、もっと早く改善されたかもしれませんし、ここに書いていないことも関係があるでしょう。

そして、ここまで書いてきて、自分の至らなかったところ、甘かったところも、あえて書きませんがいろいろ思いつきまして、全部まとめて改善していきますが、

とりあえず数字を掲げること。

仕事に限らずなにかやりたいなと思ったら、根拠がなくても、適当な数字を仮置きするところからはじめようと思います。


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