【No.1359】目先の仕事に消耗する前に。
お客さんにも色々いますね。
本業の学習塾に最近入塾くださった方の話です。
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最初のお問い合わせは2ヶ月ほど前。体験授業を終えて我々の勉強方針をご提案します。
生徒は本人は頑張らなきゃと思ってるけど体が動かない男の子。高1ならあるあるです。ただ、保護者さんがエクストリームな方です。
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入塾前も、ひと悶着どころか、なん悶着もあって笑っちゃうくらいで、こちらとしては"引き"の体勢になります。まずはミニマムプランで学習習慣を作っていきましょうと提案します。でも、当時は入塾には至りませんでした。
「次のテストまでは自分でやらせます」
んん…。それができないから塾に問い合わせたのでは?と心のなかで思いつつも、勉強方法のアドバイスだけして終えました。
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そして1ヶ月後の、テストを終えて2週間たって「学習習慣を作ってあげてほしい」と入塾いただくことになりました。その学校がなかなか特殊で、定期テストが毎月のようにある学校です。しかも、テスト範囲が常に4月から習ったこと全部という、珍しい形態です。
今回も残り2週間で4月からの範囲を全部やってほしいというオーダーです。たった2回の授業で。いろいろ思うことはありますが、できることをやりますと保護者さんの期待値をあげないように言葉を選んで伝えます。
時間もないので、初回授業前ですが宿題を出します。生徒自身はとっても素直でいい子です。膨大な宿題を1週間で終えて、初回授業をいい感じで終えたその夜。保護者さんからお怒りの電話です。「勉強習慣がついていないのですが??」
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いやいやいや(笑)
入塾して1週間!宿題を出して、今回はじめての授業!勉強習慣がついていない?1週間でつく「習慣」ってなんだ??
電話口でなかなかの口調で責められましたが、恐縮するより笑いそうになってしまいました。
いくらお客さんが来てほしいウチでも、ここまでされると萎えちゃいますねー。気に食わないならやめてもらってけっこうですと。(笑)
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お客さんにもいろいろいらっしゃいます。
受験戦略からなにから全部お任せしますという方から、受験勉強の管理は保護者でするので良質な授業だけを提供してくださいという方。
お任せしますという場合も、本当に口を出さない方もいれば、いつも信頼していますとめちゃくちゃ褒めてくださる方。
褒めながらも、めっちゃプレッシャーをかけてくる方もいれば、成果だけ出せやと静かにプレッシャーをかけてくるタイプもいます。
みんな違ってみんないいのですが、
金は出さないのに口だけ出すタイプ。一番困りますね。
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どうしてそのように行動されるのかは分かりません。もともとのご性格なのか、これまで口を出さずにいたら塾側から舐められたことがあったのか。
どんな理由であれ、本当に成果を出したいなら、客は"神"だという態度ではなく、サービス提供者側にも気持ちよく働いてもらえるように接したいところです。
サービス提供者側から「このクレーマーには面倒だから、ほどほどの対応にしとこう」と思われるのが、お客さん側からして一番もったいないお金の使い方に思います。
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実は最近こういうお客さんが何名かいらっしゃって…。
とすると、これは僕の営業方法に原因がありそうです。
営業成績は向上傾向ですが、生徒が増えても、同僚の先生が消耗してしまう生徒を増やしてもよくありません。
まだ分析しきれていないのですが、しっかり営業システムに昇華させてこうという決意表明でした。
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ということで、今日も1日「優柔不断は誤った決定よりなお悪い」「あらかじめ○○していたら、あとで楽になる」という言葉を胸に、結果の有無に関わらず、人生と仕事を楽しんでいきましょう!
■■今日の質問■■
もしエクストリームな案件が多いなら考えてみよう。
その原因が、自分(自社)の営業方法にあるとしたら、どんなものがあるでしょうか?
■■以上■■
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