【No.1084】アマプラにIWGP

伝説のドラマ『IWGP』がアマゾンプライムの無料枠にあったので、誘惑に負け、一気に見入ってしまいました。

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ご存知ない方のために書くと、

IWGPとは、『池袋ウエストゲートパーク』の通称。2000年にTBS系列で放送され原作は石田衣良の同名小説。監督は宮藤官九郎(クドカン)

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主人公マコトを演じたのはTOKIOの長瀬智也。「めんどくせえ!」が口癖なのに、困っている人を放っておけず、喧嘩も強い。女性にはモテるが安易に手を出さないという、男も憧れる主人公像だ。
--(東洋経済オンラインより)--

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世代的にどストライクということもありますが、今見ても、おもしろい。キャストは超豪華だし。主人公の長瀬もかっこいいのですが、個人的なイケメンランク日本1位の窪塚も出ていて、鼻血ものです。

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あらすじは、池袋駅の西口公園にたむろする主人公のマコトが「トラブルシューター」として、カラーギャング抗争とか裏社会の事件を、警察と競争・協力しながら解決していくのですが、

学生時代に見ていたころは、ただカッコいいなぁくらいに思っていました。長瀬がそもそもカッコいいし、主人公のマコトも、ケンカが強くて、みんなに頼られて、事件も解決できる。マコトって、同じ名前いうこともあって、DQNとか普通に怖がっちゃう僕としては憧れちゃいますよね。

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ただ、今になってから見ると、ちょっと違う見方もできまして、主人公マコトがトラブルシューターとして事件を解決できるのは、友達が多かったからじゃないかとも思えてきます。

窪塚洋介が演じるキングなど不良仲間をはじめ、「オタク」たちとも別け隔てなく付き合っているんですよね。オタクといえば、当時はまだ今ほど市民権を得ていなくて、悪口みたいなところありましたし、不良たちとは真逆の存在と言えそうです。

でも、主人公のマコトは、オタクや引きこもりなど、人がちょっと嫌がりそうな人たちとも仲良くしていて、彼らの力を借りて、事件を解決していくんですよね。だから、そういうコネクションを持っていない人たちが解決できない問題も解決できるということで、トラブルシューターとしても有名になっていきます。

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毎度の結論になってしまいますが、やっぱり持つべきものは友達ですね。

何か問題が起きた時、誰かを助けたいなと思った時、
すぐに聞くことができ、すぐに手を貸してくれる友達をどれだけ知っているか。他の人達からすると、なんでそんな方面にまでコネクションがあるのか驚かれるようなネットワークの多様性が重要なのではないでしょうか。

そういうネットワークは、最近ハヤリのタイパコスパの観点で物事を考えていたら、築いていけないと思います。自分とは合わないとか、そういう人たちと付き合っても、将来なんの役に立つのかとか、そういう視点では、絶対に友達なんてできないですよね。

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そういえば、このドラマのリアルタイム放送時、僕は小学生で見ていなかったのですが、当時の友達から「まこっちゃん、Gボーイズに入らないか」と言われていました。そして「意味分かんないから、いやだ」と断っていました。まじで何のことか分からなかったのです。でも、繰り返し同じセリフで誘われて、何がなんだか分からずめんどかったのですが、実はその態度が、図らずも主人公マコトとかぶっていて、友達を喜ばせていたのだということも改めて気づきました。

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当時は、断ることが主人公の行動とかぶって正解だったようですが、実生活では、逆ですね。意味わかんないことにこそ、興味を持って入っていくことが、なんの役に立つかは分からないけれども何かの役に立つことがあるかもしれない。

人付き合いの面で「役に立つ」という視点がそもそも打算的で使いたくない言葉ですが、何事にも興味をもって、自分に持っていないものを持っている人に興味を持って、タイパコスパや打算を越えたところで友達を作っていきたいですね。


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