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芸人がバイトをクビになる話

まえがき

これは大阪で活動する吉本興業の漫才師ロテンブロの小島しょーへいがバイトがなくなりお金に困っている様子や一人の芸人の収入減がなくなった一部始終をご覧ください。

天国みたいなバイトをついに辞める


小島しょーへいは4年間バイトしたコールセンターを辞める。


一応お伝えすると正しくはクビではない。契約満了だ。(ほとんどクビみたいなもん)
バイト先都合の退職となるらしい。
これにより収入面を考えても新しいバイトを探さなくてはならないのと、ハローワークに書類を出しにいったり、保険証を返したり、また面接を受ける先を探して電話して…… この作業が面倒くさい。
ましてや年1回の憂鬱案件の確定申告まである時期だ。
芸人としての収入が無く吉本興業からの明細すら、送料や紙代の方が高くなるとの理由で届かない小島しょーへいからしたら収入面で軸になるバイトを失うのだ。ただごとではない。

というのもこのバイト先

時給は1300円(当時にしては割高)だった。
この時給は4年間一貫して昇給しなかった。
後述する怠惰を考えれば当然と言えば当然だ。

長年バイトしても時給上がらない人間と辞書で引いたら挿絵は小島しょーへいかもしれない。

芸人さんも多く楽しいし、芸人ではない昔からの友達もいて、ラクで稼げる。環境も条件もなんにも文句のないバイトだったのに…… 

突然2月末でのバイト全員の契約終了が通達された。

東山さんのあの戦力外の番組で密着されてもおかしくないくらい突然だった。


急にバイトがなくなりやべぇなぁ
楽なバイトっなかなかないねんぞ!どうすんねん!
色んな支払いあるしどうしよ……
最近ハマった海援隊のライブも行きたいのに金尽きるよ…
これが本音だ。


今回何百人が契約終了となるため、ほかの芸人も小島の仲良しの友達も終了となる。もはや社員さんしか残らないらしい、つくづく不景気な話だ

次に楽しく、楽に稼げるバイトは見つかるのだろうか?

バイトの事を思い出していると
noteを随分と書いてなかったので、正に退職日
2/29の仕事中に書いてみることにした。


こんなことをしてるからクビになるんだよ!
という有識者の声が聴こえる気がする。

コロナで逆に生活の軸が出来た


小島しょーへいはコロナ渦で前のバイトが休みになりそのまま辞めた。
そして、お笑いの仕事もなくなった頃(お笑いの仕事は元々なかったかもしれない)に先輩芸人さんに紹介されコールセンターのバイトを始めた。
その先輩が十数人の芸人を紹介し、急な仕事やライブなど融通を利かせて頂ける環境がありがたく時給もいいので芸人が一時期多かった。

芸人の言う仕事やライブが全部が全部ホントかというと……それは野暮なので言わないが‥

コールセンターの喫煙所は劇場の喫煙所ばりに芸人の吐き出す煙で溢れていた。

ある時喫煙所で社員さんが

「バイトしてる芸人がオーディションや仕事や言うて休むけど
どの番組でも見んぞあいつら(笑)」

と言っており社員さんのある程度の理解と寛容さで成り立っていると小島しょーへいは理解した。

不謹慎な話かもしれないがコロナ渦になってこのバイトを紹介してもらって
朝起きる、夜寝るという人間本来のリズムを手に入れた。

内容は詳しく書けないが健康相談を受けたり、町の人のクレームの電話窓口だった。


基本はアクセスの良い梅田のコールセンター勤務だったが 
途中から何故か家から片道1時間15分かかる
南港(ATC)にもいったし、桜ノ宮、北浜と
大阪の中心地から離れていった。同じコールセンター内の別オフィスだったが遠方まで出向いてクレームをつけられるのも慣れっこだ。

それはそれで新鮮でよかったのかとも今になって思う。

コロナで健康を損なう方が多かったので朝9時から電話が鳴り続け、コールセンター未経験の小島は電話に出続けていた。電話が終わればすぐ次が鳴る。

もしもしー はいー えーと なるほどですね。~なんですけどぉ 等 コールセンターでは
相応しくない喋り方のオンパレードだった。

このレベルでも紹介だし人数があまりにも足りない時期だったので生き残り続けてきた。後に逆に親しみがあってこれはこれでいいんじゃないか?と言ってくれる偉い方も僅かながらいた。

ラクで稼げるバイトに味を占める

芸人なのにバイトばっかりは絶対ダメだと分かっていても、ラクで稼げるもんだから目先のお金に目が眩み、ついには小島は23万ほどの月収をバイトで得てライブに出なくなっていた
(立派すぎるフリーターだった。)

コールセンターの特性上、電話が爆鳴りしているとき以外は待機がほとんどで、1日中1本も電話が鳴らない日なんてのもザラにあったのだ。
ネットサーフィンをしていたら1日が終わり、長編の小説の書きおこしを読破することもあった。
ネットの波に華麗に乗っていたのだ。

今じゃ想像もつかないがこのコールセンターの給料で108万円の貯金を作っていた。

たまたま貯金だけで108万の壁を越えていた。

そこから一人暮らしを始め浪費の波に乗ってしまいこの貯金は2年で0になりました。


小島しょーへいの不適合部分

電話が鳴れば丁寧に対応できる自信があるが、
電話が鳴っていないときに自らできることを探し
予習したり次の電話に向けて準備をできる能力は自分にはなかった。

電話が終われば、ネットサーフィン、それに飽きれば、芸人特有の夜型の影響もあり眠りに落ちる、たばこ休憩を多めに行く、夏に暑すぎて靴下を脱いでそれを席に放置し怒られる。4年間で70回ぐらいの遅刻

全部ここで偽りなく放出しておきます。
すいませんでした!

もちろんそんな奴を一般社会が許すはずもないのでバイト先の上層部の耳に入り、面談をされクビに何度もなりかけたのだった。

このループを同じバイト先でバイトしていた十数人の芸人は巻き起こていたように思う。

都度周りの方に助けてもらい、持ち前のガッツとたまにハキハキしてるところと屈託のない笑顔で何とか生き残ってきたが、コールセンターがこの調子で稼げてしまう故、ほかのバイトがとてつもなくしんどく感じることもあった。(これが働くということか)

さいごに


コールセンターで得たことと自分の欠点について書きました。
とはいえコールセンターは勉強になることも多かったし
ちょっと社会を経験できた気もしないでもない。
コールセンターで出会った方にライブに来てもらったり、とてもありがたかったです。

関係者の方々くそお世話になりました。と伝えたいです。
最近になってワンピースを読み始めたのでにわかですが入れておきます。


ポジティブに新しいラクで稼げるバイトを探しながら早めにバイトは辞められるようにロテンブロで漫才頑張って売れますんで

相方のヘッドともどもよろしくちゃんのやつ。










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