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2023.11.12/14:56

※タイトルは長崎が勝利を掴み取った瞬間です


はじめに

おれはめちゃくちゃこのチームを誇りに思います。最終的に長崎の突破条件は叶わなかった訳だけどさ最低条件でもある”長崎が勝つこと”を体現してくれたこと、それだけでもほんとに嬉しかったです。

結果を知ったうえで歌ったカンターレ。涙ぐむ声で歌ったカンターレ。選手たちは喜びよりも悲しさ、悔しさで表情は変わることは無かったけれど最後にカンターレを歌えたことが良かったです。
今回のような悔し涙が入り混じるカンターレは最初で最後にしよう、選手やサポーターはそう思ったことでしょう。今でもカンターレ中の選手たちの表情は鮮明に頭の中にこびりついていて、やっぱり思い出すだけで目頭が熱くなるし文字を打つだけで思い出してしまう。ほんとにこのチームが好きです。

耐えた前半、光った好プレー

試合を振り返る前に最終節を控えた鬼畜な長崎サポーターの奇行っぷりを少し紹介させてください。
いくら試合がいつもより一時間早く始まる最終節だからといってJRの始発が動き出す4時半頃に動き出す人もいるほど張り切った試合でした。おれは友達と共に6時過ぎ頃に家を出て、フクアリに到着したのは7時半になる前でした。それでもだいぶ早すぎるのにその時間には長崎サポ30人ほどが既に居てました。その日は朝から雨が降る寒い中でしたが長崎愛が溢れるサポーターの行動はやっぱり鬼畜だなと感じる瞬間でしたね。その行動が来年の2月中旬まで出来ないのかなかなかに寂しいですね。

前半はほんとに千葉ペースで進みました。そして耐えに耐えまくった前半でしたね。セットプレーから千葉に先制点は与えてはしまったものの、櫛引と白井のCBを中心にどれだけサイドを破られようがバイタル付近からシュートを打たれようが尽く弾き返していく長崎の守備陣がほんとに頼もしかったです。

呉屋vs櫛引・白井、ドゥドゥvs朝陽、田中vs米田の攻防というものは見てて面白すぎました。一瞬でも隙を見せてしまえばやられてしまう、そんな緊張感高まるバトルはスタンドにいる観客に物凄い迫力を与えたことだと思います。名前を挙げた千葉の選手に決定機を与えてはしまったんですけど、最後まで詰めるところを詰めた結果がギリギリ枠外に逸れるという結果に結び付いたんだと思っています。それ以外にもカイオ、マテウス、鍬先の中盤3枚を筆頭にカードを貰ってしまったけども最後まで球際でしっかりファイトしてくれたからこそ1失点に抑えることが出来たんだと思います。

耐えた前半ではありましたが、数少ないチャンスを実らせたのが澤田崇。サポーターからの信頼も厚く2017年の昇格を知る男というのが更に激アツですよね。前線からプレスに来る千葉のお株を奪うようなラインブレイク。マルコスもユニを引っ張られながらもよく通したと思うし、相手は当たってしまったらドグソなりPKを与えてしまうなりの難しいディフェンスを強いられることになるので、澤田のドリブルコースを確定させた2タッチ目が素晴らしかったと思います。よく決めきったと思うしゴールセレブレーションもなくボールを拾いすぐに帰還するシーンからもまだまだ喜べない姿勢を感じ取れました。


長崎を救った男

前半のベストプレーはこの男の守備ですよね。間違いなく長崎を救ったプレーでした。スペースに出されたボールに千葉の田中が抜け出し豪も交わされて絶体絶命かと思った矢先の守備ブロック。ほんとにここで更にボルテージ上がったしブロック後にはガッツポーズ?かゴール裏を盛り上げるアクション。このプレーがあったことで後半の戦いへと繋ぐことが出来ました。

フクダ電子アリーナは白井にとってプロデビューの地でもあり、終盤にCBの座を掴み直して昇格争いの最終局面で再びこの地に戻ってあのプレーをしたのは白井にとって一番成長を感じ取ることが出来たんじゃないかなと思います。おれは今季一番期待する選手の背番号でユニフォームを買うのですが現地でこのプレーを見て、白井の背番号を選んで良かったと強く思いました。来季も共に戦いたいです!


運命の後半戦

後半の立ち上がりも際どいFKのシーンを耐えてのスタートとなりましたが先手を打った交代が流れを変えることに成功しましたね。前半から球際が激しくカードを貰ったカイオと鍬先に変えてジョーカー松澤とよく戻って来たと思った慶太の投入。そしてファンマの勝ち越しゴールの起点となるPKを獲得したのは交代で入った松澤と慶太。緊張が走るPKで蹴り直しにもなりましたけどそんなことで動揺する訳がないファンマがきっちり決めて長崎待望の逆転弾。

ファンマ26点目、得点王素晴らしい

その後も続く千葉のサイド攻撃を防ぎ切り迎えたのは勝利を確信付ける執念の追加点。豪どこ蹴っとんねん!をゴールに変えてしまった朝陽の諦めない走りが相手守備陣のミスを誘い執念の右足から生まれたシーズン最終ゴール。ネットを揺らした瞬間、サポーターはもちろん朝陽はユニを脱ぎぶん回して雄叫びを上げる瞬間がほんとに朝陽らしかった。シーズンを通して朝陽の情熱溢れるプレーはサポーターの心に火を付け熱狂させてくれた。イエロー覚悟のセレブレーションは誰しもが惚れてまうやろ!

これは嬉しいカードの瞬間でしたね笑

その後は時間を使い逃げ切った長崎。ただ今回の勝利は一味違った勝利でした。何かがいつもと違ったというのはゴール裏の歓声がいつもよりは控え目だったこと。もちろん喜んだんだけどサポーターたちの反応は勝利からすぐに山形vs甲府の結果へとシフトチェンジしたこと。切り替えはや〜って思いました。プレーオフ決定の瞬間に喜びを爆発させるためにも控え目だったのかなとも少し思いました。ザワザワする瞬間が初めての経験でした。それが最終節同時キックオフの醍醐味でもありますよね。結果は知っての通り山形が逆転でのプレーオフ滑り込み。その瞬間涙は溢れたし、重ね重ねで申し訳無いのですが悔し涙・表情が混じるカンターレで更に涙が流れたし、サポーター仲間の姿を見ても涙が止まらないしほんとにこの瞬間というのは長崎が昇格するまで嫌でも消えない思い出だろうなと思いました。


試合以外でのその他諸々


まじで美味しいから来季も行きたい笑

試合終わって試合中体に打ち付けた雨やプレーオフ進出が出来なかった体を少しでも癒してくれたのはフクアリ近くにある山岡家さんの特製味噌ラーメンでした。また来年も行きたいな〜って思ってます。

その後蘇我駅で帰りの電車を待っている間、千葉サポ親子から聞こえてきた会話で更に胸が締め付けられました。プレーオフ次は絶対行くけど清水にも行きたいね、といったプレーオフ遠征の話です。頑張ってください!との声掛けをしたかったですけどそんな声を掛けるような精神的状況じゃなかったし、素直に負けず嫌いな一面が出てしまいました。でも長崎は千葉のロッカーに頑張れ!という言葉を送っていましたね。悔しい気持ちを押し殺しながら掛けたメッセージ、ライバルでもありながら同じJクラブとして素晴らしいことだなと思いました。

そして千葉戦の応援、ゴール裏・メイン含めても1000人以上のサポーターが駆け付けて物凄い後押しが出来たことを胸張って言えると思います。それは現地だけじゃなく、パブリックビューイングやDAZN組も言えると思います。アップ開始前から最後の涙のカンターレまで、一生懸命応援する姿を最後まで貫き通すことが出来ました。千葉側から開放されたブロックは決して大きくは無かったけど2,3階席含めてほんとに最高でしたね。来季以降もホームでもアウェイでも関係なくこのレベルを維持していきたいですね。

最後に試合後思ったことが一つあります。それはいつだったかはっきりとした記憶は無いのですが以前監督を勤めてJ1昇格を成し遂げた高木監督が話していた、やっぱり自動昇格じゃなきゃダメだ、ということです。もちろんシーズン当初は優勝と自動昇格を掲げていた訳ですが正直シーズン通して波に乗れなかった時期が多く、徐々にプレーオフでということも念頭に置いてました。ただしプレーオフで昇格したとしてもJ1残留出来るかどうかは以前までの確率を見ても僅かです。やっぱりJ1残留、定着を見越すのならばJ2優勝して自動昇格出来るような、1年を通して強かったなって周りの関係者やサポーターからも言われるくらいの力を持つべきだなと強く感じました。


感謝

この試合で今季の長崎の戦いは幕を閉じました。目標には届かなかったものの最後を勝利で飾れたことは来季に繋げていかなければなりません。その前に今季限りで長崎を離れる選手がいるのもまた事実。ほんとにこの1年間長崎で戦ってくれたことに最大の感謝の言葉を送りたいです。ほんとにみんなありがとう。全員長崎に残留してくれ!!!

感謝を伝えるのは選手たちだけではもちろんありません。多くの長崎サポーターの方々、このnoteにも他の多くのツイートにも様々な反応を下さってほんとにありがとうございました。現地で共に応援した仲間、名前など一切分からずともゴール時や勝利時にハイタッチしたサポーターの方々、Twitterでは繋がっててもまだ挨拶出来ていないサポーターさんが多くいますが、今年一年間で横の繋がりが大きく広がった年だったなと感じてます。来年は自分が就活ということもあり、恐らくではありますが現地観戦の数というのは減ることになると思われるのでもし現地で見掛けた場合は気軽に話し掛けて下さると嬉しいです。またこいつ現地行きすぎじゃね?と思われた方は、ちゃんと就活してますか?と聞いてみて下さい。サボって現地行ってる確率の方が高いと思うので。なにはともあれ、今季目標には届かなかったものの俺自身いろんな方々に支えられた年でした。ほんとにありがとうございました!!!


あくまで予定なのですが12月上旬には今季総まとめのnoteを投稿させて頂こうかなと考えておりますのでもう一回ほどtaiseiのnoteにお付き合い下さると嬉しいです。来季は不定期投稿かと思うのでそのときはまた皆様よろしくお願いします!

今回も読んで下さりありがとうございました!

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