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高級車のオーナーの左手には高確率でROLEXが。バリュエンスが掘り起こすリユースの新しい商機
前回はランドローバーの名車、Defender(ディフェンダー)をカスタムして販売するイギリス・ヨクーシャーの企業、Twisted Group Limitedとの協業のお話をしました。
一般の方にはブランド買取専門店『なんぼや』で知っていただいているバリュエンスがなぜ車を売るのか? 今日はそんなお話をしようと思います。
実は2021年4月から車、売っていました
国内外の新車・中古車の販売、買取のほか、車検や点検などの整備サービスを自社工場で行う米自動車(YONE MOTORS)をバリュエンスグループの一員に迎えたのは2022年12月のこと。実はバリュエンスではこれよりも前の2021年4月からすでに自動車の取り扱いを始めていました。
なぜ自動車なのか? 取り扱い当初は「ブランド品や貴金属、高級時計だけを取り扱う」と思って入社してきた社員の頭にもたくさんのハテナマークが浮かんだようです。もしかしたら、今もその意図の把握ぶりには温度差があるかもしれません。折に触れて説明していますが、ちょうどTwisted Group Limitedとの協業と時を同じくして、「なぜバリュエンスが自動車を取り扱うのか?」に関わる大きなプロジェクトが動き出しています。
メインフロアに車が鎮座するALLU心斎橋ANNEX店のインパクト
そのプロジェクトとは、大阪・心斎橋筋商店街に新規出店するALLU心斎橋ANNEX店での展開です。
まずは完成予想のCGを見てもらうのが早いかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/img/1699229099098-pY5sNpo2vB.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1699229085352-pi1g44aH6q.jpg?width=1200)
この店舗、入っていきなり車がディスプレイされています。
心斎橋商店街で自動車の現物を陳列し、売るのはおそらく初めてのことだと思うのですが、ALLUで車を売ってしまおうという新たな試みです。
高級車のオーナーの腕にはかなりの確率でROLEXが
時計やジュエリー、ブランドバックを買いに来た人が車なんて買うの?
素朴な疑問だと思いますが、ヴィンテージの一点ものやハイブランドのリユース品を選んで購入する人たちは当然、自分の乗る車にも同じような独自性や希少性、価値を求めます。
考えてみれば、高級車に乗っている人の左手にはROLEXが光っている確率がかなり高く、特にスポーツモデルのROLEX所有者は、ポルシェに乗っている可能性がめちゃくちゃ高いんです。これは私個人の印象ベースの話ではなく、かなりたしかなデータだと思います。
この事実を私たちのビジネスに当てはめてみると、ROLEXを買い取りで持ち込むお客さま、またはALLUでROLEXの購入を検討しているお客さまは、同時に高級車の売買の見込み顧客になり得るということです。
見えているのに準備されていない需要とは?
ハイブランドの希少アイテムやタイムレスな価値を持つ一点物のプレオウンド(リユース)品などを取り揃える「ALLU」はいわゆる「質屋的な」ブランド買取業界とはまったく別次元の「サステイナブルな価値観」に基づいた消費者の需要を開拓する業態です。
顧客はみな、国内富裕層、インバウンド需要など、希少性や独自性、金額や古い新しいではなく、「いいものはいい」という価値を認める人たちです。
従来のブランド買取店、リユース販売店では、当然車の売買はしていません。なので、お客さまの頭の中も、時計やバッグ、アパレルで話が止まってしまいます。
しかし、もしメニューに自動車の売買があり、こちらに提案できる準備があれば、「探している車がある」「こんな車を売りたい」というビジネスチャンスを掘り起こすことができるのです。
モノを売り買いするのではなくライフスタイルを提案する
ALLU心斎橋ANNEX店では1階のフロアで高級時計と高級車、2階はバーキンやケリーなどの高級バッグ、ハイジュエリー、自動車の取り扱いと同様初の試みになるのですが、骨董品や美術品も陳列します。
かなり実験的な店舗になりますが、これはそもそもALLUのコンセプトである、「お客さまへのライフスタイルの提案」という意味で、“本来あるべき姿”といえる業態になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1699229127445-ECaXM2hGkr.jpg?width=1200)
単に時計を買う、ブランド品を買うのではなく、ALLUがヴィンテージでタイムレスなものを使いつないでいくためのハブになる。
購入した商品を使用しながら売ることができるプラットフォーム「ALLU Fashion Market」のサービスも含め、お客さまのライフスタイルそのもののデザインをお手伝いするパートナーとして機能していくのが理想です。
当然、自分たちで乗る、コレクションとして手に入れたい車の入手のお手伝いも行います。
不動産事業を行っているのも、もっと大きな枠組みでお客さまの人生設計に関わることができる可能性を広げるためです。
心斎橋はインバウンドで活況を呈する街の一つです。今年の中国の大きな祝日、国慶節では銀座店には及ばないまでもとんでもない売り上げを記録しました。
その心斎橋の地に2店舗目となる(ALLUの店舗としては表参道、銀座、心斎橋に次いで4店舗目)コンセプチュアルな心斎橋ANNEX店を出店することは、バリュエンスのお客さまとのつながりをさらに強固なものにし、地球、そして私たちのために循環をデザインする「Circular Design for the Earth and Us」というパーパスをさらに加速していく転換点になる予感がしています。
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