感情との付き合い方

三年前くらいから、自分の感情を紙に落としている。
心に浮かんだこと、自分の今感じていることをそのままに書き出していくと、不思議と心が晴れる。
もやっとしていたものがクリアになって、すっきりする。
後から見返してみると、書いていることはその時の出来事に左右されるから、ちょっとした日記のようで面白い。
といっても私の場合は、終わりのない自分への問いかけをひたすら書き殴っているからあまり時系列など関係ないのだが。
人様に見せるノートではないのでかなり過激なことだって書いている。ポエムじみたものも、書くことがある。けれど、それでいい。
このノートはいわば、感情の墓場なのだ。こぼれ落ちそうになった感情を、毒針と姿を変えて自分の中に吸収される前に、ノートに書いて捨てる。

よくいい子ちゃんほど病みやすいというが、彼らは真面目すぎるが故、キャパシティを越える量の感情、たまに他人の負の感情でさえも請け負ってしまう。とっくに限界なんて超えているというのに、彼等は自分の感情たちを押さえつけて溜め込んでいく。その結果、爆発してしまう。

一度爆発してしまうとまあ、もう元には戻らない。耐え難い苦痛を避けようとして、心が無意識にブレーキをかける。壊れないように、壊されないように。一種の自己防衛本能とも呼べるものなのかもしれない。
薬を飲みながらごまかしごまかし普通の人間に紛れているけれど、常に皮を剥がされてその素性を晒されることに怯えている。
壊れてからじゃ遅いんだ。感情の処理の仕方を知らないと、遅かれ早かれ壊れてしまう。
よく逃げていいんだよなんて言うけれど、どこに逃げられると言うのか?と思ってしまう。親の目の為に、生活の為に逃げられないことだってあるだろう。逃げた先に、また更なる絶望が広がっていないとも限らない。
だから、あなたなりの感情の処理の仕方を身につけるんだ。真面目で優しいあなたが壊れてしまう前に。
何でもいい。私のようにノートに書く、でもいい。あなたが思っているより私達の体は心は、ずっと小さい。自分で精一杯なのに、人様のことなんて抱え込むことは出来ないんだ。
それを自分勝手だと非難する人がいても、そんな人に耳を傾ける必要はない。あなたの身体はあなたのもので、あなたの心はあなただけのものなんだから。
まずは自分。自分を守ることが一番。他の何よりも、優先しなければならないこと。

誰も助けてはくれない。自分で、自分を守るしかないんだ。

素敵なあなたの笑顔が失われる前に、どうか感情とのうまい付き合い方を見つけて欲しい。これは既に心が壊れてしまった私の、切なる願い。

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