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Googleが新しいスマートグラスを発表!ARを活用した同時翻訳が可能になるようです

皆さんこんにちは。VRC note編集長の八重樫です。
先日、Googleの年次開発者会議「Google I/O 2022」が開催されました。

開発者会議の中で、いろいろな新しい発表がありましたが、その中で気になったのは新しいARグラスの発表です。今回は開発中のARグラスについての開発動画が流れました。どんな動画だったかというと、何人かに開発中のARグラスをかけてもらい違う言語同士でコミュニケーションをしてもらった際の使用感をまとめた動画で、短いものではありましたが人々の感動が十分伝わってくる動画でした。
(以下に動画を貼っておきます。https://9to5google.com/2022/05/11/google-ar-glasses-translation/  より)

動画を見ればよくわかりますが、目の前でしゃべっていることがリアルタイムに文字起こしされ、文章として目の前に現れるので、聞いてわからなくても読んでわかるのです。
これが実用化されれば、違う言語間のコミュニケーションが大きく変わるでしょう。スマートフォンやタブレットで同時翻訳してくれるサービスもありますが、それとは違い、ARグラスをかけて相手の顔を見ながら話すようにコミュニケーションが取れるので、よりストレスなく自然にコミュニケーションが行えるのではないかなと思います。(ただ私のようにメガネをしている場合はどうするんだろうとは思いますが)

Googleは過去にスマートグラスを発売していましたが、様々な問題から一般向けの製品開発は頓挫していました。2020年ころ、スマートグラスを開発しているNorth社を買収していたので、その技術を取り入れているのかもしれません。

現在メタバースの広がりなどもある中、現実にできないことをXR技術によって実現している例は増えていて、エンタメに寄った使い方が多いと感じています。そんな中でこのARグラスは実生活をより良くする、生活を助ける例であり、少し系統が違いますがニーズは高い分野であると思います。

今回はAR同時翻訳の機能の発表でしたが、例えばMicrosoft社が数年前に発表していたホロポーテーションのようなことも可能になったり、アバターを投影してコミュニケーションが取れるような機能があれば、空間さえも越えて会話することも可能になり、さらに使用用途が広がりそうです。
実際Googleは「Project Starline」というミラーの開発もしているので、技術を掛け合わせていくことも今後あり得るかもしれません。
ARグラスなどのデバイスをかけて、目の前にその人自身やリアルなアバターが表示されコミュニケーションが取れるというのが、普通になっていくにはまだ時間はかかりそうですが、そういう世界が普通になるならば、VRCの3Dアバターを使ったコミュニケーションの可能性も広がるなと思います。そのためにもスキャナやモバイル端末で簡単に撮れてすぐアバターになれるサービス開発を今後も進めていきたいなと思っています。

(Microsoft社のホロポーテーションの動画はこちらです↓)

新しい技術が日常に定着するためには、日々使いたいと思うものでなければならないと私は思います。デバイス面では装着の手軽さや重さなどの負荷が少ないこと、機能面ではUI/UXが良く、説明なしでも簡単に使えることなどが重要です。それらをクリアしていけば、このARグラスも普及していくのではないかと思います。

今回のARグラスについて、Googleから具体的にいつ発売になるなどの説明はありませんでしたが、今後の発表に期待したいと思います。

【参考記事】


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