見出し画像

ベガルタ選手名鑑 2023

概要

昨季は優勝が視野に入る位置につけながらも後半戦の急失速があり、最終節でついにプレーオフ圏外の7位に。期待値の高い補強をしたJ2二年目の今季こそ、優勝してJ1復帰をめざす。そんな仙台の今季のチームスローガンは、GRAV 協創(グラブ きょうそう)に決定した。

GRAV 協創(グラブ きょうそう)
戦いのベースをクラブに関わる全員が「協」力して、「創」り上げ
その先のJ2優勝(Victory)を掴み取る(Grab)シーズンにする

ベガルタ仙台ホームページ

今季J3に新たに2チームが参入し、J1J2J3合わせて60チームとなる。そしてJリーグは来季から、J1,J2,J3のチーム数を20チームに統一すると発表した。そのため、昇格、降格の枠の数が若干変動する。J1からの降格チームは1チームのみとなる。また、J2からの昇格チームは3チームになる。J2の上位2チームの自動昇格は変わらない。3‐6位の中でプレーオフを昨年同様に行い、そこの勝者がJ1チームとの入れ替え戦なしで昇格となる。

選手

今季は26人の選手と契約をした。去年の主力を残しつつ、期待値の高い選手を獲得した。

GK

昨季は1年を通してGKが定着していなかった。また、チームとして得点は取れるが失点も多くかった。今季のGKは、昨季の終盤戦でゴールを守っていた小畑か、新加入の林になるだろう。

1小畑 裕馬
足元の技術にも定評のあるGK。ユースからの生え抜きで、ファンからの期待も高い。

21梅田 陸空
大阪学院大学から加入。今季は出場機会を得ることは難しいかとは思うが、いつかチャンスが来た時に活躍ができるよう頑張ってほしい。

23杉本 大地
ジュビロ磐田から移籍してきたベテラン。昨季は開幕スタメンだったが、シーズン途中から徐々に出場機会を失っていった。

33林 彰洋
FC東京から完全移籍加入。仙台からヤクブスオビクが東京に移籍してから出場機会を失っていたベテランGK。

DF

抜けた穴を埋めるには十分な補強に成功したDFライン。来季は3バックでの戦い方も予想される補強となった。

3福森 直也
左利きのCBタイプの選手。ビルドアップの部分のテコ入れとして、昨季夏のウィンドウで仙台に加入。

4蜂須賀 孝治
左右両方のSB,WBを得意とする。どちらの足からも精度の高いクロスを上げられることが武器。仙台一筋で、かつての仙台を知る数少ない選手のうちのひとり。

5若狭 大志
CB,SBどちらもこなすベテラン。昨季は怪我があって戦線を離脱した時期があったが、コンスタントに試合に出続けていた。

15菅田 真啓
昨季J1昇格まであと一歩のところまで迫ったロアッソ熊本から完全移籍で加入。CBが主戦場の25歳。

20キム テヒョン
昨季に蔚山現代からレンタル移籍で仙台に加入。対人の強さとフィードの部分に特徴がある選手。レンタルを一年延長して今年も仙台で戦うことになった。

22小出 悠太
大分から完全移籍加入。甲府時代には伊藤監督の指揮を受けていた。伊藤監督のやりたいことを実現する面でも、この補強は期待できるものがある。

25真瀬 拓海
運動量豊富な右SB。その体力とアグレッシブさで仙台を支えている。そろそろ中堅に差し掛かってくるころで、チームを引っ張る選手に成長してほしい。

41内田 裕斗
昨季、鳥栖から移籍してきた。左利き。サイドでのプレーを得意とする選手。今季は同サイドにライバルとなる選手が増えたため、激しいライバル争いに見舞われるだろう。

MF

去年の主力に加えて、多くの有力選手を獲得。控えにも素晴らしい選手をおける状況であり、スタメン争いは熾烈なものになるだろう。

2秋山 陽介
当時好調だった名古屋から仙台に移籍するもののいいパフォーマンスを出せず、千葉にレンタルしていた。左利きでサイドを主戦場とする。永戸勝也(現横浜FM)と同じ番号で、当初は期待値が高かっただけに、帰ってきた今季の活躍が期待される。

6エヴェルトン
かつて浦和に在籍していた選手で、名前に聞き覚えのある方も多いのではないか。左サイドに位置し、ドリブルやカットイン、シュートを得意とする。

8松下 佳貴
中央でボールを捌ける選手である。大きなサイドチェンジや鋭い縦パスで局面を変えられる選手。トップ下も渡邊監督の頃はやっていたが今季の選手層や自身の特徴を考慮すれば、もう一つ低い位置でのプレーが増えてくるだろう。ただ、昨季もその大半を怪我でシーズンを終えた。今年はシーズンを通しての活躍を期待したい。

10梁 勇基
仙台のバンディエラ。ベガルタサポーターなら知らない人はいないだろう。高精度のキックを持ち、プレー以外でも仙台の要になれる選手だ。

11郷家 友太
ユースまでベガルタに在籍し、中三の途中で青森山田に移籍。今季は神戸から仙台に戻ってきた形となった。なお、彼はHG選手として登録されている。中盤より前なら、どこのポジションもこなす。

14相良 竜之介
鳥栖からレンタルで加入した20歳。出場機会を求めての移籍となった。若いだけに、大化けを期待したい。

16加藤 千尋
真瀬と同期。真瀬の一個前のポジションで、同期二人の連携がみられていたが、最近はIHだったりSBにも挑戦するなど、プレーの幅を広げている。

18氣田 亮真
手倉森監督とともに、長崎から移籍してきた。チームの調子が良かったときは彼も波に乗っていたが、チームの調子が落ちてきたころに彼のパフォーマンスが下がってきた。今季は同ポジションにエヴェルトンという強力な選手がやってきたが、それに負けじと頑張ってほしい。

27オナイウ 情滋
オナイウ阿道の弟。新潟医療福祉大学から加入のルーキー。インカレでは決勝まで行き、負けはしたものの、サイドでボールを持たせればクロスを上げきれる選手だった。若い勢いを持って、スタメンの座を勝ち取ってほしい。主戦場は右サイド。

29工藤 蒼生
ベガルタユースから、阪南大を経て、仙台に帰ってきた。真瀬の後輩で、梁の後輩でもある。若い勢いをもって、今季は爆発してほしい。

32鎌田 大夢
日本代表で活躍する鎌田大地の弟。創造性や脱力感など、その姿はお兄ちゃんを思い浮かばせる。中盤、サイドともにこなす選手である。

35フォギーニョ
長いひげが特徴的な選手。ボックストゥボックスの選手で、
至る所に彼がいる。得点シーンでも、ボールには触っていなくても、彼の動きがおとりとなっていることが多い。ファイヤー。

50遠藤 康
宮城出身。塩釜FCから鹿島に行った宮城の星。鹿島一筋だったところから、仙台に帰ってきた。スタートポジションこそはトップ下や右サイドハーフだが、自由に動き回る。ゲームの流をコントロールすることができるベテラン。

FW

抜けた穴を埋めるのには十分すぎる補強。FWには仙台を知る選手が多い。

7中島 元彦
もっくん。昨季夏のウィンドウでセレッソ大阪から期限付き移籍。加入後すぐに不動のスタメンを勝ち取った。その活躍ぶりからも、セレッソに帰ると予想していたがまさかの残留。しかも7番。チーム、サポーターともに、仙台からの期待は大きい。FW登録だが、昨季はボランチをやることが多かった。

9中山 仁斗
将軍。その風貌からそう呼ばれている。ストライカータイプのFWで、相手を背負ってのプレーやゴール前で仕事をするタイプ。昨季は怪我もありながら14得点を奪った。今シーズンの活躍も期待される。

13山田 寛人
セレッソからのレンタル。昨季セレッソでも試合に出ていたが、それでも仙台に来たのは正直驚きだった。2年前にも仙台にレンタルされ、1シーズンともに戦った。184㎝の選手で、3トップのサイドの一角を得意とする。

28菅原 龍之助
ベガルタ仙台ユースから産業能率大を経て仙台に帰ってきた。そうそうたるライバルが同ポジションにいるが、虎視眈々とチャンスを待ち続けていて欲しい。

88ホ ヨンジュン
浦項スティーラーズ(韓国)からのレンタル移籍。韓国代表経験もあり、ドリブルやボールキープを持ち味とする。26試合に出場し、10得点4アシスト。これは期待できるスタッツだろう。あともしかしたらベガルタサポーターの中には、88番という背番号に違和感がある人もいるかもしれない。

総括

今季の補強では主力選手を多く残しつつ、ポイントポイントでの力強い補強を敢行した。また、仙台にゆかりのある選手が多い。ホームタウンを仙台市から宮城県に拡大したことからも、地域をより意識したチーム作りになっている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?