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投機の意伝子 Ver2.20

【トレーダーとしての記録】

金融商品取引のオンライントレードはリスクと希望が入り混じったゲームであり、挑む者によってさまざまな結末がある。
単なる数値の取引だが現実世界に大きな影響を与える可能性がある。経済、国、企業、人の生活、生死。
挑戦は一度進むと戻りにくく、費やした時間や資産が無駄になることを恐れる。様々な思惑を胸にアビスへ向かう。

この市場は怖さも感じるけれど、公正でシンプル、非情な商売が私は好きだ。

公平な市場は買いと売りのどちらからでも参加でき、価格の上下の2択に賭けることができる。規模に関係なく同じ条件で取引が可能。簡素な取引は迅速に始められ、余分な費用がほとんどかからない。オンライントレードでは、相手は画面上の数字であり、直接の人間関係がなく、他人の利益を考慮する必要がらない。商売において人間関係は不安定要素であり、公平と簡素から外れる可能性がある。


成人後、ゲーム感覚でトレードを始め、数年経って投機収支が数十万円
、数百万円になった。時には「これはもう神ゲーだ!」と冗談交じりに言えるようになった。しかし、断っておくけど、もし生きていくうえでトレードをしなくても済むなら、やらない方がいい。

この記事は、夜通しトレードに心を委ねるトレーダーや革新的なアイデアを求める方々に届けたい。また、自らのメモ帳としても使っていただきたい。私たちは忘れっぽい存在だからこそ、トレードの記録としても役立つだろう。トレードの対象は、株式や為替、先物などの金融商品であり、キャピタルゲインを追い求めている。

経験者であっても、一度その経験を忘れ、頭を真っ白にして初心者の状態に戻って読んで欲しい。
ゼロから始める気持ちでこの内容を読んでいただけたらと思う。

未経験者や関わりたくない人へ。
世の中には様々なトレーダーがいますが、夢や希望を抱くことは悪くありません。ただし、安易ではないことを理解してください。利益を得るのは難しく、失うものは多岐にわたります。そして、答えが不確かです。真剣に取り組む人を非難することもできますし、撤退することも慎重な判断です。働いて生産的に社会貢献することも大切だと思います。関わりたくない場合は、情報を徹底的に遮断しましょう。儲け自慢する人や甘い言葉に惑わされないようにし、信頼性が疑わしい金融商品に手を出さないこと。仮想通貨や不動産についても同様です。「国や企業が勧めている」「有名人が推薦している」「話題になっている」といった理由で始めるのは避けるべきです。自己責任を忘れずに慎重に行動してください。



【ご案内】


今後も更新や追記をココで行います。
どうやら文字制限は無い?様です。
要望や誤字脱字、ご意見ご感想があれば下さい。

※一部、デイトレとは関係ない内容もありますが、只の個人的見解です。
※『投機』=『投資』と置き換えても構いません。
※『トレーディング』=『ディーリング』=『トレード』、

【豆知識】
証券会社などの場合、「ディーラー」と「トレーダー」を厳密に区別していることがあります。
●ディーラー=証券会社や銀行などの金融機関で、委託売買に対して自己の負担で証券為替の売買を行う業者。
●トレーダー=顧客のために証券を売買する株式証券業者。また、自己勘定で証券を売買する業者。
ただ世間では、個人でトレードを行う人を『トレーダー』と呼ぶことが殆どですので、そのように解釈してください。


最初:ザラバ黙殺デイトレード


大事なこと、大前提、根本的なことは各市場に共通して当てはまる事と考えている。それは普遍的で、これまでもこれからも不変であると信じている。事実、私の手法はこれに100%基づいている。そして何も特別な情報やツールは一切使用していない。誰からも情報提供も受けていない。今では誰もが得られる情報、例えばチャート(値動き)、ロウソク足(四本値)、相場の流動性がわかれば十分だ。そんな当たり前の情報ではあるが、目に映る姿だけでは分からないことが多い。今与えられている情報を最大限活用しているか?それ以上使い方はないか?見逃している何か、潜在して気づいていない何か、そういったことを自問自答し、もっと、もっと目の前にある情報を自分で分析することで見えていなかった要素にいくつも気づかされた。

気付けば答えはいつもシンプルだが、それ探すために随分と遠回りをした。細分化しすぎたり複雑に考えてすぎて年月日の時間を消費したこともある。只、単純に急ぐと恐らく自信に欠けただろう。裏付けが少ないからだ。なので結果としては良かったと思う。そう思いたい。適度な自信はディーリングを容易にさせてくれる。つまり心が楽(安心に近い)ってことだ。これはトレードを毎日継続して行う上で重要だと考えている。売買の目的は儲けることであるが、欲を言うならば楽に行いたいだろう。

それからトレード自体に時間を割くことを辞めた。ザラ場を黙殺とは何か、それは取引時間に市場(相場)の値動きを監視せず無視して取り合わないこと。偶に窺ってもいいが、損益の状態に関わらず何もしないこと。予め決めてある適切なタイミングに注文を完了させているからだ。自分の取引時間にやることは殆どない。価格がたどり着けば新規建玉してくれて、決済もしてくれる。これにより「ザラ場を監視しなければデイトレは出来ない」という固定概念から脱することが出来た。このことは専業の方以外、特に日中働いている方にも是非知って欲しいと思う。今では殆どのネット証券会社で可能だろう。反して、取引時間外にトレードについて考える時間が大幅に増した。ここで戦略を練るのだ。

一つ誤解を生まないために言うが、トレードは愉しく行うものではない。取引日に向けて毎日欠かさず同じ作業(注文なり下準備)を行うだけだ。”同じ”と付けたのは、つまりやることが一貫して既に決まっているということだ。そう、実際のトレード(取引)は考えて行うものではない。なぜなら事前に何をするべきか手順やルールは自分で決めているからだ。そしてこれまでの経験や実績をもとに自信の期待値に掛け取引に当たる。一回、二回、一日、一週間のトレードが終われば、日々の喜びや憂いなど気持ちのブレ幅は最小限に留め、また次の取引に向かう。これがトレーダーのあるべき姿だ。

トレードに複雑難解な手法は必要ない。難しい数学の公式を用いたり、高度な専門知識、コネクション、協力者、ソフト・・・要らない。恐らく中学生にわかる簡単な論理と作業が丁度良い。例えば小学生がやる算数の計算ドリルを中学生が毎日行うようなものだ。既にわかっている計算方法を使いイコール(=)の右に坦々と回答を記入する。例えばアルバイトのように、決められた業務や作業を手順に従い行う。どちらも殆ど考えることはしないだろう。頭や体が慣れていれば特に。ただ、なぜそうなるのか、そうするのかについては理解はしている。

総括して、わたしのトレードというのは

『中学生でも理解し出来る作業を坦々繰り返す愉しみのない楽なトレード』

私の場合、その答えが『ザラ場黙殺デイトレード』であった。


やること:トレード注文方法

≪注文方法≫
取引時間外、あるいは取引時間中の決められたタイミングに
新規注文と同時に決済注文をセットで出す。
各証券会社で注文名が異なる。
例:IFD・IFO・IFDOCO・リターン注文・リバース注文など。
もしくは、寄り付き直後や大引け直前に指値、逆指値、成行などの注文を入れる。特別なものは要らない。証券会社で提供している標準のサービスやシステム。無料で提供されているツールやアプリ、ブラウザ上でできること。

取引開始後に自動で成行や指値で買建か売建の注文を出し、約定後に決済注文を出してくれる。値段がここまで伸びれば利確、逆行したら損切など入口と出口を自動で行ってくれる注文システムだ。詳しくは各証券会社で確認すること。

≪相手の出方を見て行うトレードは終わった≫
取引時間中、板・気配値・歩み・出来高・チャート、これらを監視する必要はない。見ても見なくても値は自由に騰落するだけ。例えるなら競馬と同じ。自分が馬を見ていなくても、馬は勝手に走るしゴールする。応援しようがしまいが結果に変わりはない。


基礎:四本値主義

★平等に掴める情報から搾り取れ

≪値は動き、伸びる≫
不特定多数が参加していることで需給が乱れ相場の価格は動く。キャピタルゲインを狙う投資家からすれば動かなければ利益を得ることが出来ない。個人投資家も機関投資家も同じく動くことに期待しているし、誰かが動かそうと働きかけている。企業も国(政府関係者)も上げ下げに起因している。例えば上場企業や株主ならば株価を押し上げたいと考え、為替であれば国内の経済事情の改善(指数や金利など)や、国外との貿易円滑化など様々な思惑と働きにより値は動く。そして方向性を持って伸びる。何故伸びるか、それは現状から良くも悪くも変えようとする力が働いているからだ。しかし、その上げ幅や下げ幅はその時々により様々。常に対立する働きが多かれ少なかれ存在することを忘れてはならない。

≪騰落する≫
値は上昇か下降する。理由は簡単で、需要か供給どちらかに投じられた金額が上回るからだ。人数は関係ない。相場は多数決とは限らない。金で多人数を凌駕することはできる。

≪四本値だけが現実を語る≫
市場において唯一、誰もが平等に得られる情報は四本値だけだろう。この情報が全ての基であり結果である。これに限っては取引時にどのようなツールを使用していても皆が同じ情報を取得する。ここから派生したチャートのテクニカル分析や、投機対象の価値を分析したファンダメンタルズ分析は無償有償問わず提供されているが、それを用いたところで稼げる保証はない。
テクニカル分析:他人が開発した分析手法を利用する前に、まずは自分のやり方で分析すること。あと、チャートを見れば全てわかると思うな。みんなが見てるから、使うから、などというのは理由にはならない。
ファンダメンタル分析:四本値やチャートを無視するな。どれだけ優れた投機先であっても思い通りには動かない。

≪値動きの形は様々≫
どのロウソク足(分足・日足・週足・月足)も形は様々。

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≪次元の性質≫
1次元:価格(ポイント)
2次元:方向(トレンド)
3次元:幅(ボラティリティ)
4次元:時間(区切り)
意識したことがあるだろうか。ロウソク足から分析し、各次元の性質を理解すること。例えば2次元の方向とは騰落を指す。この性質の一つとして、大数から見ると騰落確率は半々になること。どの市場、相場でも同じだ。そして、それを追求することが無駄だということを理解した。次に3次元の幅は個人的に非常に興味深い要素であり、様々な視点から性質を見ることが出来た。MFE・MAEの概念もこれに入る。これには長い時間を費やし、これを基にいくつかの手法とリスク管理を考えた。当初はこの次元で止まり、「これさえ用いれば利益を出せる」とまで心酔していた。しかし、検証・投機を続ける中で幅を支柱としておくには、あまりに不安定であると気づかされた。ボラティリティを活かすことに傾倒していたこともあり、その限界を感じた時には絶望させられた。
そしてたどり着いたのが4次元の時間だ。
幅と時間の大きな違いは『変化の有無』だ。例えば1日(24時間)を期間とした場合、幅は日によって変化するが、時間=1日24時間というシステム、あるいは自然現象は変わらない。

というように、これら次元の性質を様々な視点から理解を深め、統括して手法に盛り込むことだ。
ニュアンスだが、1>2>3>4という具合に次の次元が前の次元の要素を含んでいると私には見えている。



基礎:諦めて割り切る。無駄な期待・概念は捨てる。

★引き算の美学★

≪諦めの大前提≫
誰であろうと決して分からないことはハッキリしている。
①方向 ②幅 ③時間
ある相場が、騰落どちらに、値幅がどのくらい、タイミングは何時か、それは誰にも知り得ないということ。

≪メンタルのコントロール≫
人が行う投機において決して離れることができないのがメンタル。手法や戦略などと同じくらい大事な要素である。
一喜一憂するなと言葉で言うのは簡単だが、生易しくはない。
ここで言うメンタルに与える影響は3種類ある。

  • 1つ目は『金=命』

日々の取引で自分の資産(金や証券など)が揺らげば命の灯火も揺れるようなイメージ。フッと消えればそれまで。投資とは投死。挺身すること。

  • 2つ目は『世界』

自分が挑む世界がどのようなところなのか、知れば知るほど恐ろしく巨大で無辺。世界中のあらゆる人々、企業、国が参加している市場。自分よりも遥かに優秀な人もいれば、個人投資家を食う団体や政府、あるいはそれさえも食らうナニカが蔓延る。そして「ウォール街に友達はいない」のフレーズの通り、独りで全てやらなければならない。

  • 3つ目は『真理』

正しい正しくないも重要だが、そもそもこの世界に真理が有るのか無いのか。そして何かしらの真理に辿り着けるのか。死ぬまで、死んでもわからないかもしれない。何もやり遂げることができない不安さえも抱く。
常識で通用しないなら新しいアプローチを考え試すこと。

上記の世界に足を踏み入れるだけで、もう余裕は無くなる。覚えること、考えること、行うこと・・・やることは多い。
地球の70%は海だが、この世界の海は95%以上かもしれない。海のど真ん中から数%の陸を探すのだ。

忘れてはいけないのが常に大数の法則の中の一部に自分がいるということ。
所詮はアナログな人間であるため、デジタルなコントロールが出来るわけではない。必要なのは引き算、あるいは負の乗算。諦めて除外する考え方やモノ、人、あるいは逆の立場、考えに至ること。今、やるべきことに専念するためには余計な金や時間はない。人に尽くす、優しくする余裕はない。仕事や世間的モラル、倫理感は、自分が今やることをやれる環境さえ守れればそれでいい。そして最悪の時は生きることを引き算すれば良い。是が非でも生きたいと思うと正しい行動ができなくなる。生きろと云うのは死ねと云うのと同じくらい残酷だ。

そして、徐々に細道でも開くことができれば、少しずつ余裕を取り戻していこう。だが油断してはいけない。

《投機先が何か事細かく知らなくてもいい》
どういう会社か、どのような事業を行っているか、どういう国か、どのような思想か、何者か。そのようなことは大した問題ではない。大金が安定して流通され価格が動くかどうか、それが重要。例え批判されていても、悪徳でも、投機する価値があれば問題ない。
つまり、大事に注視するポイント=数字は割と限られている。
見るべき点は”数値”であり、それに具現化できない要素は考慮しない。
ただ、長期になればなるほど、その要素が後々響く可能性があるから難しい。予測も困難。だから短期で回す理由の一つでもある。

≪特別な情報を掴まないと出来ない投機は辞めてしまえ≫
『情報』と言うと範囲が広いが、市場の基本情報である価格(四本値)を除くあらゆることを指す。例えば株式で言うなら業績、事業内容、直近のニュース、IRなどの情報や、その業界の傾向、予想見通しなど。FXで言うと、為替動向に影響がある指標発表や要人発言など。公に発表された情報はすでに古く遅い。大衆に周知されていない埋もれた隠れた情報があったとしても、相場に、いつ、どのように反映されるか不明。アナリストや専門家、優秀なエリート風な人の言うこと、SNSや商材など他人の見解も同様。また、『情報』は嘘か誠かも分からなず何を指しても疑わしい。それらを基に株価が自分の理想、予測に沿う値動きに期待するだけ無駄。完璧で有益な情報発信は無料でも有料でも皆無。
チャートに関わるツールも同様。インジケーターやオシレーターを見ないとトレード出来ないのか。
まだ情報が必要?保証も確証もない、いつまで提供されるか分からないソレらに、あなたは一生頼ってトレードするつもりか?

≪待たねばならない投機は辞めてしまえ≫
いつ決済ができるか。それが分からず、決められない投機は辞めてしまえ。時間が経過するほど自分のポジションの優位性は失われていく。いつか上がるは、いつか下がる。逆も然り。毎日市場で金は動いている。同様に機会(チャンス)が発生している。その時、その相場に投機出来ない資金繰りの状態に陥ると機会損失になる。デイトレ、スイングトレード、中長期投資などやり方により保有期間や時間は各々異なるが、今のポジションが他の機会を無視出来る程の優位性(利益)が見込めるのか、改めて考えるべきだ。

≪相場では何が起きても至極当然≫
「こうなるはずだった」「こんなのおかしい」「異常だ」などと言い訳をするな。マーケットは常に正しい。上がっても下がっても動いても動かなくても、それは事実で正しい。そもそも価格に不正解はない。

≪相場を支配することは出来ない≫
自分の思惑通りに値を動かすことはできない。相場に参加した時点で不特定多数の敵に囲まれている。入る値、出る値は皆異なる。敵の敵も敵。支持する人は誰もいない。ディーラーは独りであり、独りで支配は出来ない。

≪割安割高・上げ過ぎ下げ過ぎの概念は存在しない≫
相場の価格が割安だから買う。下げ過ぎだから買う。割高だから買わない。上げ過ぎだから売る。その考えを基軸にすると機会の見逃しや大損を招く。上げ過ぎの時は更に高騰し、割安の時は更に暴落する。それらは想定を超える。何故なら、自分の想定など他人の知ったことではない。

≪未来の値動きは分からない≫
テクニカル分析でもファンダメンタル分析でも、数分後、今日、明日、来週の値動きは完全には予測は出来ない。上がるか下がるか分からない。始値・高値・安値・終値も分からない。いい加減諦めろ。考えることは、『そうなった時に何をすべきか』だ。

≪勝率と損益比率≫
我々は売買の勝負に勝つ為にトレードを行っているのか?(『勝つ』とは個々のトレードで損益が1円以上になること)、否、儲ける為に行っている。勘違いしてはいけない。勝率と損益比率のバランスを破産確率で確認すること。

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1回のトレードで利確をして「勝った!」と気持ちよくなるようではいけない。損切をして「ああダメだ。取り戻したい…」と落ち込むようではいけない。一喜一憂している場合ではない。1勝3敗、2勝5敗、3勝10敗でも結果、儲かるならそれでいい。10勝1敗、5勝5敗で結果損失では意味がない。勝率は只の精神安定剤。大事なことは、その週、その月、その年の損益がプラスであることだ。

≪値動きの理由はどうでもいい≫
事後やリアルタイム、あるいは未来予想で、ニュースやアナリスト、個人の見解を見聞するだろう。こうだから上昇した。ああだから下がった。正しい正しくないを論ずる必要はない。仮に事象の理由が正しく判明出来たしたとして、それが次回の値動きを完全に予測出来るものではなく、有意義に働くとは限らない。そんなことに時間や情報料を費やす余裕があるならば、明日のランダムウォークに備えて今何が出来るか考えた方が遥かにマシだ。

≪損と利の大小≫
『損小利大』『損大利小』の言葉には確率が考慮されていない。
『損小利大』という言葉の印象は良いが、それは適切な確率があってこそ言えることだ。でなければ只の理想、かっこつけで結果損するだけだ。
『損大利小』はあまり聞かない言葉だが単純に意味を逆にしただけ。聞こえは悪いが、これにも適切な確率を用いれば結果利益を生むことはできる。

≪先駆者にならなくていい≫
自分が値上げ値下げの道を開拓して先頭を切る必要はない。賛同する見方は誰もいないし出来ない。誰かが作る道とそれを進む他人を見てから判断していい。追従者、コバンザメでいい。だが最後尾にはなるな。先頭と後尾はほっとけ。銘柄選びも同様、前日のニュースや発表により普段手を付けない様な銘柄や市場は避ける。「今日1日動いたなら、翌日様子を見て入ろう。」それでいい。

≪【出発点】連日同じ方向が続いても、翌日の騰落確率は半々の50%≫
例えば2日連続価格が前日比プラス(上げ足・High)である場合、翌日の3日目が前日比マイナス(下げ足・Low)になる確率は?答えは半々の50%だ。3日連続でも同じ。
では、騰落が連続する確率を見てみよう。
・1日:50%(初日、元々騰落の確率は半々)
・2日:25%(1日目と同じ方向になる確率)
・3日:12.5%(2日目と同じ方向になる確率)
と日が増すと徐々に確率は下がる。(株式、先物、為替、どの場合でも粗同じ)これを知ると連続した翌日に反対の方向に掛ければ当たる確率が高いのではと考えるだろう、それはつまり逆張りだ。しかし、その結果は先に述べた通り何連続しようと翌日(翌足)の騰落の確率は半々。続く時は続き、続かないときは続かない。これらの事から、方向(騰落)の予測は出来ないと思った方が良い。

このような統計、確率から入ることがシステムトレードの第一歩だと思う。

≪高騰暴落の尺度は各々であり、騰落は単なる確率半々ではない≫
先ず騰落とはどこかの値と値を比較して言う。前日終値と当日終値、当日始値と現在値、3日前の始値と当日の高値など何でもいい。差し引きしてプラス・マイナスの騰落を言う。では高騰や暴落などと言えるのは何の尺度があるのだろうか。例えば1000円の値から+10円(1%)の値上がりに留まった場合、それは高騰と言えるか?これがマイナスであれば暴落と言えるのか?それは利益もしくは大損に足りえる十分な上げ幅・下げ幅だろうか。当然、各々の尺度は異なるので十分と言える者もいれば足りぬと言う者もいる。稀だが±0で動かぬ可能性もある。
これらを考慮すると値動きには5種類あると言える。
①大幅値上げ
②小幅値上げ
③大幅値下げ
④小幅値下げ
⑤値動かず
単純に考えれば各確率は1/5(20%)、稀な⑤を除いても1/4(25%)の確率でいずれかに該当する。何度も言うが尺度は各々なので確率は一概には言えないし、①②③④を他人と共有、共通認識することはできない。自分の尺度は自分のみで通じる。他言無用、決めつけるのも無しだ。
「てめぇの尺度で物を言うな」

≪銘柄選び・売り買いに関して周りに踊らされるな≫
ニュース、広告、CM、アナリスト、推奨、SNS、人気話題注目など、いま何が注目された銘柄で買い・売りが流行っているのか色々な場所で謳われているが、それを基準にするな。大事なポイントはたった2つ。流動性と値動き、それだけだ。流動性の確認はその相場の売買代金に注目すればいい。儲けるとは他人の金を奪うこと。金が多く集まる場所であれば、それだけ奪う機会、金額も増える。また、買いたい売りたい値段で約定出来る可能性もぐんと高くなる。閑散相場には手を出すな。そして冒頭にも述べたように値動きが無ければ、キャピタルゲインで十分な利益を得ることが出来ない。さて、であれば翌日の売買代金が高く値動きが大きい銘柄を察知しなければならないと誰もが考え『トレンド銘柄を探そう』と思う者が多いだろう。しかし、“トレンド”に何の保証があると言えるのか?そこに挙げられた銘柄が翌日以降も盛んに売買され、儲かる確証があるのか。答えは無い。他の可能性として、それに挙げられること自体が何者か達が有利な方向に進めようとする思惑が含まれているのではないかと一度考えてみることだ。また、他でも述べたがディーラーは独りであり人間関係は皆無。何故なら金が絡むからだ。SNS等で時々みかけるが、仲間、集団、クラスタなどグループ内で協力して投資投機してますと堂々と述べている人達には吐き気がする。トレードを継続して行うのであれば、自分独りで判断することだ。

≪大きいモノのいうことを信じるな、予想するな、期待するな。≫
国(政府)、企業代表者、有名な配信者やアナリスト。

余談

≪順張り派である理由≫

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順張りが入る場所は『線』、逆張りが入る場所は『点』だと思う。
画像は適当に線と丸(=点と思われる場所)を描いてみた。何が言いたいかと言うと、前者の方が後者よりも相場に入れる機会が多く発生し、正しくなる確率が高いと考えている。何故なら、冒頭に述べた通り値は動き、そして『伸びる』からだ。また、逆張り思考には弊害がある。どこまで伸びるか分からないにも関わらず、途中で止まるだろうと想定して伸びる方向と逆に入る機会を幾度も窺ってしまう。仮にそのまま方向性を保ったまま伸びた場合、逆張りの立場からすれば入るポイントは多く、何度も入り損を被る。半面、順張り派が伸びる方向に追従すれば、どこで入っても利益になる。
だが当然、殆ど、或いは全く伸びず途中で止むこともある。狭い小幅な値動き(レンジ相場)になり順張り派としては厳しい場面なる可能性もある。なので一概にはどちらが正解とは言えず、その時々の相場に依る。だが、逆張り派では追従者になれないこと。さらに、逆張りで入る『点』には限りがあり奪い合いになる。出遅れれば機会を逃すか、或いは順張りに至る。
相場に居る敵のイメージの一つとして、単なる上昇派と下落派の2極とは別に、価格帯を維持する力である『ホメオスタシス』、或いは変えようとする力の『トランジスタシス』、このどちらかの働きをする者の2極が存在していることも忘れてはならない。
因みに、これらの考え方に合わせ、別途検証を行った上で私は順張り派である。

この投稿記事の頭に書いた<投稿理由>についてだが、順張り派、即ち追従者は敵でもあるが増えて良いと考えている。何故なら、先に入った追従者達が道を作り太くする、もしくは私が入った後、更に続いて入ると期待しているからだ。道が太く伸びれば入る機会も増え、更に伸ばすことで利益を増やせる。追従者が増えれば増えるほど値幅は大きく、価格帯は広がり、私だけでなくキャピタルゲインを狙う他のディーラー方々もウレシイダロウ。
その為にこの洗脳させる様な記事を書いている。(とはいえ全て私が考えていることそのままだが)
普通、他人に有益な情報や知恵は誰にも教えたくないのが世の常であり、生物が元々持つ利己的な行為である。それに反したように見える物事は、紛い物や偽善者でしかない。

≪頼ることの懸念≫
我々ディーラーは、ディーリング(売買)を行うに当たり何かのサービスや物の提供に頼らざるを得ない。先ずは取引所。株なら東京証券取引所、先物やオプションなら大阪取引所、FXなら東京外国為替市場(日本銀行)など。そして個人投資家は証券会社を通じて注文する。取引を行う以上、少なくても取引所と証券会社に頼らなければならない状況は恐らく今後も続くだろう。だが頼る以上、常に懸念を抱くことになる。第一に『提供の継続性』についてだ。普段、当たり前の様に市場が開いているが過去にはシステム障害で売買不可能な状態が発生している。もっと昔を言えば、東証は第二次世界大戦中も市場を開いていたが1945年に空襲の被害拡大のにより閉じており、そこから再開まで4年程掛かっている。証券会社も倒産、廃業する可能性がある。この様に提供側の内情外情で継続が危うくなる可能性があることを忘れてはならない。第二に『提供の安定性』についてだ。現在の提供内容が今後も不変であるかは分からない。時代と共に進化した新しいサービスや物が追加されることは結構だが、それに依る既存への影響、さらには既存の廃止が考えられる。第三に『提供の信頼性』についてだ。サービスや物の品質は満たされているか?例えば、機能しているか、正確であるか、仕様に偽りが無いかなど。そしてもう1点、提供側がユーザーを利用していないかという点だ。一概には言えないが、利用者が不利になる状態、もしくは予め公表されている手数料、金利以外で提供側に利益が回る仕組みや有利になる状態が作られているなど。最近の例を挙げれば、一部証券会社で提供している『SOR注文』について、個人投資家がこの注文を利用した際にHFT業者が瞬時に先回りし注文を出して有利に働いた疑いが話題となった。ディーリングとは注文を出す行為と言えるが、そのシステムがどのような仕組みなのか具体的に把握している人は少ないだろう。ブラックボックスなのだ。一見すると利用者へ便宜を与える旨を宣伝しているが、不都合な実情は当然大々的には公表しておらず、隠していることもある。証券会社の顧客獲得競争は激化しており、あの手この手で様々な新サービスを今後も提供するだろう。メリット・デメリット・評価を気にすると同様に「なぜそれができるのか」「どういう仕組みなのか」と疑問を持つことを覚えることだ。、
更に余談だが、国内株式において市場の分散化が進んでおり(同じ銘柄が東証以外の市場で取引)、第2市場と言われるPTSやダークプールが先般少しずつ活性化している。東証と異なる取引時間帯や価格面のメリットがあるが、発展途上の市場とそれに伴うサービスには疑いの目を持っている。仮想通貨も同様に。果たして健全なのだろうか。

上記に挙げた3つの懸念
『提供の継続性』
『提供の安定性』
『提供の信頼性』
これらはディーラーが生涯ディーリングを行う為の環境に対する一種のリスクがあることを覚えて頂きたい。

さて、ここまでは取引所と証券会社の話であったが、その他にも同じことが言える。例えば貴方が使うツール、情報源、人材、システムなども同様にリスクを抱えている。頼ることが多いほど懸念が増える。殆どの事に関して保証は無いだろう。ディーラーは、頼る先を必要最小限に留め、リスクに対して何らかの対策を検討するべきだ。

≪始値S高S安、その付近は嬉しくない≫
株式では1日の中で幾つかストップ高ストップ安の銘柄が発生する。寄り付き早々にストップになることや、日中に大きく値動きストップに辿り着くことがある。普段持ち越す人にとっては大いに喜ぶひとも悲しむ人もいるだろう。ではデイトレーダーとしてはどうだろうか。当然、持ち越し無しのゼロスタートとなる。ストップとはそのままの意味でそれより先の値には動けない制限がかかる。例えば新規で入る際、S高付近で空売り、もしくはS安付近で買いを入れた後に逆行した時、最悪損切が遅れてストップになると損切が出来なくなる。切れないまま大引けを迎えると持ち越してしまう。因み付近の価格になると急に値動きに勢いがつき荒くなるので希望価格での売買が難しくなる傾向がある。個人的な希望であるが、上限下限の制度は無くしてほしい。値動きは自由であるべきだ。しかしそうならないのが現状。であれば、最初からストップ付近の銘柄には触れないことが一つのリスク回避ではないだろうか。

≪改めて、期待値重視≫
勝つことは誰でもできる。負けることは誰でもできる。負け続けることも誰でもできる。1トレードで勝つことは当たり前であり、その逆も然り。それでも勝ち続けることは難しい。誤解してはいけないことは、1トレード毎の『勝つ』ことに執着しても無駄だということ。未来のことは誰にも分らない。勝率90%でも破産する確率はある。そうであれば我々の目的は利益を生むことを再認識し、勝率とリスクリワードについて深く考え検証するべきである。そして毎日毎週のトレードを積み重ねることにより月間、あるいは年間の収支がプラスになることを目指す。

勝った場合の利益 × 勝率 – 負けた場合の損失 × (1 – 勝率)
= 損益の期待値

≪投資信託(非上場)は銀行や証券会社の稼ぎ商品≫
元々利益が出るか不確定であり、出たとしても微小。しかもコストが非常に多く掛かりシンプルでない。しかし証券会社は、購入時手数料、運用管理費用(信託報酬)、監査報酬、売買委託手数料、信託財産留保額などなど、これらで“確実”に金稼ぎしているのは不快だ。自分で銘柄運用するのが困難な場合には、今は上場投資信託(ETF)や不動産投資信託(REIT)を選んだ方がマシ。

≪不測の出来事≫
追記:2020年10月1日 東証が終日取引停止
まさかこの記事を書いた僅かな後にこのような事態が起こるとは正直驚いた。記者会見も拝聴した。改めて現実を突き付けられることは、このような事態に遭遇しても誰も補償してはくれないということだ。上記で述べたことは当然のように起こる。人が作るものに完璧はない。何事においても。今回は特に被害を被ることはなかったが、明日は我が身になりえると構えてトレードに挑まなければならない。もし、また発生したら、発生したとき、大損を避けるために事前に何をすべきか。私はロットの管理が大事だと考える。

追記:韓国は株式の空売りを2023年11月6日から2024年6月まで禁止する。
背景はあるにせよ、一般のトレーダーが買い取引しかできないことは最悪な出来事だ。買いと売りの選択が出来てこそ公平な取引に近づける。この様に急なルール変更は、一時的でも永続的でも市場やトレーダーに大きな影響を与える。私は韓国市場に興味はないが仮に自分が携わる市場・相場で、値動き以外の不足の出来事が起きる可能性に注意を払う必要がある。

≪投機先は、全て利用されるもの≫
国、企業、通貨、物、人。全て。

先達との向き合い方

★人、企業、書物、webサイト、形態はなんでもいい。
 何をもって先達となるのか。また、その真偽は如何に。

念頭に置くべきことがある。
①稼ぐ具体的なトレード手法は提供されない
②「大衆は常に間違っている」=先達も例外ではない。
③有益な教訓は1割以下

①:当然だが提供する必要がない。いたら詐欺か偽善者。
②:見聞きした考え方、やり方が100%全て正しいと思うな。永劫に活きると思うな。皆がやってることが正しいとは限らない。ルールに関する一般知識は必要だが、手法に関する一般知識などは殆ど不要だ。教科書通りに行い稼げたら誰も苦労しない。
③:難しい言葉や計算、考え方など捲し立て、一見役に立つと思われても実際にはそれだけでは通用しないことが殆ど。大事な要素が不足している。大抵はただの評論家。トレードの本質を履き違えている。本当に大事な概念は色々な本に共通して書かれているが、具体的なことは書いていないことが殆ど。

それと忘れてはならない言葉:「ウォール街に友達はいない」

≪どのような世界に挑んでいるのか、相手の姿をみる≫
トレーダーの世界って現状(現実)どのようなものなのか。トレーダーは何を考えているのか。何を思い、何を見ているのか。市場(相場)・大衆を知ることは、良くも悪くもトレーダーの基盤を築くことだろう。

下記に紹介する本は、私の根幹を築いてくれた素晴らしい本だ。

ゾーン:トレードに対する大前提の考え方を学べた。メンタル系

デイトレード:トレーダーは何たる者か学べる。

マーケットの魔術師 無形トレーダー:個人トレーダーの参考的考え方。

タートル流投資:リスク管理の手法を学べた。


おわり


私は一つ、人と約束したことがある。

この世界で多少なりとも実績を残すことができたら、誰かの参考になれる本を出すと。正統を否定し、異端児と呼ばれるような、恐らく既存の本にはない考え方を書けたらいいな。

破産確率のファイル


つづく









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