これからのリモートワーク環境マネジメント
私は、教育学/コーチングを始めとした、組織力の向上についてのガチ勢の一人です。
教育事業に携わっていた頃は『指導案を芸術作品に』をテーマに寝ても覚めても指導案を書いていました。
そんな私は相変わらず『組織とは』『より良い教育とは』を考えているのですが、この知見がどなたかの役に立つかもしれないと思い、執筆に挑戦します。
# ゴール
とあるIT企業の実態を元に、どなたかに「なるほど、こういう考え方もあるのか」と感じてもらうことです。
私なりの向き合い方なので、もちろんこれが正解というわけではありません。
# 備考
私はTwitterやその他SNSをほとんど使用していないため、世の中で常識となっているような既出の記述もあるかもしれません。
情報弱者な部分はそっと目をつむっていただけると幸いです。
また、Note初心者にて、私の癖であるMadkDown記法が目立つかもしれません。
「Noteではこういう書き方があるよ!」などの知見は随時教えて頂けたら喜びます。
# この記事の結論
これからの仕事術としてリモートワーク環境下でのポイントは以下です。
* ゴールを明確にすること
* 影響範囲外のことはスコープ外にする
* 決め手は愛情駆動
# この記事の背景
私が現在所属しているのが受託開発会社であるため、話の舞台はIT企業です。
知らないことや経験していないこと、また実績のないことについては記述しかねるため、対象範囲が狭いかもしれません...ご了承ください。
また、私の考えるIT業界は材料と成果を最短で繋ぐことを目的とすることが多い業界です。
言い換えると、材料と成果の間にある人間の仕事を機械に任せることを目指す分野です。
それはちょうど、駅の改札の内側と外側の間に立っていた駅員さんが現在では自動改札機になっている、といったニュアンスのものです。
# 前提となる筆者の環境
弊社は週2回が出社日です。
月/水/金がリモート
火/木がオフィス出社
オフィスとリモートのハイブリッド(?)です。
リモート作業環境は以下の画像の環境です。
(34インチの歪曲ディスプレイ4枚とMac+iPadのシンプル構成です)
今回はリモートワークの特徴を以下の2点にまとめました。
* リモートでこそ成果を発揮するもの
* リモートに合わせた変容が必要なもの
# リモートでこそ成果を発揮するもの
リモート環境の最大の長所はなんでしょうか。
試行錯誤の末、私は気が付いてしまいました。
ペア作業が抜群にやりやすい
弊社では互いの集中できるリモート環境から、ビデオチャットツールなどを繋ぎ、画面を共有でペア作業を行います。
このペア作業ですが、応用することで驚くべき効果を発揮しているので、今回は割愛しますが、いずれ改めて紹介をします。
(内容によって(モブプロetc...)様々な言い表し方がありますが今回は割愛させてください)
# リモートに合わせた変容が必要なもの
五感をフル活用するマネジメント業務はリモート環境では変容がオススメです。
私の過去の実績の一部には、
* 児童教育事業: 組織の立ち上げから世界一までの最短記録を保持
* IT教育事業: 老舗の研修企業にて講師として過去最高評価
* 日本最大級の電子決済サービスにてプロジェクト賞を受賞
etc...があります。(どれも素敵なメンバーのおかげです)
周囲の人に輝いてもらうことに人生をかけてきました。
これまで、上手くいく環境には必ず雑談があった印象です。
書籍『一流の雑談力』で語られているような素晴らしいものでもなく、本当にただの雑談や呟きです。
ただ笑顔になるだけでも人間のパフォーマンスは上昇します。
今でも、(最近はデザイナチームと会話できていませんが)オフィスでは全員と一言ずつは交わすよう心がけています。
これがある環境と無い環境とでは天と地ほどの差が出ます。
リモート環境下では必要な人と必要な情報を必要なときに話すため、雑談を通した情報収集が困難になることは課題の一つでした。
対面コミュニケーションを通して、仕草や表情からの情報も重要視していた方がフルリモートになると苦労する点だと思います。
どのように変容するのがオススメなのかを私なりに記述します。
# これからの仕事の勘所
冒頭でも結論として触れましたが、リモート環境下で徹底すべきは、以下の3つです。
1. ゴールを明確にすること
2. 影響範囲外のことはスコープ外にする
3. 決め手は愛情駆動
## 1. ゴールを明確にすること
私は20代の頃は営業の方々に
「炎上している案件を紹介してください。」
と、頼んで炎上案件に飛び込ませて頂いていました。
そんな私の経験上では、炎上している環境の共通点は『ゴールの明記されていないタスクが量産されている』が挙げられます。
私はリモート環境であれば、オフィスワーク以上にゴールを明確に明記すべきだと考えています。
リモートワークはチャットの量が増えるため、会話が脱線することや、ゴールが曖昧になる場面もあります。
タスクとして依頼ごとにゴールが記載されていると、それについての会話が展開され、ゴールが曖昧になることを防げます。
漏れなく重複なく日々の社内の課題をこなしていく上で重要なポイントです。
今後より一層、達成したいゴールを明確にすることの価値は高まるでしょう。
タスクや依頼にはゴール以外にも記載のポイントはいくつかあるのですが別記事として記載します。
## 2. 影響範囲外のことはスコープ外にする
私は、先月、管理職に従事している友人から
ちゃんと怠けず働いているのだろうか...不安だ。
という話を聞いて驚いたことがあります。
管理のスコープがなんと広いことでしょう...
私はパフォーマンスが上がるなら適度に怠けて欲しい派です。
お酒を飲んだ方が仕事が早くこなせる、そんな酔拳の使い手のような方がいたら、ぜひ飲酒作業をしてもらいたいとさえ思います。笑
というよりも、まずリモート環境下では勤務態度は完全にスコープ外です。(この辺りはオフィスワークとの大きな違いかもしれません。)
オフィスにて対面で(五感を通して)得ていた情報量を、リモート環境でも同量に得ようとすると多くを知ろうとしすぎている状況に陥りかねません。
私の場合は情報過多にならぬよう、リモート時は「知ってどうする?」とまずは自問自答します。
必要なことを知り、自分の影響の範囲外のことは気にしない。
これに尽きます。
## 3. 決め手は愛情駆動
今回のコロナ騒動に端を発する自粛期間がキッカケのリモート環境の場合は、各々の個々に変化をもたらしています。
オフィス<=>自宅 と物理的な場所(環境)の行き来で気持ちにメリハリをつけていた人もいるはずです。
そうした方々にとっては、(リモート環境が導入されたばかりであれば)慣れないリモート環境下で120%のプロフェッショナルなメンタルで取り組むことができない人もいるはずです。
弊社では愛情駆動と称する指針での活動を強化しています。
ここでの愛情とは具体的には、受取手の時間を大切にする姿勢のことです。
例として2つほど挙げると以下のものがあります。
* 依頼は受け取る相手が着手しやすい状態で渡す
* 準備してから質問をする
一つ目は、「あの人の作るタスクなら読みたい!やりたい!」と思ってもらえる程にタスクや依頼を作品レベルに仕上げること。
二つ目は、質問の質の向上です。
質問はよく考えているうちに自分自身で答えが出ることもあります。
よく考えてから質問をすると、回答の響き方が変わります。
どちらも受取手の時間を短縮することに繋がります。
# まとめ
以上、現時点での私の考え方や実践しているものをいくつか記載してみました。
別の会社の同業の経営者と話をしていても、
「私達のやるべきことはきっと、仲間に対して何かできることはないかを考えた上で手を差し伸べることであって、決して監視や管理などではないんだよね。」
と話がまとまります。
コロナの蔓延という世界的な出来事をキッカケに働く環境も変わり、業務を通してどのように個々人の心の豊かさを実現する一助となれるか、はまだまだ課題です。
# あとがき
IT企業は「人の手で行わなくても良いよね?」といった所作を次々と機械に任せています。
効率化によって生み出した時間で、非効率で温かみあることに有意義に使いたいからです。
みなさま良きワークライフバランスを!
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