ソードワールド2.5リプレイ《空の麓》キャンペーン 第一話「冒険の始まり」前編

はじめに

この記事は2019/11/23に行われた「ソードワールド2.5(グループSNEのTRPG)」のセッションログを再編集したリプレイです。
読みやすくするため、実際のセッションログを少しだけ脚色したり、発言順序を整理したりしています。

本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の、二次創作です。

0.これまでのあらすじ(プリプレイ)

 セッション開始前、プレイヤー達には予めセッションの概要と導入部がどんなものかを伝え、キャラクターを作成してもらった。
 その結果、今回冒険を繰り広げる5人のうち4人が既にパーティを組んで何度か冒険に出ている新米冒険者チームとしてキャラクターを作成することになった。あと1人は旅の妖精使いとして、セッションの途中から参加することになった(リアルの事情もあり、そういうことになってしまった)。

 セッション導入部では、冒険者達は《キングスレイ鉄鋼共和国》の首都、《キングスフォール》のハブステーションを魔動列車で訪れることになる。
アルフレイム大陸北西部に位置する《ドーデン地方》の要とも言えるこの地で、彼らは冒険者としての成功を掴むためにとある巨大冒険者ギルドの門を叩く……というところから物語は始まる。

1.グランドターミナル・ステーション

GM:◆描写◆
アルフレイム大陸北西部に位置するドーデン地方。
その一帯を治める都市国家である《キングスレイ鉄鋼共和国》の首都《キングスフォール》には、ドーデン地方を結ぶ魔動列車のハブステーションとして知られるグランドターミナル・ステーションが聳えている。
魔動機文明時代の大型遺跡を利用して建造された巨大な駅舎は無数の魔動列車の乗り入れを可能としており、名実ともにキングスレイの中心地として知られている。

空の麓キャンペーン用地図

("Inkarnate worlds"様にてマップを作らせていただきました。ルルブと見比べると結構ガバガバな地図ですがご容赦ください)

GM:グラスランナーのフルモニク、リカントのキアイズール、ルーンフォークのカナリカの4人はまさに今、魔動列車を降りてグランドターミナル・ステーションへと足を踏み入れたところであった。

フルモニク:「はーいこちらリポーターのフルちゃんです 今日はキングスレイ鉄鋼共和国にきてま~す はるばる北国までやってきました! まわりにいるのはほとんど顔見知りです!

画像1

絵:くれないさん

キャラクター名:フルモニク/女性/22歳
プレイヤー:くれない
種族:グラスランナー
技能:バードLv3/スカウトLv1/セージLv1/ライダーLv2
戦闘特技:特殊楽器習熟、終律増強
装備:明音のフルート(楽器)

概要
陽気で明るいグラスランナーの吟遊詩人(バード)。
「楽して大儲け」を信条とし、その為に広汎な見識を併せ持つ。
探索に役立つ斥候(スカウト)と賢者(セージ)の技能を持っており、宝探しのスペシャリストと言える。
「うま」という騎馬や二足歩行の大型爬虫類”ダウレス”を従え、呪歌や終律で支援から火力を担当するアタッカーまでこなせる器用なキャラクター。

カナリカ:「いやぁ、遠い所に来てしまったね。こっちはすごいな、まるで別世界だ」

画像15

絵:滑朗さん

キャラクター名:カナリカ/女性/20歳
プレイヤー:滑郎
種族:ルーンフォーク
技能:フェンサーLv3/コンジャラーLv2/ライダーLv1
戦闘特技:魔法拡大/数、魔力激
装備:サーベル(片手剣)、ソフトレザー(革鎧)

概要
クールで落ち着いた、ルーンフォークの軽戦士(フェンサー)。
同性である女性に対して甘い言葉を囁くが、本人的には挨拶感覚のようだ。
片手剣を軽やかに操り、もう片方の手で魔動バイクを操縦する。
攻撃からサポートまで広範囲にカバーする”操霊魔法”も身につけており、戦闘面では隙のないキャラクター。ただし、探索はあまり得意ではない。

キア:「これがハブステーション、まさに魔動機の宝庫ですね。凄い……!」*目をキラキラさせている

キア

絵:幽月こん@kon_yus様

キャラクター名:キア・コレット/女性/15歳
プレイヤー:侘助
種族:リカント(アライグマ)
技能:シューターLv3/マギテックLv1/スカウトLv1/セージLv1
戦闘特技:ターゲッティング、武器習熟A:ガン
装備:トラドール(両手銃)、ハードレザー(革鎧)

概要
礼儀正しくも好奇心旺盛なアライグマのリカント。
手先の器用さを活かし、両手持ちのガン(銃)で遠方の敵を狙い撃つ射手。
失われた前時代の技術、”魔動機術(マギテック)”を学んだ魔動機術師であり、斥候と学者の技能も身につけている。
探索から戦闘までオールラウンドにこなせるバランスの良さを持つ。

イズール:「地方を跨いで見知った顔がいると、何だか不思議な気分だな」

イズール

絵:シロクニさん

キャラクター名:イズール・ローランド/男性/18歳
プレイヤー:シロクニ
種族:リカント(イタチ)
技能:フェンサーLv3/スカウトLv2/エンハンサーLv1
能力値ボーナス:器用3/敏捷4/筋力2/生命2/知力2/精神2
戦闘特技:囮攻撃、かいくぐり
装備:ジャベリン(槍/投槍)、バックラー(回避用盾)
   ソフトレザー(革鎧)

概要
俊敏な身のこなしが持ち味の、イタチのリカント。斥候を得意とする。
パーティ随一の回避率を誇り、片手槍で鋭い一撃を繰り出すことができる。また、呼吸法によって自身の身体能力を底上げする。
大振りな攻撃で相手を追い立て、続く味方の攻撃を当てやすくする技を扱うなど、戦闘に於いては渋い立ち回りを見せる。

キア:「先輩冒険者と一緒にチームを組めるなんて心強いです。よろしくお願いしますね」
イズール:「新しい土を踏むのに仲間がいるってのは心強いもんだな。こちらこそ、改めてよろしく」
フルモニク:「やー、どこ見ても金属まみれでこう……エルフがみたら発狂しそうな国ですね」

カナリカ:「先輩だなんてとんでもない。私は常に対等さ……そしてもっと近しい間柄でいたい……もちろん君ともね、キア?」*めっちゃ顔近づけて囁きます
キア:「はっ、はい……///」*ドキドキ

イズール:「相変わらずカナリカさんが女の子を口説いてるな……」*小声
フルモニク:「もう慣れたから怖くないぞ」

GM:◆描写2◆
グランドターミナル・ステーションは石造りの巨大な建造物で、ハブステーションとなっている地下と地階の他、複合商業施設が入っていたり上層部はキングスレイの議会が開かれる議事堂となっている。
ドーデン地方随一の規模を誇る冒険者ギルド、《鋼の車輪》もこの巨大駅の中にギルド機能を持っていた。冒険者たちは駅の案内表示に惑わされながら《鋼の車輪》へと向かうのであった……。

カナリカ:新宿駅に国会議事堂が入った感じかな
フルモニク:安くメシ食えそう
GM:梅田と新宿と横浜が融合して、イオンモールと国会議事堂が入ってるようなイメージですかね……?
イズール:きっとおいしい食べ物があるにちがいない…
カナリカ:もう駅に住めば何でもそろうな・・!

2.《鋼の車輪》

GM:◆描写◆
グランドターミナル・ステーションの中を歩いて数分の場所に冒険者ギルド《鋼の車輪》はある。魔動機文明時代の遺構を更に拡張・改装して造られた石造りの大きな建物であり、入口の大扉には魔動列車を模したギルド紋章が描かれている。

210408 酒場2

 中に入ると今まで見たことのないような数の冒険者達がギルドホールを歩き回っているのを目にすることができる。
ギルドホールは冒険者達相手に簡単な装備や消耗品を取り扱う商店が置かれていたり、相場より少し安い値段で飲食ができる食堂が併設されている部分である。冒険者達に仕事を斡旋する受付カウンターもここに置かれている。

フルモニク:「えっ……きっぷを切る駅員の人が箱に入って突っ立ってるのって田舎だけなんだ……」
キア:「大都市だとこういうのも自動化されているんです。便利ですよね」
フルモニク:「や~、もぎりのおっさんいないじゃんって焦ったよね」
カナリカ:「すごいギャップを感じてしまうね。バイクで走れる場所があるといいんだけど」
フルモニク:「この辺は流すにはちょうどいんじゃねぇの? 舗装もされてそうだし!」

イズール:「技術的なことは分からないが、すごいもんだ……。石を敷くのもタダじゃないだろうに」
フルモニク:「鉄道のメッカっすからな~。 アルフレイム全土で見てもかなり魔動機利用の盛んな地域だし、案外低コストなのかもよ」

GM:と、そんなことを話しながら冒険者たちは受付カウンターに赴き、入門したい旨を伝えると……同ギルド、《鋼の車輪》の支部長(ギルドマスター)を務めるエルフの男、「イスヴァル=ジルイスター」がカウンターで冒険者たちを出迎えます。

210808 イスヴァル0

◆NPC解説◆
”鋼鉄の記憶装置(フルメタル・レジスター)”イスヴァル=ジルイスター
男性/エルフ/230歳くらい

キングスレイ鉄鋼共和国の首都、キングスフォールに拠点を置く同国家最大手の冒険者ギルド支部を預かる男。
広範な知識と関係各所へのコネクションを持つ人物であり、実質的にキングスレイの冒険者達の総まとめ役になりつつある。

イスヴァル:「ほう……ブルライト地方からはるばる……それはそれは」
フルモニク:「そうなんです~! めっちゃ大変でした!」
カナリカ:「初めましてギルドマスターさん。そうなんだよ、こっちでも冒険をしたくてね」
キア:「こっ、こんにちは!冒険者登録を行いたいのですが……」
イズール:「流されて旅をするのも醍醐味だが、拠点は見つけないとな」

イスヴァル:「ふむ……ふむふむ……」*冒険者達を値踏みするように頭の先からつま先、リカントの場合は耳先から尻尾の先までじっくりと眺める。

フルモニク:「(え、ガン見すんの)」
キア:「(うぅ……見られてる、緊張するなぁ)」

イスヴァル:「申し訳ないが、貴殿らの実力、実績から言って……当ギルドの仕事を紹介するのは些か危険が過ぎる、というのが正直な感想ですね」

フルモニク:「んだとコラ!?
カナリカ:「こらこらフルモニク。笑顔だよ笑顔
フルモニク:「コホン……どういうことでしょう!?」

イスヴァル:「私はこの《鋼の車輪》で毎日かなりの冒険者達を見定め、それぞれの実力に見合った適切な仕事を振るように心がけておりますが……それでも生命を落とす者はおります」
イスヴァル:「それだけ、このギルドに持ち込まれる依頼の数々は困難かつ危険、ということをまずはご了承いただきたい」

フルモニク:「どーするよ、門前払いくらったけどー」*ひそひそ
カナリカ:「とりあえず、雑用として雇ってもらう?」*小声

イスヴァル:「しかし……ここではなく別の支部であれば」
イスヴァル:「そこで確かな実績を積んでいただき、ゆくゆくは我々の支部に持ち込まれる依頼をも受けて頂ければ……私にとっても幸いなことです」

フルモニク:「エー! しかもたらいまわしにされそうだし! ちくしょう、田舎者だからってなめやがって……!」
イズール:「とりあえず腰を落ち着けて安く上がれる宿と依頼がないと詰むよな…」*小声

キア:「では……紹介状を頂いてもよろしいでしょうか?」
イスヴァル:「えぇ、もちろん」*ニッコリ
カナリカ:「それは嬉しい提案だね。光栄です、マスター」

フルモニク:「ついでに移動費も……
イスヴァル:「私はこのギルドの支部長を務めると共に、ドーデン地方全土に広がる冒険者ギルド連盟、《ドーデン冒険者連盟》の理事でもありますからね。鉄道方面にも多少の顔は効きます」*フッ、と笑ってみせる
フルモニク:「(めっちゃ偉い人やんけ……)」

イスヴァル:「この街から魔動列車で半日程の第二都市《ヒスダリア》、そこから更に馬車で半日程移動した先にある町に《空の麓》亭という冒険者ギルド支部があります」
イスヴァル:「中々歴史ある支部なのですが、近年はルーキーが入らず少々寂れておりまして……持ち込まれる依頼の質については、決して悪くないところです」
イスヴァル:「私から紹介状と魔動列車の切符を手配しましょう。是非そこで、経験を積んでいただきたい」

キア:「連盟理事のイスヴァル様の紹介状であれば安心です。とりあえずギルドマスターさんの言う通り、ヒスダリアで実績を積みましょうか?」

カナリカ:「(折角の大都市から大分離れてしまうけど、致し方ないか)」
イズール:(思ったより遠いが……僻地なら蛮族退治の依頼も多いか?交通費もかからないなら悪くない)
フルモニク:「(覚えとけよ……! 移動費で我慢するけどなぁ!)」
キア:「(魔動機とか弾薬の補充だいじょうぶかな……?)」
カナリカ:「ま、結局いつも通りになりそうだね」*ハハハ

GM:さて、それでは冒険者たちは「ヒスダリア行き魔動列車の切符」と「イスヴァルの紹介状」を手に入れます。 

GM:「たいせつなもの」 ポケットに 入れておこう ▼
カナリカ:売却するときにマスターの言葉が聞こえるやつ
フルモニク:こういうものにはつかいどきがあるのじゃ……

キア:「急ぐ旅ではありませんし、少し観光してから向かいませんか?」
カナリカ:「いい提案だね。折角だし見て回ってからいこうか」
フルモニク:「Foo↑ やったぜ!」
イズール:「折角だし、都会の食べもんもついでに食べにいかないか?」
キア:「今のうちに装備も整えちゃいましょうか」
フルモニク:「もうね……しばらく戻れないと思うとね……」

GM:ということで、冒険者達はなけなしの旅費の残りをはたき、必要な物資や装備の補充を行いました。
 観光も一通り済ませたことにして《ヒスダリア》に向かいましょう。

3.魔動列車の旅

GM:◆描写◆
魔動列車でヒスダリアまで向かう途中、《鋼の車輪》に置いてあったキングスレイ冒険者ギルド連盟発行の冊子「キングスレイ冒険者会報」を読むことができる。
内容はキングスレイ国内の冒険者ギルドの評価や主な功績などをまとめたもので、2,3ヶ月に一度発行されるらしい。
冒険者達は三等客車の硬い椅子に座って会報や車窓を眺めながら、第二都市《ヒスダリア》に到着するのを待っている。

空の麓キャンペーン用地図 - コピー

GM:ガタンゴトン……ガタンゴトン……

フルモニク:「あのヤロ~ ちょっと顔がいいからってよ~」*ブツブツいいながらゆられて
キア:「まぁまぁモニクさん、ギルドマスターも我々の事を考えてのことだと思うので」

キア:「(たぶん、僻地に若手冒険者を派遣する口実だとは思いますが……)」
イズール:「まさか門前払いされるとはなあ」*ションモリ
カナリカ:「物価も高かったし、もう少しお金持ちになってからじゃないと家計が厳しいさ」

フルモニク:「それにしても……」
フルモニク:「ぷりちーなワタシの全身をタダで鑑賞しやがってよー!
カナリカ:「いつもタダで魅せてもらえている私は幸せものだね
フルモニク:「ぐはぁ!」
カナリカ:「フルモニク!?」
フルモニク:「こいつ……不意打ちを……」
カナリカ:「何かまずいこと言ったかな……?

冒険者達が紹介されたギルド、《空の麓》について、冒険者達は「キングスレイ冒険者会報」に目を通した。以下のことがわかる。

・第二都市《ヒスダリア》から馬車で半日程の距離にある、
 《ヒスイドラ》の街にギルドを構えている。
・ギルド支部長は《智を編む者“ウィズダムウィーバー”》の異名を取る
 ジムレド・オールスリーヴという名のドワーフの女性。
・地理的には《元ヒスドゥール大裂穴》にかなり近く、
採掘場の護衛大裂穴で発生したトラブルの解決が依頼の半分を占める。
・また、《元ヒスドゥール大裂穴》奥地での蛮族達の動向調査や撃退
 第二都市《ヒスダリア》市議会から正式に依頼されることも多い。

キア:「カナリカさんって皆にそんな感じ何ですか?」*小声でイズールさんに聞いてみる
イズール:「いつもこんな感じだぞ、注意しておけ。注意しても不意打ちであのようになる」*キアさんヘヒソヒソ
キア:「き、気を付けます……」

4.第二都市から辺境へ

GM:さて、それではそんな感じでワイワイしているうちに時刻は昼過ぎになりました。同時に魔動列車は《ヒスダリア》の街に到着します。

GM:◆描写◆
紹介状を受け取った冒険者達はグランドターミナル・ステーションを出発し、昼過ぎに第二都市《ヒスダリア》へと到着した。
石造りの塔を利用して作られた駅で魔動列車を降りると、高い城壁に囲まれた古風な街並みを見渡すことができた。

《キングスフォール》程ではないが街並みは綺麗に整備され、魔動機を用いた新型街灯が道路脇に並んでいる。
紹介状と一緒に貰った地図によると、冒険者ギルド《空の麓》が拠点を構える《ヒスイドラ》の町まではここから馬車で半日程かかるという。

フルモニク:「エ~次は~ヒスダリア~ ヒスダリア~ お忘れ物にご注意ください 次は~ヒスダリア~」
カナリカ:「中間地点だね。ふぅ、快適な列車旅はこれでおしまいか」
キア:「田舎かと思いましたが、新型街灯も配置されてて結構整備されてますね」
フルモニク:「馬 車! うま! この超文明地帯にまできて!」

GM:さてここからは馬車の旅 しかし冒険者たちは馬車など持っていない
イズール:走るか……
GM:走らないよ!?

GM:ヒッチハイクというか、そっち方面に向かう馬車を探すことになるわけですね
フルモニク:そういや、きっぷはあるけど馬車はないやん

キア:「ギルド方面に向かう隊商が居れば良いのですが……」
フルモニク:「丁度4人だから騎獣つかえばいいじゃん?って思った諸兄、ワタシもだよ
フルモニク:「でも、騎獣を操作するのもすごい疲れるんだ。わかってくれ……」
カナリカ:「私のバイクもまだそんなスピードでないしね。ま、4人で仲良くお話しできるし私はそっちの方が好きだよ」

GM:冒険者たちは《ヒスイドラ》の町に向かう馬車を探しますが……どうやらそこはかなりの僻地らしく、乗合馬車も隊商も見つけることができません。

キア:「やっぱり僻地だと難しいですね……」
フルモニク:「ド田舎だしな……」
イズール:「町が少なくなるとどうしてもそうなるよな……」
カナリカ:「予想外だね。そこまで田舎とは」

GM:しかし、運良く冒険者たちは街外れの店に停まっている馬車と行商人に出会うことができました。ダメ元で話を聞いてみると、なんと目的地である《ヒスイドラ》から来ているそうです。
GM:行商人の名はザムリというそうです。素朴な行商人の青年、といった具合です。

210420 村人挿絵

フルモニク:「第一村人発見!」
ザムリ:「えぇ、お前さんら《ヒスイドラ》に行くのか? なんで?」
ザムリ:「言っちゃ悪いけど、何もないよ?」
カナリカ:「修行さ!
ザムリ:「修行かぁ!」
フルモニク:「うそつけーい!」

キア:「はい、冒険者ギルドに用事がありまして……」
ザムリ:「あぁ、おたくら冒険者か?確かにギルドあるもんなぁ」

フルモニク:「わだじだぢ……おがねなぐで……移動費が……!」
カナリカ:「(演技派だ……)」
カナリカ:「そうなんだよ。強くなるまで帰ってくるなって……」よよよ
イズール:「まあ……修行みたいなもんだな」

ザムリ:「ふむふむ、つまり俺の馬車に乗せてってくれと……」
ザムリ:「いいぜ!」
フルモニク:「やったぜ!」
カナリカ:「ありがとう、君は何ていい人なんだろう」
ザムリ:「なぁに、さっき荷物は全部売れちまったところでな。今は荷台も空っぽなのさ」

キア:「その代わりと言っては何ですが、道中の護衛を引き受けますので」
ザムリ:「おう、運賃代わりに護衛を頼みたかったところだったのよ」
ザムリ:「実は荷物を全部売るまで時間がかかっちまってな。今から出発すると、向こうに着くのは夕暮れどきになるだろ?」
ザムリ:「出るんだよなぁ、たまに。蛮族の野盗っちゅうか……まぁ大きな街から離れた田舎だからよ」
フルモニク:「そりゃお兄さんラッキーだね 強いよ、うちのメンバーは……ワタシ以外

ザムリ:「そうと決まれば、早く乗りな。荷台に藁袋を敷いてるだけなんで、乗り心地は保証できんけどねぇ」
フルモニク:「大丈夫大丈夫!列車の天井よりは快適だと思う」
カナリカ:「寝たことあるんだね……」*汗
フルモニク:「ないしょだゾ☆
キア:「(それって犯罪……)」

GM:天井って何だよ……
フルモニク:無賃乗車だゾ☆
カナリカ:そういうことだよね(
GM:エクストリームキセル乗車
フルモニク:ちいさいからこそできる芸当

5.街道

GM:◆描写◆
冒険者達を乗せた荷馬車は《ヒスダリア》を出発し、街道を進んでいく。
乗合馬車ほど乗り心地が良いわけではないが、徒歩よりはよほど快適だ。

道中、行商人のザムリは普段より出発が遅れていること、《ヒスイドラ》への街道は人通りも極めて少ない田舎道であるため、夜は野盗や蛮族が出没することがある、という話をしてくれる。

空の麓キャンペーン用地図 - コピー - コピー

◆GMのメモ◆
Inkarnate World様にて作成したドーデン地方の地図。

キア:「都会の光景もいいですけど、私達リカント的にはこういった景色の方が落ち着きますね~」
イズール:「そうだなあ。俺の育った里も結構田舎だったし、慣れ親しんだ景色だ」
カナリカ:「キアの故郷ってこんな感じなのかい?」
フルモニク:「ひーま! 田舎!」

キア:「アハハ……それが私、昔の記憶があんまりなくて

◆GMのメモ◆
キアは幼い頃の記憶を断片的に失っている
覚えているのは探検家だった両親と幼い自分がとある遺跡を訪れ、事故で両親を失ったことだけだ。
彼女がリカントには珍しい魔動機術の使い手なのは、両親の遺産を継いで魔動機術を学んだからである。

カナリカ:「そうだったのか……。大変だね」
フルモニク:「これからいくらでも詰め込めるから良んじゃねぇの!?」
キア:「ふふっ、そうですね」

カナリカ:「いいことを言うね。私も過去は振り返りたくないタチだから、これからだね」
フルモニク:「ま、覚えるの苦手なだけなんだけどな!
イズール:「今どうしようもないことは気にしない方がいいぜ、うん」
キア:「はい、ありがとうございます。パーティの皆さんが優しくて……私嬉しいです!」
フルモニク:「昨日の夕飯より、次の昼飯の事を考えて生きていきたい!

GM:普段頭軽い感じのキャラがたまに深いこと言うのすき……
キア:わかる
フルモニク:頭スポンジ野郎だからな……!

ザムリ:「お前さん達、《空の麓》の支部長には会ったことあるか?」
キア:「実は初対面で……ザムリさんはお会いしたことがあるんですか?」
ザムリ:「会ったこともなにも、俺はそのギルドにも野菜だの穀物だの運んでおるからなぁ」

ザムリ:「婆ちゃんが言うにはよ、《ヒスドゥール浮遊連峰》っちゅう、あのデカい山があるだろ?空に浮かんでる」
ザムリ:「アレの下にあるから、《空の麓》っちゅう名前なんだと」
フルモニク:「へぇー」*はなほじ

カナリカ:「一瞬ギルド自体が浮いてるのかと思っちゃったよ」あはは
イズール:「粋な名付けセンスをお持ちで」
ザムリ:「まぁ、俺は詳しいことはわかんねぇけど、ジムレド婆ちゃんはそういう由来で名付けたんだとよ」
フルモニク:「なんか大層な二つ名ついてた記憶だけど……ほっほっほ、御老体であるか」
ザムリ:「そーだよぉ。見た目はちんまいけどよ、もう200歳近いとか言ってたぜ」

カナリカ:「会報にはドワーフの方とあったね。どんな人か楽しみだな」
フルモニク:「キャラかぶってんすけど!」
キア:「フルさんまだ20代じゃないですかぁ……」
ザムリ:「黙ってりゃ可愛いんだけどよ、怒ると怖くてなぁ~」
フルモニク:「ンギギ……ギャップ萌えを狙う枠は競争がはげしいのだよ
フルモニク:「ほらみろ、アピールをしているじゃないか!」
フルモニク:「ああやって人気を勝ち取っていくんだ……!」
イズール:「(フルサンと支部長サンは怒らせないようにしとこ……)」
ザムリ:「普段はギルドの中に篭っててよ、町には顔出してくれねぇんだ」

キア:「多分、向こうはそんなこと考えてないと思いますよ~」
カナリカ:「ギャップも何も、フルモニクはそのままでも可愛いから問題ないよ。自信もって!
フルモニク:「……はうぅ
フルモニク:「しょーがねーなー! 今日の所は勘弁してやるかなあ!」

GM:PC達がワイワイしながら馬車に揺られていると、どんどん日が暮れてきます。《ヒスドゥール浮遊連峰》が空に浮かんでいる関係で、場所によってはすぐに真っ暗になるでしょう。
街道と言えど田舎道。岩と岩の間を縫うようにして荒地道が通っているだけであり、見通しはよくありません。

フルモニク:「oh これはきいていた話と違いマース」
フルモニク:「ワタシ夜目きかないネー 困ったアルー」
イズール:「……普通に不意打ちされそうな地形だな」*ムムム
フルモニク:「ま、逆に言えば攻めてくるタイミングがわかりやすいってこったな」
カナリカ:「一応私は見えているけど、勘は良くないからな……困ったね」
キア:「ランタンはありますか? 私もなるべく獣形態にはなりたくはないので……」

GM:ではでは……この中でスカウト+知力が最も高いのは……イズールくんとキアさんですね リカントコンビ
おふたりは危険感知判定をどうぞ。難易度は10です。

イズール:2d6+2+2 //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+2) → 3[2,1]+2+2 → 7
失敗……

GM:ピンゾロすれすれ!
イズール:出目がだめです

キア:2d6+1+3  //スカウト知力パッケージ
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+3) → 6[5,1]+1+3 → 10
成功!

GM:ナイス!

GM:キアさんは気づくことができますね……。
GM:周囲にある大きな岩の陰――そこに幾つかの影が覗き、こちらの様子を伺っていることを!

キア:「みなさん、前方の岩陰付近に何かいます」*小声
キア:「このまま気づいていないふりをしつつ、戦闘準備を整えてください」*小声
フルモニク:「おっと~~ 蛮族のお出ましか?」

GM:このことを伝えられた冒険者達は《戦闘準備》1回分の行動を取ることができます。
フルモニク:お、まじか 騎獣は出せてて良いでござるか?
GM:出しな……テメーの……騎獣・ダウレスを……!
フルモニク:限界だ!押すね!(すぐ傍に騎獣を出現させる)

191214 ダウレス

◆GMのメモ◆
・ダウレス
アルフレイム大陸の草原部に広く生息する二脚歩行爬虫類。
尻尾を含めた平均的な体長は2m程であり、人を乗せて走ることもできる。
ちなみに草食。

カナリカ:バイクなど要らぬ!今回はバイクなしで戦おう
GM:なにぃ!?

GM:冒険者達は各種武器の装備を行い、更にフルさんは騎獣のダウレス(人が乗れるサイズの二足歩行小型恐竜みたいなやつ)を準備しました。

GM:◆描写2◆
岩陰から突如として数体の影が飛び出し、こちらへと向かってくる!
ボロ布を纏い、何らかの動物に跨ったそれらが蛮族であることを冒険者達は推察することができる。

フルモニク:「おっと~~~ 暴走行為は取締だぞ~」

GM:ついでにイズールさん、キアさんは蛮族が駆けてくるのとは反対側に、一人の女性がいるのを見つけます。
キア:「反対側にもう1人……人族の女性?」
キア:「そこの方、危ないですよ。今すぐ馬車に避難してください!」
フルモニク:「こんなとこウロついてるヤツはまず警戒、次に警戒、そして警戒」*小声

アリス:(手を振ってます)
イズール:「手を振ってるみたいだが……蛮族ではない、のか?」*訝しみ

GM:位置関係は 蛮族達⇔荷馬車と冒険者達⇔女性(アリス)ですね。
アリス:じゃあ蛮族が来ない間に馬車に逃げ込みます

アリス:「見知らぬ冒険者さんたち、ありがとう! お邪魔しマース」*馬車に駆け寄る
フルモニク:「可能なら10秒以内に素性をあかしてくんないかな!?」
アリス:「十秒って短くないかな?? 」

フルモニク:「前にいる蛮族どもが待ってくれないからだよ!!」
アリス:「えっと……わたしは前線では役に立たないよ。後ろから矢とか魔法とかを飛ばせるよー
フルモニク:「その宝石……アンタ妖精使いか!」
アリス:「妖精さん探してたら迷子になっちゃって……」
アリス:「これでもわたしは冒険者なのです」*フンス

191124 ナイトメア(半トレス)

キャラクター名:アリス・ウォートン/女性/22歳
プレイヤー:黒曜
種族:ナイトメア(エルフ生まれ)
技能:シューターLv3/フェアリーテイマーLv2
戦闘特技:ターゲッティング、武器習熟A:クロスボウ
装備:ティム(クロスボウ) スプリントアーマー(金属鎧)

概要
宝石を身に付け、妖精と契約することで”妖精魔法”を行使する、妖精使い(フェアリーテイマー)のナイトメア。
ナイトメアの種族特徴”異貌”を使用することで、頑強な金属鎧を着ていても問題なく魔法を発動させることができる。
4種の妖精と契約し、時には妖精そのものを召喚することも可能。

イズール:「かなり近付いて来たぞ!とりあえずあっちの蛮族を抑えるぜ」
カナリカ:「ああ任せて!イズール、いくよ!」
フルモニク:「じゃ、演奏するんで……あとは皆いい感じによろしく!」

GM:それでは、戦闘を開始します。
 戦闘準備は先ほど済ませているから省略しますね。
敵は「ホッグフッド」*2と「ボルグ」*2です。

6. VS.蛮族の野盗達

GM:まずは魔物知識判定から。

判定の結果、ボルグの情報を獲得してホッグフッドは弱点まで看破。

・ホッグフッド
フードを被った小型の妖魔”フッド族”の一種。
野性化した豚を連れ歩いている者たちを指す。
戦闘時は興奮した豚に騎乗し、体当たりを仕掛けたり機動力を活かして武器で斬りつける。

・ボルグ
白い毛に覆われた、鋭い牙と青い肌を持つ蛮族。
剣の他、槍や長柄の武器を好む傾向にある。
戦いを好み、逆境を恐れず死ぬまで戦う気性から優秀な兵士となる。

201203 ボルグ&フッド

キア:「動物に乗っている方はホッグフッド、魔法が弱点なので私とアリスさんで引き受けます!」
イズール:「なかなか面倒そうだな……!」

GM:さて、それでは先制判定の時間! 先に相手の襲撃に対して備える時間があったこともあり……判定に+2の修正を加えます
GM:難易度は12です

カナリカ:2d6 
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 6[4,2] → 6
失敗……

キア:2d6+1+2+2  //先制判定
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2) → 4[3,1]+1+2+2 → 9
失敗……

フルモニク:2d6+1+4+2 //先制判定 ハヤァァァァイ!!!
<BCDice:フルモニク>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+4+2) → 5[3,2]+1+4+2 → 12
成功!

イズール:2d6+2+4+2 //先制判定
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+4+2) → 3[2,1]+2+4+2 → 11
失敗……

フルモニク:あ、あぶな……!
キア:ㇵヒッ……ㇵヒ……
GM:出目がひでぇ……
GM:まぁ、一応抜きましたね!

フルモニク:「豚ちゃんは原型のこそっか。今日のメシになるから
フルモニク:「そういえばカナリカおねえさん、おバイクは……!?」
カナリカ:「鞄 の 中 さ」*ドン
フルモニク:「ホ ワ ッ ツ ! ?」

GM:それではPC側は配置をお願いします 蛮族達は全員前にいるよ!

フルモニク:騎獣、本体共にうしろスタートでぇ
アリス:うしろー
キア:後方で~
イズール:前に出ます!
カナリカ:前で

画像13

というわけで、配置は画像のようになった。
前線乱戦エリアにボルグ&ホッグフッド達とイズール、カナリカ
そこから約10m離れた後方にキア、フル(とその騎獣)、アリスの3人が控えている。

GM:それでは第一ラウンド、開始!

フルモニク:モラるので初手!
フルモニク:呪歌【モラル】ふきます……!

フルモニク:2d6+3+5 //演奏判定! パパパウワードドン
<BCDice:フルモニク>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+5) → 10[4,6]+3+5 → 18
→呪歌【モラル】発動!

フルモニク:1R(10秒)の間、戦場全てのキャラクターの命中判定に+1!
フルモニク:そして楽素生成! ↑(高揚)×2

フルモニク:「オンステ~ジ!!!!!」*フルートぴろぴろ!
フルモニク:続いて騎獣、ダウレスの手番

ダウレス:通常移動で前進!前線乱戦エリアに入る。
ダウレス:【テイルスイープ】を使用。同時に5体を攻撃できるが相手は豚含めて6体。一人だけ除外されることになる。
ダウレス:除外される人を決めるぞ!

ダウレス:CHOICE[ボル,ボル,ブタ,ブタ,フッド,フッド]
ダウレス:SwordWorld2.5 : (CHOICE[ボル,ボル,ブタ,ブタ,フッド,フッド]) → フッド

ダウレス:フッドちゃん
GM:ではフッド(本体)一匹が攻撃対象から除外されるね。

ダウレス:2d6+6+1 //命中判定 くだけろおおおおおお!
<BCDice:ダウレス>:SwordWorld2.5 : (2D6+6+1) → 12[6,6]+6+1 → 19
自動成功!

ダウレス:ええ……?
GM:えぇ……!?命中だよぉ!!
キア:ヤバ……!
GM:ダメージは本来個別算出だけど、雑魚戦だし一括で出しちゃいましょ
フルモニク:はーい

ダウレス(フル:2d6+4 //ダメージロール ショーターーイム!
<BCDice:ダウレス>:SwordWorld2.5 : (2D6+4) → 8[2,6]+4 → 12

ダウレス:たけぇよたけぇ!
GM:くっ、全員半分弱くらい持ってかれた!

GM:はい、次の方どうぞ!
カナリカ:ホッグフッドを落としに行く!
カナリカ:ホッグフッド本体に【魔力撃】
GM:ひぃ! 命中判定をどうぞ

カナリカ:2d6+6+1 ちぇいさ
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+6+1) → 7[1,6]+6+1 → 14
命中!

カナリカ:K10+6+5
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+10 → 2D:[1,4]=5 → 2+10 → 13

GM:ホッグフッド本体のHPは-3……!
GM:早くも一体目のホッグフッドが倒されてしまった!?

カナリカ:「そこっ!!」

GM:ホッグフッド、早くもKO!
GM:豚は戦意喪失、そのへんで草を食べ始める!

フルモニク:やったぜ 晩飯がキレイにのこった
カナリカ:「よしよし、いい子だね」*豚に

イズール:続いてボルグくんに攻撃!……の前にキャッツアイします
GM:はいよ~!
イズール:練技【キャッツアイ】 //MP3点消費、30秒間(3R)命中判定に+1の修正を得る。

イズール:2d6+3+3-1+1+1 //命中力判定(キャッツアイ使用時)
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3-1+1+1) → 5[2,3]+3+3-1+1+1 → 12
命中!

イズール:k10@9+3+2 //ダメージロール(通常時)
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[9]+5 → 2D:[5,6 1,2]=11,3 → 6,1+5 → 1回転 → 12

フルモニク:やったぜ。
GM:ナイスクリティカル!
GM:ボルグの残りHPは5点! 中々の一撃だ

キア:では次行きましょうか
キア:ホッグフッド本体を撃ちましょう
キア:【ソリッド・バレット】を使用、威力20の弾丸を作成します。

キア:2d6+3+3+1  //命中判定
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6++3+1) → 8[3,5]+3+1 → 15
命中!

キア:k20@10+1+3+1+2  //ソリッドバレット+弱点
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : KeyNo.20c[10]+7 → 2D:[2,4]=6 → 4+7 → 11

キア:「あ、当たった……!」
カナリカ:「良い腕だ。頼もしいな!」
キア:「アリスさん、妖精魔法で畳み掛けて!」
アリス:「火の妖精魔法で燃やすよ~!」

アリス:フッドにファイアボルトで魔法行使判定しますー

アリス:2d6+2+3  //魔法行使判定
<BCDice:アリス・ウォートン>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 7[4,3]+2+3 → 12

GM:ホッグフッドの精神抵抗は固定で12……ギリギリ抵抗しましたね

アリス・ウォートン:k10@13+2+3+2 //威力10魔法ダメージ
<BCDice:アリス・ウォートン>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10+5 → 2D:[6,6]=12 → 7+5 → 12→半減して6+弱点2

フルモニク:!?
GM:!?
キア:凄い
GM:出目で殺りに来やがった……ッ!

GM:弱点も込でホッグフッドを倒しきりましたね……!

アリス:「火の妖精よ、あの妖魔を焼き滅ぼして!」

GM:ホッグフッドは妖精の炎によって大炎上!
   豚から転げ落ちて戦闘不能です

イズール:殺意足りてますね
アリス:豚も軽くこげたかも

アリス:「やったね、豚二匹目ゲットだよー」

GM:くっ、まさか2部位のホッグフッドを両方とも開幕でやられるとは……何もできずに落とされてしまった!
フルモニク:やはり本体部位があるというのが致命的でござるな……

GM:続いて蛮族達のターンだ。粗雑な斧を携えたボルグが襲いかかる!

ボルグ:イズールに近接攻撃!
ボルグ:c(4+7+1) //命中力判定
<BCDice:ボルグ>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 12

イズール:2d6+3+4 //回避力判定(通常時)
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+4) → 7[2,5]+3+4 → 14
成功!

GM:鮮やかな回避だ
フルモニク:はやい
キア:お見事!
アリス:ないす!

GM:もう一体のボルグはダウレスに攻撃! 石斧を振りかぶる!

ボルグ:c(4+7+1) //命中力判定
<BCDice:ボルグ>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 12

ダウレス:2d6+3 //回避判定 おれおそいんだよな……
<BCDice:ダウレス>:SwordWorld2.5 : (2D6+3) → 4[1,3]+3 → 7
失敗……

カナリカ:ダウレスゥ!!避けルルォ!
ダウレス:どんそくなのできついっす!
ダウレス:だがその代わりダウレスは結構タフだぞ
ダウレス:ダメージの出目が12とかじゃなけりゃ余裕よ!

GM:ぬぅ……!
GM:だがこっちには痛恨撃 ※打撃点決定の2d6の出目が10ならダメージ上昇する特殊能力。主にボルグが持つ。 があるんだ!
ダウレス:アッ!!

ボルグ:2d6+4 //近接攻撃ダメージ
<BCDice:ボルグ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4) → 9[6,3]+4 → 13

GM:チクショァァァァ!
ダウレス:いてぇ!
カナリカ:あぶねぇ……
ダウレス:7てんダメージ あぶねえ!
アリス:だうれすくん!
キア:ヒェェ
ダウレス:のこりHP17点 まだいけるまだいける!

ダウレス:「グオアーーーー!!!!!」
フルモニク:「アアアー!!! レンタル費がああああ!!」
キア:「迫力ありますね……」

GM:それでは第二ラウンド。再び冒険者達のターンだ!

カナリカ:「おっと、私は無視かい?寂しいね」*蛮族に剣をむけて
カナリカ:HP14のボルグに魔力撃で攻撃しようかな
GM:必殺剣だ!
GM:判定をどうぞ~!

カナリカ:2d6+7 必殺!!
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7) → 7[5,2]+7 → 14
命中!

カナリカ:K10+6+5@9
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[9]+11 → 2D:[4,3]=7 → 3+11 → 14

GM:ボルグの残りHPは3点……瀕死だ!

カナリカ:「くっ、仕留め損ねた……! まかせたよ!」
イズール:「任されたッ!」*槍を構え

イズール:せっかくだしカナリカさんが弱らせたほうのとどめを戴こう
イズール:手番もらいます!
GM:ごーごー!
アリス:がんばえー
GM:フェンサー二人の連携攻撃だ!
キア:コンビネーション技っぽい!

イズール:2d6+3+3-1+1+1 //命中力判定(キャッツアイ使用時)
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3-1+1+1) → 9[5,4]+3+3-1+1+1 → 16
命中!

カナリカ:コンボがつながった!▼
GM:避けらんねェ……!
フルモニク:十字架を背負って生きろ……
GM:かいくぐりの効果が発動!C値8でダメージをどうぞ!

イズール:k10@8+3+2 //ダメージロール(通常時)
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[8]+5 → 2D:[6,4 3,1]=10,4 → 5,1+5 → 1回転 → 11

GM:ボルグのHPは-5! お見事!

イズール:「そこだッ!」*相手の隙を見逃さず、槍で突く!
イズール:「あと一匹、任せた!」

カナリカ:「おお、すごいなイズール。助かったよ」
カナリカ:「今日はいつもに増して調子いいんじゃないかい?」
キア:「イズールさん、かっこいいです!」
イズール:「支援してもらってるし、このくらいはしないとな!」*にかっ

フルモニク:それじゃ残りはワタシが音撃でころすぞ!!!!

フルモニク:「まけてらんねーぞー!」
フルモニク:「前奏は終わった!終律・春の強風でキメてやる!」

ルモニク:2d6+3+5 //演奏判定
<BCDice:フルモニク>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+5) → 8[4,4]+3+5 → 16
フルモニク:けしとべえええ!

GM:ボルグの精神抵抗は11……無理どす!

フルモニク:k20@10+3+5 //威力20ダメージ グララン脅威の精神力
<BCDice:フルモニク>:SwordWorld2.5 : KeyNo.20c[10]+8 → 2D:[2,6]=8 → 6+8 → 14

GM:HP-9! オーバーキルもいいとこだぜ!

フルモニク:「念仏となえろオラー!!」 フルートから音の衝撃波を発射
フルモニク:質量をもった音の塊が……ボルグの巨体を吹き飛ばす!

GM:ボルグは凄まじい音の衝撃波を受け、十数mの距離を吹き飛んだ!
GM:岩壁に叩きつけられ、戦闘不能! 生きてはいまい。

キア:「ボルグの巨体がこうもあっさり……!」
フルモニク:「ワタシは笛をふきながら喋ることができる」*カットイン

GM:戦闘終了~~!!

フルモニク:「イヤー!前衛のお二人、鮮やかな連続攻撃でしたネェー!」
カナリカ:「十分君もやれるじゃないか。すごい破壊力だね、フルモニク」
キア:「皆さん、お疲れ様でした~!」
イズール:「皆強かったなぁー。すぐに片付いちまった」
アリス:「皆仲良しパーティなんだね~。息ピッタリだった」

ザムリ:「いやぁ~、お前さん達すげぇな! あれだけの数の蛮族を、あっという間に倒しちまうなんてよ!」
ザムリ:「怪我もないみたいで何よりだ。さ、《ヒスイドラ》の町はもうすぐだぜぇ」
フルモニク:「ちょ、ちょっと待って! 豚だけふんじばってく!」

冒険者達は「フッドの豚」改め「引き締まった豚」を手に入れた ▼

アリス:「一人であのボルグ達に襲われたら危なかった……。遅くなっちゃったけど、助けてくれてありがとうね!」
フルモニク:「労働力で返してくれよな!
カナリカ:「ケガはないかい?それにしても妖精使いだったとはね」

キア:「いえいえ、ではひと段落しましたし……お名前と身分証明書などあったら見せて貰えますか?」*念のため
アリス:「わたしはアリスだよ、前のギルドでもらった書類でいいかな?」*荷物がさごそしてそれっぽいものを見せます

キア:「すいません、人族に化けられる蛮族もいる以上、念の為に確認させていただきますね。アリス・ウォートンさん……ふむ、妖精使いさんなんですね~」
フルモニク:「ワタシはフル・ポニーだ」*サっと懐から飲み屋のポイントカードをだす
フルモニク:「あ、まちがえた」
フルモニク:「歌姫なの~~~♡」

カナリカ:「私はカナリカ。バイク乗りさ」
キア:「申し遅れました、私はキア・コレット。冒険家兼魔動機師です」
イズール:「俺はイズール。槍使いだ」

カナリカ:「カードの溜まりっぷりすごかったね、フル……。週に何回通ってたんだい?」
フルモニク:「わーーー! 一瞬でなんつう観察力だ!」

ザムリ:「ところで妖精使いのお前さん……もしかして、辺境住まいか? 町じゃ見たことねぇ顔だけどよ」
アリス:「一週間くらい前にキングスフォールに来たばっかりだよー。 元気な森が見たくてうろうろしてたら、街道から外れて迷子になっちゃったんだ」 

ザムリ:「《キングスフォール》から一週間でここまで!? そりゃ剛毅なこったなぁ」
カナリカ:「街道って……結構なとこまできたね。」
フルモニク:「……エ!? ここまで歩いてきたの!?」
キア:「よく蛮族たちをやりすごせましたね……」
フルモニク:「ど、どうかして……あ、えっと……どうかしてるぜ」*言い直せてない

ザムリ:「いやぁ、冒険者ってのは皆、命知らずな連中だな!ガハハ!」
イズール:「一人旅でよく無事だったな」*呆れ
フルモニク:「度胸があるのか世間知らずなのかわかんねぇ・・・!」
アリス:「妖精さんに人に会えますようにってお願いしてたから、元気だったよー」

7.大裂穴の淵《ヒスイドラ》

GM:ではそんな具合で雑談を続けていると、町の明かりが見えてきます。
GM:荷馬車は無事、大裂穴の淵の町こと《ヒスイドラ》に到着します。

フルモニク:「お、なんとかの町かな?」
イズール:「お!やっと着いたか……灯りがあるとホッとするな」

GM:◆描写◆
蛮族達を撃退した冒険者達。
荒地を通り過ぎると、岩を積み上げて作られた石壁に囲まれた小さな町が見えてくる。
石壁の中は木造の簡素な家が並ぶ田舎町のような風景で、魔動機を用いた灯りなどの設備は見られない。幾つかの家の軒先にランプが吊るされており、道路を仄かに照らしている。

冒険者ギルド《空の麓》は町の外れの城壁近くに居を構えている木造の建物で、一般的な民家よりは少し大きい程度の造りをしていた。
ザムリはギルドの前に荷馬車を停めてくれる。

アリス:「久々に文明を感じるよー」
フルモニク:「うーん、随分とふるくさ……落ち着いたとこだねえ」

フルモニク:「お、そうだ ここまでありがとね ザ……ザリガニさん
キア:「ザムリさん、ここまでありがとうございました」*ぺこり
ザムリ:「はっはっは!気にするな! 俺も蛮族から守ってもらったしよ。お互い様だぜ」

ザムリ:「あんた達の実力は俺がしかと見届けたぜ。冒険者ギルドまで付いて行くよ……修行に来たんだろ?」
フルモニク:「あ、そういやそんな設定……」
キア:「ありがとうございます!ギルドの知り合いの方がいらっしゃると、話が早く進みますね」

GM:ザムリはづかづかと冒険者ギルドに足を踏み入れていきます
ザムリ:「おーーーい!婆ちゃん居るかーーー!?」

???:「なんだい、煩いねぇ……」
???:「とうに日も暮れたってのに、随分と帰るのが遅いじゃないか。今頃蛮族の腹の中じゃないかと思ってたよ」

ジムレド

絵:シロクニさん

???:「それになんだい、このヒヨっ子どもは……。妙なものを拾ってくるのは止せと注意するのは、今月で7度目だよ」
ザムリ:「ははは、まぁそう言うなよ。婆ちゃんに冒険者の客だぜぇ」

アリス:「はーい、妙なものでーす!」
イズール:「アンタはそういや変な人だったな……」

フルモニク:「こいつが話に出てきた支部長のロリババァか……」
カナリカ:「邪魔するよ。初めまして、貴方がギルドマスターさんかな。聞いていたよりもずっと若くて可愛らしいね
フルモニク:「節操ないなあ!?

???:「そうさ。アタシがこのギルドのギルドマスター、ジムレドだよ。歯の浮くような世辞を言う暇があったら、さっさと紹介状を出しな」
ジムレド:「《鋼の車輪》のイスヴァルから話は聞いてるよ。こっちに回されたんだろ。はん、田舎ギルドで悪かったね」

フルモニク:「このババァ、カナリカの口説きに顔色一つ変えないとは……つよい……!」
キア:「(既に話はついていたんですね)」
キア:「はい、よろしくお願いします」*一礼
イズール:「(ずいぶん耳が早いな……)」

ジムレド:「昼過ぎにイスヴァルの奴から伝書鷹が届いたのさ。まったく、うちのことを閑古鳥ギルド扱いとはトサカにくる奴め。事実だけどね」

アリス:「わたし……紹介状ないよ……!?」
フルモニク:「だいじょうぶっしょ ダウレスと豚もないから

ジムレド:「今うちは人手不足でね……昔はそれなりに腕の立つ連中が居たんだが、今はめっきりさ」
カナリカ:「皆便利な都会に集まっちゃうのかな」
フルモニク:「交通の便がわるすぎる!」
カナリカ:「私はのどかで落ち着きがあって気に入ったけどね」

ジムレド:「ザムリも世話になったようだし、一旦うちで預かるが……それもアンタ達の実力次第だよ。見込みが無いと思ったら仕事は回さない。アンタ達をむざむざ死なせに行くのも、寝覚めが悪いんでね」

イズール:「望むところだ。今日からよろしく頼むぜ」頭下げ
カナリカ:「お世話になります、よろしくおねがいしますね」*お辞儀
フルモニク:「フルでーーーす バードやってまーす」*気だるげ
キア:「申し遅れました。私はキア・コレット。魔動機術師です」
カナリカ:「カナリカです。苗字はないから、これがフルネームですね」
イズール:「イズールだ。イズール・ローランド。槍裁きには自信あるぜ」
アリス:「わたしはアリスだよ。おばーちゃんよろしくねー」

ジムレド:「ふぅん。そんじゃ改めて。アタシはここ《空の麓》のギルドマスター、ジムレド。ジムレド=オールスリーヴだ」

ジムレド:「それじゃあ早速、アンタ達の実力を……と、言いたいところだがね。今日はもう遅い。台所にスープが煮えてるから、そいつで腹ごしらえして二階の宿で休みな。宿はどの部屋も空いてるから、適当に選ぶんだね。大した調度品は無いけど、贅沢言うんじゃないよ」

GM:このお婆ちゃん、冒険者達が来ることをイスヴァルから聞いて夕飯にとスープを作ってくれていたのである。

イズール:「おお、温かい飯と寝床……ありがとうございます!」
キア:「すいません、ご馳走になりますね」
フルモニク:「ルンルン、個室だルンルン」*思わず鼻歌

GM:◆描写◆
冒険者達は暖かいスープで腹を満たした後、部屋に向かいます。
《キングスフォール》から僻地《ヒスイドラ》へと一日中移動し通しの身体は既にクタクタだろう。
冒険者達が部屋で休んだところで今日は一旦セーブとさせていただきます。
冒険の続きは、また今度!

GM:というわけで、一人あたり145Gの戦利品報酬を得て(ギルドで売却したのだ)、第一話前編は終了でございます!お疲れ様でした~!

次回予告

第一話後編はいよいよ冒険者ギルド《空の麓》の入門試験。
ギルドマスター・ジムレドが提示した条件は「《元ヒスドゥール大裂穴》緩衝地帯における蛮族達の動向調査を果たすこと」
ドーデン地方中心部を南北に走る《元ヒスドゥール大裂穴》
連峰が空へと引き剥がされて生まれた巨大な谷を進み、蛮族達の領域に近い地域での探索活動を行う……正しく冒険者の代表的な仕事の一つだ。
大裂穴の奥に潜む蛮族達は、街道に出没するような下級のものとは一味も二味も違う。次回こそ真の冒険の始まりだ。

→第一話「冒険の始まり」後編

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