ソードワールド2.5リプレイ 《海峡の巡礼者》 「地下船渠の冒険」前編

210620 海底洞窟0

はじめに

この記事は2021/7/10に行われた「ソードワールド2.5(グループSNEのTRPG)」のセッションログを再編集したリプレイです。
読みやすくするため、実際のセッションログを少しだけ脚色したり、発言順序を整理したりしています。

本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の、二次創作です。

0.これまでのあらすじ

比較的長いこと交流のあるフォロワーさんがソドワを始めようとしていたので、GMを務める筆者はさっそく体験卓を立たのであった。

本セッションに参加するプレイヤー5名のうち、3名が「ソードワールド2.5をはじめて遊ぶ」という方である(うち1名は2.0時代に何度か遊んだことがあるそうだ。

それでは、本セッションに登場する駆け出し冒険者達を紹介しようと思う。

登場するPC

「俺は、必ず神になる。聞きたいことがあるんでな」

0710ソドワ用

絵:七三ゆき さん
七三ゆきのアトリエ https://nanamiyuki.com/

PC:リガード/男性/50歳くらい(自称)
PL:ダリウス
種族:ナイトメア
技能:ファイターLv3/スカウトLv1/レンジャーLv1

戦闘特技:全力攻撃、武器習熟A/ソード
装備:バスタードソード(片手両手剣)、チェインメイル(金属鎧)

概要
太陽神ティダンの神殿に所属していた過去を持つ、神殿騎士崩れ
神殿育ちの孤児であり、太陽神に仕える神官戦士となることを目標としていたが修行を続けてもティダンの声を聴くことができず、神殿を出奔した。

現在は自分も神となり、直接ティダンに真意を問うという大きな目標を胸に冒険者として日々を暮らしている。
修行で培われた剣の腕は確かで、一撃の威力に長けた技を扱う。

「こ、ここっ……此処は俺に任せておけぇッ……!」

画像2

絵:影山とらこさん

PC:ジェレミール・ド・セルジュ/男性/28歳
PL:影山とらこ
種族:人間
技能:ファイターLv3/セージLv1/エンハンサーLv1

戦闘特技:かばう、なぎ払い
装備:ロングスピア(長槍)、スプリントアーマー

概要
《マグノア草原国》出身の農民。本名はジョン。
ある日、自分の畑で深手を負っていた「騎士を名乗る男」を看取り、その際「騎士としての名を継いでくれ」と頼まれて「騎士になる」ことを誓い、冒険者として旅に出た。そのため戦闘の経験は少ない。
実はその男は騎士を騙る畑泥棒だったのだが、ジョンは気付くことなく自分の「騎士観」に従って騎士道に邁進している。

長槍で周囲の敵をなぎ払ったり、近くにいる仲間の盾となるなど、対多数戦や護衛などに有用な技術を修得している。

「はい、君の財布。次からはもっと盗りにくい場所に仕舞っときなよ」

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絵:あざらしさん

PC:ミィナ/女性/17歳
PL:あざらし
種族:グラスランナー
技能:フェンサーLv3/アルケミストLv2/スカウトLv1

戦闘特技:必殺攻撃、回避行動
装備:アルケミーキット、クロースアーマー(布服)

概要
ドーデン地方から遠く離れた南方にあるスラム、《魔動死骸区》で育ったグラスランナーの少女。現在はほどほどに治っているものの、育った環境故に「初対面の相手から何かを盗んでみる」という悪癖がある。
普段は無口で表情も乏しいため理知的な人物に見えるが、実態はそれ以上に好奇心と刺激欲求を抱えるアドレナリン中毒者。また表情に乏しいだけで喜怒哀楽自体は激しい性質らしい。

戦闘では錬金術を駆使して武器を作り、器用さと素早い動きを活かしたヒットアンドアウェイ戦法を展開する。

「まったく、あの無鉄砲女はどこで迷子になっているのやら……」

画像4

絵:黒凛さん

PC:セリーヌ・ヤクロヴァー/女性/23歳
PL:黒凛
種族:ドワーフ
技能:マギテックLv2/シューターLv2/レンジャーLv1

戦闘特技:ターゲッティング
装備:トラドール(両手銃)、ハードレザー(革鎧)

概要
魔動機技師の家系出身のドワーフ。
何かと几帳面な性格であり、普段は冷静沈着だが緊張気味なことも多い。
幼馴染の少女とはぐれ、不本意ながら借金を押し付けられた過去を持つ。負債の回収を口実に幼馴染を探しているが、本心では彼女が何らかの事件に巻き込まれたのではないかと心配しているようだ。

戦闘においては魔動機術を駆使し、《ガン》による射撃で敵を撃つ。

「冒険! すっごく楽しみだね!」

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絵:ゆたさん

PC:カルミア/女性/15歳
PL:ゆた
種族:メリア(長命種)
技能:プリーストLv3/レンジャーLv1/セージLv1

戦闘特技:魔法拡大/数、魔法拡大/すべて
装備:聖印、クロースアーマー(布服)

概要
妖精神・アステリアに仕える長命種のメリア。頭から咲いているのはカルミア(セイヨウシャクナゲ)の花。
マイペースな性格をしており、常にふわふわとした雰囲気を漂わせている。その一方で神官としての神への接し方は真摯であり、神聖魔法や薬草を駆使した仲間への治療の腕は本物である。

戦闘時は神官として仲間の治療や援護に徹し、前線をサポートする。

1. 導入

GM:冒険者、それは危険を冒すもの。 
    冒険者、それは未知に立ち向かうもの。 
    冒険者、それは己と仲間を信じて偉業を成すもの……。

GM:アルフレイム大陸、ドーデン地方。
海にほど近い《グランティン》の街に集まった駆け出し冒険者たち。

彼らの初陣を飾るのは、勝利の美酒か敗北の苦汁か……。

210408 酒場2

GM:◆描写◆
アルフレイム大陸北西部に位置するドーデン地方
冷涼な海に面した北西部と、温暖な気候の草原に面した南東部を持つ広大な地域である。

地方北西部《キングスレイ鉄鋼共和国》第三都市《グランティン》は海に面した城塞都市であり、北に位置する《アルショニ島》へと繋がる大鉄橋を通じた列車貿易や第一・第二都市への海産物の交易で栄えている。

GM:当然、交易や漁業活動に伴うトラブルも多く、街の一角にある冒険者ギルド支部《海峡の巡礼者》亭は冒険者の活気で賑わっていた。
テーブル上には酒と食事が並び、依頼の貼り出される掲示板の前は様々な出で立ちの者たちで埋め尽くされている。

ジェレミール:「(くうっ……槍やら鎧やら、騎士たる装備一式を揃えたら手持ちが15Gだけになってしまった……!)」
ジェレミール:「しかし、それでも腹は減る……」*ぐぅ

GM:さて、昼前頃にギルドを訪れたPCたちは掲示板の前まで行くことができず先に昼食をとることにします。
    テーブルはどこも混んでいるので、PC達は相席で同じ席に通される……ということにしましょう。

セリーヌ:「(相席ですか……聞き込みにはちょうどいいのです)」
カルミア:「相席いーい?」*答えを聞く間もなく座る
ジェレミール:「あぁ、俺は構わないが……」

ミィナ:「(空いてる席は……ここだけか)」
ミィナ:「隣、失礼するよ」*ジェレミールさんの隣に座る

ジェレミール:「あ、あぁ……」*博打で所持金全部失ったような顔で頭を抱えている

リガード:「……」*離れた壁にもたれて腕を組んでいる

セリーヌ:「あの、すみません」*ジェレミール、カルミア、ミィナに
セリーヌ:「この辺りで、こういった風貌の人を見かけていませんか」*懐から人相書きを取り出して訊ねる

カルミア:「うーん、見たことないなぁ」
ミィナ:「んー……私も見覚えないかな」*同時に横目でジェレミールさんの身なりを観察している
ジェレミール:「どれどれ……。いや、俺も見覚えはないな」*地元の田舎には人間と少しのリカントしかいなかったので

カルミア:「……」*リガードの方を見て
カルミア:「ねぇねぇ、そこの炭の人、座らなくていーの?」

ジェレミール:「炭の人、って……」
ミィナ:「たしかに真っ黒い鎧ではある、かな」

リガード:「おう。姉ちゃんはメリア、か」*近づき
カルミア:「んー、そうだね。人は皆そういう。個人としてはカルミア、って名前があるけどね」*にこ

リガード:「で、そこの人探ししてるちっこいのはドワーフ。身なりからして銃持ち(マギテックシューター)」
セリーヌ:「いかにも、です。セリーヌと呼んで欲しいのです」
セリーヌ:「(銃は一応、仕込み銃に改造して隠してたつもりなのですが……一発で見抜くとは)」

リガード:「で、そっちのちっこいのは……たぶん斥候かな? 外れてたら笑ってくれ」*言いながらどっかりと椅子に腰を下ろす
ミィナ:「え、あっはい!? 私!?」*ジェレミールの観察に意識が向いててびっくりした
ミィナ:「当たってるよ。……ミィナだ。よろしく」

ジェレミール:「(こ、この男……確実に強い)」*存在感に圧倒される
リガード:「そこの兄さんは……同業、ってとこか」
ジェレミール:「……! ま、まぁそうなるか」
ジェレミール:「俺はジェレミール。ジェレミール・ド・セルジュだ」

ミィナ:「(この鎧の人……中々“持って”そうだな)」*財布の話
ミィナ:「(バレたら危ないけど、逃げるくらいならできるかな)」

セリーヌ:「あなたは、こちらの人相に見覚えはありませんか?」*リガードに人相書きを見せる
リガード:「いや、ない。というか、人探しなら神殿か城壁の門番に聞いた方が確実だろうに」
セリーヌ:「既にそちらには所在を訊ねたのですが、見かけていないようで……冒険者なら或いは、と」
リガード:「……そりゃ参ったな。それじゃ俺はお手上げみたいだな」

ミィナ:GM、リガードさんにスリ判定を試みたいです
リガード:お、例の癖ですね
GM:ふむふむ いいですよ ミィナさんのスリ判定と、リガードさんの異常感知判定の達成値比べ合いにしましょうか。

ミィナ:2d6+1+4  //スカウト技巧判定パッケージ
<BCDice:ミィナ>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+4) → 8[4,4]+1+4 → 13

リガード:2d6+1+2  //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:リガード>:SwordWorld2.5 : (2D6+2) → 9[4,5]+3 → 12
失敗……

GM:ふむふむ ではミィナさんは一瞬でリガードさんの腰辺りにある荷物袋から財布を抜き取った……ということにしましょうか

ミィナ:「!!」*抜き取る
ミィナ:「(気付かれ……てないか。にしても、盗んだはいいけどどうしようかな……この財布)」

リガード:「で、だ。見た感じ、ここにいる全員まだパーティを組んでないみたいだし……どうだ、組まないか?」
セリーヌ:「そうですね……ここに来るまでに路銀も使い果たしてしまいましたし、何か適当な依頼を受けたいと思っていたところです」
セリーヌ:「私でよろしければよろしくお願いいたします、です」
ジェレミール:「俺としても異議なし、だが……」

リガード:「ミィナ、だったか。お前はどうだ?」
ミィナ:「……そうだねえ。一人だけ名乗ってない人に誘われてもなぁ。あなたの名前、財布に身分証入れてないから分からないや」*リガードの財布を弄びながら軽く笑う

リガード:「!」
セリーヌ:「(! この子、いつの間にスリを……)」
ジェレミール:「い、いつの間に……」
カルミア:「(よくわかんないけど凄いことしたんだなぁ)」

ミィナ:「はいこれ。次からは、もっと見つかりにくいところに隠しなよ」*財布を返す
リガード:「………ハハッ、やるな嬢ちゃん。申し遅れた。俺はリガード。騎士崩れの冒険者だ」
リガード:そのまま握手を求めよう

ミィナ:「私グラスランナーだから。これでも一応成人してるよ」
ミィナ:「……怒らないんだね。よろしく、リガード」*握手に応じる。手がめちゃめちゃ小さくて綺麗
リガード:「パーティの命を預かる斥候としちゃ、申し分ない器用さだと思ってな」
ミィナ:「そりゃどうも」

ミィナ:「パーティ組む話、答えはイエスだよ。そろそろ大きな依頼でもしたいところだったんだ」

GM:ではでは PC達が互いに挨拶を終えたところで……

GM:◆描写◆
PCたちが遅めの朝食を食べ終えた頃には掲示板の前の人だかりも多少捌け、ギルドホールの様相は昼前に移ろうとしていた。
ちょうど駆け出しの同業者ということで自己紹介を交わしたPCたちのテーブルに、鋭い目つきの男が歩いてくる。

210616 支部長0

◆NPC解説◆
《ガンマイスター》ロイド・リー・スタンリー 人間/男性/42歳
冒険者ギルド《海峡の巡礼者》亭を束ねる支部長。
幾多の場数を踏んだ冒険者であり、《ガン》の整備や運用に熟達した魔動機術師。
同ギルド支部三代目の支部長であり、妥協や油断のない性格から先代に推薦された経緯を持つ。

ロイド:「お前ら……何ボサっと飯食ってやがる。割の良い依頼は粗方持ってかれちまったぞ」

ジェレミール:「な、なにっ……!」*ガタッ
セリーヌ:「しまった、完全に出遅れました!」
カルミア:「えっ、そうなの!?」
リガード:「問題ないさ。割りの良い味方なら確保できたんでね」*席を立ちます

ジェレミール:「い、今からでも……なにか条件の良い依頼は残っていないのか!?」
ジェレミール:「(このまま騎士の恰好で野垂れ死ぬのはッ……!)」*頭を抱える
カルミア:「大丈夫? 頭痛いの?」*ジェレミールに
ミィナ:「(この人ずっと頭抱えてるけど大丈夫かな……)」*横目でジェレミールさんを見る
セリーヌ:「(なんか……変な人なのです)」*ジト目で

ジェレミール:「す、すまない、ありがとう……大丈夫だ」*カルミアに
ジェレミール:「(本当は全然大丈夫ではないが……ッ!)」

ロイド:「焦るんじゃねぇ。ついさっき入った依頼を誰に振るか考えてたとこだ」*手には一枚の羊皮紙が

ジェレミール:「そ、そのついさっき入った依頼とは……!?」

ロイド:「海に向かって進んだ辺りに、魔動機文明時代の遺跡があってな」
ロイド:「そこに住み着いてる蛮族共を追っ払ってこい……って話だ。簡単だろ」*羊皮紙をテーブルに

◆依頼内容◆

・依頼主はマギテック協会グランティン支部
・依頼内容は街の西方にある地下船渠遺跡に住み着いた蛮族を退治すること

・依頼報酬は総額5000G(5人で割った場合1人あたり1000G)
・依頼期限は3日間

ミィナ:「へえ……魔動機文明の遺跡。いいね」
ジェレミール:「ほ、ほほう……(正直良いのか悪いのか判断がつかん)」
セリーヌ:「魔動機文明の遺跡ですか」*遺跡と聞いてソワソワ
カルミア:「蛮族ってどんな蛮族なんだろ……?」
ミィナ:「私はノりたいな。遺跡探索には心得があるんだ。何より楽しそうだし」

ロイド:「補足資料はこっちにある」

◆補足情報◆

・グランティン西方には地下船渠遺跡があり、《大破局》の折に遺棄された軍港だと考えられている。
 内部は海水の侵食が激しく、海底洞窟に近い環境にある

・軍港機能の回復や当時の資源、技術の回収のためマギテック協会主導の復旧作業が試みられていたが、海から侵入してきた蛮族たちの妨害によりマギテック協会は撤退を余儀なくされた

・蛮族たちは水中を自在に泳ぎ回り、原始的な武器を携えていたという目撃情報が寄せられている

カルミア:「海水はあんまり好きじゃないけど……カルミア、知らないとこ行きたいから行ってみたい!」*乗り気
セリーヌ:「水中を泳ぎ回る蛮族ですか……なかなかに厄介そうですね」
ミィナ:「(水場では上手く逃げ回れないだろうな……楽しそう)」

GM:ここでセージ技能の持ち主は判定の準備を!
    難易度10で魔物知識判定を行ってみましょう。

カルミア:2d6+1+2 //セージ知識判定判定パッケージ
<BCDice:カルミア>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2) → 7[3,4]+1+2 → 10
成功!

ジェレミール:2d6+1+3  //魔物知識判定
<BCDice:ジェレミール>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+3) → 7[1,6]+1+3 → 11
成功!

カルミア:「あっ、カルミア知ってるかも!」
ジェレミール:「海を泳ぎ、原始的な武器……私も心当たりがある」

GM:お二人は「サハギン」の存在を思い当たります

◆蛮族解説:サハギン◆
魚のような身体から細い手足の生えた風貌の海棲蛮族。
海棲蛮族の中においては奴隷階級であり、上位種からの指示がなければ積極的には戦おうとしない。
しかし、自分たちのテリトリーである水中であれば数で劣る相手に襲いかかる獰猛さも持つ。

カルミア:「サハギンっていうやつかも?」
ジェレミール:「よもやと思ったが、こちらにも分布しているのだな……」
セリーヌ:「サハギンですか……海にはそういうやつらがいるのですね」

ミィナ:「ねえ、カルミア。サハギンって食べられるかな?」
カルミア:「んーーーーーーーーーー食べたことないからわかんない!」
リガード:「口に入れりゃ皆一緒よ」*ガハハ
セリーヌ:「(蛮族って食べられるんでしょうか……)」
ジェレミール:「(お、恐ろしいところに来てしまった……)」
ミィナ:「魚っぽいならイケると思うんだ。折角だから試してみようよ」

ロイド:「ふん、多少の心得はあるようだな」
ロイド:「そこの二人が言うように、マギテック協会の連中が見たのはおそらくサハギンだ」
リガード:「依頼は受けるとして、出発はすぐかい?」*ロイドに

ロイド:「出発時刻は任せる。そう大きな遺跡じゃないから内部の探索には1日も掛からんとは思うが……」
ロイド:「移動に半日、探索に一日見ておけ」

リガード:「よしきた。えぇーっと今の時間は……」
ロイド:「午前11時だ」
ロイド:「今から出るなら急いで荷物をまとめろ。街から出る乗合馬車が近くの村に通ってる」

セリーヌ:「今から出発したとして、着くのは夜になってしまいますです」
ミィナ:「この時間だと到着する頃にはすっかり日が落ちてるだろうね」
カルミア:「今日は準備にして、明日の早朝行く?」
ロイド:「夜間の探索を避けるなら、明日の朝イチで遺跡に向かうことだな。準備もできるだろう」

リガード:「俺は遺跡の前でキャンプでも構わんが……そうするか」
リガード:「午後は準備に回して、明朝の出発で皆良いか?」
ジェレミール:「……辛うじて、食料はもつな」*プルプル
ミィナ:「そうだね。私もリガードに賛成。明朝に出よう」
セリーヌ:「そうですね。今日を準備に宛て、明日出発に賛成なのです」
カルミア:「はーい!」*元気に手を上げて

リガード:「よぉし、いい返事だ。宿代は俺が出してやろう。……ミィナ、俺の財布、いくら入ってた?」
ミィナ:「そこまで多くはなかったかな」

GM:OKOK。何か購入するものがある人は宣言してね。
       なければ装備や物資の確認など、準備に宛てたことにしましょう。
ジェレミール:私は大丈夫です!
リガード:こちらはそのままでOK
セリーヌ:こちらも大丈夫です~
カルミア:大丈夫です!
ミィナ:私も大丈夫です!
GM:OK それでは……

2. 地下船渠跡

GM:◆描写◆
《グランティン》の街を出て街道沿いに歩くこと3時間と少し、PC達は依頼書に記されていた軍港跡地の遺跡に到着した。
遺跡は切り立った崖の内部にあるようで、《大破局》の折に地形変動に飲まれて港が地下に埋もれたのだと考えられている。

海を一望できる崖の最中に開いた入口は遺跡の天井が崩れて開いたものであり、暗い石造りの遺跡へと降りることができる。

ミィナ:身軽だから先行して安全確認したいです。ロープなしでも降りられないかな?
GM:OK 身軽さを活かして先に降り、安全確認と上から皆が降りるサポートをする……という感じにしましょう。

GM:上にいる他のメンバーは冒険者セットに入ってる道具を駆使して、地面に杭を打ち込んだりそこにロープを括りつけたりですね。テントを張る時の要領で、遺跡に降りるためのロープを垂らすことができるでしょう。

ミィナ:「思ったより風化が進んでるね。大きく崩れたところなら、そこから脱出できるかも」*万が一のことも考えて
セリーヌ:「中が真っ暗でなければ良いのですが……」*ロープを伝い降下

GM:遺跡内部は薄暗いものの、松明や灯りは必要ありません。
    天井の随所が壊れていて、日光が差し込んでいる感じです。

セリーヌ:「意外と見通しはいいみたいなのです。【フラッシュ・ライト】は必要なさそうですね」

GM:さて、それでは全員で難易度10の「探索判定」をどうぞ

ジェレミール:2d6 ひらめ筆頭
<BCDice:ジェレミール>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 5[4,1] → 5
失敗……

カルミア:2d6+1+2  //レンジャー観察判定パッケージ
<BCDice:カルミア>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2) → 11[6,5]+1+2 → 14
成功!

セリーヌ:2d6+1+2  //レンジャー観察判定パッケージ
<BCDice:セリーヌ>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2) → 6[5,1]+1+2 → 9
失敗……

ミィナ:2d6+1+2  //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:ミィナ>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2) → 7[6,1]+1+2 → 10
成功!

リガード:2d6+1+2  //スカウト運動判定パッケージ
<BCDice:リガード>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2) → 6[5,1]+1+2 → 9
失敗……

GM:判定に成功したカルミアさんとミィナさんは、暗がりの中に下へと向かう階段を発見することができます

ミィナ:「下……だね。階段がある。カルミアも見える?」
カルミア:「見える、あれだよね?」*位置を言って

ジェレミール:「(な、何も見えん……!)」
セリーヌ:「うっ……隠れててわからなかったのです」
リガード:「頼りがいがあるな」

カルミア:「暗いから足元気を付けてねー」
ミィナ:「方角的にも、こっちが遺跡の奥……ってことになるのかな」

ミィナ:GM、蛮族の痕跡とか足跡は発見できますか?
GM:ノー 明確に分かるものはないですね。この辺りはまだまだ遺跡の上の方だから、サハギン達はあまり出入りしていないのかもしれません。

ミィナ:「蛮族の痕跡はまだ見当たらないね。主なテリトリーはもっと奥の方みたいだ」*床や壁を観察

3. 作業用広場

GM:◆描写◆
階段を降りていくと、その先には広大な地下空間が広がっていた。
おそらくは大型の軍船を整備・建造するための作業用スペースだったと思われる、30m四方の広場に大量の岩やガラクタが積み上がっている。
長年の風化によるものか内部には海水が流れ込んでおり、広場は水に沈んでいた。
床から約1.2mほどの高さまでが海水に覆われており、広場の中央部に積み上げられたガラクタが小さな島のように水面から顔を出すのみである。

GM:水深1.2m、ミィナさんやセリーヌさんはお腹の上まで水に漬かるくらいかな
GM:リガードさんやジェレミールさんであっても、腰あたりまで水に浸かることになります

リガード:「(厄介だな、遮蔽が多い上に水没しているとは)」
リガード:「どうやら沢遊びの時間みたいだな、隊列を組んだ方が良さそうだ……」

ミィナ:上にロープを引っ掛けられそうなポイントはありませんか?
GM:天井には何本か鉄骨のような梁が渡されているのですが……
GM:そこまで移動するためには、水没した広場に足を踏み入れる必要がある……という感じでお願いします

GM:ではイベント PCたちは警戒しながら水に足を踏み入れる……

GM:choice[リガード,ジェレミール,ミィナ,カルミア,セリーヌ]
<BCDice:GM>:DiceBot : (CHOICE[リガード,ジェレミール,ミィナ,カルミア,セリーヌ]) → ジェレミール

ジェレミール:アッ
リガード:ジェレニキ……

GM:ジェレミールさん、異常感知判定(スカウト+知力)をどうぞ
    難易度9です

ジェレミール:2d6 ひらめだああああ!!!
<BCDice:ジェレミール>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 7[3,4] → 7
失敗……

GM:じゃぶじゃぶと広場を渡る一行、ジェレミールの右方5mほどにブクブクと泡が上がる……

GM:◆描写◆
PC達が水に沈んだ広場へと慎重に足を踏み入れたその時、広場中央のガラクタの島の近くに何者かが顔を出した。
それは魚そっくりの顔つきをした小柄な蛮族、サハギンのものである。
サハギンは顔の下半分を水に沈めたまま、ゴボゴボと何事かを呟いている。

210612 サハギン

サハギン:「ゴボゴボ ギョボギョボ……」

GM:その一瞬後、次から次へとサハギン達が水面に顔を出す。
PC達を扇状に取り囲むようにして、一定の距離を保ちながら十数匹にも達する数のサハギンが水面へと現れていた。

GM:ここでPC、異変に気づきます
GM:周囲をサハギンに取り囲まれている格好になるわけですね

ミィナ:「!!みんな!囲まれてる!」
カルミア:「へ!?」
セリーヌ:「水中に潜む蛮族…不用意に水に入るのは迂闊なのでした!!」
ジェレミール:「も、もしかしてこれは、ピンチというやつではないのか!」*震えが鎧に伝播してガチャガチャ言ってる

GM:彼らは感情読めぬ目でPC達を静かに観察していたが、次第にゆっくりと渦を巻くように泳ぎまわり始めた。その間にも、続々とサハギンの数が増えていく。

ミィナ:「ごめん、気づけなかった。2、4,……少なくとも14はいる。もっと増えてくね」
リガード:「おっと、邪魔したかな?悪いね」*表情は見えない
ミィナ:「(逃げるのは……水中じゃ厳しいかな。ふふふ)」*リスクジャンキーの血が疼いて楽しくなってきている

GM:◆描写◆
数十匹のサハギンが、渦を巻いて泳ぐ。
一匹一匹は全長1.2程度だが、大量のサハギンが一斉に泳ぎ回ったことで広場のプールには強力な水流が発生した。

その水流は、PC達を広場の奥へと吸い寄せていくように作用している。おそらくサハギン達の“狩り”なのだ。
近くに捕まるようなものもなく、PC達は遺跡の奥深くへと押し流されていくのであった。

カルミア:「ひゃあああああ!」
ジェレミール:「お、押されて……!!」
セリーヌ:「うっ、もうダメなのです!」*背が高くないのでそのまま水流に飲まれます
ミィナ:「!!」*爆速で流される
リガード:「マズった!……息吸い込め!」*できるだけ周りのPC掴んで一塊になろうとします

GM:ではリガードさんを中心に、なんとか団子状になったPC達は散らばることなく流されていきます

4. 管制室

GM:◆描写◆
遺跡内部に押し流されたPC達は、なんとか水嵩の少ない区画で流れから脱することができた。
そのまま、近くの一室へと身を潜める。

GM:その部屋は幅5m、奥行7.5mほどの部屋で、壁面には何らかの文字が彫られた金属製のプレートが2枚はめ込まれている。
また別の壁面には、計器類と思しき複数の魔動機が壁に埋め込まれて並んでいた。

ミィナ:「ケホッ、ケホッ。……海水飲んだ……」
カルミア:「ぷはぁ、生きてるぅ」*しょんぼりしてる花と顔
ジェレミール:「かなりの距離を移動したようだが……ごほっ」
リガード:「……」*剣を杖がわりに疲弊している
セリーヌ:「ケホッ……酷い目にあったのです……」

ジェレミール:「正直、咄嗟に掴んでくれなかったらと思うと肝が冷える……」*リガードに
リガード:「岸まで引っ張ったのはお前さんだろ?助かったぜ」

セリーヌ:「で、ここはいったいどこなのでしょう?」*あたりを見回す

GM:魔動機文明語を読めるPCは、壁にはめ込まれているプレートに記載されている内容を読むことができます。
多少錆びていたりしますが、文字の判別が出来る程度には風化が抑えられています。

ミィナ:「……! これ、魔動機文明語だ」*プレートを見て
セリーヌ:「 本当なのです!」*ミィナのあとに続いて壁に張り付きます

GM:ミィナさんとセリーヌさんは手分けして2枚のプレートを解読、と……

◆管制室◆
・以下に本基地の簡易見取り図を示す
 (遺跡の見取り図と思しき図が示されている)

・船舶の整備時は手順パネルに従って魔動ポンプを作動させ、ドックから海水を排出すること

・予備資材、整備用器具は資材管理庫に保管し、整理整頓を心がけること

GM:この管制室の隣にあるのが資材管理庫、最奥部にあるのが「ドック」のようです
◆作業手順◆

1)管制室コンソールN-1に鍵を差し込み、ロックを解除する
2)ロック解除後、コンソールB-3に専用のクランクハンドルを装着、ハンドルを回し、排水量を決定すること
3)排水量を決定した後、コンソールA-2のボタンCを押下し、魔動ポンプを作動させること
4)ポンプの作動を確認した後、更にボタンAを押して排水バルブを開くこと

ミィナ:「ここ……管制室だ。船舶整備のことが書いてある。魔動ポンプが生きてれば排水できるかも」
ミィナ:「でも……流石に動かし方は分からないな。セリーヌ、そっちのプレートは?」

セリーヌ:「こちらは排水の手順を書いたものですね。どうやら鍵……というか専用の道具が必要になるみたいなのです」
セリーヌ:「クランクハンドル……いったいどんな形状の鍵なのでしょう?」*顎に手を添える
ミィナ:「鍵……。こうも手がかりが少ないと探すのも一苦労だよ」

レガード:「頼りになるな。遺跡の文字が読めるってのは」
ジェレミール:「あぁ、パーティの重要性ってやつが身にしみたよ」
カルミア:「何かわかったかなぁ?」

ミィナ:「えっと、この遺跡の奥にある「ドック」って区画には魔動機式のポンプが設置されてて、作動させられれば遺跡から水を排水できるみたい」
セリーヌ:「上手くいけば、サハギンどもを丸裸にできます、のです」
ミィナ:「見取り図なんかを見るに、ポンプを動かすための鍵は資材管理庫に置いてある……はず」

リガード:「クク、そいつはグッドだ、セリーヌ、ミィナ」
ジェレミール:「なるほど、干拓か……魚獲りにはもってこいだな!」
カルミア:「それっぽい鍵を探しに行くんだね? わかった!」
セリーヌ:「ですです。まずは鍵を探しに資材保管庫に向かいましょう!」
ミィナ:「(無表情のまま無い胸を張る)」

リガード:「さぁて、俺たち前衛も気合い入れていこうか」*ジェレミールと並んで歩きながら
ジェレミール:「あ、ああ!」

5. VS! 資材管理庫のサハギン達

GM:◆描写◆
管制室を出て少し歩くと、大きな部屋があり魔動機文明語で「資材管理庫」と書かれたプレートが壁にはめ込まれている。
部屋の中を覗くと内部は二階建ての広大な倉庫のような部屋になっており、様々な道具や資材が保管されていた。

その中には数匹のサハギンが屯しており、海底から拾ってきた貝類や魚を貪っている。

サハギン:「ムシャムシャ バリバリ……」

ミィナ:「シッ、止まって。中に何匹か居る」
リガード:「そうみたいだな。……どうする?」

GM:ここでPC達に選択肢を提示します
GM:難易度10の「隠密判定」に成功すれば、PC達全員が行う先制判定の達成値に+1します

GM:この判定に挑戦できるのは合計3回まで 一度挑戦した人は結果の成否を問わず再挑戦不可とします
GM:失敗した場合、それまでの成功状態に関わらず、PC全員が行う先制判定の達成値に-2の修正が付きます

GM:部屋の内部に先行して、サハギン達の隙をつけるかどうかということですね

リガード:GM、これ金属鎧はペナルティある?
GM:オフコース!
リガード:だよなぁ

ミィナ:とりあえず最初に挑戦するのは私……かな
GM:OK 判定どうぞ~

ミィナ:2d6+1+4  //スカウト運動判定パッケージ
<BCDice:ミィナ>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+4) → 3[1,2]+1+4 → 8
失敗……

GM:アッ
ミィナ:あっ

GM:ではミィナさんが足を踏み出したその時……
GM:足元に乾いた貝殻が捨て置かれていて、それを踏んでしまう!

GM:「パキッ!」 乾いた音が資材管理庫に響く…… サハギン達が反射的に振り向いた!
ミィナ:「!?」*慣れぬ水場で足下が疎かになった

リガード:「ジェレミール、出るぞ!」*前衛に立ち塞がる
ジェレミール:「え、ええい!ままよ!」*飛び出す

GM:それでは戦闘開始! 敵はサハギンが4体です。

GM:まずは戦闘準備、次に魔物知識判定だね

◆GMのメモ◆
戦闘準備は主に武器の準備だけとなった。
また、依頼を受けた際に行った魔物知識判定で「サハギン」の情報は抜けているのだが、弱点を適用できるかを焦点に再度判定を行った。
結果は失敗で、データを抜いたのみに留まった。

GM:最後に先制判定。難易度10,-2のペナルティ付きでお願いします。

リガード:2d6+1+2-2  //スカウト運動判定パッケージ
<BCDice:リガード>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2-2) → 7[6,1]+1+2-2 → 8
失敗……

セリーヌ:2d6-2
<BCDice:セリーヌ>:DiceBot : (2D6-2) → 10[4,6]-2 → 8
失敗……

カルミア:2d6-2
<BCDice:カルミア>:DiceBot : (2D6-2) → 12[6,6]-2 → 10
成功!

ジェレミール:2d6 私は50点目当てで振ります
<BCDice:ジェレミール>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 2[1,1] → 2
自動失敗……

ミィナ:2d6+1+4-2  //先制判定
<BCDice:ミィナ>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+4-2) → 7[1,6]+1+4-2 → 10
成功!

GM:ジェレミールさん本当にピンゾロ出してる……

カルミア:12??
セリーヌ:素で素早い……
GM:ミィナさんもマイナス修正をものともせず突破しましたね。
    PC達の先手で戦闘開始です!

画像8

◆GMのメモ◆
先制判定に勝利したPC達は上のような配置となった。
ジェレミール、リガード、ミィナが前方に出て、カルミアとセリーヌは後衛から前線をサポートする形になる。

GM:それでは第一ラウンド!
カルミア:バフはないんだけど、【バニッシュ】を使ってみようかなって
セリーヌ:どうぞどうぞ!
リガード:良い作戦ですね。ではカルミアさんの後に続きます
ジェレミール:私もそれに賛成です~

◆GMのメモ◆
【バニッシュ】
第一の剣に連なる神に仕える神官が扱う神聖魔法の一つ。
神の威光によって蛮族・アンデッドの敵を竦ませ、三種類のランダムな弱体効果を与える。

GM:それでは行使判定をどうぞ!

カルミア:2d6+3+2 //魔法行使判定
<BCDice:カルミア>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2) → 11[6,5]+3+2 → 16
成功!

GM:つよいっ
リガード:たっか
ジェレミール:うおおお!
セリーヌ:すごい高い
カルミア:よしっ!
ジェレミール:めちゃくちゃな行使力(ちから)を感じる

GM:サハギンの精神抵抗判定については固定値で処理します。
    固定値は10だから余裕の成功ですね!

カルミア:効果決定します~

カルミア:4 2d6 【バニッシュ】効果
<BCDice:カルミア>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 5[3,2] → 5
<BCDice:カルミア>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 11[5,6] → 11
<BCDice:カルミア>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 5[4,1] → 5
<BCDice:カルミア>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 7[2,5] → 7

GM:ふむふむ……
    1体は10秒の間「恐怖に凍りつき、一切の移動と能動的な行動ができず、全ての行動判定に自動失敗する」か……強いね。
    残り3体は恐怖に襲われ、命中・回避・魔法行使(魔法使わないけど)の判定に-1の修正。こちらは3分(18R)持続だ。

カルミア:*聖印を掲げ、祈りのポーズを取る
カルミア:「妖精神の威光、此処に! 【バニッシュ】!」

GM:カルミアがアステリアの聖印を掲げた瞬間、樹神の威光がサハギン達を竦ませる!
ジェレミール:「うおおっ?!」*奇蹟とかあんま見たことないため

リガード:続きます!
リガード:全力攻撃を宣言し、動けなくなったサハギンを狙って近接攻撃!
GM:OK 回避は自動失敗だから命中がピンゾロでない限り成功扱いだ!

リガード:2d6+3+3+0-0  //命中力判定
<BCDice:リガード>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+0-0) → 7[6,1]+3+3+0-0 → 13→HIT!

GM:ダメージをどうぞ!

リガード:k24@10+3+3+1+4-0  //ダメージ
<BCDice:リガード>:SwordWorld2.5 : KeyNo.24c[10]+11 → 2D:[6,4 3,1]=10,4 → 8,3+11 → 1回転 → 22

GM:クリティカル発生! サハギンの残りHPは一撃でぴったり0点だ!

ジェレミール:うおおおお!!!
セリーヌ:一撃必殺だーー!!

リガード:「悪りぃな。痛くするぞ」

GM:一閃! リガードの振るった剣がサハギンの急所を捉える!

ジェレミール:「あ、鮮やかだ……」*その剣筋にどこか見とれている
セリーヌ:「す、すごい斬撃なのです……!」

ジェレミール:リガードさんに続きます! ちょうど1匹減ったので【なぎ払い】を宣言!
GM:同エリアにいる3体を同時攻撃できる特技ですね……OK!

ジェレミール:2d6+3+3+0-0  //命中力判定
<BCDice:ジェレミール>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+0-0) → 9[5,4]+3+3+0-0 → 15
HIT!

GM:チュートリアルの雑魚戦なんで、今回はダメージも一括算出しましょうか
ジェレミール:承知!

ジェレミール:k28@10+3+3+0-3  //ダメージ
<BCDice:ジェレミール>:SwordWorld2.5 : KeyNo.28c[10]+3 → 2D:[2,5]=7 → 6+3 → 9

GM:3体のサハギンは残りHP13点……悪くないダメージだ

GM:ジェレミールが長槍を横薙ぎに振り払う!
    穂先は見事、サハギン3体を捉えた!

ジェレミール:「っせい!」*切っ先が捉えこそするが致命傷には至らない
リガード:「ヒュウ」*口笛
ジェレミール:「はーっ、はーっ!」*冷や汗ドバドバ

ミィナ:では次もらいます!
ミィナ:補助動作で賦術【インスタントウェポン】を起動!使うカードはBランクです

ミィナ:ミィナの右手には、レバーのついた柄にカードホルダーめいた機械が連結された奇妙な道具が握られている。

ミィナ:「【グレードB・形状指定:グルカ・シングルパルス】」*魔動機文明語でそう呟きながら幾何学模様が刻まれたカードを柄の機械に装填した。
ミィナ:ぼんやりと白く発光する粒子が柄の先に収束し、大きく湾曲した刃の形を成した。先の魔動機文明語はマテリアルカードからこの形状に刀身を錬成するための命令文だ。

ミィナ:威力10の武器を作成・装備して……主動作で【必殺攻撃】を宣言!サハギンに斬りかかります!

ミィナ:2d6+3+4+0-0  //命中力判定
<BCDice:ミィナ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+4+0-0) → 11[6,5]+3+4+0-0 → 18→HIT!

ミィナ:k10+3+1+0-0@9#1  //ダメージ@白B 必殺攻撃
<BCDice:ミィナ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[9]a[+1]+4 → 2D:[6,1]=8 → 4+4 → 8

GM:クリティカル発生はなし、か…… おしい!

GM:ミィナの作り出した武器がサハギンの胸を浅く切りつける!
ミィナ:速攻で斬りつけてアウェイします!

リガード:「ハハッ、どう戦うかと思えば斥候殿は錬金術師か!コイツは珍しい!見抜けんワケだ!」*サハギンと斬り結びながら

セリーヌ:では最後は私が!
セリーヌ:補助動作で【ソリッド・バレット】を使用!HPの減ってる個体を狙い、射撃します!

セリーヌ:2d6+2+3+0-0  //命中力判定(残弾数:11)
<BCDice:セリーヌ>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+3+0-0) → 5[2,3]+2+3+0-0 → 10→HIT!

GM:カルミアさんの【バニッシュ】による回避マイナスで見事命中ですね

セリーヌ:k20+2+2+0-0@10  //威力20魔法ダメージ@トラドール
<BCDice:セリーヌ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.20c[10]+4 → 2D:[5,4]=9 → 7+4 → 11

GM:サハギンの残りHPは2! 瀕死だ

セリーヌ:「ぶち抜かせていただくのです!」
GM:セリーヌの放った弾丸がサハギンの肩を抉り抜く!

ジェレミール:「おわっ!」*後方から飛来する弾丸に驚いて
リガード:「銃声が響いても急に動くな。射手の腕が確かなら誤射はない」
ジェレミール:「あ、あぁ……!」*ドキドキ

GM:それでは第一ラウンド裏、サハギン達のターン!
GM:サハギンの一体はリガードさんに銛を突き立てる!

GM:デバフ込で命中判定の固定値は9……回避をどうぞ

リガード:2d6+3+2-1+0-2  //回避力判定
<BCDice:リガード>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2-1+0-2) → 6[1,5]+3+2-1+0-2 → 8→失敗……

サハギンA:2d6+2+0-0 //近接攻撃ダメージ
<BCDice:サハギンA>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+0-0) → 8[6,2]+2+0-0 → 10

リガード:鎧で6点軽減……4点通しです

GM:サハギンは突撃!手にした銛をリガードに突き立てる!
リガード:「だだっ……魚にしとくにゃ惜しいぜ!」*蹴り剥がして距離を取る

GM:続いてC、必殺攻撃の隙を狙ってミィナさんに攻撃!

ミィナ:2d6+3+4+1+0-2  //回避力判定
<BCDice:ミィナ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+4+1+0-2) → 7[5,2]+3+4+1+0-2 → 13→成功!

ジェレミール:避けたっ!
カルミア:いいぞ!
リガード:身軽ッ!!

ミィナ:「……すごく、遅い」*冷静に目で見て回避。敵の位置関係を微妙に誘導すらしている

GM:それではラスト一匹、ジェレミールさんに突撃!

ジェレミール:2d6+3+2+0-0  //回避力判定
<BCDice:ジェレミール>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2+0-0) → 7[6,1]+3+2+0-0 → 12→成功!

ジェレミール:よぉし……
GM:ナイス!

ジェレミール:「っ!」*農民特有の目の良さで辛うじて躱す
GM:槍のリーチを活かし、相手が突き出す銛を横から打って逸らした!

GM:それでは第二ラウンド!
リガード:後衛のMP温存も兼ねて、先に動かせてもらおう

リガード:一番HPの残ってるサハギンに全力攻撃!

リガード:2d6+3+3+0-0  //命中力判定
<BCDice:リガード>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+0-0) → 7[1,6]+3+3+0-0 → 13→HIT!

リガード:k24@10+3+3+1+4-0  //ダメージ
<BCDice:リガード>:SwordWorld2.5 : KeyNo.24c[10]+7 → 2D:[5,6 1,3]=11,4 → 9,3+11 → 1回転 → 23

ジェレミール:ヒューッ!
リガード:お前ぇ!?
カルミア:ヒュー!
セリーヌ:すげぇぇぇぇ!

GM:サハギンが真っ二つだ!

ミィナ:続きます! HPの低い敵を……殴る!
ミィナ:必殺攻撃を宣言し、削れてる個体に近接攻撃!

ミィナ:2d6+3+4+0-0  //命中力判定
<BCDice:ミィナ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+4+0-0) → 6[3,3]+3+4+0-0 → 13→HIT!

ミィナ:k10+3+1+0-0@9#1  //ダメージ@白B 必殺攻撃
<BCDice:ミィナ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[9]a[+1]+4 → 2D:[2,5]=8 → 4+4 → 8

ミィナ:んん~~!!
GM:サハギン、HP1で踏ん張りました。タスキですね。
ジェレミール:サハギンお前お前お前~!
カルミア:嘘でしょ
セリーヌ:しぶといなこのサハギン!?
GM:やはりBの刃は“軽い”……!

ミィナ:深い前傾姿勢で疾走。すれ違いざまに刃を振るうが……通らない!
ミィナ:「あと少し……なのに!」*骨が硬い!

セリーヌ:仕留めに行きます!
セリーヌ:補助動作でソリッドバレット使用!

セリーヌ:2d6+2+3+0-0  //命中力判定(残弾数:10)
<BCDice:セリーヌ>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+3+0-0) → 2[1,1]+2+3+0-0 → 7→自動失敗……

GM:おっと、ここでピンゾロ!

セリーヌ:「くっ! こんなところでジャムるなんて……!!」*慌てて弾丸を込めなおす
ジェレミール:「ち、ちくしょう! 俺がやるしか……!」*槍を握る手に力を込め

ジェレミール:なぎ払いを宣言して2体同時攻撃します!

ジェレミール:2d6+3+3+0-0  //命中力判定
<BCDice:ジェレミール>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+0-0) → 7[5,2]+3+3+0-0 → 13→HIT!

ジェレミール:k28@10+3+3+0-3  //ダメージ
<BCDice:ジェレミール>:SwordWorld2.5 : KeyNo.28c[10]+3 → 2D:[4,5]=9 → 9+3 → 12

GM:すばらしい! サハギン2体とも戦闘不能です!

GM:かき乱されたサハギン2匹が一箇所に固まる!
リガード:「うまい!良く軌道上に誘い込んだ!」*声を上げます

ジェレミール:「(ミィナに翻弄されて動きが鈍い……?)」
ジェレミール:「そ、こ、だああっ!」*槍を振りかぶる

GM:ジェレミールの大槍が横薙ぎに襲いかかった!
GM:2体のサハギンは攻撃をまともに受け、床に倒れ伏してもう動かない!

カルミア:「皆凄い凄い!かっこよかったよ~!」
ジェレミール:「は、はーっ……な、なんとかなるものだな!ワハハ!」
ミィナ:「つかれた」*やや眉根を下げ

セリーヌ:「騎士のお二方、お見事なのでした」
ジェレミール:「ほ、本当(に騎士に見える)か!」*陰でガッツポ

リガード:「騎士、か……」*思うところが有り素直に喜べない
リガード:「それより、こっちの初陣殿。……いや大したもんだ」
ジェレミール:「な、なぜそれを……!?」
リガード:「観りゃわかる」
ジェレミール:「ぐぬぅ……(彼の観察眼なら道理か……)

ミィナ:「みんな強かった。すごいよ」
カルミア:「じゃ、早速鍵探しにいこー!」
セリーヌ:「クランクハンドル、ですね。探し回るのです!」*いそいそ

リガード:「ふむ……」*3人が探索し始めたのを確認し
リガード:「……素晴らしい伸び代だ。昔なら迷わず神殿に紹介していた」*小声でジェレミールに
ジェレミール:「な、なんと……! ふっふふふ」*クッソ調子乗り始める

GM:ではでは、資材管理庫の探索に移っていきましょうか……。
GM:リプレイは一旦ここで切って、前後編にしておきましょうね。

前半のまとめ

神殿騎士崩れのナイトメア、レガード。
騎士の名を継ぎ騎士を志す人間、ジェレミール。
リスクジャンキーな錬金術師の斥候、ミィナ。
幼馴染を探すドワーフの魔動機術師、セリーヌ。
マイペースで天真爛漫なメリアの神官、カルミア。

5人の駆け出し冒険者は海沿いの崖の地下にある船渠遺跡に住み着いたサハギン達の退治依頼を受ける。
サハギン達の奇襲によって遺跡内部に引きずり込まれてしまうが、その先にある管制室で遺跡内部の水を排出する仕掛けを発見する。
仕掛けの鍵は資材管理庫にあるようだが……?

セッションも後半。
PC達の活躍にご期待下さい。

「地下船渠の冒険」後編→

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