ソードワールド2.5リプレイ《空の麓》キャンペーン 第四話「荒野の遺跡発掘場」前編

はじめに

この記事は2020/3/7に行われた「ソードワールド2.5(グループSNEのTRPG)」のセッションログを再編集したリプレイです。
読みやすくするため、実際のセッションログを少しだけ脚色したり、発言順序を整理したりしています。

本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の、二次創作です。

0.これまでのあらすじ


アルフレイム大陸西部、ドーデン地方。
魔動列車の鉄道網の復興に精力的なこの地方は、冒険者にとって多くの可能性を秘めた夢の土地でもある。特に《キングスレイ鉄鋼共和国》は地方を走る鉄道網の終着駅にしてハブステーションを備える、鉄道の聖地である。
首都《キングスフォール》で一旗揚げんとブルライト地方から鉄道に乗ってやってきた新米冒険者のキアイズールカナリカの三人は大手ギルドの門を叩くが、実力不足とばかりに辺境の零細ギルドを紹介されてしまう。

そこはキングスレイの第二都市《ヒスダリア》から更に遠く離れ、地殻変動によって空へと浮き上がった《ヒスドゥール浮遊連峰》のすぐ傍にある町、《ヒスイドラ》に拠点を構える《空の麓》亭というギルドであった。

支部長を務める無愛想なドワーフの老女ジムレド、《セブンスター商会 》を率いる大商人のジルベール、その配下の錬金術師クロウリーといった人物達と出会いながら、三人は冒険者としての腕を磨く日々を送っていた……。

1.導入

GM:GM:◆これまでのあらすじ◆
PC達がアンデッドの群れを討伐し、《ローヴァルト》の森に街道を開通させてから2ヶ月程が経った。
ダリオン神殿を修復し、《ローヴァルト》の街に繋がるよう森を伐採することで神殿は町の一部となった。《ローヴァルト》を訪れた商人や旅人は、神殿で森に感謝と祈りを捧げて宿を得る。

また、この開通によって《ローヴァルト》《ヒスイドラ》を経由点とした第二都市・第三都市間の行商ルートは大きく発展することになった。

今や《ヒスイドラ》は半年ほど前の寂れた田舎町ではなく、多くの人と物資が行き交う物流の要所だ。
それに伴い、街道に出没する蛮族の退治や商人の護衛など、《空の麓》亭は街道におけるトラブルを解決できる冒険者ギルドとして注目を集めていた。
既に周辺の町から冒険者を志す若者が数名、ギルドに冒険者登録を済ませてPC達の後輩冒険者として活動していた。

そんなある日、“記録用マギスフィア”を解析していたジムレドからPC達に声がかかる。記録されていた情報の解析に成功した、というのだ。

◆GMのメモ◆
この“記録用マギスフィア”というのは第二話で魔動機文明時代の遺跡で発生した事件を解決した際、入手したものである。
映像や文献記録など、当時のデータが収められた記憶媒体であり、それなりの知識を持った者が時間をかけて解析する、という説明がされていた。

GM:◆描写◆
慌ただしい日々が過ぎる中、支部長のジムレドはPC達をギルド内の会議室へと集めた。
会議室には巨大な盾を携えたリルドラケンの女性が1人待機しており、壁には大裂穴の地図が貼られている。

カナリカ:「おはよう、マスター。 おや、そちらのレディは?

画像11

絵:滑朗さん

キャラクター:カナリカ/女性/20歳
プレイヤー:滑朗さん
種族:ルーンフォーク
技能:フェンサーLv4/ライダーLv3/コンジャラーLv2/レンジャーLv1
能力値ボーナス:器用3/敏捷3/筋力3/生命3/知力3/精神1
戦闘特技:魔法拡大/数、魔力擊
装備:サーベル(片手剣)、ソフトレザー(革鎧)

概要
剣と魔動バイクを巧みに操る、ルーンフォークのお姉さん。
操霊魔法も嗜んでおり、補助的に用いる他に魔力を剣に乗せての「魔力撃」を戦闘の軸にしている。
バイクの機動力を活かし、敵陣に切り込む前衛としての役割をこなす。

キア:「遂に記録用マギスフィアの中身がわかったんですね……おや?」

キア

絵:幽月こん@kon_yus様

キャラクター:“冒険家(パスファインダー)”キア・コレット/女性/15歳
プレイヤー:侘助
種族:リカント(アライグマ)
技能:シューターLv3/マギテックLv4/スカウトLv1/セージLv2
能力値ボーナス:器用3/敏捷2/筋力2/生命1/知力3/精神1
戦闘特技:ターゲッティング、武器習熟A:ガン
装備:ロングバレル(銃)、ハードレザー(革鎧)
   サーペンタインガン(拳銃)

概要
ダガー級冒険者の資格を持つ、礼儀正しいアライグマのリカント。
過去の記憶が一部欠落しており、亡き父の二つ名を継いでいる。
優れた魔動機術師であり、両手持ちのガンによる高火力銃撃を得意とする。
豊富な知識を活かし、探索時はパーティの参謀役を務めることも多い。

イズール:「記録用マギスフィア……たしか、魔剣の在り処が記録されてるかも、って話だったよな」

イズール

絵:シロクニさん

キャラクター:イズール・ローランド/男性/18歳
プレイヤー:シロクニ
種族:リカント(イタチ)
技能:フェンサーLv4/スカウトLv3/エンハンサーLv3
能力値ボーナス:器用3/敏捷4/筋力3/生命2/知力2/精神2
戦闘特技:囮攻撃、かいくぐり
装備:ショートスピア(槍/投槍)、ハンドアックス(斧/投斧)
  バックラー(回避用盾)、ソフトレザー(革鎧)

概要
故郷を蛮族に滅ぼされた過去を持つ、イタチのリカント。
槍や斧を状況に応じて使い分け、素早い身のこなしで戦う軽戦士。
斥候として優れた技術を持ち、偵察や警戒も得意としている。
練体士の技能により、呼吸法で更に身体能力を強化することができる。

クロウリー:「魔剣か……是非一度お目にかかりたいもんだな」

210805 クロウリー3

キャラクター:チャールズ・C・クロウリー/男性/28歳
プレイヤー:のっち(GMと兼任の半NPC)
種族:人間
技能:アルケミストLv3/コンジャラーLv4/セージLv2
能力値ボーナス:器用3/敏捷2/筋力1/生命2/知力4/精神3
戦闘特技:魔法拡大/数、ターゲッティング
装備:メイジスタッフ(杖)、クロースアーマー(布服)

概要
女好きで飄々とした態度の操霊魔術師。錬金術師でもある。
操霊魔法と賦術の両方を併用した各種の補助・妨害・回復によって幅広い状況への対応を可能としている。
知識にも優れる一方で筋力はパーティ最弱である。

ジムレド:「あぁ、順を追って説明しようかね」

00 ジムレド

絵:シロクニさん

◆NPC解説◆
ジムレド=オールスリーヴ/ドワーフ/女性/200歳(?)
冒険者ギルド《空の麓》亭の支部長。ちっちゃい。
無愛想で口は悪いが、冒険者達思いの親切な人。
零細ギルドだった《空の麓》亭はここ数ヶ月で急に仕事が増えたため、PC達と顔を合わせる機会は少なくなってしまった。寂しくはないらしい。

ジムレド:「彼女はルクス。腕の立つ冒険者で、もう20年ほどの付き合いになる。今回は危険な仕事になるだろうと思って、書簡を出したのさ」

ルクス:「ルクス・マルガメスです。どうぞよろしく、みなさん」

画像6

絵:やづやさん

キャラクター:ルクス・マルガメス/女性/50歳
プレイヤー:やづや
種族:リルドラケン
技能:ファイターLv4/エンハンサーLv3/レンジャーLv2
能力値ボーナス:器用2/敏捷1/筋力5/生命5/知力1/精神2
戦闘特技:かばう、武器習熟A:盾
装備:グレートパリィ(大盾)、プレートアーマー(金属鎧)

概要
高い筋力と体力を誇る、リルドラケンの戦士。
特に仲間を攻撃から護る「かばう」の使い手。
正義感に篤く礼儀正しいが、実は負けず嫌いな一面も。
非常に大食らいらしく、密かに気にしているが食欲には抗えないらしい。

カナリカ:「なるほど、それじゃ先輩だね」
     「私はカナリカ。気ままなバイク乗りの剣士さ」
イズール:「おぉ、先輩……!よろしくお願いします!」
     「俺はイズール、槍使い兼斥候だぜ」
キア:「キア・コレットと申します!」
   「遺跡探索や魔動機術が得意です」
クロウリー:「よろしくな、ルクス。俺はクロウリーだ」
      「操霊魔法と賦術が使える。援護と治療は任せな」

ルクス:「はい、よろしくお願いします」
    「私は見ての通りですね。この盾と鎧で、皆を護れる壁となれるよう頑張ります」*身の丈ほどの大盾を片手で持ち上げる

クロウリー:「(すげぇ盾と鎧だ……どんだけ力があったらアレ着て動き回れるんだよ……?)」
キア:「(すごく頼りがいを感じますね……それでいて物腰柔らかくて謙虚。憧れます!)」

ジムレド:「それじゃ、早速話を始めよう。ルクスも居るし、前提条件のおさらいからだね」
「アンタ達がしばらく前、《ダオロ村》の遺跡騒動で持ち帰ってきた“記録用マギスフィア”だが……今回、遂にその内部データの解析が完了した」
「結論から言うと、中に記録されていたのは【空色の剣】の位置座標だ」

◆GMのメモ◆
【空色の剣】とは第一話にて存在が示唆された、古い魔剣の名である。
機能や形、その起源に至るまでが不明であり、伝承の中にしか存在しない。

ジムレド:「位置座標が示しているのは、このギルドから北へ数十km……蛮族達との緩衝地帯の真っ只中だ。この情報が正しいという裏付けもない」
ジムレド:「だが……掴んだ手がかりだ。確かめない手はないだろ?」

カナリカ:「断る理由がないね。勿論確かめるとも」
キア:「いよいよ、伝説の魔剣の探索が始まるんですね……!」*わくわく
ルクス:「伝説の魔剣……ロマンの予感がしますね」
イズール:「まだ見ぬ魔剣……あるといいなぁ」

ジムレド:「意気は十分なようだね。これにサインしな」*懐から一枚の羊皮紙を取り出す

◆依頼内容◆
・内容は《元ヒスドゥール大裂穴》内での【空色の剣】の捜索、および回収
 大まかな位置座標はジムレドが解析済。実際に現地に向かい、それらしき迷宮や遺跡から同魔剣を回収してくること
・報酬は一人あたり2500G
・制限時間はなし
 ただし安全のため、1ヶ月が経過したらギルドに一旦戻ること
・300G以内で、消耗品(保存食や薬草・ポーションなどを支給)
 保存食*2週間分&ヒーリングポーション*1&魔香草*1など

ジムレド:「キングスフォールの大手ギルドですら見つけられない伝説の魔剣。そいつを見つけ出すのが、今回の仕事になるわけさ」
     「依頼主はアタシ。アンタ達のおかげで街道沿いでの依頼が増えてね……少しずつ資金を貯めていたんだよ」

キア:「その依頼、是非ともお受けします。いえ、やらせてください!」
ジムレド:「ふっ、アンタ達ならそう言ってくれると思ったよ」
     「魔剣を探し出して、キングスフォールの連中に一泡吹かせてやろうじゃないか!」
イズール:「おう!」
クロウリー「(この気合の入れよう……首都の大手ギルドの連中と過去に何かあったんだろうか)」

◆GMのメモ◆
支給品については、イズールがヒーリングポーションの代わりにアウェイクポーションを希望。カナリカはヒーリングポーションではなく救難草を希望、ルクスは魔香草*3、キアは魔海草*1を購入した。

2.緩衝地帯へ

191118 岩山・渓谷背景

GM:◆描写◆
ギルドを出発し、かつてのように大裂穴を進んでいく冒険者達。
マナタイトの採掘場や石切場のあるエリアを抜けると、人族と蛮族の支配領域の境界、緩衝地帯に到着する。その南側、ギルドを出て約2日間歩いた地点には、見張り塔が建てられている。

PC達は一端見張り塔でキャンプを行い、ジムレドに渡された地図を頼りに更に北へと向かうのだった。

GM:見張り塔はギルドのある《ヒスイドラ》の町を出発し、北に2日ほど歩いた地点ですね。第一話ではレッサーオーガとの戦いがあった場所。
   人族と蛮族の支配領域の境界、緩衝地帯と呼ばれているところです。
GM:地図に記されている座標は更にその北を示しています。 見張り塔での休息を終えたPC達は、まだまだ歩いていきます。

GM:◆描写2◆
見張り塔を出発して更に2日が経過した。
見渡す限り岩と砂ばかりの大裂穴に点在する湧水を辿り、水を補給しながら地図にある座標を目指す。
ギルドを出発してから4日目の夜、PC達は周囲の安全を確認してからキャンプを張ることにした。
あと1日歩けば、地図にある座標に到達できそうだ。

GM:というわけで、PC達はキャンプをしています。
   即ち夜は誰かが見張りに立つことになる。
  それではキャンプ中の見張りを担当しているPCを1人、ランダムに決めちゃおうかな!

GM:choice[カナリカ,イズール,キア,クロウリー,ルクス] //PCランダム選択
<BCDice:GM>:DiceBot : (CHOICE[カナリカ,イズール,キア,クロウリー,ルクス]) → ルクス

ルクス:お、さっそく
GM:スポットが当たっていく

GM:では皆は交代で見張りをしながら休みます
ルクス:盾の先を地面に突き刺して、腕を乗せながら見張ってよう

GM:ルクスさんが見張りをしているその時、事件は起こった……
(再現VTR風)
カナリカ:おわかりいただけただろうか……(再現VTR風)

GM:目標値11の「異常感知判定」をどうぞ
ルクス:異常感知……探索系+知力か……ちりょくぅ……

◆GMのメモ◆
ルクスの知力ボーナスは1である。
この場合は「真面目に見張りをやっていたが、うっかり気付かなかった」
という解釈が妥当だと考える(GM談)。

カナリカ:知力……ありますか?
ルクス:ないです(即答)

ルクス:2d6+2+1 //レンジャー観察判定パッケージ
<BCDice:ルクス>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+1) → 3[2,1]+2+1 → 6
失敗……

ルクス:あは☆
カナリカ:おわかりいただけなかったようだ
GM:これはひどい
ルクス:これが2d6ってまじ?
カナリカ:1d6の間違いでしょう
イズール:なんということでしょう……
キア:ルクスさんはほら、絶対的な強者だから警戒とは無縁なんですよ
ルクス:脅威は見てから対処する
イズール:つわものすごい……

GM:では、ルクスさんが見張りを続けていると、背後から何か物音が。
GM:ガサゴソ ゴソゴソ…… ガサ……

ルクス:「?」

GM:距離にして約2mくらいですね かなり接近されてます
GM:皆の荷物を置いている方から聞こえますね

ルクス:ノソノソ見に行こう

GM:では、ルクスさんが荷物置き場を上から覗き込むと……!
   身長1.2m程の毛に覆われた人影が、PC達の非常食を漁っていました

コボルド「あっ」
ルクス:「あっ」

200101 コボルド2

◆NPC解説◆
最弱の蛮族として知られる種族、コボルド。毛に覆われた身長1.2mほどの、犬のような頭部を持つ蛮族。妖魔に分類されるがゴブリンなどより知性は高く、交易共通語を話すことができる個体も多い。

ルクス:尻尾で吹き飛ばしたい
GM:目と目が合った瞬間、小柄なコボルドは素早く地面に小袋を捨て、うずくまります。

コボルド:「こ、殺さないでください……!」*両手を挙げ、降伏姿勢
コボルド:交易共通語で命乞いします 耳も尻尾もプルプル震えている
ルクス:「ふむ、引き際を弁えていると見える。良い判断ですね」
コボルド:「ぼ、僕……逃げてきたんです……この近くに、バルバロスの陣地があって、それで……」*ぶるぶる
コボルド:「と、とにかく知ってること全部話します……!」*土下座

ルクス:「ふむ」*尻尾を地面に叩きつけながら
コボルド:「ひゃうん!」*尻尾の衝撃に縮み上がる
ルクス:「まあ聞きましょう」

コボルド:「そ、その……この近くにですね、バルバロスの陣地があって……遺跡を掘っているんです。 で、でもゴブリンは怠け者だし、ボルグは戦い以外に興味がないから、結局僕らコボルドばかりがこき使われてて……」

コボルド:「このままじゃ死んじゃうと思って、人族の国に行こうとしてたんです……」
ルクス:「それで物資を漁っていたと」
コボルド:「そ、そうなんです! もう三日も禄なもの食べてなくて、倒れそうだったので、つい……」*保存食の方を見る

ルクス:「それは運がなかったですね」
ルクス:「生憎、私は盗人に手向ける温情は持ち合わせてはおりません」*尻尾バンバン

コボルド:「ひぃぃ……!」
ルクス:「ですが、まあ。私たちに利益をもたらす存在であるなら、今回は見逃してあげましょう」
コボルド:「あ、あわわ……」*腰が抜けてへたり込む

GM:それでは、この辺で他PCの皆さんも起きてきてOKにしましょうか
ルクス:は~い

カナリカ:「どうしたの、先輩?」*寝間着でひょっこり
イズール:「さっきからズシンズシンって何の音だ……?」*寝ぼけ眼を擦りながら
キア:「おはようございます。一応、先程の話は聴かせて頂きました」*既にある程度身支度を整えている

コボルド:「あわ、あわわわ……!」*続々と起きてくるPC達を見て震える

イズール:「……蛮族か。どうするんだ、そいつ?」*険しい顔つき
カナリカ:「あ、コボルドだ。始末するなら武器を持ってくるけど……
キア、話って?」
キア:「彼はどうやら、蛮族の遺跡発掘場から逃げてきたらしいのです」

コボルド:「ば、場所を教えるから命だけはご勘弁を……!」*お腹を鳴らしながら命乞い
ルクス:「さっきからこの通りです」

コボルド:「発掘場のバルバロス達は、暴力に飢えています……こ、この近くをぶらついている連中もいます……! も、もし皆さんがうっかり遭遇したら、危険……だと思います!だ、だから発掘場の場所の情報は、有益だと……」*たどたどしく

キア:「彼の話が本当なら、その遺跡って私たちが探している物と関係あるんじゃないでしょうか?」*【空色の剣】の名前は出さない
キア:「場所を聞いてみて、私たちの持っている情報と一致するのなら、彼のガイドは必要だと考えます。使えるべきものは何でも使うべきでしょう」
カナリカ:「ふむ、そういうことなら私も賛成……かな」
カナリカ:「弱いものいじめは騎士道に反するしね」
イズール:「でもそいつ、蛮族だぞ。……信用するのか?」*むすっ
ルクス:「嘘を吐いていたら、それなりの対処ができます」*拳を鳴らす
カナリカ:「先輩なら、その場から動かなくても倒せそうだね」*ハハハ

コボルド:「は、発掘場の中の様子も詳しくご説明します……信用してください……!」*震えながら懇願 ちなみに目は保存食の方に釘付けだ
キア:「完全には信用しません。彼には我々の先に行っていただきます」*不審な行動をしたら背後から撃つの意
イズール:「……了解した」*キアの意図を察し、半分くらい納得
イズール:「もし逃げても捕まえるからな、裏切るなよ」*コボルドに対し
コボルド:「ひゃうん……」

◆GMのメモ◆
ちなみにクロウリーは熟睡していた。
コボルドが案内役を務めるという話が何とかまとまった頃に、思い出したように起こされた彼はコボルドを見て心底びっくりした。

クロウリー:「マジかよ……」

GM:ではイズールさん、「異常感知判定」をどうぞ 目標値は先ほどとおなじく11です

イズール:2d6+3+2 //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2) → 12[6,6]+3+2 → 17
自動成功!

ルクス:つっよ! 吾の三倍あるんじゃが……
キア:流石の6ゾロ
イズール:6.6で良いスタートが切れました!
カナリカ:これが知力格差か……
ルクス:ヴぇああ!
GM:出目って怖いよね

GM:ではイズールさんは微かな異変に気づくことができます。
月明かりしかない荒野の先、20mほどの距離にある岩陰に複数の人影が見え隠れしている。

イズール:「おい、皆……。 あの岩陰に数人。奇襲に備えてくれ」*小声
キア:「」*無言で頷く
カナリカ:「」*わかった
クロウリー:「」*全然見えないぜ、のジェスチャー

カナリカ:「そういうことなら、早めに出発しないとね!」*コボルド君に従うような素振りを見せつつ、武器とバイクを取り出す
キア:「こちらから仕掛けましょうか」*カナリカの蔭に隠れてロングバレルを準備
イズール:「俺たちを奇襲しようなんて、随分と見くびってくれるぜ」
*ショートスピアとバックラーを構える

3.戦闘・追跡部隊

GM:それでは戦力の確認
   敵は「ボルグハイランダー」が3体に「フーグルマンサー」2体です。
  それでは魔物知識判定の時間!
  ハイランダー:9/14のフーグルマンサー:10/13で~す。

クロウリー:2 2d6+2+4 //魔物知識判定 フーグル→ハイランダー
<BCDice:クロウリー>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+4) → 7[6,1]+2+4 → 13 #1
SwordWorld2.5 : (2D6+2+4) → 6[1,5]+2+4 → 12 #2

キア:2 2d6+2+3  //魔物知識判定 フーグルマンサー→ハイランダー
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 8[6,2]+2+3 → 13 #1
SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 7[2,5]+2+3 → 12 #2

ルクス:2 2D6 ふーぐる ハイ
<BCDice:ルクス>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 9[4,5] → 9 #1
SwordWorld2.5 : (2D6) → 11[5,6] → 11 #2

イズール:2 2d
<BCDice:イズール>:DiceBot : (2D6) → 5[4,1] → 5 #1
DiceBot : (2D6) → 9[6,3] → 9 #2

カナリカ:2 2d6+6 でーたのみ
<BCDice:カナリカ>:DiceBot : (2D6+6) → 7[3,4]+6 → 13 #1
DiceBot : (2D6+6) → 7[2,5]+6 → 13 #2

GM:ということは、ボルグハイランダーはデータのみ……
GM:フーグルマンサーは弱点まで看破できたね

クロウリー:「ありゃあフーグルの司教……魔法使いだな。それにデカい方はボルグの戦士階級だ」
キア:「遠距離から魔法を撃たれると厄介ですね……」

200302 ボルグ(斧)

200225 フーグル

GM:それでは先制判定! 目標値は11です

クロウリー:2d6 ひらめ
<BCDice:クロウリー>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 5[3,2] → 5

イズール:2d6+3+4 //先制判定
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+4) → 5[2,3]+3+4 → 12

キア:2d6+1+2  //先制判定
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2) → 8[3,5]+1+2 → 11

カナリカ:2d6 ヒラメでも行ける!
<BCDice:カナリカ>:DiceBot : (2D6) → 5[4,1] → 5

ルクス:2D6 ひら
<BCDice:ルクス>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 6[5,1] → 6

GM:素晴らしい!

GM:ではイズールさんとキアさんが機を制した!PC先手からスタートです

画像9

◆GMのメモ◆
配置はこんな具合になった。
イズールがかなり遠方の敵の気配を察知したため、互いに距離がある。

GM:では第一ラウンド!
キア:フーグルマンサーを一体倒しておきたいですね

キア:【エフェクト・バレット】で風属性の弾丸を作成します
キア:そしてロングバレルで射撃!

キア:2d6+3+3+0-0+1  //命中判定@ロングバレル
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+0-0+1) → 6[5,1]+3+3+0-0+1 → 13

フーグルマンサー:C(4+7+0-0) //回避力判定
<BCDice:フーグルマンサー>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 11

GM:命中!

キア:k20@10+4+3+5+3  //エフェクト・バレット@ロングバレル
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : KeyNo.20c[10]+15 → 2D:[2,1]=3 → 1+15 → 16

GM:ゲェーッ残りHP1!

キア:「仕留め損ねましたか……」*がしゃこん
クロウリー:「つってもほぼ瀕死じゃねぇか。俺も続くぜ!」

クロウリー:固まってる敵に【スパーク】を撃ちます!

2d6+4+4 //魔法行使判定
<BCDice:クロウリー>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+4) → 5[3,2]+4+4 → 13

フーグルマンサー:C(5+7+0-0) //精神抵抗判定
<BCDice:フーグルマンサー>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 12→失敗……

ボルグハイランダー:C(5+7+0-0) //精神抵抗判定
<BCDice:ボルグハイランダー>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 12→失敗……

クロウリー:5 k0@10+4+4 //威力0魔法ダメージ
SwordWorld2.5 : KeyNo.0c[10]+8 → 2D:[3,2]=5 → 0+8 → 8 #1
SwordWorld2.5 : KeyNo.0c[10]+8 → 2D:[2,3]=5 → 0+8 → 8 #2
SwordWorld2.5 : KeyNo.0c[10]+8 → 2D:[2,4]=6 → 1+8 → 9 #3
SwordWorld2.5 : KeyNo.0c[10]+8 → 2D:[2,1]=3 → 0+8 → 8 #4
SwordWorld2.5 : KeyNo.0c[10]+8 → 2D:[3,2]=5 → 0+8 → 8 #5

クロウリー:くぅ、出目が!
カナリカ:ほほ全部固定値!
キア:討ち漏らしも回収しましたね


クロウリー:「おらァ! 消し炭になりやがれ!」*蛮族達の周囲に稲妻が炸裂!

カナリカ:では次、ボルグハイランダーを狙おう
カナリカ:本体の手番、バイクに騎乗した状態で移動、そこから【魔力撃】で斬りかかる!

カナリカ:2d6+7
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7) → 12[6,6]+7 → 19

GM:6ゾロ!
GM:ボルグハイランダーの回避固定値は12だから、文句なしの命中だ!

ルクス:つっよい
カナリカ:ふぅん!
キア:つよい

カナリカ:K10+13@9
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[9]+13 → 2D:[1,4]=5 → 2+13 → 15

カナリカ:まわんねぇ!
GM:残りHP9点……!

カナリカ:続いてバイク! 剣と車輪の連携攻撃だ

バイク:2d6+8
<BCDice:バイク>:SwordWorld2.5 : (2D6+8) → 6[1,5]+8 → 14

GM:命中!

バイク:2d6+8
<BCDice:バイク>:SwordWorld2.5 : (2D6+8) → 6[1,5]+8 → 14

GM:ボルグハイランダーの体力は-4 戦闘不能だ!
イズール:スゴイ!
キア:流石です!
ルクス:つよい!

カナリカ:「成敗!」*車輪で弾き飛ばす
GM:一瞬のうちにボルグハイランダーは失神!

クロウリー:「あの屈強なボルグを一瞬で伸しちまったぜ。怖ぇなぁ」
カナリカ:「私もバイクも強くなったからね。まだまだ切り込み隊長は負けないよ」

ルクス:「少し遠いですね……攻撃してる余裕は無いか」*移動力11m

ルクス:全力移動して乱戦エリアに入り、【かばう】を宣言します。
GM:OK!対象は誰かな?
   後からこのエリアに入ってくるのなら、イズールさんでもOKだよ
ルクス:対象は誰が良いじゃろ
イズール:【かいくぐり】したいので、こっちはでぇじょうぶですぞい!
ルクス:じゃあカナリカちゃんかな?
カナリカ:バイクは強いけど、私自身は脆いからね…… 頼んだ!
ルクス:じゃあカナリカ対象で!
GM:OK~!

イズール:じゃあ手番もらいます!
イズール:通常移動で乱戦エリアに突っ込む!
     そして練技【マッスルベアー】を使用してから普通に攻撃だ!
     体力が一番減ってるボルグハイランダーを攻撃!

イズール:2d6+4+3+0-0-1 //命中力判定
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+3+0-0-1) → 9[4,5]+4+3+0-0-1 → 15

GM:命中!
イズール:おニューの槍をくらえーっ!

イズール:k15@9+4+3+2-0 //ショートスピア用ダメージロール
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : KeyNo.15c[9]+9 → 2D:[3,2]=5 → 3+9 → 12

GM:残り11点……1体落とされたのもあってかなりの痛手だ

GM:それでは蛮族達のターン!
    フーグルマンサーから動くかな

GM:choice[カナリカ,バイク,イズール,ルクス]  //PCランダム選択
<BCDice:GM>:DiceBot : (CHOICE[カナリカ,バイク,イズール,ルクス])
バイク

ルクス:あー!ばいく!
カナリカ:壊れたら修理費が!

GM:フーグルマンサーは魔動バイクに【パラライズ】だ!
   精神抵抗に失敗すれば回避判定に-2のペナルティを与えるぜ!

フーグルマンサー:C(4+7) //魔法行使判定
<BCDice:フーグルマンサー>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 11

バイク:2d6+6 よわいぞ
<BCDice:バイク>:SwordWorld2.5 : (2D6+6) → 8[6,2]+6 → 14
成功!

バイク:効かぬ!
キア:すごっ

フーグルマンサー:『お、俺の魔法 効かねぇ!?』*妖魔語で慌てる
カナリカ:「魔動バイクを見るのは初めてかい?」
ボルグハイランダー:『魔法など小賢しい……やはり武器こそ、全てを解決する!』
ボルグハイランダー:『俺の大斧 受けてみろッ!』

GM:choice[カナリカ,バイク,イズール,ルクス]  //PCランダム選択
<BCDice:GM>:DiceBot : (CHOICE[カナリカ,バイク,イズール,ルクス])
バイク

ルクス:ばいくう!

ボルグハイランダー:〇斬り返しⅠ 近接攻撃時に宣言。この攻撃が回避された場合、直後に同じ武器で同じ対象にもう一度攻撃を行うことができる。

ボルグハイランダー:C(5+7+0-0) //命中力判定
<BCDice:ボルグハイランダー>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 12

バイク:2d6+8 
<BCDice:バイク>:SwordWorld2.5 : (2D6+8) → 9[6,3]+8 → 17
成功!

GM:なんの!【斬り返し】の効果でもう一度回避してもらおうか!
   コイツの命中達成値は固定なので、12でもう一度どうぞ!

バイク:2d6+8 切り返される
<BCDice:バイク>:SwordWorld2.5 : (2D6+8) → 8[4,4]+8 → 16
成功!

ボルグハイランダー:『俺の大斧 効かねぇ!?』
カナリカ:「スピードが足りないよっ!」*巧みに車体をドリフトさせる

GM:では最後のハイランダーの攻撃

GM:choice[カナリカ,バイク,イズール,ルクス]  //PCランダム選択
<BCDice:GM>:DiceBot : (CHOICE[カナリカ,バイク,イズール,ルクス])
カナリカ

カナリカ:ルクスガード発動!
ルクス:ふん!

GM:ルクスが【かばう】してるから、斬り返しと命中判定省略しますね。

ボルグハイランダー:『俺の全力……食らえッ!』*渾身の横振り!
ルクス:「……!」*カナリカの前で盾を構える

ボルグハイランダー:2d6+5+0-0 //近接攻撃ダメージ
<BCDice:ボルグハイランダー>:SwordWorld2.5 : (2D6+5+0-0) → 8[2,6]+5+0-0 → 13

GM:どうだっ!
ルクス:鱗の皮膚、防具習熟:盾、プレートアーマーにグレートパリー……
    合計防護点は12なので1ダメ 残りHPは41です!
GM:('ω')ファッ!?

ボルグハイランダー:『な、何だと!?』*手がビリビリ痺れる
キア:「ボルグの大斧を……弾いた!?」*唖然
イズール:「す、すごい……!」
クロウリー:「顔色一つ変えてねぇ……!」

カナリカ:「すまないね、先輩」
ルクス:「やはり、この程度ですか」

カナリカ:「その程度って……私が当たってたら重傷なんだけどな」*汗
ルクス:「硬さが……私の最大の武器ですから」*盾を構えなおす

GM:それでは大した痛手も与えられず、第二ラウンドだ!

カナリカ:先輩のダメージをみてみたぁい
クロウリー:ルクスくらい頑丈なら【ファナティシズム】掛けても平気かな
イズール:ファナティが怖くないの素晴らしい
キア:たしかに!
ルクス:それじゃHP11のハイランダー狙いますか!

クロウリー:「ルクス、お前なら被弾も怖くねぇだろ? 思い切り暴れろよ!」

クロウリー:2d6+4+4 //魔法行使判定
<BCDice:クロウリー>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+4) → 8[4,4]+4+4 → 16
→成功!

クロウリー:これで3分間、ルクスの命中に+2、回避に-2です
GM:当たったところでダメージ通るのかなぁ!?これ!?

ルクス:「おお……支援助かります!」
ルクス:怖いしマッスルベアーだけかけようかな

◆GMのメモ◆
ルクスの筋力ボーナスは既に+5。
携えているのは重量級メイスに匹敵する巨大盾である。
GMは自分が殴られる訳でもないのに死を実感した。

ルクス:そのままHP11のボルグに突撃!盾で殴りつける!
イズール:カァッコイイ!
GM:いっけぇ!
キア:いけー!

ルクス:2d6+4+2+2-0 //命中力判定
<BCDice:ルクス>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+2-0) → 3[1,2]+4+2+2-0 → 11

ルクス:ひょわあ!

ボルグハイランダー:C(5+7+0-0) //回避力判定
<BCDice:ボルグハイランダー>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 12
成功!

ルクス:ぐげえ!
カナリカ:何やってんだミカァ!!
キア:出目が……
ルクス:カナリカに【かばう】宣言して終わり!

ボルグハイランダー:『あ、危ネェ……! 当たったら死ヌ……!』*ただならぬ威力を察知!

カナリカ:なら21点残ってるハイランダーを攻撃しようかな
カナリカ:さっきと同じく、【魔力撃】からのバイク追撃!

カナリカ:2d6+7 ノーコストだから燃費がいいよ
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7) → 6[2,4]+7 → 13

GM:1足りたね!ヒットだ!

カナリカ:K10+7+5@9
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[9]+12 → 2D:[6,4 3,3]=10,6 → 5,3+12 → 1回転 → 20

キア:お!
GM:なんだとぅ! 残りHPは4……!

カナリカ:「次は君ッ!!」*斬りつけてそのままバイクで突き飛ばす

バイク:2d6+8 うらぁ!
<BCDice:バイク>:SwordWorld2.5 : (2D6+8) → 12[6,6]+8 → 20

GM:ウッソだぁ!?

バイク:2d6+6 アリーヴェデルチ!
<BCDice:バイク>:SwordWorld2.5 : (2D6+6) → 11[6,5]+6 → 17

イズール:つっよ!
ルクス:これはつよい
カナリカ:バイクより強いんだけど
GM:HP-13 一体ずつ的確にボルグハイランダーを処理していくな……

カナリカ:「守ってくれる人がいると、安心して攻撃ができるね」*スロットルを吹かす

イズール:それなら、さっき仕留めきれなかったのをやるか!

イズール:2d6+4+3+0-0-1 //命中力判定
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+3+0-0-1) → 6[3,3]+4+3+0-0-1 → 12

GM:ボルグハイランダーの回避は12 同値なら回避側が成功だ!
イズール:ぬぅ

ボルグハイランダー:『くっ、当たるかァ!』*寸前で身躱し!

キア:では動きます。 フーグルマンサーを落としておきましょうか
キア:ロングバレルは装弾数が1発しかないので、本来ならリロードの必要がありますが……
キア:魔動機術【クイックローダー】を使用します
   MPはマナチャージクリスタルから使用!

◆GMのメモ◆
キアが新調したガン「ロングバレル」は長い射程距離と高いダメージ追加効果を併せ持つ、Aランクの武器だ。反面、装弾数が1発しかなく、射撃するごとに主動作を費やして弾を込める必要がある。
しかし魔動機術【クイックローダー】は補助動作で弾丸の装填を行う効果を持つ。MPを要するが、毎ラウンド強力な射撃が行えるのだ。

キア:ではフーグルマンサーを【エフェクト・バレット】で攻撃

キア:2d6+3+3+0-0+1  //命中判定@ロングバレル
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+0-0+1) → 9[3,6]+3+3+0-0+1 → 16

GM:命中!

キア:k20@10+4+3+5+3  //エフェクト・バレット@ロングバレル
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : KeyNo.20c[10]+15 → 2D:[4,1]=5 → 3+15 → 18

GM:オイオイオイ 死んだわコイツ

キア:「装弾数が1発なので【クイックローダー】を上手く使わないと連射することができないのが難点ですが……中々の火力ですね」
クロウリー:「ガンそのものが、かなり高火力な設計になってるんだな……魔動機文明恐るべし、って感じだぜ」
ルクス:「素晴らしい火力だ……」
カナリカ:「まるで大砲だね」

◆GMのメモ◆
ちなみにこの時点で敵はHP半分以下のボルグハイランダーが1体。
セッションでは最後までやったのだが、ほぼ勝負を決したので割愛する。

フィニッシュはルクスが渾身の力でハイランダーを殴り、22点の物理ダメージで見事勝利を勝ち取った。

GM:では、戦闘を終えたPC達は蛮族の亡骸を手早く処理します。 彼らの持ち物は武器と粗雑な外套だけでした。
GM:アイテム「蛮族の外套」*5を手に入れました。

4.発掘場へ


カナリカ:「完全勝利、だね」
キア:「これ……我々も使えるのでは?」*外套
イズール:「討ち漏らしてすまない。ルクスさん。フォローありがとな!」
ルクス:「こちらこそ。イズールさんの囮攻撃のおかげで、スムーズに砕くことができました」

◆アイテム解説◆
「蛮族の外套」
ボロ布を粗雑な顔料で赤褐色に染め、ダルクレムを象徴する両刃剣の意匠を描いた外套。
極めてフリーサイズであり、小柄なフッド族から大柄なボルグ族まで多様な妖魔達がとりあえず袖を通せる造りになっている。
悪臭が染み付いているのを我慢して頭から羽織れば、外見を誤魔化す助けになるかもしれない。

コボルド:「こ、これ……発掘場のバルバロスに支給されてるものですね……皆、頭からこれを被っているので、纏えば誤魔化せるかも……」
キア:「少し匂いますが、良いカモフラージュになります」*外套を着る
イズール:「仕方ないな。臭いは我慢しよう……」*被る
ルクス:「翼が少し窮屈ですが……なんとか着られました」
カナリカ:「なるほどね」*文句もなく着る
クロウリー:「ボルグからフッドまで着るために、だいぶデカく造ってあるな……小柄な妖魔は革紐やロープで裾を捲って縛ってるみたいだな」

GM:では、各自外套を羽織ったところでコボルドから改めて情報提供があります。

・コボルドの名前はツィグリカという

・自分が居た拠点は遺跡の発掘作業をしており、上位の蛮族の指示でゴブリンやコボルドが実作業に従事していた

・遺跡の発掘目的はある魔剣の回収であり、大裂穴に住む蛮族達の長、
“千剣伯”の指示によるもの
 大裂穴の各地には古い遺跡が点在しており、自分たちのようにコボルドやゴブリンが発掘に駆り出されているらしい

・自分の居た拠点を支配していたのは大剣を携えたトロール
 とにかく強いので、ボルグやフーグル達も逆らえず大人しく従っている

カナリカ:「トロールか……」
イズール:「流石に強そうだな」*よく知らないけど
クロウリー:「発掘場の管理職ってとこか。文献じゃ読んだことあるが、実際のところトロールってのは強いのか?」*本業が冒険者じゃないので、其の辺詳しくない
キア:「かなり厄介な相手、ですね。シンプルに戦闘能力が高い上に知能も我々と同じ程度にあるので小細工が通用しにくいです」
カナリカ:「発掘場を任されてるってことからも、そのトロールが実力者なのは間違いないだろうね」

キア:「ところでツィグリカさん。その発掘場にある遺跡の、おおよその構造は把握していますか?」
ツィグリカ:「は、はい。 何日も掘らされていたので……。実は遺跡を攻略するというよりは、無理やり奥へ奥へと掘り進めているのが実情です」
      「構造というより、「どの坑道が奥につながっているか」という感じですが……」

ツィグリカ:「発掘場の方角はここから北西、距離は僕の足で歩いて1日くらいです……」

GM:ジムレドから受け取った地図と照らし合わせると、その遺跡の場所と「空色の剣」の座標が一致する、ということがわかります

ツィグリカ:「発掘場は、バルバロスの宿営地や食堂も併設されてます……見張りはいつもボルグが二人体制で、昼夜交代でやってました」
カナリカ:「すごく文化的だなぁ。さすがトロール」*ハハ
ツィグリカ:「ただし、ボルグ達は戦い以外には興味がなさそうで、見張りもそこまで真面目にはやっていない様子でした」
ルクス:「付け入る隙はありそうでしょうか?」
ツィグリカ:「外套を被っていれば、まず疑われることはないはずです」
イズール:「要するに、『脱走したコボルドを捕まえて戻ってきたボルグのふり』をすればいいんだな」

キア:「ふむ……少し状況を整理しましょう」
   「大烈穴の蛮族達の総帥“千剣伯”は、大烈穴に散らばる古い遺跡を虱潰しに発掘している。そしてその内の一つに、私達の探している魔剣が眠っている可能性が高い……と」*ジムレドから渡された地図を見る

クロウリー:「蛮族達に先を越されてるのは、少しまずいな……」
ルクス:「連中は魔剣の存在を確信して発掘しているわけではない、というのが重要な気がしますね」
イズール:「こっちの強みは魔剣の手がかりを持ってる、ってとこだな」

カナリカ:「そうそう、そういえば……」*ツィグリカを見る
     「キミ。おなか空いてるんだっけ?」
ツィグリカ:「は、はい……」*きゅるる
カナリカ:「非常食でよければ、少し分けてあげるよ」
ツィグリカ:「ほ、本当ですか……!」*ぱぁっ、と表情が明るくなる

キア:やさしい
ルクス:やさしい
イズール:やさしい

ツィグリカ:「はぐ、もぐ、もぐ、はぐ……お、美味しい……!」*落涙
カナリカ:「町に行けば、もっといいものが食べられるさ」
キア:「私たちも、もう少し休んでおきましょうか。遺跡の具体的な情報が分かったのは大きいですし」
クロウリー:「敵地に侵入するってんなら、準備は万全にしておきたいな」

GM:では、PC達はツィグリカをメンバーに加えて1日、休息のためにキャンプを継続します。その間、ツィグリカからは発掘場におけるコボルドの扱いが如何に酷いものか、聞くことができるでしょう。

GM:というわけで、前編はここまで!
   蛮族達が掘り進める遺跡、そして発掘場を統括するトロール。
  今までにない強者との激闘が迫る……。
  第四話・前編はこれにて終了でございます。お疲れ様です~!

次回予告

第四話後編では遂に蛮族達の遺跡発掘場へとPC達が潜入。
自分たちの正体がバレないように立ち回りながら、【空色の剣】へと
ーー伝説の魔剣へとPC達が迫る。
発掘場を守護する実力者、トロールとの激闘の行方は如何に。

←第三話「樹神の森と亡者達」後編

第四話「荒野の遺跡発掘場」後編→

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