見出し画像

夏、サーキュレーターはどう使う?《お悩みトップ10》

設置アドバイスをするようになって、かれこれ10年以上になります。
始めはお電話やメールで見取り図や写真のやり取りをしながらご相談にのっていましたが、最近では一部オンラインでもご相談を承っています(※)。
そんな中で、今回はよくあるお悩みを10件選んで、サーキュレーター解決法方をご紹介します。



まずは、よくあるお悩み第1位。

1. 吹き抜けの温度差をどうにかしたい。2階が暑くてたまらない!

これは本当に多いお悩みです。

公式note記事の中でも1番読まれている記事が、こちらの吹き抜け対策の記事になっています。↓↓↓↓↓


とくに温度差の出やすいのが、こちらの2階がロフト状になっている間取り。階段の吹き抜けも同様に温度差が生じやすいです。

上に上がった熱い空気がロフト内に溜まってしまうので、2階がどんどん暑くなります。

1階から冷気を送り込みながら、2階の熱気を排出

私が1番おすすめする方法は、”1階から冷気を送り込みながら、2階の熱気を排出する方法”です。

大型のサーキュレーターで1階からロフトの天井付近を狙って送風し、ロフトに冷気を送り込みます。同時にロフトに溜まった熱気をもう一台のサーキュレーターで2階の近くの窓から排出します。

窓を開けると非効率のようにも感じますが、溜まった熱気を循環させてエアコンで冷やすよりも2階の温度は早く下がり効率的です。

また、家の中に風の通り道ができるので、1階の冷気が2階に上がりやすくなります。

1階から冷気を上げながら、2階の熱気を1階に降ろす

もう一つおすすめするのが、”1階から冷気を上げながら、2階の熱気を1階に下す方法”。

これは前述の方法で、ある程度室温が下がった後や、高断熱住宅のお宅におすすめの方法です。
下からの風と上からの風がバッティングしないようにサーキュレーターを設置します。

吹き抜け対策におすすめな機種は、ボルネードの大型サーキュレーター700シリーズ。(40~45畳対応の723DC‐JP、783DC-JP、783-JP)
後ろからの吸引力に加えパワフルな送風力があるので、エアコンの冷気を確実に2階まで届けてくれます。

2階の熱気を排出するためのもう一台におすすめなのは、中型シリーズ
(30~35畳対応の293HD-JP、660-JP、610DC2-JP、633DC-JP、6303DC-JP、630-JP、633-JP、PIVOT6-JPなど)

吹抜けでの詳しい使い方については、先ほどご紹介した記事とこちらの記事にもご紹介しています。↓↓↓


2. エアコンの位置が微妙で、部屋全体が涼しくならない!

上の図のように20畳のLDKの一部が吹き抜けになっていて、その吹き抜け部分の少し高い位置にエアコンが設置されていると、エアコンの冷気は吹き抜けの中で循環し、ダイニングキッチンまで行き渡らないことがよくあります。

また、エアコンの位置が長方形の部屋の長辺の隅だと、更に冷気は部屋全体に行き渡りにくくなります。

このような場合、大型のサーキュレーター(723DC-JP)を入り口(A)の冷気の溜まる場所に置き、キッチンの天井付近(B)を狙って送風することで、リビングダイニング全体に冷気が循環するようになります。

これは知人のお宅の例ですが、老犬を飼われているので夏場のエアコンが欠かせません。以前は、エアコンを25~26℃に設定されていたそうですが、サーキュレーター導入後は、28℃設定で充分に冷えるようになったそうです。


3. 一つの部屋なのに、寒暖差がはげしい  (四角形ではない部屋)

サーキュレーターの適応畳数が適切でも、部屋が入り組んだ形をしていて、壁や天井の段差があったりすると、サーキュレーター1台で部屋全体の空気を循環させることはできません。下図のような場合は、16畳のLDと6畳のKの2部屋と考え、2台のサーキュレーターを使います

使用サイズ:エアコンの近くに中または大型、キッチン入り口ににコンパクトサイズ

この使い方は、エアコンの設置場所が制限されている、賃貸住宅にもおすすめです。


4. エアコンの無い離れた部屋に冷気を送りたい(2台使い)

冷気を2台で連携

一般的な住宅やマンションに多い上図のような間取りでは、2台使いで連携して冷気を離れた部屋に届けます。

  1. 1台をリビングの(冷気の溜まる)涼しい場所に置き、廊下に向けて送風。この時、上に向けず床に平行に送風すると、冷気がより多く遠くまで届きます。機種は、パワフルな600シリーズ以上のモデルがおすすめです。

  2. もう1台を寝室の入り口に置き、冷気を寝室に誘い込みます。機種は、寝室の大きさに合わせて選択します。


5. エアコンの無い隣室に冷気を送りたい

扇風機とサーキュレーターの違い

寝室にエアコンが無い場合、隣接する部屋のエアコンの冷気を取り込む方もいらっしゃると思います。

この時扇風機を使うと、手前に寝ている人は風が当たって気持ちよいのに、奥に寝ている人は暑い💦ということに。

また、添い寝をしている場合、赤ちゃんが落ちないようベッドの一番奥に寝かせたりします。そうすると赤ちゃんは暑くて夜泣きをしたり、汗疹がひどくなったりすることも

そこで、おすすめしたいのがサーキュレーターです。

エアコンのある部屋の冷気の溜まる場所から、寝室の天井か遠くの壁を狙って送風すると、冷気が天井や壁に沿って動くため、奥に寝ている人にも冷気が届きます

私の知り合いのお宅では、この方法で家族皆よく眠れるようになり、なんとお子様の汗疹もなくなったそうです!

この時の注意点:

部屋と部屋の境目に垂れ壁がある場合は、その下をくぐらせるように送風すること

垂れ壁に風が当たると、風は落ちてしまい隣室まで届きません。


6. カウンターキッチンが暑くてたまらない! 3つの解決法

キッチンは火を使うし、暑くても仕方がないとあきらめている方が多いですよね?
扇風機があるし、わざわざサーキュレーターを買ってもあまり変わらないと思っていませんか。

でも、実はサーキュレーターはこのような場面で役立つのです。

キッチンが暑い場合の対処法は、3つあります。

1. リビングの涼しい風をカウンター越しに入れる。
2. 2台連携で、エアコンの冷気をキッチンに入れる。
3. キッチンの入り口から熱気を排出。


どの方法が効果的かは、家の間取りや状況によって異なるので、実際に試してみると良いでしょう。

1.  リビングの涼しい風をカウンター越しに入れる

この方法は、上図のような間取りにお住まいの方にまず試していただきたい方法です。

扇風機では、風をカウンター越しに送ることはできませんが、サーキュレーターならまっすぐキッチンの天井まで風が届くので、キッチンの中にも風が入ります。
さらに、ボルネード・サーキュレーターなら後ろから吸い込む力が強いので、エアコンの冷気を確実に取り入れて、キッチンを早く涼しくすることができます


2.  2台で連携して、エアコンの冷気をキッチンに入れる

LDKが20畳ほどあるお宅では、①の方法では効果が感じられないかもしれません。その場合は、2台使いがおすすめです。

▶1台目のサーキュレーターで、エアコンの冷気が溜まっている場所からキッチンの入り口に向けて送風します。

送風方向:
斜め上でも床に平行にでも、家具などの障害物がなければ、どちらでもOK。

2台めのサーキュレーターをキッチンの入り口に置き、キッチンの奥に向けて送風します。

送風方向:
ガスレンジの場合 ⇒ 火があおられる可能性があるので、斜め上向きではなく、床に平行に送風。
IHレンジの場合 ⇒ 斜め上でも真横でもお好きな方向でOK。

この方法は、独立型のキッチンにも使えます。
(別の窓から熱気を排出する方法は、また別の機会に…)


3.  キッチンの入り口から熱気を排出

キッチンの入り口から熱気を排出

キッチンの熱気を排出することで、カウンター越しに自然とリビングの涼しい風が入ってきます
この方法には、後ろからの吸引力の強いボルネード・サーキュレーターがおすすめです。

上記のAとBは、スタッフの家で試した実例ですが、Aの方法では、キッチンは涼しくなったものの、リビングにいる家族が暑く感じる時があったとのこと。

そこで、Bのようにリビングに隣接する洋室に流し込んだところ、全体が涼しくなったそうです。


7. 2階や屋根裏部屋に溜まる熱気をどうにかしたい

屋根裏部屋や2階の部屋は、夏場に熱気が溜まり35℃以上になることもあります。

外の空気の方が涼しい場合は、窓を開けて熱気を外に排出します。

南側以外の、比較的涼しい風の入る窓を2か所開けて、片方の窓からサーキュレーターを外に向けて送風します。
窓が一つしかない場合は、窓の下の方から外に排出すると、上の方から涼しい外気が入ってきます。

私の経験上、暑い空気の入ってくる南のバルコニーに面した窓からは、熱風が入り込みがちなので、日中は雨戸やカーテンを閉めておいた方が、部屋が高温にならずに済みます。東側や北側の窓を利用することをおすすめします。

これは、帰宅時にエアコンをつける前に熱気を排出する時と同じ方法です。
帰宅時に熱気を排出すると良いことについては、こちらの記事にご紹介しています。↓↓↓

出来れば、常に窓を少し開けて部屋に風を通しておくと、熱気のたまりを和らげることができます。


8. 換気をしたい(ウイルス対策や匂い対策)

7.で紹介した熱の排出と同じ方法で、室内の空気を入れ替えます。
時々、お店などで首を振っているサーキュレーターが置かれているのを見ますが、ウイルス対策のためには、一方向に送風したほうが早く排出できます。その理由は、以下の通りです。


9. 夏の就寝時、暑すぎたり寒すぎたり温度調整が難しい

寝る前にエアコンとサーキュレーターを使って少し寒く感じる程度まで室内を冷やします。その後、エアコンを止めてサーキュレーターを弱で回したまま寝ます。送風方向は、お好みで。頭に緩やかな風を感じたい時は、冷気の溜まる所から頭の上辺りの天井を目掛けて送風。あまり風を感じたくない場合は、足元の方向に向けてもOK です。

熱帯夜の時は、エアコンは止めずに弱めて、サーキュレーターを回します。そうすることで、無理なく快適に節電ができます。


10.オフィスや教室の温度差を解消したい

▶広いオフィスの場合

約100畳の広いオフィスの寒暖差解消

広いオフィスの場合は、広さに合わせて複数台で対応します。
オフィスには大型サーキュレーター(45畳対応の723DC-JP、783DC-JP等)をおすすめしていますが、対応畳数の2/3程度(この場合は30畳)をカバーするという想定で、必要な台数を割り出します。2/3で計算するのは、オフィスで風量を最大にして使用し続けることはないからです。

例えば、100畳位の部屋であれば、100畳÷30畳=3.3台

45畳対応のサーキュレーターを3台~4台設置します。

同じ方向に風が回るように同じ向きに均等に設置していきます。
天井のエアコンの吹き出し口を通るように送風するとより効果的です。

▶窓のない会議室や教室の場合

次に、こちらも温度差解消ができた、都内のビルにある語学スクールの教室の例です。

四方がガラス張りで出入り口が一つ、空調は天井にあるエアコンが1台のみでした。
授業中音が漏れるので、ドアを開けることができず、エアコン1台では部屋が暑くなりすぎて、休み時間になると生徒が全員外に出て来る状態でした。

また、エアコンの直下の席だけが冷えてしまうのも問題点でした。

そこでサーキュレーターを3台導入したところ、エアコンの冷気が教室全体に行きわたり温度差が解消されて快適に。休み時間も生徒が教室から出てこなくなったそうです。

今回ご紹介したお悩みはどれも、首振り扇風機では解決できません。
首を振らずに、まっ直ぐ遠くに風を飛ばすサーキュレーターだからできることが、たくさんあることをおわかりいただけたでしょうか。

まだサーキュレーターをお持ちでない方は、この機会に使い始めてみませんか?
既にお持ちの方は、今回ご紹介した使い方を是非試してみていただきたいです。

※オンライン設置アドバイスについて、詳しくはこちら↓↓↓


ここまでお読みいただきありがとうございました。
ぜひ、《スキ》と《フォロー》をお願いいたします。
トップ画像提供元:RoomClip Room No.5904384 aqua様

ボルネード公式サイトはこちら↓↓↓

この記事が参加している募集

企業のnote

with note pro

おすすめ家電