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『いとしのバディボディ』第205言

この身体は誰んのだ?

オレんのだ

オレのもんだからどうしようがオレの勝手だろ

ならばその身体どうやってできた?

オレ・・じゃない かーちゃんがつくってくれた

ならばかーちゃんの身体どうやってできた?

・・・。

ならばかーちゃんのかーちゃんの身体はどうだ?

・・・・・・。

眠くなってきた。

ならば身体の言うことはちゃんと聞いてやれ。

頭と心は時にウソをつくもんじゃ。

大丈夫。まだ大丈夫だってな。

まったく人間てやつは自分のものだと思うと粗雑に扱うところがある。

人のものだと思うと大切に扱えるやさしさがあるのに、まったく不思議なものよ。(ま、逆のモノもおるがな。それは論外。まったく困ったものよ。)

人間たるもの、その肉体は与えられたもの。

この世に生まれる時にお借りして、死ぬ時にお返しするものよ。

いわば、生きている間、おまえさんと運命を共にする相棒、バディだ。

運命共同体。

そなたの選んだ『経験』を一緒にやってくれとるバディだ。

何をしようが勝手、と思うじゃろうが、

頭脳と心理を、どんなに賢くしようが、

『経験』は身体がやらせてくれとること

忘れるのも自由ではあるが、頭と心の片隅には入れておいてくれよ?

いや、与えられた身体はすべてを承知でそなたの相棒をしておるよ。

愛されとるなぁ。ありがたいなぁ。

~『いとしのバディボディ』~


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