まぐそばぁ おてだまぁ
「まんまんまぐそ♪まんまんまぐそ♪こうやって」
机に置いたお手玉を、皺くちゃな節くれだった手が放り投げる。
「こうやって、お手玉の練習すっよ、慣れたらほい、まんまんまぐそ♪」
ばあちゃんの手は軽やかに2個3個と足して、お手玉がひょいひょい宙を舞う。
「まぐそって何?」
「馬のクソだぁ」
「馬のうんち!?んふふふ」
目を大きく開いて、つるつるの小さな手で口を押さえたのに、堪えきれず笑い出した。
「お手玉はまぐそに似とりゃーす、こうぼてっとして」
「お手玉?!」
「今っこは馬