「これってジャンル内でお決まりのアレかもしれない?」と言ったら

※ここに出て来る人間は全員鍵アカウントという前提で読んでください。

「こういう設定が、CP解釈が、シチュが自ジャンルの主流になってて辛い」なんてボヤく腐女子を時々見る。


わたしは特に地雷もなく、受け攻め固定のこだわりもない。ただ、書くのは基本的にA×B。このABというのがジャンル内では一番人口多いんじゃないか?ってぐらいのCPで。ジャンルにハマりたての頃、たくさんの過去の二次創作を読んだ。初めてハマるタイプのジャンルだったので、皆さんどんな風に二次創作をされているのか参考にさせて頂いた。古の同人サイトを残してくれた先人方ありがとう。


わたしが今いるジャンルはおそらく最低でも十年は二次創作がされている(作品の歴史が長いのでもっとあるかも)世間的にはややマイナーでたまに新規を獲得しながら細々と続いてきたジャンルだ。このジャンル、ちょっと特殊で作品を見た時期とかで結構解釈が分かれる。何なら、公式から提示されるストーリーやキャラ設定も薄っすら。かなり解釈の自由度が高い作品かもしれない。(あまり詳しく言うとバレちゃうのでこれぐらいで)個人的にはそこが面白くて、かなり創作意欲を刺激された。


さて、ABについて。薄っすら公式のおかげでAとBも「他のキャラより仲がいいな」程度しかわからない。本当にわからない。二人の歳も馴れ初めも、どんな関係なのかも。これまでどんなことがあったのかよくわからないけど、多分仲はいい。それぐらいの情報量。こんなにも情報が少ないからさぞかし色んなタイプのABが溢れていると思われるかもしれない。ところが、なんでか似たような雰囲気のものばかり。なんというか、CP解釈の方向性がみんな同じ。正反対を見ている人がいない。(別にそのことを批判しない)

自CPに疑問なんて抱かなかったけど、ちょっと原稿に行き詰ってあれこれ考えていたわたしはふと思った。「もしかして、この王道のAB像ってジャンル内でお決まりの二次創作設定なのかもしれない?」それに気づいた途端、「わたしの二次創作って先人が書いてきたもの、そのまんまなんじゃないかな?それでいいのかな?」という不安が浮かんだ。


わたしは考え事をする際に独り言のようにTwitterでダラダラと垂れ流す。ひとしきり一人で喋って考えをまとめる感じ。鍵だし。開錠アカウントよりは発言に気を使わなくていいかなって。フォロワーいつもごめん。


だから、今回も「王道のAB像って~」と「わたしの二次創作って~」についてまとまりきってない考えをダーッとツイートした。「原稿に行き詰っている人間の自問自答です」と添えて。もちろん、わたしは過去の二次創作を否定するつもりも、王道のABが好きな人を、今もそれで創作されている方を否定するつもりもない。だって、王道のAB好きだし。自分の創作の現状について考えたかった。


考えたかっただけなのだけど……まぁ、「その考えは失礼ではないか」と怒られた。指摘してきたのはわたしよりジャンル歴の長い「地雷多め、CP解釈固定」と自称されている方。「これまでABで二次創作されてきた方に対して、その作品に対して失礼だ」「喧嘩を売るつもりはない」と前置きして、彼女は怒りのツイートを四つぐらいに分けてくれた。長いよ。めっちゃ激怒してるじゃん。


う~ん、自問自答のつもりだったんだけどな。ツイートを勘違いされることはあるし、不愉快な思いをさせたのは申し訳ないと、一先ず謝罪と自分への問いかけだった旨を説明。まぁ、好きなCPのことをそう言われたら不愉快だよね。彼女も理解してくれたようで一件落着。でも、ちょっとモヤッた。


地雷持ちでCP解釈固定のあなたが指摘したってことはそうなんじゃないの?図星だったんじゃないの?


誰もはっきりと言わなかっただけで、心の内にはあったんじゃないの。「やっぱり王道のABの投稿は他のより反応いいですよね」って別の方と話したことがある。「みんなが好む王道のAB」ってつまりは「いつの間にか当たり前になっている二次創作のAB像」ってことじゃないの?
そもそも、その「失礼」って誰基準?解釈って気に入る気に入らない人それぞれだけど、それを失礼と断定したのは誰基準でなの?あなたが勝手にそう思って推しCPの為に振りかざしてるのでは?
特にディスってるわけでもない解釈を「失礼だからやめろ」と言うのは失礼ではないの?まあ、「わたしはあのツイートはディスってると捉えた!」って言われたらおしまいなんだけど。

わたしは「ジャンルのCP解釈と自分の解釈が合わなくて居辛い」という腐女子ではない。王道なABもマイナー解釈のABもどちらも好きだし、否定もしない。
けど、彼女の主張に、「王道のABが好き」という言葉に少し圧迫感と息苦しさを感じた。


とモヤッたっていう話でした。
ていうか、自分についての考え事ぐらい好きにさせてくれ。

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