【初心者・中級者向け】ポケカ上達のための考え方
こんにちは。プレイヤーネーム「ぼる」といいます。
新潟県を中心にポケモンカードをプレイしており、始めてから約2年が経ちました。競技性の高い、いわゆる”ガチのポケカ”に触れ始めてから1年半ほどになります。
noteを書くことも好きで、自分の思考の言語化・振り返りのために活用しています。
↓以前執筆したnote
主に環境全体を考察するようなnote書いています。
今回書きたい内容はいつもと少しだけ趣旨が異なり、昨今のポケカブームによりこの"ポケカ界隈"に足を踏み入れてくださった方の中でも特に、「もっとポケカが上手くなりたい」「ジムバトル・シティリーグ・自主大会で勝ちたい」というような、向上心のあるプレイヤーたちに向けたnoteになっています。
などなど。これらのような疑問を持っている、比較的初心者・中級者の方に読んでいただきたい内容になっています。そういう人たちのモチベーションがもっと向上してほしい、少しでも手助けになれば!と思い、『ポケカ上達のための考え方』を自分なりにまとめ、共有してみることにしました。
ここからは初心者編・中級者編に分けて、考え方を共有していきましょう。
よろしければ読者の皆様、この記事にスキ!を押していただけるとありがたいです。
僕のポケカモチベにつながりますので。どうぞよろしくお願いします!
初心者編
どのプレイヤー層を"初心者"とするか、定義が人によるかと思いますが、今回のnoteでは「スタートデッキ(構築済みデッキも可)を買ったばかりの人~友人との対戦orショップバトル1.2回ほどの対戦経験しかない人」というのを初心者の定義としたいと思います。
これを読んでいる皆さんは、ある程度ポケカが好きな方だと思いますので、何かしら1つは普段から使っているデッキを持っているという前提で話を進めさせていただきます。対戦できるデッキであれば"どんなものでも構いません"ので、ご安心ください。
またこの初心者の定義に当てはまらないという方にも、もしかしたら有益な情報があるかもしれませんので、読んでいただけたらありがたいです。
とはいえ。
初心者の方にありがちなのが、漠然と「ポケカ上手くなりたいなあ」が頭の中にあったとしても、どこが問題点なのかに気づけないというのがあります。
ポケカ初心者の方が、ぶつかりがちな"壁"の典型例として
主にこのようなものが挙げられるかと思います。
逆に言えば、たったこの3つの問題点が'何故起こってしまうのか'、'どうすれば解決できるのか'を理解すれば、あなたはもう脱初心者です。
いまよりも確実に、あなたが持っているデッキで、勝つことができます。
1つずつ解決していきましょう。
①対戦中何もできないターンが生まれる
初心者がぶつかるであろう、"最初にして最大の壁"とも言えるでしょう。
『初めてのジムバトルで当たった相手が強過ぎて、何もできなかった…』とか『手札が使えないカードだらけで、このまま番を返すしかない!ポケカおもんない!』とか。
カードゲーマーがよく言う『手札事故』『事故る』というやつです。
こういった経験をしたことのある初心者プレイヤーは、普段の練習の際に上手くいった時の印象が強く残っているせいで、なぜ自分が事故っているのか理解していないことがほとんどです。
でも次のことを意識するだけで、あなたの手札事故、何もできないターンというのが"格段に"減ります。
それは…
『毎ターンできる行動を全てすること』です。
……は?笑
エネルギーを付けれない、サポートも打てない、攻撃もできない、、、毎ターンできる行動を一つもできない!!だから事故ってるんだろうが!!💢って思った方、その通りです。
だからこそ、できるようにするんです。
毎ターンポケモンにエネルギーをつける、サポートを1ターンに1度使う、毎ターン攻撃を宣言する、これらを絶対にするということを意識することで、あなたの勝率は格段に上がります。
じゃあ具体的に何を意識すれば毎ターンの行動を全てできるようになるのか?具体的には次の通りになります。
簡単に言っていますが、文面だけだと少し難しいですよね。
もう少しわかりやすいように、サンプルのデッキレシピと共に見ていきましょう。
❶.❷解決法:毎ターンエネルギーをつける+サポートカードを使うために
(i)デッキ構築段階でのケア
ポケカでは1ターンに1度「エネルギーをつけること」と「サポートカードを使うこと」が出来るわけですが、なぜ1ターンに1度かと言うと、それだけ強力だからです。
だからこそ、毎ターン確実にこの二つの行動はしたいわけですね。
スタートデッキ100に収録されているデッキリストはどれも、各カードの枚数のバランスが良く、毎ターン行動しやすいような配分になっています。
サポートの枚数は合わせて12枚前後、エネルギーの枚数も16〜18枚ほど入っているので、手札に来やすいです。
このデッキリストを元に、極端な例を出してみます。
毎ターンサポートを使ったりエネルギーをつけたりできそうですが、それぞれ1ターンに1枚しか使えない分、手札にかさばりそうなのが想像できると思います。手札事故の原因につながりますね。
これだけサポートやエネルギーの枚数が少ないと、バトル開始時点の7枚の手札に、サポートとエネルギーがどちらも来る可能性は低いでしょう。
また、"毎ターンエネルギーを付け、毎ターンサポートを使う"というのは、不可能に近いと言えます。
このように、デッキ構築段階で、あなたのデッキに入っているエネルギーの枚数、サポートの枚数、などなど、各カードの配分があっているのかと言うことを確認する必要がありますね。あなたがバトルで勝てるかどうかは、バトル前から始まっている、というわけなんです。
毎ターンエネルギーをつけ、サポートを使うことができるような、かつ、枚数配分が多過ぎないような、ちょうどいいバランスのデッキを目指しましょう。
大体の目安ですが、一般的なデッキであれば、『ドローにつながるサポート(博士の研究,マリィなど)』が合わせて7~8枚
エネルギー(につながるカード)は全て合わせて12〜15枚あると、毎ターン行動しやすいデッキになると思います。
自分のデッキ60枚を並べて確認してみてください。
エネルギーは合わせて13枚入ってるので、だれが見てもわかるように「毎ターンエネルギーをつけれそう!」ですが、サポートは全て合わせて7枚。ドローサポートはアクロマの実験4枚のみ。
これで毎ターンサポートを使えるの?足りるの?話が違うじゃん!と言う方もいるかと思いますが、ここから先は、中級者以上の方にお話しする内容になるかと思います。
結論から申し上げると、この枚数でも足ります。この枚数でも足りるように、採用するポケモンやグッズ、また、その枚数を調整しているわけです。詳しい話はまた後ほど。
(ii)バトル中の”プレイング”でのケア
ついつい初心者がやってしまいがちなのが、『そのターンの"最大"を目指してしまう』ことです。
言い方を変えると『そのターンにそれ以上必要のない行動をとってしまう』とも言えます。
一体どういうことか。見ていきましょう。
初心者の方がやってしまいがちなのが、このターンに“ハイパーボールで何か強いポケモンを山札から持ってこよう"とすることです。
確かに山札にはゼラオラV等の強力なポケモンがいるので、次のターンに進化するために、今のうちにベンチに連れてこよう!という選択をしてしまう人がいますが、タブーです。ダメです。
ハイパーボールで手札を2枚トラッシュしてポケモンを持ってきた場合、次のターンに使いたいエネルギーやサポートが手札にない状態になってしまうからです。
ポケカは、『自分のターンにいかに強い動きをするか』という事ももちろん大事ですが、それと同じくらい重要な事として『次ターン以降の見通しを立てること』が挙げられます。
・次のターンに使えるサポートはあるか
・エネルギーはあるか
・バトル場のポケモンがやられた後、次のアタッカーを用意できるか
・相手のポケモンを倒した後、次にどのポケモンを倒すか
など。サイドを6枚取りきる長い先まで見通す必要があるわけです。
最初からそれをするのは難しいので、まずは"次のターンちゃんと動けるか"というのを意識してみましょう。
このデモの場合であれば、次ターンに貼りたいエネルギーも、サポートもすでに手札にあるので、ハイパーボールを使う必要はありません。
❸毎ターン攻撃するために
ポケカで勝利するためには、「相手より先にサイドを6枚取る」ことが条件です。
そのためには、着実に毎ターン攻撃を繰り返す必要があります。
現在のポケカスタンダード環境は特に、スピード感が早くなっていて、1ターンでも攻撃できないターンがあるとかなり劣勢な状況になることが多いです。
そんな中、毎ターン攻撃をするためには、次の3つの工夫のうち、いずれか1つは最低でも必要になってきます。
i)デッキにエネルギーが毎ターン手貼りできるほど十分に入っている
毎ターン手札からエネルギーを貼ることはポケモンカードの基本とも言えます。
先述した通り、デッキ構築段階からエネルギーの最適枚数を考えることで、毎ターン攻撃できる可能性が格段に上がります。
エネルギー現物以外であっても、エネルギーになりうるカードを採用することで代用可能です。
主にこの辺りのカードが思いつくでしょうか。
エネルギー現物よりも、価値が高い(エネルギー1枚分より強い)ことがあったりなかったり。ぜひ効果を読んで、使って試してみてください。
ii)エネルギー加速手段がある
昨今のポケカはスピード感が早いと言う話を先ほどしましたが、その要因の一つとして、"エネルギー加速手段"が増えてきたことが挙げられると思います。
ポケカでは1ターンに1度行うエネルギーの手貼り以外に、ポケモンの効果やトレーナーズの効果によって、ポケモンにエネルギーをつけることができます。
下の画像に載っているカードが現在のスタンダードレギュレーションでよく見られる"エネルギー加速効果"を持ったカードたちです。
パッと上げられるだけでもこれだけの種類のカードがあります。
アタッカーとなるポケモンがやられた後、次のアタッカーを育てやすいよう、これらのカードをデッキに採用することで、毎ターンの攻撃を可能にします。
アルセウスV.VSTARが色んなポケモンの相方として登場しやすいのは、このエネルギー加速手段としてのアルセウスが非常に優秀だからだといえるでしょう。
iii)アタッカーのエネルギー要求枚数が少ない
(i).(ii)の条件を満たしていれば、概ね問題ないですが、この『アタッカーのエネルギー要求枚数が少ない』というのも、毎ターンの攻撃を可能にするために必要な要素の一つになっています。
簡単な例を出すと
どちらのポケモンが毎ターン攻撃しやすいか?というのは、火を見るより明らかですよね。
勿論、ミュウVMAXです。
このように、デッキに採用されるアタッカーの、攻撃に必要なエネルギーの枚数が少ないというのも、毎ターン攻撃するためのポイントになっていますよね。
これらの3点をおさえることで、あなたは毎ターン、1つ1つの行動を達成することができます。
これであなたも脱初心者。いかがでしょうか。
このnoteを読んでいるだけで、"少し強くなった気がする"方も少なくないのではないでしょうか。
おさらいしましょう。
次の項にいきましょう。
②初めて見るカードに負ける
”初見殺し”、”分からん殺し”ってやつですね。初心者の頃は特にこれに悩まされます。
ぶっちゃけ、最初はしょうがないです。自分の使っているカード以外知らなくて当たり前ですから。
たくさん対戦をこなすことで、色んなカードに出会います。質も大事ですが、量も同じくらい大事です。
たくさん対戦経験を積んで、みんながよく使っているカードだけでも、対戦の中で覚えていきましょう。
それまで知らなかったカードやデッキタイプであっても、繰り返し練習することで、「AをされたらBをする」「このポケモンにはこの動きをする」というような、各対面、各カードに対する自分なりの”公式”みたいなものが見えてきます。そこを目指していきましょう。
③デッキを改造したいけど、なにを入れたらいいか分からない
この悩みも多いと思います。
デッキを改造する時、何を入れたらいいかを考える際に必要なことは2つあります。
『負けた理由を考えること』と『必要のないカードを見極めること』です。
今使っているデッキで100戦100勝であれば、改造の必要はありません。何かしらのデッキによく負けるようであれば、改造してより強くする必要があります。
なので、その時何故負けたのかという敗因を、自分なりに言語化してみてください。
構築段階のミスなのか、プレイングのミスなのか
火力不足か、再現性の低さなのか、弱点マッチだったのか、などなど。
何故負けたのかを理解することで、そのデッキに足りない部分が見えてきます。それをあなたのデッキにプラスしてください。
同時に、何を抜くかというので迷ったときは、10回対戦してみて数回しか使わなかったカードを手始めに抜いてみてください。
どの対面に対しても使えるカードはデッキの安定性に直結していると言えます。初めのうちは安定性が命ですので、特定の対面にしか使えないようなカードは抜いてみましょう。
いかがでしたでしょうか。
ここまでを初心者編とします。
どうでしょう、これを読んでいる初心者の方の中でも、既に「自分ちょっと強くなったんじゃないか?」と思っている方もいるんじゃないでしょうか。
間違いなく、このnoteを読む前よりも強くなっていると思います。これらを習得すれば、あなたも”脱初心者”です。
ここから先は中級者編になります。
まだ始めたばかりのプレイヤーの方でも、今後ポケカを続けていく上で役に立つ内容や考え方が転がっているかと思いますので、ぜひ読んでみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!
中級者編
ポケカはある一定の強さまで行くのは正直簡単だと思っています。
というのも、先述した初心者編に書いた内容をちゃんと意識することで、「ショップバトル全勝」くらいであれば、可能だからです。
そこから先、「自主大会優勝」「シティ入賞」「CL完走」というような少し大きい目標を達成しようとすると、難易度がかなり上がっていきます。
中級者の定義はあえて曖昧にしておきたいと思いますが、いまよりも強くなりたいと思っている全ての方が、これから書くことを普段の練習から意識できているかどうか、というのを確認してみてください。
勝ちにこだわって練習をする、1人のポケカプレイヤーとして意識している5つのことを、みなさんと共有していきます。
①環境に存在するあらゆるデッキタイプを知る
まず僕が、ポケカで周りのプレイヤーよりも多く勝つために、最も大事だと考えていることがこの「環境に存在するあらゆるデッキタイプを知る」ということです。
自分のデッキで勝つために、まず相手を知るということは、ポケモンカードだけでなく、あらゆる対戦型ゲームにおいて重要であると僕は考えます。
では実際にどのように情報収集を行い、どの程度まで相手を”知る”ことができればよいのか、僕のやり方を具体的に説明します。
★直近の大型大会の結果を細部まで見る
定期的に開催されるチャンピオンズリーグ(以後CLと称す)やシティリーグでは、最上位プレイヤーたちが大会に持ち寄った”めちゃくちゃ完成度の高いデッキ”が大量に存在します。
ポケモンカード公式ホームページにて、上位入賞者のデッキリストがほぼ全て公開されており、現スタンダード環境において「何のデッキタイプが強いのか」というのが一目でわかるようになっています。
シティリーグ入賞者のリストが見れるサイトはこちら。
大型大会の結果を見ていく中で、皆さんに意識してみてほしいことが3つ。それは
この3つです。
(i)既存のデッキタイプには見られない特別な採用カードを探す
これはある程度ポケカを真剣にやってきた筆者自身が感じたことですが、強いプレイヤーのデッキリストには何かしら「対戦相手が予想できないようなカード」が採用されていることが多いです。
普段ショップバトルでもよく見かけるようなデッキタイプであったとしても、そこからさらに変化球が飛んでくるわけです。
CL2023横浜入賞者のデッキリストを見てみると、いい例がいくつもありました。
例えば、1⃣優勝者のロストギラティナには、それまで採用がほとんど見られなったヤレユータンの採用により、ロスト系統の課題である相手のマリィからの事故回避率が格段に上がっています。
バトルVIPパスやキャプチャーエネルギーの受けとしても優秀である点や、手札に腐ったカードを特性でデッキトップに戻してからキュワワーの特性で消化したり、手札のエネルギーを山に戻してミラージュゲートにつなげることができる点など、大型大会で最も求められるデッキの安定性を底上げしてくれた一枚だったといえます。
CLが終わってから、さまざまなロスト系統のデッキリストでヤレユータンが採用されているようにも思えます。強さの証明ですね。
また、従来のロストギラティナよりも入れ替え系統が豊富だった点も注目すべきポイントです。ロストゾーンをコンスタントに貯めていくことができ、デッキ自体の再現性がかなり高くなっています。
2⃣のミュウVMAXにはデオキシスが採用されており、それまでミュウの課題であった「エネ2枚付いたメロエッタをウッウのおとぼけスピットで簡単にとられてしまう問題」を解決しています。
またポケモンキャッチャーが4枚採用されていたりオドリドリが採用されていなかったりと、相手からは想像もつかないようなカードの採用も見られましたね。
普通では見られないようなカードや、普通よりも多く採用しているカードには、必ず採用理由が存在します。なぜ採用されているのか、採用することで各体面に対する動きがどのように変わっていくのかというのを考えながらデッキリストを見てみると、より良いものを吸収することができます。
(ii)新しく登場したデッキタイプを探し、デッキリストを見てみる
CLでTOP64に入ってくるような最上位勢は、身内のみで練習している方も多く、その練習の中で生まれた「まだ一般的に知られていない隠れ強デッキ」を作って持ってきたりします。このようなまだ見ぬ隠れデッキがなぜ勝ち進んだのか、その理由を自分なりに考察することで、環境への理解が深まっていきます。
3⃣CL横浜準優勝者のLTB(ロストツールボックス)には、なんとミラージュゲートが1枚も採用されていませんでした。初めてこのリストを見たとき、素直に感動しました。
アタッカーには輝くリザードンも採用されており、デッキに採用されているアタッカーが全て(条件付き)手貼りのみで攻撃できる点が非常に魅力的です。
またクララが採用されていることで、1枚のサポートで2ターン分のアタッカーを確保することもできます。非常に理にかなったデッキリストですよね。
ミラージュゲートの枠やエネルギーの枠が空く分、入れ替え系統はなんと13枚も採用されていたり、やまびこホーンが3枚採用されていたりと、ヤミラミが起動しやすく、かなり強く使える構築になっています。
4⃣CL横浜27位のミュウVMAXには、メロエッタ・フュージョンエネルギー・カミツレのきらめきが採用されておらず、その9枠分のデッキ枠にたくさんの予測不能なカードが採用されています。
筆者もよくミュウを使って大会に参加していますが、この型もとても面白いなと思いました。
セレナ・ボスの指令が合わせて6枚+友達手帳+やまびこホーン2枚と、「V3回とって勝ちます」というのがこれほどまでに分かりやすいデッキリストはなかなかないですよね。
ただ不安要素として、ミュウVMAX以外のアタッカーがいないので、サイドプランをずらすことができない点や、後攻の強みがフュージョンエネ型と比較して若干劣っているようにも感じます。
このように、「〇〇はいいと思うけど△△はどうなの?」とリストに対して疑問を持ち、実際に自分で回してみることで、さらに理解が深まります。
5⃣某有名プレイヤーが使用したCL横浜55位のアルセウスミュウツーVUNIONは、まったく新しいデッキタイプとして登場しました。
今ではショップバトルやシティリーグでも数多く見かけるデッキタイプとなり、環境の変化に大きく関与しているといえます。
ミュウツーVUNIONは現スタンダード環境における非常に強力な”メタカード”となっており、その特性からロスト系統のデッキに非常に強く出ることができます。
特性のフォトンバリアによって技の効果を受けないので、ギラティナのVstarパワーを無力化させたり、ロストマインが効かなかったりと、ロスト軸のデッキに対して無類の強さを発揮します。
また、200点以下の打点を連打するデッキに対しては超再生で全回復を繰り返してループすることにより、盤面の作り方によっては相手を詰ませることもできます。
召喚条件とエネルギー加速の難しさ、耐久の低さなどが課題のミュウツーVUNIONでしたが、すべてを解決したのがこのリストというわけでした。
CL横浜時点では見られなかった、ロスト系統に頂への雪道を採用するデッキも増え、ミュウツーVUNIONもいまではメタ対象となってきています。それだけ強力ってことですね。メタが回るの面白い。
いつか自分もこのような”隠れた強いデッキ”を作って、世のポケカプレイヤーをあっと驚かせてみたいものです。
このようなデッキを作るためには、「カードプールに対する広い知識」と「環境デッキへの高い理解度」と「発想力」が必要だと思っています。
日頃の練習から見つかるわずかな可能性を蔑ろにせず、検討に検討を重ね、生まれてくるものです。みんなでこの境地までたどり着きましょう。
(iii)入賞数やデッキシェア率から、現環境における全体の相関関係を考察する
1枚目がCL横浜2023における「2日間全体のデッキシェア率とその勝率」になっています。
そして2枚目がCL横浜2023における「Top64入賞者のデッキタイプ」です。
この2枚の画像をざっくりと比較すると、いくつか見えてくるものがあります。
などなど。データで見ることによって考察がさらに広がっていくのがわかりますよね。
このCL横浜の結果とさらに比較したいのが、直近のシティリーグの結果です。
これらのデータを見てわかることをざっくりとまとめると
などなど。CL横浜からわずか3週間ほどで、1枚もカードプールに変化がないにもかかわらず、これだけ環境が大きく変化する。これがポケモンカードです。
シェア率が減少しているデッキタイプは間違いなく以前より勝ちづらくなってきているということであり、逆にシェア率が伸びているデッキは現環境で勝ちやすいということになります。
現環境で勝ちやすいデッキに対して、自分は何のデッキを使ったら勝ちやすいのか、何のカードを採用すれば有利に立ち回れるのか、というのを考えて、自分のデッキを再構築すると、勝率アップにつながっていくと思います。
ここまでが「①環境に存在するあらゆるデッキタイプを知る」ということです。
ポケカをやる上で、僕たちが勝とうとする上で、一番大事なことだと考えます。
②強いデッキをそのまま使う
強くなる上で必要なポイントの二つ目として、「強いデッキをそのまま使う」というのがあります。
少しポケカをかじって、ある程度勝てるようになってくると、何かと自分のアイデンティティをデッキに組み込み、既存の強いデッキリストから数枚差し替えてデッキを組んだりしたくなりますよね。
自分もそうでした。その結果、自分が差し込んだカードのおかげで勝てた試合もあれば、事故ったり、抜いたカードがあれば勝てた試合など、デメリットも多くあったり。
強いデッキをそのまま使うことの一番大きなメリットとして、元の強いデッキリストには、「カード60枚分の採用理由」がみっちりと込められています。
などなど、何度も何度もデッキを回して、その60枚のカード全ての採用理由を自分で考え、言語化してみてください。
そうする中で、「なるほど」と理解できた分だけあなたは強くなっていきます。また、回してみて全く強みを理解できなかった部分に出会ったとしてもプラスにとらえましょう。周りに聞くもよし、YouTubeで対戦動画を見て学ぶもよし、弱いと思ったカードは抜くもよしです。
強いデッキをそのまま使うことで
最上位勢の思考を盗み見しましょう。
③自分と相手のプレイングを言語化する
大型大会中でも、ショップバトルでも、普段の練習の時でも構いません。
ポケカをやっているときは常に、自分の一つ一つのプレイングに理由をつけ、意味を持たせてください。
「自分がどうしてこのカードを使ったのか」というのを日頃から言語化することで、今度は相手が行動しているときに、なぜそのプレイングをしているのか、というのがわかるようになってきます。
相手の手札は見えていないので、公開情報(相手のトラッシュや場のポケモンなど)から予測することになりますが、「自分ならこの場面でこの行動をしている時、こう考えているだろうな」と、相手の立場に立ってプレイングを考えることができるようになっていくはずです。
相手がどう動いてくるかが予測できれば、それに対応して自分も動くことができる。上級者は相手の思考を汲み取って、相手の嫌な行動をとことんやってきます。
まずは身近な友達との練習から、やってみるといいと思います。
④自分より弱いプレイヤーに教える
強くなるためのポイントの4つ目は、「自分より弱いプレイヤーに教える」ことです。
ポケカというより、勉強やスポーツ、ゲームなど、広く様々なことに通ずることだと思っていますが、「誰かに自分の言葉で教えること」が何よりも難しく、その分、自分の成長につながることだと思います。
時に、自分の考え方が間違っていることもあるかもしれませんが、③で話した”プレイングの言語化”を、自分よりも新たに始めたプレイヤーや、まだ上手くないけどこれから上手くなりたいと思っているプレイヤーに対して教えながらできるというのは、ものすごく効果的です。
私自身、今から1年半ほど前に、ものすごくやる気と向上心のあるKさんという新規プレイヤーに出会いました。
彼が右も左もわからない頃からずっと一緒にポケカをやってきましたが、自分の考えを言語化して、教えながら一緒にポケカをやっていくことで、自分のスキルがかなり磨かれたと感じています。今では彼から教わることも多く、とても刺激的な存在です。
また、誰かに教えることは自分の自信にもつながり、自信をもってプレイすることは、勝利するために必要な要素の一つといえます。
身近にポケカを始めたてのプレイヤーがいたら、練習に誘ってみたり、仲良くなって、おたがいWINWINの関係性を作ってみてください。
⑤3人以上で練習する
強くなるための最後のポイントは「3人以上で練習する」ことです。
ポケカは1対1の対決なのになぜ3人?と思う方もいるかもしれませんが、対戦していないただ見ているだけの人というのが、スキル上達のために非常に重要になると考えています。
というのも、ポケカで対戦している中でプレイの分岐点に差し掛かることって数多くありますよね。「はなえらびでどっち捨てればいいんだ」とか、「うらこうさくで何を持ってくるのが正解か」とか。この他にもそういった分岐で迷うシーンを経験したことのある人は多いはずです。
そういったときに、2人だと考える脳の数が足りません。意見が分かれた時にどっちが正解かわからないことさえあるからです。
3人以上で練習することで、プレイングの分岐のタイミングで、ほとんどの場合は正解の選択肢を見つけることができるはずです。意見が奇数票出るので、多数決で合理的に解決できるからです。
また、実際にプレイしていると視野が狭くなって見えていなかった部分が、第三者視点からだと見えていたりすることもあります。
筆者もほとんど気にしていなかったポイントですが、最近では3人での練習をする機会がかなり増えました。
以上5点が“脱中級者"のために、ポケカでもっと勝つために筆者が考えていることです。
最後に
ここまで読んでくださった皆々様、本当にありがとうございました。
久々にnoteでも書いてみるか~と思って(10/12から書き始め)PCをカタカタしていましたが、ここまでなんと14000字以上も書いてしまいました。読んでいる方も疲れたかと思います(笑)
今よりもっとポケカがうまくなりたい、上手くなるために何をすべきか知りたいと考えていた全ての方のモヤモヤが、このnoteを読んで少しでも晴れてくれていたら、僕は嬉しいです。
実際のところ、僕はこんなたいそうなことを言えるほど上手くもないですし、大した実績もないですが、周りの人よりは”ガチで”ポケカに取り組んでいる自信があります。
いつか大型大会でも結果を残し、「自分のやってきたことは間違いじゃなかったんだ」と胸を張って言えるよう、これからもポケカをやっていきたいと思います!!
質問等ございましたらTwitterにて受け付けますので何なりとお申し付けください。
拙い文章でしたが、ありがとうございました!
よければ記事にスキ!のほう、よろしくお願いします(^▽^)/
またどこかで。ではでは!
ぼる
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