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Shohei Ohtaniに思いを馳せる

アメリカで一人の日本人が全米を熱狂させている。

大谷翔平、25歳。

彼の挑戦は常に世の中に賛否の渦を巻き起こしていた。
高校卒業から直接MLBへの挑戦表明(結果的にNPBの日本ハム入団)、NPBでの投打二刀流への挑戦、そしてMLBでの二刀流挑戦。

世の一定数の大人たちは彼のいずれの挑戦にも否定的な意見をぶつけてきた。
「高校から直接MLBに挑戦するなんて無謀だ」
「プロ野球の世界で投手と野手の両立なんて不可能だ」
「どうせ中途半端で終わる」
「MLBでは投手と野手の両立なんてできるはずがない」
「投手か野手、どちらかに絞った方がいい」

メジャー1年目が開幕し、大谷翔平はたった一週間で日本のみならず世界中の野球ファン、ベースボールファンの視線を釘付けにしている。
野手として初出場初安打、そして初ホームランからの3試合連続ホームラン。その前後には投手として登板し2勝を挙げ、2勝目は7回途中まで完全試合。
ここまでは完璧と言ってもいいだろう。

正直、ここまでの結果を予想した人間は誰一人いないのではないだろうか。
ネット上では彼の野球人生を野球漫画に例えるネタが流行っているが、確かに日本時代から含めて漫画として描くしても出来すぎといえるであろう。
MAJORの茂野吾郎ですらマイナーリーグで初めは苦労していたのに。

改めて書くのもおこがましいが、大谷翔平は凄い。
野球の能力は言わずもがな、その能力を獲得するための努力、その努力を他人に見せつけることなくそれがあたかも天賦の才かの如く見せつける圧倒的なパフォーマンス、世界中のファンを惹きつける人間的な魅力。彼の一挙手一投足に世界中のファンが注目をする。

18歳の時に彼が書いたという人生計画がある。
ググれば見ることができると思うが、自分を客観視して分析し、自分に必要な努力を行う計画性も持ち合わせており、しかもそれを18歳の時点で獲得している。計画表を見ればわかるが大きな野望を実は秘めている点も人間味が溢れて魅力的である。

彼の活躍は日本人、いや世界中の人々を勇気づける。
1年目のオープン戦では、散々な結果から彼の挑戦を悲観した者もたくさんいるだろう。そのムードを開幕して一週間でひっくり返した。
たった一週間でどれだけの人の手首を腱鞘炎にさせたのだろうか。メディアもネットも手のひら返しが止まらない。

海外に身を置く一人の日本人として、彼の活躍にたくさんの希望とエネルギーをもらった。

そして2019年はトミージョン手術の影響で野手一本に専念している。
これまでの日本人野手の成績からすれば十分活躍している打撃成績とも言えるだろう。しかし高校時代に160km/hを叩き出した頃から大谷翔平を見ている人間からすればもっと大きな活躍を期待してしまう。

日本の大谷翔平から世界のShohei Ohtani へ。
今後、彼がいくら日米のメディアに叩かれようと俺は彼に大きな夢を見る。

お読みいただきありがとうございます。そのお気持ちに涙が出ます。