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#101 ラッパーが選ぶ2023年ベストアルバム

VOLOJZA(ボロジャザ)という名前でラップをしたり、ビートを作ったり、アートワークをやったり、映像やったりしています。諸々メモがわりに書いて行こうと思います。

108回更新で煩悩を葬るのは見事に断念し今年はこれがラストの更新になります。

最初に私が参加しているDie,No ties,Flyのアルバムが大変好評でとても嬉しいです。引き続きよろしくお願いします。


このアルバムがベストアルバムという方もいることでしょう…。私にはわかります。

まだの方は是非聴いてください。

私のソロアルバムも5月にリリースしました。


これがベストアルバムという人もいるでしょう。私にはわかります。

まだの人は是非聴いてください!


ということで皆さんの年間ベストソング、ベストアルバムとかを拝見するうちに私もやりたくなりましたので、とりあえず10作品をあげてみました。ラッパーが選ぶ10作品と書きましたがラップアルバム6作品、他が4作品です。聴いた時の最初の衝撃というよりもなんとなくたくさん聴いた作品や、自分の創作意欲をより感化された作品つまり自分の作品に影響があるだろうと思う作品や、思い入れの強いグループの作品を選びました。しかしあまり厳密ではなく適当です。順不同です。

ではどうぞ。



1.タオルケットは穏やかな - カネコアヤノ

今年一番寒い日に聴いたこのアルバムは本当に感動しました。 季節の果物という曲の 
『優しくしたい 海にはなりたくない 全てに捧ぐ 愛はない あなたと季節の果物を 分け合う愛から』とか タイトル曲
タオルケットは穏やかな の歌詞の
『喉に詰まった 君の視線は 帰る場所さ ひとりじゃない』とか本当に素晴らしいと思いました。

2.John Cale - MERCEY

人生の走馬灯のようなアルバムでlaurel haroやactressやweyes blood等が参加してて81歳にしてなお完全に今をわかっている人選で今年の後半はSongs for Drellaもよく聴いていて1年を通してJohn Cale的なものをよく考えていました。

3. Nothing Bigger Than The Program - Jay Worthy & Roc Marciano

ビートという意味ではトータルで一番このRoc Marcianoのハードボイルドでノワールな世界感に痲れまくりました。ビートレス的なものでいえばもちろんALCHEMIST師匠の諸作も聴いていましたが、方向性の好みとしては不穏さが残るこっちが今年の気分でした。

4. Ways Of Knowing - Navy Blue

セルフプロデュースの過去作も出るたびに年ベスト級に大好きですがこのアルバムも本当に素晴らしかったです。世界の捉え方の大きさにフィールする部分が多いです。

5. MICHAEL - Killer Mike

キラーマイクの地元アトランタを総括するようなアルバムで素晴らしかったです。最近聴き直したらやはりいいアルバムだなと

6. LUCKI - sex money drugs

聴いている回数でいうとヒップホップの中では一番聴いているかもしれない。自分が好きな退廃や耽美的なものっていうとKen carsonやDestroy Lonleyとかもよかったんですけどちょっとエネルギーがありすぎてたくさんは聴けない感じで、LUCKIのローなテンションと冷たいビートが自分的にはかなり調子良かったです。

7. GANGER - VEEZE

今年のベストラップアルバムだと思います。ビートもラップも最先端。

8. Oneohtirx Point Never - AGAIN

個人的に今年のベストアルバム。OPNは今作まで熱心なリスナーではなかったのですが今作ではまって過去作もよく聴いていました。(過去作から追っている人がこの作品がベストではないのもなんとなくわかりました。)音楽の方向性や過去現在未来的な、仏教とか、量子力学みたいな話とか今年自分の関心があったものと通じるものがあってとてもフィールしました。ある種のカタルシスを拒否しつつ、ゴロゴロと音の塊として存在する記憶の音楽というか、伝記的な作品らしいですが、これもまた走馬灯的。ただJohn Caleはゴム状の時間軸が餅のようにびよーーんと伸びていくような感じでしたが、OPNのこのアルバムは記憶のスクラップ工場のような趣き。(なんのこもやら)これからもよき聴くと思います。

9. XG - NEW DNA

今年、自分でも一番のサプライズはXGにはまってSHOWCASEまでいったこと。ドキュメンタリーではまり、楽曲が出るたびに言葉が出ない、驚きと感動がありました。来年も楽しみです。

10.Pink crocodile - Elle Telesa

今年のパンチラインクイーンで間違いないと思いますし、色んなエンパワーメントギャル的なものに良いとは思いつつなんかしっくりこないところあったんですがエルテレサはズバーンと突き抜けていてお見事でした。 好きなパンチラインはNail Soundsの
『よく言われる それまるで ウルヴァリン 調べたらそれ 爪じゃなく骨らしい』
です

他にもDeech & Lil Yukichi、Watsonもめちゃめちゃフレッシュでしたし、パンチラインの楽しさを思い出させてくれました。あとはLaurel haloやActress、Tirzah、MIKE、Niontay、Andre3000、Dean hurley & Romance、babyfaceray 、Danny Brown、OMSB、JJJ、Lunv Royal、jinmenusagiなどなど
自分が参加したOGGYWESTやAIWABEATZのアルバムもめちゃめちゃ素晴らしい内容で参加出来てとても刺激的でしたし光栄でした。他にも参加したQUIZI A RHYMEやmamohhimeshiの作品も素晴らしく良い機会にめぐまれた1年だと思います。

来年の抱負などはまた来年書こうと思います。

今年、ノリではじめたnoteですが結構読んでくれている方もいるみたいでとてもありがたかったです。

来年もよろしくお願いします。

良いお年を!

VOLOJZA

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