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未来のことなんか分からない。だから、大会運営をやってみる。「あいるーインタビュー」【VOLBOX INTERVIEW】

皆様こんにちは、VOLBOXです。

将来eスポーツを仕事にしたいと考えている学生の方は多いのではないでしょうか。

今回は前回、前々回と同様にGGL(Great Giant league)の運営を務める、現在学生であるあいるーさんにお話を伺いました。

その若さで、国内でもトップクラスのCoD Mobile大会の運営を務める努力の裏側を聞かせて頂きました。

あいるー…
現在18歳。専門学生。
高校三年生の時からGGLの運営に携わる。
eスポーツが好きすぎる。

ゲームが"下手すぎた"小学生時代。

――ゲームはいつからやってたんですか?

あいるー:
小学校1年の時に誕生日かなんかでポケモンのダイパ(ダイヤモンド・パール)を買ってもらったのが始めてで、小学生の頃はゲームが凄い下手でした。

――あそうなんですか?

あいるー:
どれくらい下手かっていうと、一年ぐらいレポートの書き方を知らないぐらい下手でした笑

ずっとやってたんですけど、セーブという機能を知らなくて、朝起きたらおんなじところをずっとやってるっていうぐらいバカでした笑

――やばいね笑

あいるー:
自分が通ってた学校は東京なんですけど人数が少なくて、1クラス20人みたいな。
だからみんなと仲が良くて、高学年になったらモンハンとか、マルチプレイできるゲームをずっとやってたって感じですね。

小学校の人数が少なすぎて小中一貫になって、1クラス40人みたいな笑
だから仲はめちゃくちゃ良かったです。

小学校高学年から、中学二年ぐらいまではモンハン4をずっとやってて、友だちとHR(ハンターランク)カンストするぐらいまでずっとギルドクエストをやるみたいな生活をしてました。

そこではじめて「改造クエスト」に出会いましたね。

――懐かしいね笑

あいるー:
そうそう、それまでは先輩がコードフリークを使ってポケモンを捕まえるみたいなほんとお遊び程度みたいな感じだと思ってたんだけど、「あ、ガチでやってる人いるんだ」って思って、衝撃的でしたね。

そこからネットのことについて少しずつ知っていきましたね。

――部活動とかは何をやってたんですか?

あいるー:
サッカーをやってましたね。

――あ、eスポーツでサッカーやってた人って多い印象があるんですけど、やっぱりそこで戦術的な部分は学んだりしたんですか?

あいるー:
いや、全然ですね笑
それこそ人が少なかったんで、サッカー部じゃない人も混じってサッカーして、「楽しいね~」って感じで、それだけでした笑

でもeスポーツというか、eスポーツ的なゲームに触れたのが丁度その頃でしたね。

「スプラトゥーン」というゲームにハマって、はじめてFPS・TPS系のゲームに触れましたね。

でも、めちゃくちゃ下手で笑

――そこでも下手だったんだ笑

あいるー:
そうですそうです笑
当時「歌い手」にめちゃくちゃハマってて、そういう人たちがスプラトゥーンの動画を上げてたから見てたら、おすすめに「たいじ」さんっていうが生放送をしてて、それを見たんですよね。

そしたらそれが大会の生放送で、見た瞬間に「ええっ?!」ていう、「上手すぎだろ…」って思って、
そこから上手い人の動画を見る、みたいなのが定着していきましたね。
――最初上手い人のプレイを見た時って感動しますよね。

あいるー:
そこからサッカー終わって、19時ぐらいに帰ってきて、ご飯食べたりお風呂入ったりして20~21時から夜中の1~2時ぐらいまでず~っとやってましたね。

でもプラべとか対抗戦はしてなくて、ずっと上手い人の動画を見てるだけみたいな生活をしてました。

eスポーツに出会ったきっかけ。

あいるー:
そんな生活をしてて、いつも通りたいじさんの配信を見てたら、なんか新しいゲームやってるなって思って、それが「PUBG」だったんですよ。

――めちゃくちゃ流行ったなあ…

あいるー:
丁度それが高校に入る前の春休みぐらいの時で、めちゃくちゃやりたくなって入学祝いでデスクトップPCを買ってもらいましたね。


色々パソコンのことについて調べて、「ゲームをやるならグラボが必要」とか、「GTX」がついてたらゲームは出来るみたいな曖昧な知識で買いました笑

α版がリリースされて一か月後に買って、高校一年から三年の秋までずーーっとやってました。

――高校時代はずっとPUBGに費やしてたってことですか?

あいるー:
そうですね、学校の関係で周りにPC持ってる子が多くて、一緒にやってました。
高校の三年間で「3000時間」ぐらいやってましたね

――3000時間笑
じゃあ相当PUBGにハマってたんですね…

あいるー:
一回ハマったら「広く浅く」が出来ない性格だから、それこそ小中高で3タイトルしかやってないんですよね笑

小学校でモンハン、中学校でスプラトゥーン、高校でPUBGみたいな笑

――面白いですね…

PUBGがきっかけで、eスポーツの活動を始めることに。

――そこからどうやってGGLに関わることになったんですか?

あいるー:
当時Twitterで仲良かったPUBG友だちが、


「大会やります!手伝ってくれる人いませんか?」


みたいなツイートをしてて。

すっごいやりたかったんですけど、それがどのぐらいの手伝いなのか、どれぐらいの責任を持ってやるのか全然分からなくて、めちゃくちゃ悩みました。

凄く怖くて、でもそこで「やってみよう」と思って、その人にDMしてみたんですよね。
それで大会運営をやってみることにしました。

当時はコミュニティのリーグみたいなものが無かったので、「リーグ戦みたいなことができたら良いね」っていう感じで話し合ってたんですけど、結局上手くいきませんでした。

――あ、上手くいかなかったんですね。

あいるー:
第一回をやってみたんですけど、「やっぱり難しいな」っていう話にもなって、自分が責任者じゃないから色々意見も言えなくて。

でも、そこで「めちゃくちゃ楽しいな」って思ったんですよね笑

――失敗したのに良いなあって思ったんだ。

あいるー:
その大会をする前から「PJS」は見てて、「めっちゃ好きだなあ」って元々思ってたんですよ。

その後でそのツイートを見つけたので、大会をやってみることにしたんですよね。

そしたら当時そのタイミングで僕と同級生くらいの子がeスポーツのnoteで有名になってて、それに影響されてPJSのことをnoteに書いてみようと思ったんですよね。

当時の記事…

大会運営は結局それっきりやらなくなってしまうんですけど、1年半ぐらいPJSのG2のレポート記事をずっと上げてて。

大会のことに関しての知識はめちゃくちゃ自信があったし、配信とかでもぽろっと選手の人が話した内容を覚えてたりするので、そういうnoteは需要があるんじゃないかと思って書き続けてましたね。

そしたらそれが界隈でちょいバズりして笑
8月にeスポーツのイベントに機会があって参加した時に、色んなeスポーツの関係者の方がいて、お話させてもらった人の中に4Gamerの編集の方がいらっしゃって、自分のことを知ってもらえてたんですよ。

――凄い笑、めちゃくちゃ嬉しいやつじゃないですか

あいるー:
そうなんですよ。名刺ももらえてめちゃくちゃ嬉しかったですね。

そして、GGLタイトルであるCoD Mobileのリリース。

あいるー:
その翌月ぐらいかな、10月1日に「CoD Mobile」の正式リリースが始まって、めちゃくちゃTwitterのタイムラインが賑わってたんで、インストールしてみたんですね。

実際触れてみたら、カスタムマッチがすぐに開けるわ観戦が15人入れるわで大会の設備がめちゃくちゃ整ってるって凄い興奮して、「これは大会を開くしかない」って思ったんですよ。

仲間とか友達とかめちゃくちゃ集めて、そのイベントで出来た繋がりとかもめちゃくちゃ使って、リリースの2週間足らずの10月12日にGGLの第一回目の開催が決まりました。

――凄いスピードですね…

あいるー:
物凄い急ピッチでの開催だったんで、何も分からないまま自分で応募フォームを作って、そこで頂いたTwitterに飛んでdiscordのサーバーに参加者全員招待のリンクを送ったり、オペレーションをしたりして、めちゃくちゃ大変でした。

ただ、そこでも「全然知らないゲームなのに、大会運営めちゃくちゃ」楽しいって思ったんですよ。

――そっか、それまでやってたゲーム限られてますもんね。

あいるー:
そうですね。当時は月2の開催でめちゃくちゃ大変だったんですけど、モチベーションがずっとあって今まで楽しくできてますね。

GGLの開催を"全て1人"でやった。

――これまで経歴や楽しかった話を色々聞いてきたんですけど、苦しかったとか、大変だった思い出とかってありますか?

あいるー:
GGLの他に「GGL PL」っていうのもやってたんですけど、確か2回目の開催の時に運営が自分しかいないってことがあったんですよ。

代表的な人は地元に帰ってて、他の人も予定があって出来なくて、みたいな。
でも応募してくれている人がいるから、「じゃあ自分でやるしかない」っていうことになり、何から何まで自分でやった時が一番大変でしたね。

――その時の仕事量ってどんな感じだったんですか…?

あいるー
まず募集してくれた人のTwitterにdiscordへの招待リンクを送って、そこでトーナメント表はこちらですって案内をしなきゃいけないんですよ。

そして試合が終わったら優勝はこのチームですと告知して、Twitterでも優勝チームを投稿して、チームのDMに賞金はこちらですと送ったりしてましたね。

仕事自体は難しくないんですけど、単に量が多かったので大変でしたね…

――それ以外に大変だったこととかってありますか?

あいるー:
当時配信を担当してくれてた子が関西の方にいたんですね。
なんですけど、僕らが普段大会を行っている場所は東京なので、移動に凄く時間がかかってしまって。

コスパが悪いという話になって、配信担当が自分になったことがありました。

何も分からないし、配線は全部整ってるのに画面に映像が表示されないみたいなことがあるとめちゃくちゃ焦りましたね。

心臓バックバクになりながら、「配信失敗したらどうしよう…」みたいな精神的な不安が大きかったです。

今は別に他の担当の人がいてくれてるので大変じゃないんですけど、やっぱり大会の立ち上げ当初はめちゃくちゃ大変でした。

――修羅場くぐってますね…

あいるー:
準備はもちろん大変ですけど、大会をやってる時は楽しいですし、終電とかで「やりきったぞお…」って思いに浸ってる時は最高ですね笑

eスポーツの仕事をやってみたい高校生へのメッセージ。

――高校生の時からeスポーツの大会をやってる人って珍しいですし、実際今何もやってないけどeスポーツを仕事にしたい人ってたくさんいると思うんですよ。
なので、そういった人たちに何かヒントのようなメッセ―ジをもらえないでしょうか。

あいるー:
そうですね…
実際今は大会運営をやってますけど、将来のことは僕にも分かんないですし、やってみないと分からないことは多いので、とにかくやってみてほしいですね。

特に大会運営をやってほしいですね。
今はスマホ1つで大会を開ける時代なので、ぜひやってみてほしいです。

後はeスポーツ専門学校とか今はありますけど、そこに入る前に、まず自分でどれくらい出来るのかっていうことを試してから考えてほしいなって思います。

特にeスポーツは、なんでも活かせる分野だと思うので、色んな世界に触れてほしいです。

――なんでもっていうのはどういうことですか?

あいるー:
例えば、プログラミングがめちゃくちゃ出来たら、大会の結果をすぐに表示させられるようなシステムを作ってしまえば、それだけでめちゃくちゃ活躍できると思いますし。

他にも工業高校の出身とかだと、今はCADっていう3Dモデリングの勉強をやってると思うので、トロフィーを作ったりも出来ますし。

難しいですけど、何かしらのスキルがあればeスポーツに活かせるってことは知っててほしいですね。

――eスポーツを専門にやられている税理士の方とか、それこそこんなnoteの記事とかも活かせますからね。

あいるー:
本当にそうですね。
なので専門っていう1つの分野に絞るのは、eスポーツでの自分の可能性を狭めてしまうし、もっと色々な世界を見た方がeスポーツで活躍できるんじゃないかなって思いますね。

後は、何かやりたいと思っている人は是非自分にDMしてほしいなと思います。
色々アドバイス出来ると思います。

Twitter…
https://twitter.com/4illu_esports


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