天元は羂索の師匠だった!?呼び方と結界術から読み解く2人の関係性
加茂憲倫、夏油傑の身体を乗っ取っていたのは "羂索(けんじゃく)" という名の術師だった。
羂索の抱く野望の全貌が徐々に明らかになる中で、その具体的な人物像については未だ謎のままである。
今回は、そんな謎に包まれた羂索と天元の意外な関係について、羂索の呼び方と二人の扱う結界術から考察していこうと思う。
| 結論:天元は羂索の師匠だった |
さっそく今回の結論だが、天元と羂索はかつて師弟関係に在り、天元は羂索の"師匠"だったのではないだろうか。
そう結論づけた理由について、以下の2つのポイントで考察していく。
① 羂索を"あの子"と呼ぶ天元
第145話にて九十九由基らに羂索の目的を語り始めたとき、天元は羂索のことを "あの子" と呼んだ。
呪術廻戦/芥見下々 集英社
"あの子"という言葉は、一般的に目上の人間(親や先生など)が年の離れた目下の人間(子や生徒など)を指して使うものである。
このことから、千年以上前から生きている羂索より天元のほうが早くに生まれていることがわかり、その呼び方から"二人は近しい関係"にあったことが伺える。
蛇足だが、今の天元が500年と少ししか生きていないにもかかわらずこの記憶があることから、同化の過程で先代の記憶もすべて所持ということが判明している。
② 羂索は天元に次ぐ結界術の使い手
天元は不死の術式を持つ術師であるのと同時に結界術の使い手であり、国内結界の要として古来より国土を守護してきた。
結界術について言えば右に出る者はいないとも思える天元が、羂索のことを「私に次ぐ結界術の使い手」と説明しており、その実力は薨星宮の封印を解けるほどである。
呪術廻戦/芥見下々 集英社
このことから天元の使う結界術に対して何らかのアプローチ手段を持っている、または封印を解くための知識を有していることがわかる。
③ 天元の結界術を利用した術式発動
また、羂索が遠隔で無為転変を発動した際、九十九が天元の結界術と勘違いする描写がある。
「天元の結界・・・じゃない!!」
呪術廻戦/芥見下々 集英社
さらに、第145話の伏黒恵のセリフからこれが”天元の結界術を利用した”術式の遠隔発動であったことが明らかにされている。
呪術廻戦/芥見下々 集英社
このことから、羂索は天元の結界術を利用できる、つまり天元と同じ結界術を使うことができると言えるのではないだろうか。
天元と同じ結界術を使い、天元に次ぐ結界術の使い手、そして天元から”あの子”と呼ばれる存在、これらを総合的にみると”天元は羂索の師匠であり、羂索の結界術は天元から伝承されたもの”と考えられる。
天元と羂索は実質的には同じ”不死の術式”だが、この術式が相伝の術式とは考えにくく、親子説は可能性が低いように思う。
師匠と弟子、天元が羂索と過ごした”青い春”が存在する物語に期待したい。
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