自殺配信をしたあの子は 今でもネットの海に泳がされている 死ねなかったら構ってちゃんだと言われ 死ねたら美化されて都合よく消費されていく 好きだった子が亡くなって悲しい自分を 演じるための他者のオナニーに利用される 私達の死にはなんの意味があるんだろう 知らない人のアクセサリーになるために わたしの命無駄にできない わたしはわたし こころがあるもの わたしはわたし こころがあるもの 50歳のおじさんの自殺には誰が注目する? みんな平等に産まれて平等に死ぬだけなのに 死への
僕は僕しかいないということだけが孤独で呼吸を 合わせようとすればするほど君とは相違する 僕は僕で君は君 そんな当たり前のことわかったうえで もっと溶け合いたくて手を繋いでいたいだけ その匂いも温度も揺れるまつ毛の速さも きっといつか忘れてしまうのだとしても 別の個体の僕たちがひとつになれた瞬間が あったことだけは忘れないでいよう あなたの人生の唯一の汚点だとしても この愛が全てを焼き尽くしたら きみはどんな顔で笑うのかな
わたしのかわりに壊れた部屋 足の踏み場もない戦場のよう 全てが嫌になって飛び出した午前4時 ひとりぼっちコンクリートの上で泣いている カラスの鳴き声がうるさくて 新聞配達のバイクがうるさくて ひとりになりたい ひとりの世界にいきたい こんな世界なら花になりたい 平等に汚れて綺麗だと あの子が言っていた そうだよ わたしたちはみんな綺麗 生きてるから どれだけ汚いものでも光るから 幼少期の頃、公園で見つけたガラスの破片を宝石みたいに大切に家に持って帰ったみたいに 何かを下げ
わたしの血液は鬱に染められて 体を循環している どこまでも重くて沈み続ける わたしを壊して新しく取り固められた 身体でやり直したい この手も、顔も、足も全てが気持ち悪くて仕方がない この体は誰のもの? 今この文章を書いてるわたしは? この文章を打ってる指とこの文章を考えてる脳はきっと繋がっていない 誰かの体を借りているのか 誰かの脳を借りているのか 体も脳もわたしではないのかもとか 考えれば考えるほど解離していく わたしはどこに存在しているの 体に触れても何も感じなくてゲー
TikTokで使われる切り取られた部分だけを聴いてこの曲好きとか言える人間になりたかった きみの切り取られた部分だけを見てきみのことをすきっていえるくらいの頭の悪さがほしかった 私の切り取られた部分だけをみて判断しないで 顕微鏡なんか使っても見れないくらいもっと深い場所まで見てよ 自分でも自分がわからないのにきみにはわたしの全部を知ってほしいなんて思っちゃう 矛盾 生きたいのに死にたくてどれが本当の自分なのかわからないよね 生きたいのも死にたいのも全部本当なのかもしれないし全
聴けない歌だけが増えていって社会からも突き放されていく なにもないわたしが死んでもなにもならなくて、でもなにもないわたしならなんにでもなれるし消費するのじゃなくて生産し続けたい わたしだけがいない卒アルにももう慣れた 透明人間なのかな 存在させてよ 大丈夫になってもなにも変わらないとか 思いながら暑い部屋で天井を眺める このまま夢も体も溶けてなくなればいいと思った、こんな夜もうこないで わたしの言葉がないのならわたしが作ればいいとおもった あなたの言葉はわたしがつくるよ、な