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鑿(のみ)の復元・研ぎ(その1)

DIY初心者が試行錯誤するシリーズ。
某フリマサイトで購入した格安の錆びついた鑿を使える状態まで復元する記事になります。

目次

想定している手順としては5つです。
1.解体
2.錆取り
3.口金と桂の調整
4.組み立て
5.研ぎ

4.組み立ては柄がボロボロだったので保留になりました。
この記事は研ぎに関してです。

研いでみた結果なのですが、キャッチ画像の切刃(刃の部分)を見て分かる通り鋼の部分がなかったです。
道理で錆取りの漬け置きで傷が浅かったわけで。
とはいえ写真下側に溶けたあとが残っていますが。

研ぎの方法ですが、いちおう大工直伝の3点です。

  1. 裏押し(斜めじゃない方をできる限り刃先から見て平らにする)

  2. 表研ぎ(裏からの角度が30度になるようにする)

  3. 表裏をなでて引っかかりがないようにする

なんとシンプル!
これが難しいんです。
その前に研ぎ前の写真です。

そもそも裏押しなんて、光量が足りないのでわかりにくいですが元が平たいからそのまま研げば平らなはずなのに、押し引きの力のかけ具合が微妙に違うので傾く(個人調べ)。

事後の拡大写真ですが上側のほうが多く研がれてる

で、妥協して表研ぎを行ったのです、この鑿は30度以上あることが判明して一苦労。
技術がないのでホーニングガイドを使っているのですが、ひたすら#400の砥石で角度出し。
その間に裏に赤錆が浮いてくるという繊細さ。。。

ひたすら研ぐこと3時間(裏1時間、角度出し1時間、表1時間)でこの成果。
正直、最後は疲れ果ててやっつけ仕事になってます。

ひとまず使えるレベルに研いだつもりなのですが、ここで問題があります。
柄がない!
もともと買った鑿のうち4本は柄がなかったので、どうしたものかと思ってたら錆取りの過程でもう一つだめになりまして。
自作しようと考えているので実戦は当分先になりそうです。
ということで椿油を塗ってそっと新聞に包みました。

ナマクラがあと6本あるので続きます。

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