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上村愛子選手から学ぶ、"意味づけ"の4つのステップ

今回は「上村愛子選手から学ぶ、"意味づけ"の4つのステップ」です。
2010年のバンクーバー五輪でメダルをかけて挑んだものの4位で終わった上村選手。その試合の翌日にブログで書いた言葉、それが「難題のない人生は『無難な人生』難題のある人生は『有り難い人生』」です。
この言葉について取り上げます。

このnoteはVoicyの過去の放送の一部抜粋です。
記事を読んでみて詳細についてもっと詳しく知りたい方は、是非Voicyでお聴きいただき、フォローボタン、Twitterへのシェアもよろしくおねがいします。

上村愛子選手のバンクーバー五輪での出来事

・まず、簡単に上村愛子さんのことを紹介します。繰り返しになりますが、1998年の長野オリンピックから2014のソチまで5大会連続でオリンピックに出場し入賞という素晴らしい成績をおさめた、世界トッププレーヤーです。

・上村選手は98年の長野五輪で18歳にして7位。その次の02年ソルトレークで6位。06年のトリノでは5位。メダルを狙った2010年バンクーバーでメダルに一歩届かず4位。7→6→5→4、1個ずつ順位上がってきているもののメダルに届かない。

・そのバンクーバーでメダルを逃したことが決定した直後の「なんでこんなに、一段一段なんだろう・・・」と、順位が1つずつしか上がらない(それでもすごいけど)&メダルに届かなかったことへの本音が出ます。

その本音の言葉が先ほどお伝えしたコトバなのですが、この文章には、「私達の生き方/毎日の過ごし方としても、意識していきたいコトバだなぁと感じます。

2010年に4位に決まった試合翌日のブログの一部をそのまま30秒ほど抜粋して読み上げますね。

上村愛子選手の試合翌日のブログ

皆様へ
どうして、こんなにも沢山の人が私を支えてくれるのに、なんで、結果は残せないんだろう。
メダルはいつもちょっとのところで届かない。

答えのない答えは考えないほうがいいのか。もしくは、開き直ったら楽になれるのか。

昨日の夜はいろんな事を考え、眠れませんでした。

でも、考えたあげくに自分の為だけに出した答えは、『私の人生の沢山あるストーリーの中で、それはメダルという観点での一つのお話』だという事。だから、これはこれで、しっかり受けとめてまた、歩いて行けばいい。そう思いました。

私の友人が言ってくれました
難題のない人生は『無難な人生』
難題のある人生は『有り難い人生』
私はその後者を歩いてると。

オリンピックを夢見てオリンピックでのメダルを夢見てずっと戦い続けてきました。
毎年、毎日、新しい考え方や新しい行動いろんな自分を発見してきました。
自分のこうありたいと思うとおりの自分、自分の嫌いな自分、成功したときの喜び、失敗したときの悔しさ悲しさ、心が折れるとき、また立ち向かうとき

いろんな自分自身と向き合い、スキーの技術の成長と同じように
自分自身を成長させることができました。ありがたい事だなぁと思います。

以上です。これ、聞かれてどう思います?
上村選手の、メダルを撮れなかっためちゃくちゃ悔しい気持ちと、でもその努力してきたプロセスへの意味/価値を自分自身の中で再確認しようとしている、その葛藤をとても正直に表しているなぁ、と私は感じました。

意味付けの大事さ、意味づけできているとは?

浅田真央さんのソチでのSP失敗やテニス回で話したラケット破壊の話した内容と通づるところがありますが、この「バンクーバーでメダルを取れなかった」という経験は、上村愛子さんとしても「こんなはずじゃなかった・・・」という体験だったと思います。いうなればドクロ・・・もっというと、トラウマになるような経験。だけど、友人からの声掛け/メールなのか分かりませんが、「これをもらったあとに何度も自分で反芻したんでしょうね」最終的には、メダルを取れなかった出来事をこんな風に捉えています。

「いろんな自分自身と向き合い、スキーの技術の成長と同じように
自分自身を成長させることができました。ありがたい事だなぁと思います。」

つまり、メダルを取れなかった出来事を「自分にとって有難い出来事だ」と意味づけした、ということです。
実は、この「意味づけできている」状態が「ドクロを解消できている」状態と言える形になります。

これまでの放送で、ビジョンや目標を見つけたり作ろうとしてもなかなか見つからない/作れない。また、前に向かって頑張ろうとしても頑張れない。そんな、「将来」の夢や目標などを考えられない理由の大半は、過去の「こんなはずじゃなかった」という出来事が積み重なっていることが多い、という話をしました。そして、その「こんなはずじゃなかった」という体験/いわゆるドクロをトラウマ化させないためには、「感情を発露する/アウトプットすること」が大事であり、そのためには「一旦他責にして話しきるのが何より効果的」とお伝えしました。

では、なぜ感情をアウトプット/発露するために他責にして話しきるのが良いかというと、この「意味づけが出来るから」なんです。今回の上村選手のように「あぁ、こういう出来事も自分にとって必要なんだな」と思えたら、次に向かえるようになります。

大事なのは、意味づけを、「無理やりしようとするのではなく」「感情のアウトプットの結果、自然に意味づけされる」ということ。ただし、意味づけしようとすると感情は出せません。次のチャプターでは、意味付けに必要な4つのステップについてです。

意味付けの4つのステップ

①「今、これは自分にとって、ドクロとなるような出来事だな」と受け止める。
②その出来事を、一旦他責にして、感情全開で話しきる。
③相手には、話をさえぎったりアドバイス受けたりせず聞ききってもらう
④最後の4つめ。「あ、この出来事って自分にとって必要な出来事だったんだな」とふとした瞬間に意味づけされるまで待つ。

放送では、この4つのステップについて詳しく触れておりますので、少しでも興味がありましたら、Voicyでお聴きいただけれたらと思います。
そしてチャンネルのフォローも忘れずにお願いします。

また、「Voicyとはなにか?」「フォローの仕方」などはこちらにまとめておりますので、合わせてご確認ください。


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