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スポーツの日特別回その2 宇野昌磨の会見から学ぶ、"弱さ"を受け入れる"強さ"

本日は、「宇野昌磨の会見から学ぶ、"弱さ"を受け入れる"強さ"」です。
さて今日は、スポーツの日でもあり元々東京オリンピックの開会式の日でもあるということで、スペシャル回としてこの朝7時の回、そしてお昼11時の回、夕方17時の回、の3回配信いたします。また、取り上げる人はオリンピック繋がりで、全員オリンピックのメダリストです。
第2弾の今回は、平昌五輪男子フィギュアスケートで、羽生選手と1、2フィニッシュを決めた宇野昌磨選手です。年齢は現在22歳。

このnoteはVoicyの過去の放送の一部抜粋です。
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では、宇野選手のことを少しお話しします。宇野選手は平昌五輪で銀メダルを獲得し、羽生選手と並び日本を代表するスケーターとして活躍しますが、昨年の2019年シーズンはGPシーズンで調子を落とし、GPファイナルに出ることができない不調に陥ります。この時の精神状態を自分自身ではこのように話しています。、Numberwebからの引用です。

「GPシリーズのフランス杯のフリーでボロボロの演技をした時点で、自分が勝手に背負っていたものが下りました。今までの僕は、『自分らしくあればいい』と思いながらも『もっと強くなければいけない』と思っている時期がありました。特に去年(2018年)なんかは本当にそう。それは、平昌五輪で思った以上の結果を出したことによって、自分へのプレッシャーを自分で大きくしてしまっていたからです」
以上です。ただし、この不調を経て、新しいコーチであるステファンランビエールコーチから指導を受けつつ練習し、昨年12月の全日本選手権で羽生選手も出場する中、見事に勝ち4度目の優勝を納めます。その際のSPの映像をこのチャプターで貼っておきます。

https://youtu.be/xqCkPc4r5N0

この全日本選手権では、宇野選手が1位、羽生選手が2位、16歳の鍵山選手が3位という結果です。そして、宇野選手と羽生選手はお互いに「しょうま、ゆづくん」と呼び合うほど非常に仲がいいのですが、記者会見で、宇野選手が羽生選手をリスペクトしながらも羽生選手のような選手像を追いかけることの苦悩や実現できない自分の弱さを感じ、自分らしさの方を追求することに考えをシフトをします。
この、自分のリスペクトする人を真似することって仕事などで、私達もやることはあると思いますが、宇野選手のようにやはりどこかで「自分らしさ」ももっておかないと、良いパフォーマンスを出し続ける再現性/持続性という観点では難しいように感じます。どうやったら両立させていけるのか、宇野選手の言動から一緒に考えていきましょう。

 羽生選手を追いかけることへの脱却、自分らしさへの追求

引き続き、Nmber webでも書かれている、全日本選手権後の会見での宇野選手のコメントを一部抜粋します。記者から「宇野選手と羽生選手の2人が全日本にそろって出たのは4年ぶりでしたか?」という質問が出た際、宇野選手がマイクを持ち、切り出します。
「えー、まず、僕は羽生選手ほど自分に厳しくなることができません」(羽生もかすかに笑みを浮かべて聞いています。
このような話を続けます。「僕は昨年、『ゆづくんみたいに強くなりたい』という思いで試合に臨むようになって、あらためてゆづくんのすごさを実感しました。『どうやって自分にプレッシャーをかけて、試合で良い演技を持ってくるのだろう。自分も強くなりたい』と思ったんです」さらに続きます。
「なかなか結果を出せなくなってしまって、今シーズンはいろいろあって、コーチの下も離れるようになって。自分の思っていた以上にその影響は強く、試合でもうまくいかず、練習でもうまくいかず」
「僕にとってはつらい時期が続きました。でも、ステファンコーチの下で練習するようになって、スケートの楽しさを改めて知ることができました。
「僕はゆづくんみたいに自分に厳しく、強くなることはできませんけれど、せっかくこういう舞台で戦えているからこそ、僕らしく、スケートを楽しみたい。今の自分を楽しませてあげたい。今まで頑張ってきたからこそ、ご褒美をあげたい。そう思って練習や試合に挑んでいます

以上です。これ、宇野選手、結構語っていますよね。元々の質問は「宇野選手と羽生選手の2人が全日本にそろって出たのは4年ぶりでしたが・・・?」という質問でしたが、その質問に対する回答というよりも、自分の中で羽生選手と比べた/周りも比べるように見てきたからこその苦悩と、そこを今回の1位によって克服できたと自分自身の中で言える自信を取り戻したからこその言葉、があふれているなと感じます。

そして、ここからは羽生選手が宇野選手について語ります。

「僕自身もGPファイナルでコーチがいない状態になりましたから、それがどれだけ大変なことかを分かっています。彼自身がコーチと離れるという決断をしたのも、その状態でGPシリーズに臨むという決断をしたのも、すごく勇気がいることだったと思います。僕は、彼がこうやってまた自分の道を見つけて、彼らしいスケートができていることが素直にうれしい」
「いや、彼って言うのはおかしいね」「『ゆづくん』と言ってくれているので『しょうま』と言います」と切り替え、さらに続けます。
「スケートを楽しむことも、スケートに付いたり離れたりする時間も、昌磨にとっては大事。でも、僕が同じようにやってしまうと、すべてが崩壊してしまう時がある。僕は何かを楽しんでいる時すらもスケートのために今を楽しんでいるのだと考えています」さらに続きます。「やっと昌磨が昌磨らしく戻ってこられて良かったなと思いますし、だからこそ『五輪の銀メダリストになれたんだよ』と僕は思っています。」
 

「さっき、しょうまは(平昌五輪で)『自分が思った以上の結果が出た』と言っていましたけれど、本当に昌磨は強い。弱いところもあるかもしれないけれど、それも含めて昌磨の強さだと僕は思います」「なんか、僕の演技の質問から乖離しちゃうんですけれど、この場だから言いたいんですけれど、多分、昌磨はやっと心から全日本王者って言えるようになったと思うんですよね。」
以上です。


宇野選手はこの大会で4連覇という快挙を成し遂げているのですが、過去の3大会は羽生選手不在のなかだったんですよね。事実、この羽生選手が不在の中で優勝するということが宇野選手の中ではどう受け取っていたのか?この記者会見でこのように話しています。
「羽生選手が出ていなかった全日本選手権で、僕が3度優勝したという言葉を聞いたときに、僕も『日本の誰もが僕が3度、日本一になったことに気づいていない』と思いました(笑)。日本のスケートのレベルは高い。その中で優勝できたのはうれしいことではあるのですが、僕の中でも、日本中の人に『日本で1番上手いのはゆづくんだ』というのがあると思う」
「僕には、羽生選手と同じ立場で戦って、1度でいいから勝ってみたいという目標がありました。みなさんは五輪を思っているでしょう、僕にとっては、それがスケート人生の大きな1つの目標でした。今回の結果は偶然がたくさんあるけれど、今シーズンの苦しい中で、スケートをやめずに、ちゃんとここまでやってこられたのが良い方に向いて良かったなと、すごくうれしく思います」

以上です。羽生選手をリスペクトしながらも一緒の土俵で絶対に1度は勝ちたいという強い意志を、本人が横に座っていながらあえて露呈させたのと同時にで自分の弱さや苦悩を吐き出せているのが凄いなと感じます。

普通は、恥ずかしかったり勇気のいる行為。だけど、「羽生選手はすごい選手であり、尊敬している」「けれども自分は違う」「自分はストイックにはなれない。そこは弱さである」という事実を受け止め受け入れた上で自分なりの道を模索したからこその勝利であることが恐らく、宇野選手にとってはかなり嬉しかったのではないかなと思います。
推測になりますが、これがもし羽生選手のことをただ追いかけ続けた中での勝利だったら、ここまで宇野選手が感情を吐露するようなことになっていたの?と考えると分からないな、と感じます。
ということで、今回は宇野選手の自分の"弱さを受け入れる強さをご紹介しました。
人は誰だって人と比べますし、比較しないで自分らしく生きるのが良いことは分かっていても実際難しい状況もあります。
このような日常の中でどのように生かしていけると良いのか、次のチャプチャーで話します。

「結果」と「自分らしさ」を両立するために必要な行動

私もよく比較してしまい、それが闘争心につながることもあれば、それで自分の首をしてしまい「なんで今自分でこの目標を追いかけているのかなぁ」と自問自答することがあります。

で、今回の宇野選手の「結果を出す」ということと「自分らしくやる」ということの両立、仕事としても共感する方は多いかもと思い取り上げます。
色々なやり方があると思いますが、私も以前仕事で悩んだ時に突破口になったビジネス書を今日は紹介します。

梅原大吾さんというプロゲーマーの方が書かれた「勝ち続ける意志力」です。この方、ストリートファイターという世界大会でものすごい大逆転を演じた方で日本のプロゲーマーの第一人者といっても過言ではない方なのですが、この方は勝つことと勝ち続けることは似ているようで全然別物だよといいます。

私なりに噛み砕いてこの本の趣旨をお伝えしますと、1回勝つのは簡単。奇策などを打てば勝てるときがある。だけど、何回も勝つのは大変。色々な状況に対応し続けられるようにならないといけない。
なので、梅原氏は、色々なパターンに挑戦し分析してまた行動し続けるというような、いわゆるPDCAをガンガン回していきながら自分の型を色々と作っていくしかないことを書いています。

これって正にそうかなと私も感じます。自分らしさを考えるのは大切なんですけどかんがえていても作られない。一番大事なのは行動。色々動きながら自分らしいやり方を自分で見つけるしかない。やっぱり行動なんですよね。
そして行動した結果、しっくりくるのが見つかったりする。ですので今回はとても当たり前なことで申し訳ないんですが、「結果と自分らしさを両立させるなら」「それを考えながら行動する」。もうそれだけ。

ぜひ仕事のことであれば、連休中には考えに集中して、その考えを元に週明けから行動してみてください。
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