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偶然について。たとえばこんなこと

昨年の秋にこんなことがあった。

たまたま、ある人から、あるアパレルブランドのデザイナーとして、
秋冬コレクションのデザインをしませんか?と声がかかった。

これはもちろん、たまたまの出来事です。

私は自分で立ち上げたアパレルブランドを持っていて、
他社ブランドのデザインなどはやったことがなかった。

私自身は、ファッション業界に詳しいわけでもなく、
ファッション系の学校を出たわけでもない。

けれど、いろんな出来事が重なり、
アパレルで起業する、ということが
なぜか自分の人生に起こったわけです。
(これもたまたまなんですけどね。)

だから、ファッションのデザイン画を
ちゃんとしたものが描けていたわけではなく、
私とパタンナーさんが理解できていればよかったんです。

でも今回、他社ブランドからのお声がけをいただいて、
デザイン画を描くとしたら、
それはきちんとしたものを出さなくてはいけない。

それは表現の一環として、
相手にデザインをしっかり伝えなくてはいけないということ。

私はその話をいただいて、
「はい、ぜひお受けします!」と
相手に余裕の返事はしたものの、
内心、これはデザイン画がやばいぞ、と焦っていました。

なので、返事をしたあと、
速攻で、デッサン教室を探して、勢いよく申し込んだ。

私はとにかく、
「来た球は打つ!」というスタンスで生きている。

来た球を打ったら、そこにいた、的なことがたくさんあって。

さて。
そのデッサン教室(正確にはアートスクール)では
入る前に、体験レッスンが開催されていました。

申し込んだその日は木曜日。
その週の土日の午前中に体験レッスンの日程があった。

私は、土曜日は友人とランチをする予定があったので
日曜日に申し込んだ・・・はずだったのだけれど、
予約のリマインドメールを見たら、
なんと間違えて、土曜日に申し込んでしまっていた。

あー、うっかりボタン押し間違えたのかな、と思い、
土曜日をキャンセルし、日曜日に取り直そうとしたら、
直前すぎて、キャンセルができない。

体験レッスンなので、1500円と安かったので
もう仕方がない、土曜は捨てよう、と思い、
日曜日のレッスンを改めて予約した。

そうしたら、です。

その直後に、
土曜日にランチをする友人から連絡があり、
彼女の事情で、ランチの時間を
12時から13時に変更できる?とのことだった。

もちろん、オーケー。

と、すると・・・
土曜午前中の体験レッスンに行けることになる。

そんなわけで、せっかくなので土曜日のレッスンに参加することに。

先生は、芸大を出た女の子でしたが、
教え方がとっても上手で、
ぜひこの先生から学びたい!と素直に思えた時間でした。

なので、体験レッスンが終わった直後に
アートスクールへの申し込みをした。

グループレッスンとプライベートレッスンがあり、
私は迷いなく、プライベートレッスンへ。

その先生に、日曜日も先生が体験レッスンされるのですか?
と聞いたら、
明日は違う先生ですよ。とのこと。

本当なら、日曜日の体験レッスンは
もう参加しなくてもいいのだけれど、
せっかくなので違う先生も受けてみようと思い、
翌日も参加。

そうしたら・・・

日曜日の先生は、男性で、
いまいち、私はその先生からは学びたいとは思えなかったんです。

これは、その先生がよいわるい、ではなく、
単なる私との相性の問題です。

私にとっては、ちょっと違うな、と思うところがあって。

ものごとはすべてにおいて
「誰から学ぶか」がとても重要だと感じています。

先生によって、その学びが自分の中にすっと入って、
楽しい、おもしろい、もっと学びたい!と思えるようになるか、
あるいはちっとも理解できなくて、やりたくないとすら思ってしまう。
それくらい違うものだと思っています。

なので、私にとってアートスクールでは、
土曜日の先生の方が相性がよかったのです。

だから、土曜日に参加してよかった!

というのが、今回のはなし。

つまり、何がいいたいかというと
もともと本当なら、土曜日はランチの約束があったので
日曜日に参加する予定でした。

だけれども、何かの手違いで偶然にも
うっかり、たまたま、土曜日に予約をしてしまい、
しかも、土曜日のランチの予定が
これまた偶然にも時間がずれて行けることになる。
そして、土曜日の先生こそが、私にはぴったりの先生でした。

もし、うっかり土曜日の予約を間違えていなければ、
ランチの時間がずれたとしても行ってなかったわけです。

実際、行きたかったのは日曜日の方なので。

この、たまたま、偶然に、間違えて予約をしたことが
私が受けたい先生と出会わせてくれたのです。

というか、この先生に習う必要があるから、
土曜日うっかり間違えて予約したんじゃないかと思うくらいで。

言いたいことが、うまく伝わっているでしょうか?

日常には、こういうことが、
じつはたくさんおこっています。

そっちじゃないよ、こっちだよ、と
偶然をよそおって、必然的に必要な方へと
導いてもらっているようなことが
ほんとうに、ほんとうに、たくさんあると
私は思っています。

これって、なんでしょうね。
みなさんには、そういうこと、ありませんか?

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