更年期と病気
これが更年期か!
45才を過ぎたころから、普段起こらない体調不良が多くなった。
その都度、病院に行ってみるが原因がわからない。
しばらくして症状が治まることもあるが、ある時季になると発症する不調が数年続くこともあった。
そうこうしているうちに、周りで更年期の話題が頻繁に出るようになり、そこでやっと「そうか!更年期か」と気づくことになる。
また、体に出る症状は気づきやすいが、感情の起伏などのメンタルに出る症状は、それが更年期だと気づきにくい。
風邪も生理前も子育てでも、イライラしたり気分がすぐれなかったり、落ち込んだりする。
体の調子が悪くてメンタルに現れる時と、メンタルが悪化して体に症状がでる時もある。
振り返ってはじめてわかる
そして、ふと思い出したのが、30歳で子宮がんになった友人のこと。
その友人は、当時を振り返ると「そうだったんだ」って思えるけど、その渦中で気づくのは難しかったという。
休日に遊びに出かけても楽しいと思えなくなってきて、そのうち遊びの誘いも断るようになる。
習慣だったお酒やたばこも美味しくなくなってきた。食事は何を食べても同じ味に思える。
それらの症状がうつから来るものだったとわかったのは、1年を過ぎた頃。そして同時期に子宮がんが見つかった。
うつになった事が原因でガンを発症したのか、それともガンが発症していたからうつの症状が出ていたのか、今から考えても全くわからないという。
更年期が病気を隠す
更年期も同じで、これが更年期だと気づくまでに時間がかかることが多い。
特にメンタル的なことは、更年期を自覚している本人であってもそれがホルモンのバランスだと気づくことが少なく、持っている性格や性質だと思ってしまう。
しかし、いちばん気を付けたいのは、更年期だと思っていたけど病気だったということ。
更年期だから仕方がないと開き直ってよい時と、そうでない時がある。
更年期という言葉で、病気を隠してしまっていることも、振り返ってはじめてわかることかもしれない。
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