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お年玉の管理とお金の使い方

お正月は子どもにとって、お年玉という「まとまったお金」を手にすることができる特別な機会です。
今日はお年玉の管理からお金の使い方について考えてみたいと思います。

結論からいうと、お金は得るよりも、使い方が大切だということを子どもに伝えていきたいという内容です。


お金の価値観に影響をあたえる生育環境

お金の価値観は、親の価値観が子どもに受け継がれるのは当然です。
もちろん、子どもが持ち合わせている個性もあるので、親の価値観が全て子供に影響するわけではありませんが、少なからず生育環境は子どもの価値観に影響を与えると思います。

わが家には17歳の娘ともうすぐ8歳になる息子がいて、年の差が10歳です。
10年も違えば社会背景も変わりますし、生活環境や親の経験値による考え方も随分変わってきます。
なので、娘が8歳の時と息子が8歳の今とでは、私自身の価値観が違うのは当然です。

娘が小学生だった頃と今とを比較しながら、親の価値観によって子どもへのお金の教育がどのように変わったかを考えてみました。

小6までは親の管理、中学からは本人任せ

長女が小学6年生まで、私がお年玉の管理をしていました。
何か買いたいというものがあれば必要な分だけ渡して、残りは全部貯金です。

中学生になってからは、自主管理にしました。
親としては「少しは貯金してるのかな?」と淡い期待を抱いていたのですが、1円も貯金することなく、全て使い果たしていたようです。

その後、娘は高校生になってアルバイトするようになったのですが、アルバイトの収入もスマホ代以外は全部使い果たす始末。

マシュマロ実験から心理的安全性を知る

突然ですが、マシュマロ実験というのをご存じですか?

4歳の子供に1つのマシュマロを見せて、15分後に戻ってくるまで食べずに我慢できれば、もう1つマシュマロをあげるよ。と伝えて、我慢できるかを確認する実験です。
我慢できた子はその後の追跡調査で、学業成績などが高かったり、年収がよかったという実験結果なんですが、これは何を示しているかというと自制心(セルフコントロール能力)の重要性なんです。

マシュマロ実験

しかし、近年の再現実験では、マシュマロを我慢できたかできなかという自制心の結果だけでなく、我慢できた子は家庭の経済的背景の影響の方が大きいことが分かったそうです。

たとえば、我慢できた子というのは、周りの大人が裏切らない。
経済的に余裕がある家庭で育った子ば我慢したら報酬を得られやすい。
一方、経済的な余裕がない家庭で育った子はいくら我慢しても報酬を得られなかったり、周りの大人が信用できない環境で育った。
「我慢したら買ってあげるっていったのに買ってくれなかった」など、親の一貫性がなかったり、裏切られた経験をして大人への信頼や心理的安全性がない子が、マシュマロを我慢できなかったということがわかったそうです。

私の生育環境とマシュマロ実験

この実験結果を聞いて「なるほど!」と思いました。
私は子どもの頃にもらったお年玉を銀行に貯金していたのですが、使ってないのに減っている。
親に聞いたら「生活費が足りないから借りた」と言われて、いつまで経っても返ってこない。
また翌年もお年玉を貯金するんですが、また減ってる。
「貯金したら使われる」と知ったわたしは、使われる前に使うようになる。
なので、小学校高学年ぐらいからはお年玉を全部使うようになりました。

私が学んだお金の管理を娘にも伝授

心理的安全性のない家庭環境で育った私ですから、娘に対してちゃんとしたお金の教育ができてなかったんですよね。
娘には「ママもやっと最近できるようになってんけどな」といいながら、まず基本的にお金の使い方には浪費、消費、投資があることを伝えました。
得たお金の1/3は貯金。1/3は投資。1/3を使う。
このように収入からの使い道を分けるようにしようという話し合いをして、バイト代から毎月1万円はジュニアNISAで投資するようにしました。

最近少しずつですが、彼女の意識も変わりつつあります。
バイクの免許を取りたいということで、その目的のために貯金できるようにもなりました。
めちゃめちゃ大きな成長だと思っています。

8歳の息子には少しずつですが、浪費と消費と投資の話をしていて、もらったお年玉をまずは3つに分けようと伝えています。
きっとまだ全く理解は出来てないと思いますし、このお金の教育が数年後にどういう形で彼らの人生に影響があるのか、全くわかりませんが、コツコツ種をまき続けるしかないと思います。

まとめ

娘が8歳の時にはお金の教育なんて全くできてなかったのですが、何事も遅いということはないと思っています。
私自身がお金の勉強を始めたのはアラフィフなので、それに比べると早いくらいです(笑)

今回はお年玉の管理から、お金の使い方をどうやって子供に伝えているかという内容でした。
お正月は子供たちとお金について話せる良い機会ですので、この時期を利用して親子でお金の勉強してみるのもいいかもしれませんね。

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