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【4月のAudible読書メモ①】
『4月になれば彼女は』川村元気
あのときのわたしには、自分よりも大切な人がいた。
胸をえぐられる、切なさが溢れだす――
2024年3月22日(金)映画公開が決定した、川村元気による究極の恋愛小説!
4月、精神科医の藤代のもとに、初めての恋人・ハルから手紙が届いた。
“天空の鏡”ウユニ塩湖からの手紙には、瑞々しい恋の記憶が書かれていた。
だが藤代は1年後に結婚を決めていた。愛しているのかわからない恋人・弥生と。
失った恋に翻弄される12か月がはじまる――
なぜ、恋も愛も、やがては過ぎ去ってしまうのか。
川村元気が挑む、恋愛なき時代における異形の恋愛小説。
“あのときのわたしには、自分よりも大切な人がいた。
それが、永遠に続くものだと信じていた。”
“私たちは愛することをさぼった。面倒くさがった。”
“わたしは愛したときに、はじめて愛された。
それはまるで、日食のようでした。”
2024年 春公開 映画『四月になれば彼女は』原作。
読むきかっけをくださったのは、松下友香さんのこちらの記事。
様々な記憶と感情を呼び起こす小説でした。
読み終えて、映画の主題歌を聴くと
手を放す、軽くなる、満ちてゆく
この歌詞が心に沁みわたります。
ハルが藤代に書いた最後の手紙の中で、手紙を書いている理由と、二人の愛が変わっていくことに言及しているところにリンクして、この歌詞がリフレインしてしまいます。
愛が変わっていくのは、仕方がない部分があるけれども、何かをきっかけにもう一度思い返したり、思いやったり、繋がりを感じられたら幸せかもしれない・・・とそんなことを思いました。
小説を読む前に映画の予告を映画館で目にしたせいもあり、3人の俳優さんが頭の中にどうしても登場してくるのをとめられませんでした。
オープニングのウユニの映像が美しくて画像もつくりたくなってしまいました。
![](https://assets.st-note.com/img/1712673174875-dducB3i7qc.jpg?width=1200)
『それでも会社は辞めません』和田裕美
人材派遣会社で働く初芽は、営業部での成績がふるわず上司から叱責される日々。ついに、会社中の使えない社員が集められたという噂のAI推進部へ異動になった。パワハラ、セクハラの横行する理不尽に耐えるのは、生産性の低い無能な社員だから? 「逃げたらいい」と「逃げ場なんてない」の狭間で揺れ動く初芽だが――。輝かない人々に当たる心温まるスポットライトは、これまでと同じ世界を新しい見え方へと変えてくれる。ビジネスの世界に精通した著者が従来と真逆の価値観で描く、決してかっこよくないヒーローたちの物語。
力強いタイトルに惹かれて読みました。
どんな人も輝ける場がある、と温かい目で見られるようになる話だと思います。使えないと言われて落ち込んでいる人よりもむしろ上に立つ立場の人に、生産性と結果ばかり求める人に読んでほしいと思いました。
もちろん、理不尽な思いをしたときにどう立ち向かっていけばいいのか、ヒントも元気ももらえる本です。
最初は酸っぱくても中には甘いソースが入っている飴や魚の水槽など、小物の使い方がとてもよくて一つ一つがとても印象に残りました。
松下友香さん、記事をお借りしました。
ありがとうございます!
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
また次のnoteでお会いしましょう。
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