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5分日記【看護師さんからの問い合わせについて調べもの~アラセナの点滴~】

このnoteは今日あった出来事を5分で文字に起こしたものです。
みなさんこんにちは、趣味でポッドキャストをしているポッドキャスターグループ”ボイスカプセル”のサルです。
noteを書くハードルを下げまくるため”とりあえずまずは5分”と設定し、ささやかな日記を綴っていきます。(最初と最後はコピペで時間を省略しています)

今回は2024年6月6日分の日記。


今日は問い合わせが来たものを調べなきゃいけないのでついでにnoteを書いてしまおうと思って珍しく勉強日記です。
私サルは薬局で薬剤師をしているのでこんこともあるんですね。


まず前提として、アラセナというのは、

帯状疱疹やヘルペスに使う点滴の薬です。


この薬は注意点があって、
『本剤は、通常、5%ブドウ糖注射液または生理食塩液を用いて用時溶解し、輸液500mLあたり2〜4時間かけて点滴静注する。』
という決まりがあります。


本題の看護師さんの質問ですが、

『腎機能や体格の関係で”半量投与(500mLに溶解したものを250mLしか使わない)”する患者さんの点滴も2時間かけなきゃダメなんですか?』


というものでした。


この問題は要するに、『2-4hという時間制限の理由』さえ分かればいいやつです。

まず先に見つかった情報で
本剤は用時調製すること。調製後、長時間放置すると結晶が析出することがあるので、溶解後は 速やかに使用すること。
というのが添付文書・インタビューフォームに載っています。
だから4時間はどう溶かそうと超えちゃいけません。


そして今度はこんな記載も、
薬剤投与時の注意
本剤を点滴静注する際は大量の輸液を用いることから、脳圧亢進等の危険な状態を招くおそれもあるので、患者の状態を十分に観察しながら投与することが望ましい。

この理由で投与時間を2時間以上は使うように決まっているのだろうと思われます。
基本的にはアラサナの溶解には「整理食塩液」や「5%Glu」といった『等張の輸液』を使います。いわゆる輸液の一つ。
病人で体調不良のときに点滴してもらうものを考えればいいのだが、これを急速に点滴してしまうと、心臓や脳に負担がかかります。
一般的な成人は、2ml/kg/hでの投与では心負荷がかからないとされているともいわれています。60kgの人なら1時間に120mLですね。

4時間の理由はアラセナのせいでしたが
2時間の理由はアラセナというよりは体への水分負荷、溶解させている輸液の一般的な点滴速度・体への影響を考慮したというのが結論のよう。


一応持田製薬さんのおくすり情報担当者にも聞きましたが答え合わせはざっくり正解でした。2~4時間というのも治験のプロトコルがそうだったからみたいな回答でしたが。。。


最初の質問に戻ると、
①2hというのは体への水分負荷を考慮したもの
②500mLにアラセナ2本溶解が通常量。半量なら250mLの輸液で1本溶解。250mLを1hで点滴するのも、500mLを2hで点滴するのも水分負荷のスピードは一緒。メーカーは「保険適応外なので2h以上で」としか言わないAIと化すが、実質1h点滴で問題ないと思う。

というのが私の回答になりました。


たまにはこういう勉強もしなきゃな。
今日はここまで。

このようなnoteにお立ち寄りいただいたそこのあなた、逆スキ♡を念で送ります。ありがとうございました。
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