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(完成版)ミックスボイスの出し方をわかり易くまとめてみました

ちょっとタイトル煽りすぎたか… しかしなんか専門用語並べてそれらしい事を言っている人達よりはかなりわかりやすくなっていると思います

ミックスボイス それすなわちミドルボイス

ミックスボイスとミドルボイスは違うモノです。
ミドルボイスは中音域の声区 ミックスボイスはその声区で使われるテクニックの事です

ですから、ミドルボイスができなければミックスボイスができるわけがない

ミドルボイスとは

ミドルボイスは中音域の声区です。地声・裏声と2種類で声を現す事が多いですが、本当は 
地声(チェストボイス)|ミドルボイス|裏声(ヘッドボイスorファルセット) 
という分け方が正しいです
多くの人が地声だと思っている歌手の声は、実はミドルボイスだったと言う事が多々あります

ミドルボイスを出そう

ここからはミドルボイスの具体的な出し方を
ミドルボイスはそれを習得するだけで歌い方が画期的に変わります是非身につけてください

まずは喚声点を見つけよう

最初に第一喚声点
これは、ド レ ミ ファ… と発声してみてください
ほんのちょこっとだけ、喉がこくっっとなったり、息やつばを飲み込みたくなる部分があります。そこが第一喚声点です(細かく調べるために半音ずつもやってみてください)

平均的な第一喚声点の位置は 男性はD4~F4 女性はG4~B4
思ったよりだいぶ低い音だと思います
ここより高い地声は張り上げしてると考えてもらって構いません
ちなみに私はE4とF4の間です。

第二喚声点

これは簡単で、力を入れないと裏返ってしまう場所です
張り上げがクセになっている人は見つけにくいので注意
正しい位置を見つける事が重要なので、高い位置にしようと頑張っても意味がありません

平均的な位置は 男性はG4~B4 女性はC4~E5くらいです
女性の方がちょっと誤差が大きいかも知れません
ちなみに私はG#4とB4の間です

ミドルボイスを使っていこう

喚声点が調べられたらミドルボイスを使っていきます
なんか変だな?と思ったら、喚声点をもう一度調べてください 結構間違っていたりします

ミドルボイスは「地声と裏声を混ぜた声」とか言われますが正直なんのこっちゃですねw

第一喚声点を乗り越えよう

地声で声を出すときと、裏声で声を出すとき 喉に少し動きがありますよね?
じつはそれは2段階じゃなくて3段階あるんです すっごくわかりにくいですが
その2段階目で普通に声を出せば、ミドルボイスになります

具体例でいえば、上司やお客様に電話するときの少し高い声 アレです

そんな細かい調整を言われても… と最初は戸惑いますが、これはすぐに慣れてしまいます
私も数日で慣れて、特に意識しないでもその高さになればミドルボイスにチェンジできるようになりました
最初だけは意識して練習してみてください

もし全然できないよー って人がいたとしたら
それはチェストボイスがない(もしくは出さない)人かも知れません
女性に多いタイプで最近は男性にも増えているらしいです
俗に言う天然ミドルボイスです

そういう場合はチェストボイスの練習をしなければなりませんが
ここでは割愛します

第二喚声点を乗り越えよう

こっちは簡単です、ミドルボイスで張り上げなければいいだけ
勝手に裏声にひっくり返ってくれるので
一番重要なのは脱力して声を出す事です

ヘッドボイスを鍛えよう

ミドルボイス出ました、第二喚声点で裏声になりました

じゃ使い物にならないですよね
ヘッドボイスを鍛える必要があります
裏声を鍛えるなんてことは、あまりないので少し手間がかかるかもしれません
何も練習していない状態だと、ファルセットの「ふわぁ~」って声が出ると思います
それを口腔や鼻腔で共鳴させると… だんだん芯がでてきます それがヘッドボイス
口腔で共鳴させると、頭のてっぺんが震える感じになります だからヘッドボイスなんです

口腔で共鳴させるには

よく言われるのは「卵を口の中に入れた感じ」っていうのですね
舌を下げて、頭の方に息をもっていきます

ちなみに、ヘッドボイスに限らず 息は口の上の口蓋の固い部分と柔らかい部分の継ぎ目を狙って声を出します
上級レベルになれば、あえてそこを外していくというテクニックもありますが ここでは省略します

ヘッドボイスはどんだけ上手くやっても裏声ですが
録音してみると、意外と地声感があるものです
このギャップができるようになれば、ヘッドボイスはとりあえず習得です
もちろんもっとレベルを上げていく必要がありますが…

やっとミックスボイスに辿り着きました

ここまでくれば、9割以上はミックスボイスを習得したも同然です
ミドルボイスを習得しただけでも、かなり歌唱力は上がっているはずです
さらに、ミックスボイスは万能ではありません
曲調によっては、使わない方がいい時もありますし…
あくまでテクニックの一つだと思ってください

第一喚声点側

こっちは、ほとんど意識しないでもミックスボイスができています
もし、出来ていないようであれば ここで完全に裏声になってしまっている可能性があります
ほんのちょっと意識するだけという感じなので、うまく感覚をつかんでください

第二喚声点側

こっちは難しいです ほぼ地声の声から裏声につなぐわけですから
いくらヘッドボイスを鍛えていたとしても、どうしても段差ができてしまいます
なので、喚声点の2音下くらいから すこしずつ裏声成分を混ぜていきます

ミドルボイスは、地声の属性と裏声の属性両方を持っているので
バランスを変更することが可能です

たとえば…

実際プロの歌手でも、ミドルボイスのバランスを変更して全体をウィスパーっぽく聞こえさせたりする場合もあります

ここではミックスボイスの話なので、戻しますが バランスをうまく変えていくと
ヘッドボイスとの境目がわからなくなります

これがまさにミックスボイスです

終章

言葉で書くと難しいですが、ミドルボイスさえ習得してしまえば ミックスボイスを習得するのはさほど難しい事ではありません

ともかく覚えておいてほしいのは
声区は 地声・裏声の2段ではなく チェスト|ミドル|ヘッド の3段だということです

まあ、スーパーヘッドボイスやホイッスルボイスってのもありますが…ここではいいでしょう…


最後に

これらを実践する場合は 絶対に力んだり喉に無理な力を掛けないでください
むしろ、力が入った時点で失敗なので、即刻中断して やり方をみなおしてください



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