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【動画🎓🎞️】NY証券取引所とダウ工業平均とS&P500誕生の背景~『お金の教科書STEP3』3-6


近現代の世界は大きく2つの勢力に分断しています。
一つは権威主義。一部の人たちが特権を有して国民または人民を指導(支配)する社会でロシアや中国、北朝鮮などに代表される世界です。

国家によって社会主義とか共産主義、または独裁政治などと呼ばれることもありますが例えばマルクスの『共産党宣言』をベースに、資本主義の格差を是正し究極の平等社会を目指すのが共産主義だとすればそれは最終的には国家という概念さえなくなります。つまり無政府主義アナーキズムです。


他方には自由主義の世界があります。欧米などの西欧社会が代表的で広義には日本もここに含まれます。

よくロシアや中国を民主主義国家ではないと表現する人たちがいますが、これは実は誤解を招きかねない表現です。


王政や帝政(君主制)のような、一部の人たちによって政治が行われる体制ではないことを「共和制」と呼びます。

共和制の代表的な国はアメリカ、フランス、韓国などです。

一方で共和制に含まれないイギリスやベルギーなどのように世襲制の王室を持つ国もあります。

1830年にオランダ(ネーデルラント連合王国)から独立して以来の王族で
世界で現在唯一の国民的君主制(領地ではなく領民と結びつく)を採用している国家。
大英帝国ヴィクトリア女王と初代レオポルド1世はいとこ(母方の弟)


君主(王様)が権力を掌握して政治を行う体制を「専制君主制」。
君主の権力が憲法によって制御されている体制、たとえば日本の天皇のように国家の象徴的な立場となっている場合は「立憲君主制」と呼びます。

このように「君主制⇔共和制」は対義語ですが、ここに国民全員が政治に参加する体制が参加する体制「民主制」(民主主義)が存在します。

民主制とは元々、古代ギリシア以来、一人の支配者である君主制や少数の支配者が行う貴族政に対して、多数の支配を意味する権力の分散を意味しています。

古代ギリシアではアテネなどがそうであったように市民全員が政治に参加し、直接意見を述べる「直接民主制」が発展しました。しかし人口規模が大きくなり、都市国家も拡大してくると遠方から全員が参加することがだんだんと困難になっていきます。

そこで代表者に自分たちの代わりに意見を述べ、政治を行う「間接民主制」が登場します。

そして民主制の対義語は「独裁制」です。確かにロシアや中国などは我々が客観的に外から知っている情報からは独裁的な政治が行われていると感じることが多々あります。

このため「独裁制」に対して「民主制」と呼びたくなる気持ちは分からないではないのですが、正確ではないのです。

ロシアでも中国でも北朝鮮でも選挙は行われているのですから、国の代表者を選出する仕組みがきちんと機能しているかどうかは兎も角として、少なくとも中国とロシアは君主制ではないのですからこれらの国を「非民主主義国家」と呼ぶのは正確には正しくないのです。

青色=Liberal democracy(自由主義的民主主義)
水色=Electoral democracy(選挙民主主義)
橙色=Electoral autocracy(選挙権威主義)
赤色=Cloced autocracy(閉鎖的権威主義)
https://gigazine.net/news/20220226-democracy-recent-achievement/

そしてここに信仰の自由、政治信条の自由、職業選択の自由…などのイギリス市民革命から始まったアメリカ独立宣言やフランス人権宣言などによって確立された「基本的人権の尊重」が認められることを「自由主義」と呼びます。


つまり資本主義とは自由主義の考え方の一部であり、それを体現し、自由な競争によって発展を遂げてきた国がアメリカ合衆国と言えます。

アメリカ独立宣言は1776年7月4日。この年、イギリスでアダム・スミスが『国富論』(諸国民の富)を発表し資本主義社会の仕組みを明らかにした年でもあります。

また日本でいえば江戸時代中期、第9代将軍徳川家治いえはるの時代。

祖父でもあり、8代将軍だった徳川吉宗から寵愛を受けて帝王学を学び、田沼意次を重用し、江戸の町を水害から守るために現在の千葉県北部にあたる印旛沼(印西市・佐倉市・成田市・八千代市・栄町など)や手賀沼(柏市・我孫子市・白井市・印西市など)などの干拓を実施したり、蝦夷地開拓やロシア貿易を試みた時代でした。

チーバ君でいえば目の周辺にあたる場所


今日まででの250年にも満たないアメリカは生まれたばかりの共和制自由主義、つまり資本主義を活用して急速に発展を遂げていきます。

その原動力の一つとなったのが、欧州ではミシシッピ・バブル、南海泡沫事件によって投資家心理が焼け野原になった株式を媒介とした投資市場ウォール街が誕生し、証券取引所とその金融システムが研磨されたことも大きな要因だったと言えるでしょう。

今回はウォール街ニューヨーク証券取引所(NewYorkStockExchange)の誕生、

そしてそのきっかけとなった「ボタンウッドすずかけの木の協定」

世界中の投資家がアメリカ経済に注目をする指標となっているNYダウ30種工業平均とS&P500の誕生の歴史と背景を学びましょう。


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