📧「売上高＜キャッシュフロー」の乱立するサブスクリプション・ビジネス⑥(2019年9月)

ポッターさん

2020年9月16日 21:49

本編はセミナー受講者・契約者・有料メールマガジン会員向けの記事です。

会員の無料公開期間終了後、原則として有料記事として公開しております。

1年分をまとめたお得なマガジンがおすすめです。

あらゆるビジネス・経済・投資の世界が「需要と供給」のバランスによって成り立っていると考えることが出来ます。
日本では現在もその企業を評価する指標の筆頭が「売上高」です。

しかし次のような企業を良い企業と評価するの適切でしょうか？
売上高2兆円
純利益マイナス300億円

これが単年で、何らかの止む無い事情があったのであれば今後の成長にもまだ期待できますが、何年もこのような状態が続いたとなればこれ危機感を持つ必要があります。

日本では売上高が過剰なほど重視され、売上高の高い企業良い企業と評価されています。売上高を完全に無視して良い訳ではありませんが、私は売上高の多い企業より企業の中身が大切だと思います。

売上高が大きな企業の危険な兆候として出てくるのが上層部の人たちが顧客の意向や顧客と接している従業員などを無視してトップダウンの経営判断を始める事です。

ここ最近ではセブンイレブンなどが鈴木会長退任後、人手不足による時短営業を相談した店主に杓子定規な24時間365日営業の強要をしたり、消費期限間近の食品の値引きへのペナルティを課し、7pay不正チャージ(2段階認証を知らない経営者)など暴走気味というのを多くの方々の目に触れているところでしょう。

7＆iホールディングスの社是「誠実」がもはや掲げるだけのものに既になっているとすれば既に赤信号かもしれません。

一方、海外や日本でも今世紀に入って急速に普及が進んでいるのが売上高と対極に位置する「サブスクリプション」(subscription、以下サブスク)と呼ばれるキャッシュフローを重視したビジネスです。
サブスクとは元来は書籍などの予約購読やディアゴスティーニなどにおける定期購読のような意味でしたが、近年は高額なサービスを分割払などで契約することで支払い、毎月少しずつながら高品質なサービスを受けることが可能なサービスとしてどんどん増えています。