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本当に読んで欲しい漫画【タテの国】

始めに

皆さんは「アキレスと亀」というお話をご存じでしょうか。足の速いアキレスとのろまな亀がかけっこをします。アキレスはハンデをつけて亀より遅くスタートします。みんな時間が経てばアキレスが追いつくと思うでしょう、しかし違います。アキレスがさっき亀のいた所に追いつく時、亀は先に進んでいるのです。またアキレスが亀のいたところまでたどり着くと、亀はもうそこにはいません。これは無限回繰り返され、不思議なことにアキレスが亀に追いつく事はありません。

…楽しくなってきませんか?このお話は古くから哲学者たちが議論してきたパラドックスの一つです。もしこれがSFの世界で表現の中に取り入れられたらどんなにワクワクするだろう、、、それが【タテの国】です。

あらすじ

主人公ルスカは果てしなく伸びる【タテの国】の住人、他の者は興味も持たないタテの国の底に興味を持っていた。ある日、上空から女の子が落下していく。それを見たルスカは少女を追い飛び降りてしまう。しばらく落ち続けたルスカタテの国】の研究をするケルビン博士と出会い、少女を追いかけていく。


感想

ざっくりあらすじを書きましたがインディーズ感あふれる王道SF冒険物語です。読んでいて思ったのは「この物語を書きたくて書いていそうだな」ということ。アツいパッションを感じます。そしてよくまとめられています。


おすすめポイント

  • 全120話の為すぐ読める。

  • ジャンププラスで無料で読める。


こんな人におすすめ

  • 哲学的な作品が好きな人:SFを題材にして、人の在り方とか真理とかそういうものを描いています。同じ作者の「ドラゴンの子」という現在連載中の作品も、本質的には似ていると思うので本人の深みが伺えます。

  • 論理的な思考が得意な人:物語を通して真理を追い求めます。ロジカルに考えられる人はより楽しめること間違いなしです。





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