Vocagraphy!

「Vocagraphy!(ボキャグラフィー)」は、難聴児のパパが難聴児の療育のために作…

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「Vocagraphy!(ボキャグラフィー)」は、難聴児のパパが難聴児の療育のために作った、"ことば"を楽しく・早く・たくさん覚えられるようにするためのスマホアプリです。https://blw.jp/

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    オンラインでの言語聴覚療法についての記事を、聴覚障害の子どもの持つ父親とダウン症の子どもを持つ父親の2人が書いていきます

最近の記事

【コラム】アプリを開発して、行き着いた場所。

Vocagraphyをリリースしてから3年が過ぎ、約2万ダウンロードされました。今でも「子どもと一緒に使います」とコメントを頂き、大変嬉しく思います。1000人に1人は聴覚障害児として生まれますので、これからも必要としている方にご活用頂けることを期待しています。 紙で作っていた絵カードをスマホで簡単に作ることができるようになったことはアプリを開発した成果と言えますが、Vocagraphyを上手に活用して頂くには大きな壁があると感じています。そもそも、どのようなオリジナル教材

    • 【#トリセツ 06】算数の文章題が苦手なあなたへ。「Vocagraphy+」のテキスト画像生成機能を活用しよう!

      算数の文章題が苦手なお子さんは結構多いのではないでしょうか。文章を読んで、書いてあることを図にして、そこから聞かれていることを理解し、答えを出すというのがコツだと思います。しかし、文章から図にする事が出来なかったり、図にしたけど何を求めるのか分からなかったり、コツをつかむまでには苦労があります。そんな時に「Vocagraphy+」のテキスト画像生成機能を活用してみましょう。 ▶︎「速さの計算」の例(基本編) まずは、テキスト画像生成機能の基本的な使い方をおさらいします。

      • 【#トリセツ 05】Vocagraphy+をリリース!! GIF動画機能とテキスト画像生成機能とは?

        久しぶりの執筆です。ちょうど半年くらいですね。 いや〜、この半年は本当にいろいろありました。 今日はまず、一番嬉しいご報告として「Vocagraphy+」のリリースについて書きます。 ▶︎動画が使える療育アプリの開発経緯 実は、無料版「Vocagraphy!」を開発する時から、動画を使いたいと考えていました。しかし、このアプリで動画を扱うにはいくつかの問題点がありました。 画像を圧縮してアプリに取り込むため、動画の場合は時間がかかってしまう 再生、一時停止、音量など、

        • 聞こえる、聞こえない、聞こえにくい

          あなたは音が聞こえますか。 音が聞こえない人や聞こえにくい人が家族にいますか。 私は娘が難聴であることで、初めて聞こえない人や聞こえにくい人のことを詳しく知りました。もちろん、難聴という言葉は知っていましたが、今まで家族や友だちに難聴の人がいなかったので、具体的にどんなことで困るのか全く知りませんでした。娘が難聴と診断されてから慌ててインターネットで調べましたが、あまりの情報量に困惑する日々を過ごしました。 聞こえない人や聞こえにくい人のことを調べていると、社会がいかに聞

        【コラム】アプリを開発して、行き着いた場所。

        • 【#トリセツ 06】算数の文章題が苦手なあなたへ。「Vocagraphy+」のテキスト画像生成機能を活用しよう!

        • 【#トリセツ 05】Vocagraphy+をリリース!! GIF動画機能とテキスト画像生成機能とは?

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          【コラム】言語習得の臨界期が6歳ごろというのは本当なのでしょうか。

          自分の子どもに言葉の遅れがあると、親はとても心配になります。周りの同い年くらいの子どもや、場合によってはもっと小さな子どもがペラペラ話しているのを見ると、焦ってしまったり、辛い思いをしたりします。なぜうちの子は言葉が出てこないのだろうか、私もそのような経験をしました。 自治体の1歳6ヶ月検診や3歳児検診がありますが、そこで言葉の遅れについて相談しても、「もう少し様子を見ましょう」と言われるだけです。確かに、3歳以降になって話し始める子どももいるでしょう。 しかし、言葉の遅

          【コラム】言語習得の臨界期が6歳ごろというのは本当なのでしょうか。

          【#トリセツ 04】慣れてきたら、より便利に使うための機能3選

          カードを作り、フォルダに入れて分類し、覚えたらクイズをする。これがVocagraphy!の基本的な使い方です。しかし、毎日使って慣れてくると、「もっと効率的にやりたい」と感じてくるでしょう。 今回は、より便利に使うための機能を3つご紹介します。 ▶︎まだ覚えていないカードをハイライトする方法 Vocagraphy!では、言葉のクイズをして正解か不正解かを絵文字(😀 🙁 😢)で記録します。カードの絵文字を見れば、どの言葉は覚えていて、どの言葉が苦手なのか一目で分かります。

          【#トリセツ 04】慣れてきたら、より便利に使うための機能3選

          【#トリセツ 03】いらない写真、カード、フォルダを削除する方法。

          これまでカードやフォルダの作り方をご説明してきましたが、子どもはどんどん言葉を覚えますので、いらないカードは削除すると良いでしょう。「覚えた」という名前のフォルダを作っておいて、フォルダごと一気に削除しても良いと思います。ただし、一度覚えても忘れてしまう言葉もありますので、完全に定着するまではとっておいた方が良いと思います。 ▶︎写真を削除する方法 間違えて異なる写真を選択してしまったり、写真を入れ替えたいという時には、簡単に写真を削除することができます。 写真を「長押

          【#トリセツ 03】いらない写真、カード、フォルダを削除する方法。

          【#トリセツ 02】「でんわ」と聞いて、"なに"を思い浮かべる? 複数の写真を一つのカードに入れる方法。

          皆さんは、「でんわ」という言葉を聞いて、どんな絵を思い浮かべますか?上の写真のような昔の電話がパッと頭に浮かぶ人はあまりいないですよね。今だとスマホを「でんわ」と呼びますね。少し前ならガラケーでしたね。さらにその昔は、公衆電話に長蛇の列が出来ていたものです(歳がバレる💦)。 では、子どもはどうやって「でんわ」という言葉を最初に覚えているのでしょうか。電話が何なのか意味を理解しているとは思えません。スマホが電話となった今の時代、大人でも説明するのが難しいですよね。 ▶︎なぜ

          【#トリセツ 02】「でんわ」と聞いて、"なに"を思い浮かべる? 複数の写真を一つのカードに入れる方法。

          【#トリセツ 01】とっても簡単な、最初にやるべき5つのステップ

          Vocagraphy!はいろいろな使い方ができます。もともとは、難聴児の言葉の療育を想定して開発しましたが、聞こえる子どもたちが勉強に使っても良いですし、大人が外国語を覚える時に活用することもできます。 あなたの覚えたい言葉を写真と一緒にカードにして、毎日ながめて、クイズをして覚えたか確認します。電車やバスに乗っている時やちょっとした空き時間にVocagraphy!を使ってみましょう。 ▶︎まずはインストール Vocagraphy!はiOSとAndroidの両方に対応し

          【#トリセツ 01】とっても簡単な、最初にやるべき5つのステップ

          【アプリ開発経緯】なぜ言葉を覚えるためのアプリを作らなければならなかったのか。

          我が家には聞こえる長女と難聴の次女がいます。現在、次女は人工内耳をして聞こえる世界と聞こえない世界を行ったり来たりしていますが、最初はほとんど聞こえていなかったので、言葉の発達がとても遅れてしまいました。詳しくは娘の難聴についてまとめたブログ「いつか、きっと -someday soon-」にまとめてありますので、よろしければご一読ください。この体験がなければ、Vocagraphy!はこの世に無かったと思います。 難聴児を持つご家庭であれば、家中のモノに名前を書いた紙を貼った

          【アプリ開発経緯】なぜ言葉を覚えるためのアプリを作らなければならなかったのか。