見出し画像

第852回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」ベトナムでの「ウェブトゥーン」発展に越系米国映画監督が助言

本日の記事:
「ベトナムはウェブトゥーン産業の確立を視野に入れるべきとベトナム系アメリカ人の映画監督がアドバイス」
原題:
" Vietnam should eye establishment of webtoon industry: film director "

記事リンク:https://tuoitrenews.vn/news/ttnewsstyle/20230807/vietnam-should-eye-establishment-of-webtoon-industry-film-director/74836.html


(写真:ベトナム系アメリカ人の映画監督チャーリー・グエン(中央)と漫画原作の映画で有名になった2人の日本人俳優、金子昇(右)と井上正大(左))


【本日のポイント】

(1)ベトナム系アメリカ人の映画監督であるチャーリー・グエン氏はイベントで訪越し、「ベトナムのウェブトゥーン産業の確立と成長」の重要性を強調した。
彼はベトナム人アーティストが映像産業の中で労働力として働くだけでなく、物語自体を描く「ストーリーテリングアーティスト」になるべきだと主張した。


(2)ベトナム人アーティストの多くが韓国でウェブトゥーンの制作に携わっており、この市場は急成長していますが、ベトナム国内でのキャリアと収入の確保は困難であるとされており、この課題を解決する戦略と支援が求められている。

(3)今回、開催されたCOMINK(コミックコンテスト)は、ベトナムのウェブトゥーン産業を促進する取り組みで、若者を対象にしたコミックコンテストも開催している。
主催者はベトナムのウェブトゥーンプラットフォームの開発とアジアでのリーダーシップを目指しており、この方向性は業界の将来に対する前向きな展望を提供している。

=====================


【解説】

アジアゲートベトナム代表の豊田です。

さて、今日の記事について。

私、まず「ウェブトゥーン」って何か知らなかったんで、チェックしました。

(参考)
ウェブトゥーンとは?世界で注目される理由や人気作品5選を紹介


この記事によると、、、、

=====
”ウェブトゥーンは韓国発のデジタルマンガで、「ウェブ」と英語でマンガを意味する「カートゥーン」をくっつけて名付けられました。

フルカラーで画面を縦にスクロールしながら読めるなど、スマホで閲覧しやすい仕組みとなっている点が特徴的で、さまざまなジャンルの作品が生み出されています。
1990年代に生まれ、その後韓国の急速なIT化により2000年代ごろから流行しました。”

=====


そして、さらに記事を読むと、この「ウェブトゥーン」の特徴としては、プロの漫画家以外の人でも投稿できるものもあり、プロアマの垣根を超えて多数の作品が投稿される、という点にあるそうです。

紙媒体のように大小さまざまな形のコマが並ぶわけでなく、スクロールに対応した縦長のコマを活用して表現するため、文字数が少なくなるなど構成がシンプルであるというのも参入障壁を下げているのかもしれないです。

さらに、大前提としてスマホでスキマ時間に読まれることが想定されるため、分かりやすいストーリー展開やフルカラーに対応した華やかな絵図柄が好まれます。

さらに、制作にあたってストーリー構成やネーム作り、彩色など各工程を分業で行うことが一般的だそうで、従来のマンガとは作風や制作方法に大きな違いがあるとのことです。

まぁ、日本の漫画でも「原作者」と「作画」が分かれてるケースもありますが、そういうのは結構、売れてからで、最初はストーリーから作画まで一人の漫画家が行うケースが多いと思いますが、このウェブトゥーンはむしろ、分業制が一般的なんですね。

ということは、まぁ、映画作りになってる、という感じかな?

で、今回、ベトナムで行われたコミックイベントに来越したベトナム系アメリカ人の映画監督、プロデューサー、脚本家であるチャーリー・グエンは、ベトナムの若いコミック愛好家たちは、ウェブトゥーンの読者や外国人雇用主のウェブトゥーニストとして働くのではなく、ストーリーテリングアーティストになる努力をすべきだと語った、と記事では述べています。

要するに、労働集約的な作画ではなく、原作を書く方になる努力をしろ、ってことのようです。

多くのベトナム人アーティストが外国のコミック会社、特にウェブトゥーン市場の人気がここ数年強く伸びている韓国企業のために「オフショア」の外注社員として働いているそうです。

ベトナムに在住する、彼らベトナム人アーティストは、韓国側から提供された絵コンテ、キャラクター作成、アートディレクションに基づいてウェブトゥーンの作画を100パーセント担当し、完成後にデータを韓国側に転送する「オフショア」を行なっているそうです。

まぁ、これはITや建築図面など多くの業界でもみられる構図ですね。

ベトナムのマンガ愛好家のためのイベント「COMINK」の共同設立者であるポール・ブレナー氏は、アメリカ、タイ、インドネシアなど、24歳以下の若いウェブトゥーン読者が多い国の例を挙げて

「ベトナムでは、ウェブトゥーン市場は外国のコンテンツに支配されている」

と語り、

「COMINKを通してベトナム人のためのウェブトゥーンプラットフォームを開発し、ベトナムのコミックの売上をアジアでリードさせたい」と付け加えた、と記事は語ります。」

マンガといえば日本は世界をリードする存在ですが、やはり、漫画家やアニメーターの低賃金問題という点では、それほど変わらない面もあり、世界共通の問題も孕んでいるように思います。

以上 豊田英司
=====================


「アジアゲートベトナム 」はベトナムにおける人事・ 労務のアドバイスに特化して、あらゆるご相談を承っております。
まずはお気軽にご相談ください。


(主なサービス内容)
(1) ベトナムにおける人事、労務、法務のご相談、調査、 セカンドオピニオン提供

(2) 就業規則、賃金テーブル、雇用契約書などの作成サポート

(3) 人事評価制度作成サポート

(4) ビザ・就労許可証(WP)、一時滞在許可証(TRC)の取得代行

(5) 会社設立ライセンスの新規・追加手続き代行

(6) ベトナム市場調査、ベトナムローカル企業の与信調査

(7) その他、ベトナムでの事業運営に関わる各種相談対応
============================== ==============

ASIA GATE VIETNAM CO., LTD
(ウェブサイト)


Managing Director /代表
豊田英司(Toyoda Eiji)
TEL : +84(0)94 653 2425
Email: toyoda@asiagatevn.com

【会社所在地(Office Location)】
ハノイ本社(Hanoi Head Office)
4 Floor, B220 Vinhomes Gardenia, Ham Nghi, Cau Dien, Nam Tu Liem, Hanoi, Vietnam

ホーチミン支店(HCMC Office)
1F - Somerset Chancellor Court,
No. 21-23 - Nguyen Thi Minh Khai street, Dist. 1 Ho Chi Minh city ,Vietnam

ハイフォン出張所:(Hai Phong office)
No.12/116 Vinh Cat str, Vinh Niem ward, Le Chan Dist,Hai Phong, Vietnam

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?