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【ベトナムでの社内アンケート実施時のポイント】

【ベトナムでの社内アンケート実施時のポイント】

ベトナム人事労務コンサルティングのアジアゲートベトナム代表の豊田英司です

昨今、従業員への人事施策を考える上で、ベトナムの日系企業でも「社内アンケート」を行う企業が増えています。

これは「人事評価への満足度」のような点数式のものと「このような手当が欲しい」といった具体的なアイデアを聞くものとに分かれます。

こういった社内アンケートを実施する際に気をつけないといけないのが、

「いかに個人が特定されないようにしていることをベトナムの従業員に納得してもらうか」

というポイントがあります。

日本と違い、

「自分より権力を持っている人に、自分の率直な意見を言う」

文化が根付いていないと言わざるを得ないベトナムでは、この社内アンケートでも

「会社の意向に合わない意見を言ったら、何かあるのではないか?」

という懸念を口にされる従業員の方は意外なほど多いと経験上、感じています。

ですので、個人名はもちろん、職種や部署名などが特定しないといけないアンケートでは途端にアンケートの中身が極めて乏しい、もしくは、模範回答的なものしか提出されなくなってしまいます。

さらに、WEBを介在したアンケートも、一部の方は「ログを取られる」懸念を持たれます。

結局、昔から行われている

「社内に目安箱を置いて、投稿する」

スタイルが一番、自由な意見が出るのかな、、、などとご相談にいらっしゃった企業様とはお話ししたりします。

人事施策を行う上で従業員の「本音」を知ることはとても重要ですので、企業様それぞれの風土に合わせて、こういったポイントを踏まえて社内アンケートを有効活用されると良いかな、と思います。

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(アジアゲートベトナム代表  豊田英司 )


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