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第981回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」世界最大のEVメーカー、来月ベトナムに15カ所のショールームをオープンへ

本日の記事:
「世界最大のEVメーカー、来月ベトナムに15カ所のショールームをオープンへ」
原題:
" World’s largest EV producer to open 15 showrooms in Vietnam next month "

記事リンク:https://tuoitrenews.vn/news/business/20240506/worlds-largest-ev-producer-to-open-15-showrooms-in-vietnam-next-month/79715.html


(写真:ベトナムで最初に販売されるBYDのEVモデルのひとつ、Atto 3)


【本日のポイント】

(1)世界最大の電気自動車メーカーである中国のBYDがベトナムで15の新しいショールームを開設予定。この動きは、東南アジア諸国で合計50のショールームを設ける戦略の一環である。

(2)BYDはベトナム市場にAtto 3、Dolphin、Sealといった純EVの車種を導入する。BYDはベトナムを東南アジアにおける最後のターゲット市場と位置付けている。

(3)ベトナムでは既に地場企業のビンファストが先行して電気自動車を販売しているが、BYDは販売や充電ステーションの設置においてパートナーと協力して行う予定で現地での成功を目指している。

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【解説】

アジアゲートベトナム代表の豊田です。

さて、今日の記事について。

 ついに電気自動車の雄、中国の自動車メーカーである比亜迪汽車(BYDオート=BYD Auto)が今年6月からベトナム各地でショールーム15か所をオープンし、本格的な販売を開始する計画だそうです。

元々は、1990年代に携帯電話用バッテリーの生産をしていたBYDが2003年に突然、自動車開発を発表した時は多くの人が会議的でしたが、今や中国を代表する自動車ブランドとなりました。

まさにチャイニーズドリームですねー。

ベトナムではすでに地場のビンファストや韓国系のヒュンダイもEV販売してますが、どうなんでしょうねー。

ビンファストは数字だけ見るとそこそこ売れてることになってるんですが、私の周囲で買ったベトナム人を見たことがなく、ビングループの営業車や、ビングループの従業員の購入が結構大きいような気もするんですが、、、

まぁ、今、EVの将来性については論争になっているので、私もよくわからないですが、まぁ、現時点で、ここまで売れれば、今後、何かあっても全くEV自体が消え去ることはないと思うので、BYDがどの程度、ベトナムで売れるのか楽しみですね。


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【記事の日本語訳】
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ベトナムで最初に販売されるBYDのEVモデルのひとつ、Atto 3。

世界最大のEVメーカー、来月ベトナムに15カ所のショールームをオープンへ

世界最大の電気自動車(EV)メーカーである中国のBYDは、6月にベトナムで15のショールームを開設すると、BYDベトナムのVo Minh Luc COOがTuoi Tre(青年)紙に語った。

同社は今年、東南アジア諸国に合計50のショールームを開設するため、他のショールームの開設にも取り組んでいる。

ショールームは、北部のハノイとハイフォン市、中部のダナン市、南部のホーチミン市、バリア・ブンタウ州、カントー市など、ベトナム全土の主要な場所に設置される予定だ。

BYDは10年にわたりベトナム市場を研究し、現地当局やパートナーと協力してきた結果、同市場への参入を決定し、これまでBYD製品が販売されていなかった最後の東南アジア市場で存在感を示すことになった。

BYDにとってベトナムは重要な市場であるため、同社は市場調査や参入準備に時間をかける必要があると認識している。

「このプロセスが完了すれば、ベトナムでの事業活動を迅速かつ強力に開始する」とリュック社長は述べた。

BYDは当初、Atto 3、小型ハッチバックのDolphin、Sealの3車種の純EVをベトナム市場に投入する。

BYDは、この3モデルがタイやマレーシアと同様に目覚ましい売上を記録することを期待している。

BYDベトナムの幹部は、今年の最終四半期までに、セダンのBYD Han、ハイブリッドのSeal Lion、SUVのTangの3モデルをベトナム市場に投入すると付け加えた。

Atto 3はタイを含む多くの市場でBYDの主力商品とされており、価格は1台6億2500万~7億3000万ドン(2万4714~2万8858米ドル)である。

ベトナムでは、起亜セルトスや現代クレタなどのガソリンSUVと直接競合することになる。

BYDアジア太平洋自動車販売部門のリウ・シュエ・リャン部長は、BYDはベトナムを重要かつ潜在的な市場と考えており、ベトナムは東南アジアで最後に参入する市場だと述べた。

BYDは20の大都市と省に代理店を展開する予定である。

同氏は、EVが不可逆的なトレンドになっていることから、BYDのEV販売がベトナム市場で成功することを期待している。

BYDは、そのバッテリーと9万人に上るエンジニアとデザイナーの労働力により、2023年に最大のEVメーカーとなった。

タイヤとガラスを除けば、BYDは自動車の残りの部品を研究、設計、製造することができる。

彼は、タイの顧客がBYD車を購入するために行列を作っていることを紹介した。
BYDは現在、タイでEV市場の40%、マレーシアで44%のシェアを占めている。

「ベトナムにはすでにEV企業があり、地元住民はコスト削減と環境に優しいEVに関心を示しているため、ベトナムでも同様の成功を期待している」とBYDの代表は語った。

充電ステーションについては、BYDはベトナムで自社の充電ステーションには投資しないが、パートナーと協力して充電ステーションを設置すると述べた。

また、BYDはベトナムに工場を建設する意向を示したが、詳細な計画については明らかにしなかった。

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以上 豊田英司
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