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第1037回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」ベトナムからタイへの果物・野菜輸入が上半期に倍増

本日の記事:
「タイ、上半期のベトナムからの野菜・果物輸入額が倍増」
原題:
" Thailand doubles fruit, vegetable imports from Vietnam in H1"

記事リンク:https://tuoitrenews.vn/news/society/20240723/thailand-doubles-fruit-vegetable-imports-from-vietnam-in-h1/81097.html


(写真:タイは今年上半期にベトナムの野菜と果物の輸入に9,700万ドルを費やした)


【本日のポイント】

1. タイは2023年上半期にベトナムからの野菜と果物の輸入に9700万米ドルを費やし、前年同期の2倍となりました。

2. ベトナムは年間を通じてドリアンを供給できるため、タイはベトナムからの輸入を増やし、品質と生産量の安定を図っています。

3. ベトナムの野菜と果物の輸出は急成長しており、中国、韓国、米国が主要な輸入国として大幅な増加を示しています。

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【解説】

アジアゲートベトナム代表の豊田です。

さて、今日の記事について。

タイというと「果物王国」という印象ですが、現在、タイはベトナムから大量の果物を輸入しており、前年比で2倍と急増しているそうです。

ドリアンなんてタイの専売特許かと思いきや、タイではドリアンの収穫期が年に4ヶ月しかないのにベトナムは一年中収穫できるそうです。

それに、まぁ、人件費も今の所、ベトナムの方が安いので、輸送費入れてもお得なんでしょうね。

なので、ベトナムから輸入したドリアンをタイで加工して中国へ輸出したり、などの「加工貿易」的なこともあるようです。

最近、ベトナムの果物輸出はタイ向けだけに限らず、中国向け、アメリカ向け、韓国向けなども急増していて絶好調ですね。

農業技術の向上や、ここ数年でCPTTPや欧州との自由貿易協定など各種の自由貿易協定を締結していることが影響しているのだろうと思います。


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【記事の日本語訳】

タイ、上半期のベトナムからの野菜・果物輸入額が倍増

ベトナム青果協会のDang Phuc Nguyen事務局長は月曜日、Tuoi Tre新聞(青年版)に対し、タイは今年上半期、ベトナムの野菜と果物の輸入に9700万米ドルを費やし、前年同期の2倍になったと語った。

タイは世界有数の農産物生産国であり、野菜・果物の輸出においてベトナムのライバルであるとグエン氏は指摘する。

タイは、冷凍ドリアン、ドラゴンフルーツ、リュウガン、ライチなどベトナムの農産物に多額の投資をしている。

ベトナムのタイへの野菜と果物の輸出は、現在、ベトナムの残りのASEAN市場への野菜と果物の総出荷量よりも多い、と当局者は報告した。

ドリアン輸出大国であるにもかかわらず、タイがベトナムのドリアンを輸入している理由について、グエン氏は、タイのドリアンの収穫期間は1年に4ヶ月しかないのに対し、ベトナムは1年中ドリアンを供給できると述べた。

深刻な干ばつはタイのドリアンの品質と生産量に影響を与え、地元の消費者と観光客の需要を満たすために輸入を必要としている。

また、タイはベトナムから輸入したドリアンを加工し、中国など第三国へ再輸出することもある。

ホーチミン市の果物輸出会社の代表は、これは通常の貿易であり、需要と供給の問題であると指摘した。 彼は、ベトナムには豊富な野菜と果物の供給があり、伝統的な市場と潜在的な市場が成長を示していると付け加えた。

タイは現在、ASEANにおけるベトナム最大の貿易相手国である。 今年は天候不順でドリアンが不作だったため、最近ベトナムからの野菜や果物の輸入を増やしている。

タイは2014年に中国を抜いてベトナムへの最大の野菜・果物供給国になった。 タイは2019年までその地位を維持し、その金額は4億6400万ドルを超えた。

10年後、タイはベトナムの野菜と果物の第4位の買い手になった。

ベトナムは1月から7月にかけて、前年同期比23.4%増の38億ドル以上の野菜・果物製品を輸出した。

ベトナム青果協会によると、この数字は今年70億ドルに達すると予想されている。

ベトナムの野菜と果物の10大バイヤーは、それぞれ15〜96%の成長率を報告し、中国が最大の輸入国であった。

この北の隣国はベトナムの野菜と果物に21億ドルを費やし、前年同期比で22%増加し、ベトナムの野菜と果物の総出荷量の64%を占めた。

中国に続いて、韓国が1億6400万ドル、米国が1億5700万ドルで、それぞれ55%と33%急増した。
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以上 豊田英司
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